ニフコの決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

技術を借りる代価として差し出した売り先の広さを、35年かけて取り戻した。1967年の合弁契約は、プラスチック製ファスナーの特許と量産技術を得る代わりに、売ってよい地域を日本と極東に限る取引だった。国内の自動車と家電が伸びるあいだ、この線引きは費用として意識されない。需要が頭打ちになった1996年には英字新聞と高級ベッドの会社を取得し、本業の外に収益源を探している。2001年に東芝出身の渡辺隆治氏が社長へ就任し、翌2002年にITWとの提携を完全に解消して主力品目へ集中した。数百種あった品目は15種へ集約された。極東という線を消したことが、国内の自動車生産に業績を委ねる構成を解き、海外売上高が7割を占める会社へ入れ替えた。

免責事項およびポリシー