高圧盤から低圧盤まで自社で揃えられる、という2025年の答え方が、9年で撤退した理由をよく映している。変電機器を日本AEパワーシステムズへ出し、受配電・制御機器をシュナイダーエレクトリックへ渡した後に残ったのは、盤も変圧器も無停電電源装置も自前で持つ組み合わせであった。それを一括で納める売り方は、法人格が四つに分かれたままでは組みにくい。持株会社の解消は、残した事業の売り方を選び直した結果だと推察される。
分けた9年が無駄だったとは言えない。水環境事業のメタウォーター化も、受配電・制御機器のシュナイダーへの承継も、事業が別会社として括り出されていたからこそ相手と組めた側面がある。実際に外へ出た二つの事業は再統合の対象になっておらず、2012年に戻したのは残す側だけであった。分社は整理の道具として使われ、整理が済んだところで一体運営へ切り替えられた、という読み方が成り立つだろう。