第1章 年〜年

ZOZO:スタート・トゥデイの設立とZOZOTOWNの開設

輸入CD通販から受託販売モールZOZOTOWNへの転身

1995年〜音楽誌の三行広告から始めた輸入レコードの通信販売

前澤友作氏は、バンド活動の傍らで始めた輸入レコードの販売を本業へ育てた人物である。1975年11月22日に千葉県鎌ケ谷市で生まれ、早稲田実業学校高等部の在学中にバンドを組み、卒業後は進学せずにサンタモニカへ渡って半年を過ごした。現地のライブハウスでは、出演するバンドが親しい仲間のレコードやTシャツを客へ直に売っていた。演者が客へ直に物を渡す光景に、前澤友作氏は商いの形を見た。帰国後にこれを真似て自分たちの出演時に盤を並べたところ、米国で選んできたものがよく売れた。当初は原価で渡していたが商いになると考え、商品名を書いたA4一枚の紙を配り始める。1995年のことで、音楽誌DOLLの無料の三行広告に載せると全国から問い合わせが入り、電話注文も受けるようになった。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [1]前澤友作は1975年千葉県生まれ。音楽活動を続けながら1995年に輸入レコード・CDのカタログ通販を自宅で始め、1998年5月に有限会社スタート・トゥデイを設立した
    • [3]前澤友作は早稲田実業学校高等部の在学中にインディーズバンドを結成し、大学へは進学せず、高校卒業後すぐにアメリカ・サンタモニカへ渡って半年間滞在した
    • [4]アメリカのライブハウスでは、出演するバンドのメンバーが来場者に食事を配ったり、親しいバンドのレコードやTシャツを販売したりしていた
    • [5]帰国後、自分のバンドがライブハウスに出演する際に知人のバンドのレコードやアメリカで仕入れたレコード・Tシャツを販売したところ、前澤友作が現地で選んだバンドのレコードがよく売れた
    • [6]当初は原価で販売していたが売れ行きが良かったため商売にすることとし、商品タイトルを書き込んだA4一枚の用紙をコピーして配り始めた
    • [7]カタログ通販の開始は1995年ころで、音楽雑誌「DOLL」の無料3行広告で告知すると全国から問い合わせが入り、電話注文も受け付けるようになった
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【役員の状況】
    • [2]前澤友作は1975年11月22日生まれで、1998年5月の設立と同時に代表取締役へ就任した

通信販売は自宅の一室から始まり、当時の交際相手や友人の手を借りて回すうちに規模が膨らんだ。A4一枚だったカタログは2000年には約100ページの冊子となり、発行部数は約2万部、月商は良いときで約800万円に達している。個人事業のままでは収まらないと判断した前澤友作氏は、1998年5月、出資金300万円で有限会社スタート・トゥデイを東京都江戸川区に設立した。事業目的に掲げたのは輸入CD・レコードの通信販売である。設立の手続きは人に任せず、何度も法務局へ足を運んで自ら済ませた。自宅を出て小岩に事務所兼住居を構え、趣味の延長にあった商いはここで会社になった。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [8]カタログ通販は自宅の一部屋を拠点として始まり、手が足りなくなったため当時の交際相手や親友に手伝ってもらいながら運営していた
    • [9]当初A4用紙1枚だったカタログは2000年には約100ページの冊子となり約2万部を発行、月商は良いときで約800万円に達した
    • [12]個人事業主から法人化するにあたり、会社設立の手続きはすべて前澤友作が自ら行い、試行錯誤しながら何度も法務局へ足を運んだ
    • [13]法人設立に合わせて自宅を出て、東京の小岩に自宅兼事務所を構えた
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [10]1998年5月、輸入CD・レコードの通信販売を目的に、東京都江戸川区に有限会社スタート・トゥデイを設立した(出資金300万円)
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [11]会社設立時の事業目的は輸入CD・レコードの通信販売であった

法人化の次に着手したのは、紙のカタログをネットへ移す作業であった。2000年1月、インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイトSTMonlineの運営を開始する。制作を業者へ委ねたサイトは表向き整っていたものの基幹の仕組みが用を成さず、前澤友作氏は秋葉原で専門書を買い込み、徹夜を重ねて自分で組み直した。カタログの制作費と発送費が不要になったぶん、収益率は一気に上がった。同年4月には株式会社スタートトゥデイへ組織を改め、資本金を1,500万円とした。売り場を外注に預けず社内で書くという後年の作法は、このとき自ら手を動かした経験に発するとみられる。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [14]2000年にインターネットが普及していたことを受け、紙のカタログ通販のオンライン化に踏み切った
    • [16]外注したサイトは表面的には仕上がったが基幹システムの仕組みが不十分だったため、前澤友作が秋葉原で専門書を購入し、何日か徹夜してシステム開発に取り組んだ
    • [17]自らシステムを開発し直したことでカタログ制作費と発送コストが格段に削減され、収益率が一気に向上した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [15]2000年1月、インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイト「STMonline」の運営を開始した
    • [18]2000年4月、株式会社スタートトゥデイへ組織変更し、資本金を1,500万円とした
参考文献[1]-[18]
  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [1]前澤友作は1975年千葉県生まれ。音楽活動を続けながら1995年に輸入レコード・CDのカタログ通販を自宅で始め、1998年5月に有限会社スタート・トゥデイを設立した
    • [3]前澤友作は早稲田実業学校高等部の在学中にインディーズバンドを結成し、大学へは進学せず、高校卒業後すぐにアメリカ・サンタモニカへ渡って半年間滞在した
    • [4]アメリカのライブハウスでは、出演するバンドのメンバーが来場者に食事を配ったり、親しいバンドのレコードやTシャツを販売したりしていた
    • [5]帰国後、自分のバンドがライブハウスに出演する際に知人のバンドのレコードやアメリカで仕入れたレコード・Tシャツを販売したところ、前澤友作が現地で選んだバンドのレコードがよく売れた
    • [6]当初は原価で販売していたが売れ行きが良かったため商売にすることとし、商品タイトルを書き込んだA4一枚の用紙をコピーして配り始めた
    • [7]カタログ通販の開始は1995年ころで、音楽雑誌「DOLL」の無料3行広告で告知すると全国から問い合わせが入り、電話注文も受け付けるようになった
    • [8]カタログ通販は自宅の一部屋を拠点として始まり、手が足りなくなったため当時の交際相手や親友に手伝ってもらいながら運営していた
    • [9]当初A4用紙1枚だったカタログは2000年には約100ページの冊子となり約2万部を発行、月商は良いときで約800万円に達した
    • [12]個人事業主から法人化するにあたり、会社設立の手続きはすべて前澤友作が自ら行い、試行錯誤しながら何度も法務局へ足を運んだ
    • [13]法人設立に合わせて自宅を出て、東京の小岩に自宅兼事務所を構えた
    • [14]2000年にインターネットが普及していたことを受け、紙のカタログ通販のオンライン化に踏み切った
    • [16]外注したサイトは表面的には仕上がったが基幹システムの仕組みが不十分だったため、前澤友作が秋葉原で専門書を購入し、何日か徹夜してシステム開発に取り組んだ
    • [17]自らシステムを開発し直したことでカタログ制作費と発送コストが格段に削減され、収益率が一気に向上した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【役員の状況】
    • [2]前澤友作は1975年11月22日生まれで、1998年5月の設立と同時に代表取締役へ就任した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [10]1998年5月、輸入CD・レコードの通信販売を目的に、東京都江戸川区に有限会社スタート・トゥデイを設立した(出資金300万円)
    • [15]2000年1月、インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイト「STMonline」の運営を開始した
    • [18]2000年4月、株式会社スタートトゥデイへ組織変更し、資本金を1,500万円とした
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [11]会社設立時の事業目的は輸入CD・レコードの通信販売であった

2000年〜買取型でのアパレル参入と、社員15人が三人に減った離反

音楽で始めた通信販売にファッションを足したのは、前澤友作氏自身がその両方を好んでいたためである。2000年10月、アパレル商材を中心としたEC事業のさきがけとして、インターネット上のセレクトショップEPROZEの運営を始めた。扱ったのはストリート系のブランドで、複数のブランドから商材を仕入れて自社で在庫を持つ買取型を採っている。出店を募る営業は信頼するスタッフが自ら好きなブランドへ出向く形をとったが、当初は門前払いに終わる日が続いた。自分たちが好きなものを、好きだと言ってくれる相手へ届けるという原理原則は、音楽の商いから引き継がれたものであった。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [19]レコードのカタログ通販は自分たちの好きな音楽を届ける事業であり、前澤友作はファッションも好きだったことから自分たちの好きなファッションも届けたいと考えるようになった
    • [22]スタッフが好きなブランドへ出店営業に出かける形で取り扱いを増やしたが、営業を始めた当初は門前払いされることばかりであった
    • [23]自分たちの好きなものを好きと言ってくれる人に届けるという原理原則が、レコード通販から後年のファッションEC事業まで受け継がれている
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [20]2000年10月、アパレル商材を中心としたEC事業のさきがけとなるインターネット上のセレクトショップ「EPROZE」の運営を開始した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [21]買取ショップ事業は複数のブランドからファッション商材を仕入れ、自社在庫を持ちながら販売を行う事業形態である

事業が伸びる一方で、会社の内側は崩れていた。紙のカタログをSTMonlineへ置き換えた2000年1月以降、手作業の量が落ち込み、スタッフの手が空くようになった。半年ほどのうちに、15人ほどいた人員は3人まで減っている。前澤友作氏はその理由を2つ挙げており、仕事量の減少と並ぶもう一方は、自身がマネジメントをしなかったことだった。社長の同氏は音楽のプロとしての活動を続け、仕事を人に預けて全国のライブツアーへ出ており、会社に残る側は不安を抱えた。当時は会社をバンドと同じように見ていたと同氏は振り返り、『みんなもこの活動がしたいから勝手に集まって楽しんでやってんだろう』と受け止めていたと語る。効率化で人が余り、余った人から辞めていった。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [24]カタログ通販を行っていたスタートトゥデイでスタッフが相次いで退職する事態が起きた
    • [26]退職が続いたもう一つの理由は、オンライン化によって仕事量が軽減され、スタッフが手持ち無沙汰になっていたことであった
    • [27]15人ほどいたスタッフが半年ほどの間に3人まで減少した
    • [28]退職が続いた理由の一つは前澤友作のノンマネジメントであり、プロとしてのバンド活動を続けていた社長が仕事を任せて全国ライブツアーへ出ていたため、スタッフが不安を感じていた
    • [29]前澤友作は当時、会社もバンドのようなものだと考えており、自分は経営者とは呼べなかったと述べている
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [25]2000年1月、インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイト「STMonline」の運営を開始した

離反を受けて、前澤友作氏は音楽と経営のどちらを取るかを決めた。インディーズから大手レーベルへ移ったバンド活動では、音源づくりからジャケットの制作、営業まで自分たちで握っていた進め方が通らなくなっていた。知らない相手に自分たちのやり方を動かされることへの違和感が強まり、2001年、プロとしての音楽活動を停止して経営に専念する。同年1月には本社を東京都江戸川区から千葉県千葉市美浜区へ移し、保証金の要らないインキュベーションオフィスに入居した。スタッフが30人を超えた頃から紙と鉛筆で組織図を描いて権限を委ね、50人を超えた頃には企業理念の明文化へ進んでいる。

  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [30]スタッフが大量に退職した事件をきっかけに、前澤友作はバンド活動を停止して会社経営に専念する決断をした
    • [31]インディーズ時代は音源づくりからジャケットのデザイン、プレス工場の選定、営業販売活動までバンドのメンバーだけでセルフマネジメントしていたが、メジャーデビュー後はレーベル側のやり方に従う必要が生じた
    • [32]2001年にプロとしての音楽活動を停止し、会社経営への専念を決断した
    • [34]2001年に小岩の事務所から海浜幕張駅前のビルへ移転した。入居の理由は、ベンチャー企業向けに保証金のかからないインキュベーションオフィスが提供されていたことであった
    • [35]スタッフが30人を超えた頃から紙と鉛筆で組織図をつくって権限委譲の仕組みを整え、50人を超えた頃には企業理念や大切にすべきことの明文化に取り組んだ
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [33]2001年1月、本社を千葉県千葉市美浜区に移転した
参考文献[19]-[35]
  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [19]レコードのカタログ通販は自分たちの好きな音楽を届ける事業であり、前澤友作はファッションも好きだったことから自分たちの好きなファッションも届けたいと考えるようになった
    • [22]スタッフが好きなブランドへ出店営業に出かける形で取り扱いを増やしたが、営業を始めた当初は門前払いされることばかりであった
    • [23]自分たちの好きなものを好きと言ってくれる人に届けるという原理原則が、レコード通販から後年のファッションEC事業まで受け継がれている
    • [24]カタログ通販を行っていたスタートトゥデイでスタッフが相次いで退職する事態が起きた
    • [26]退職が続いたもう一つの理由は、オンライン化によって仕事量が軽減され、スタッフが手持ち無沙汰になっていたことであった
    • [27]15人ほどいたスタッフが半年ほどの間に3人まで減少した
    • [28]退職が続いた理由の一つは前澤友作のノンマネジメントであり、プロとしてのバンド活動を続けていた社長が仕事を任せて全国ライブツアーへ出ていたため、スタッフが不安を感じていた
    • [29]前澤友作は当時、会社もバンドのようなものだと考えており、自分は経営者とは呼べなかったと述べている
    • [30]スタッフが大量に退職した事件をきっかけに、前澤友作はバンド活動を停止して会社経営に専念する決断をした
    • [31]インディーズ時代は音源づくりからジャケットのデザイン、プレス工場の選定、営業販売活動までバンドのメンバーだけでセルフマネジメントしていたが、メジャーデビュー後はレーベル側のやり方に従う必要が生じた
    • [32]2001年にプロとしての音楽活動を停止し、会社経営への専念を決断した
    • [34]2001年に小岩の事務所から海浜幕張駅前のビルへ移転した。入居の理由は、ベンチャー企業向けに保証金のかからないインキュベーションオフィスが提供されていたことであった
    • [35]スタッフが30人を超えた頃から紙と鉛筆で組織図をつくって権限委譲の仕組みを整え、50人を超えた頃には企業理念や大切にすべきことの明文化に取り組んだ
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [20]2000年10月、アパレル商材を中心としたEC事業のさきがけとなるインターネット上のセレクトショップ「EPROZE」の運営を開始した
    • [33]2001年1月、本社を千葉県千葉市美浜区に移転した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [21]買取ショップ事業は複数のブランドからファッション商材を仕入れ、自社在庫を持ちながら販売を行う事業形態である
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [25]2000年1月、インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイト「STMonline」の運営を開始した

2004年〜セレクトショップ17店舗の統合と、在庫リスクを負わない受託販売

買取型のセレクトショップを増やす拡張には、2つの負担が付いて回った。一つは売り場が割れていたことで、ブランドのジャンルごとに別々のサイトを立てたため、集客も見せ方も一つにまとめられない。もう一つは在庫である。自社で仕入れて持つ以上、品揃えを広げるほど在庫リスクが重くなった。2004年3月期の売上高は1,244百万円、経常利益は18百万円で、当期純利益は8百万円にとどまる。会員数は2004年3月末で72,671人であった。この間も輸入CD・レコードの通信販売は残っており、創業の商材と新しい商材が同じ会社に同居していた。売り場を増やす拡張が、そのまま利益へ結びつく構造ではなかった。

  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [36]2000年10月のEPROZE開設以降、複数ブランドから仕入れて自社在庫を持つ買取型でセレクトショップECの売り場を増やしていった
    • [38]買取ショップ事業は自社在庫を持つ販売形態であり、受託ショップ事業と異なって在庫リスクを自社が負担する
    • [40]総会員数は2004年3月末時点で72,671人であった
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [37]ZOZOTOWNの運営開始前は、ブランドのジャンルごとに分けたセレクトショップを個別のサイトとして運営していた
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [39]2004年3月期(第6期)の売上高は1,244,299千円、経常利益は18,644千円、当期純利益は8,591千円であった
  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [41]会社設立時の事業目的である輸入CD・レコードの通信販売は、アパレルECへ参入した後も並行して継続していた

2004年12月、スタートトゥデイはセレクトショップ17店舗を統合し、インターネット上のショッピングサイトZOZOTOWNの運営を開始した。売り方は2つに分けられている。従来の買取ショップは、複数のブランドから仕入れて自社在庫を持つ形のままモール内へ残した。新たに置いた受託ショップでは、各ブランドがテナント形式で出店し、掲載する商品を自社の物流拠点へ受託在庫として預かる。基本的なマーチャンダイジングはテナント側が担い、受託販売形式であるため運営側は在庫リスクを負担しない。売上高に立つのは販売された商品の受託販売手数料で、出店時にはテナントから初期出店料を受け取った。

  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [42]2004年12月、セレクトショップ17店舗を統合し、インターネット上のショッピングサイト「ZOZOTOWN」の運営を開始した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [43]買取ショップ事業は複数のブランドからファッション商材を仕入れ、自社在庫を持ちながら販売を行う事業形態としてZOZOTOWN内に存続した
    • [44]受託ショップ事業は各ブランドがテナント形式で「ZOZOTOWN」に出店し、掲載商品を自社の物流拠点に受託在庫として預かって販売する事業形態である
    • [45]受託ショップ事業は買取ショップ事業と異なり、基本的なマーチャンダイジングをテナント側が実施し、受託販売形式であるため自社が在庫リスクを負担しない
    • [46]受託ショップ事業の売上高は販売された商品の手数料を受託販売手数料として計上し、新たなテナントが出店する際には初期出店料を受領する

統合とあわせて、運営側が抱える工程も広げた。商品の撮影と採寸は自社で行って情報をデータベース化し、商品管理と発送は自社の物流拠点が担う形にしている。2005年9月16日にはユナイテッドアローズが核業態をZOZOTOWNへ出店し、有力なセレクトショップが後に続いた。2006年8月には千葉県習志野市に物流センターZOZOBASEを開設して、入荷から掲載、出荷までを一つの拠点へ収めている。売上高は2005年3月期1,826百万円、2006年3月期3,389百万円、2007年3月期6,068百万円と伸び、経常利益は同じ三期で96百万円から814百万円になった。会員数は2006年3月末で246,601人に達した。

  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [47]ZOZOTOWNでは商品撮影・採寸を自社で行って情報をデータベース化している
    • [48]商品管理や発送業務は自社の物流拠点で行っている
    • [52]総会員数は2006年3月末時点で246,601人であった
  • ユナイテッドアローズ ニュースリリース 2005年9月16日「9月16日、核業態『ユナイテッドアローズ』がZOZOTOWNに出店」
    • [49]2005年9月16日、ユナイテッドアローズが核業態「ユナイテッドアローズ」をZOZOTOWNに出店した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [50]2006年8月、千葉県習志野市に物流センターZOZOBASEを開設した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [51]売上高は2005年3月期1,825,854千円、2006年3月期3,388,551千円、2007年3月期6,068,444千円。経常利益は同じ3期で96,310千円、127,625千円、814,434千円と推移した
参考文献[36]-[52]
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
    • [36]2000年10月のEPROZE開設以降、複数ブランドから仕入れて自社在庫を持つ買取型でセレクトショップECの売り場を増やしていった
    • [38]買取ショップ事業は自社在庫を持つ販売形態であり、受託ショップ事業と異なって在庫リスクを自社が負担する
    • [40]総会員数は2004年3月末時点で72,671人であった
    • [43]買取ショップ事業は複数のブランドからファッション商材を仕入れ、自社在庫を持ちながら販売を行う事業形態としてZOZOTOWN内に存続した
    • [44]受託ショップ事業は各ブランドがテナント形式で「ZOZOTOWN」に出店し、掲載商品を自社の物流拠点に受託在庫として預かって販売する事業形態である
    • [45]受託ショップ事業は買取ショップ事業と異なり、基本的なマーチャンダイジングをテナント側が実施し、受託販売形式であるため自社が在庫リスクを負担しない
    • [46]受託ショップ事業の売上高は販売された商品の手数料を受託販売手数料として計上し、新たなテナントが出店する際には初期出店料を受領する
    • [47]ZOZOTOWNでは商品撮影・採寸を自社で行って情報をデータベース化している
    • [48]商品管理や発送業務は自社の物流拠点で行っている
    • [52]総会員数は2006年3月末時点で246,601人であった
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
    • [37]ZOZOTOWNの運営開始前は、ブランドのジャンルごとに分けたセレクトショップを個別のサイトとして運営していた
    • [42]2004年12月、セレクトショップ17店舗を統合し、インターネット上のショッピングサイト「ZOZOTOWN」の運営を開始した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [39]2004年3月期(第6期)の売上高は1,244,299千円、経常利益は18,644千円、当期純利益は8,591千円であった
    • [51]売上高は2005年3月期1,825,854千円、2006年3月期3,388,551千円、2007年3月期6,068,444千円。経常利益は同じ3期で96,310千円、127,625千円、814,434千円と推移した
  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」
    • [41]会社設立時の事業目的である輸入CD・レコードの通信販売は、アパレルECへ参入した後も並行して継続していた
  • ユナイテッドアローズ ニュースリリース 2005年9月16日「9月16日、核業態『ユナイテッドアローズ』がZOZOTOWNに出店」
    • [49]2005年9月16日、ユナイテッドアローズが核業態「ユナイテッドアローズ」をZOZOTOWNに出店した
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
    • [50]2006年8月、千葉県習志野市に物流センターZOZOBASEを開設した

筆者考察

スタート・トゥデイが手放したのは、商材ではなく在庫であった。前澤友作氏が1995年に始めた輸入レコードのカタログ通販は、自分が選んだ盤を自分で仕入れて売る商いで、目利きと在庫が一体になっていた。2000年にEPROZEでアパレルへ移ったときも形は変わらず、ブランドから仕入れて自社で持つ買取型を採っている。ところが2004年3月期は売上高1,244百万円に対して経常利益が18百万円しかなく、売り場を増やすほど在庫の重さが利益を削った。2004年12月に17店舗をZOZOTOWNへ集約したとき、前澤友作氏は仕入れをやめて預かる側へ回る。目利きは手元に残し、在庫だけを出店ブランドへ返した判断であった。

受託販売への転換は、会計上の売上を自ら細らせる選択でもあった。預かった商品が売れても手にできるのは手数料だけで、代金そのものは売上高に立たない。それでもこの形を選べたのは、商品の撮影と採寸、受注から出荷までを自ら抱え、出店ブランドが単独では用意できない売り場をつくれたからである。2006年8月に千葉県習志野市へZOZOBASEを構えたのは、その裏づけを物流で押さえる動きだった。2005年9月にユナイテッドアローズが出店し、会員数は2004年3月末の72,671人から2006年3月末には246,601人へ増えている。在庫を手放したことで、品揃えの広さは自社の資金繰りから切り離された。

ZOZOTOWNの総会員数 2004年3月末から2006年3月末まで(人)

72,671 04年3月末 119,452 05年3月末 246,601 06年3月末

1998年〜2006年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益 主な投資
億円 YoY 億円 利益率
1998年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1999年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2000年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2001年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2002年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2003年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2004年03月期 連結 12 n/a 0 1.5% n/a
2005年03月期 連結 18 +46.8% 0 5.3% n/a
2006年03月期 連結 33 +85.7% 1 3.8% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

7件
出典・参考
  • ユナイテッドアローズ ニュースリリース 2005年9月16日「9月16日、核業態『ユナイテッドアローズ』がZOZOTOWNに出店」
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【役員の状況】
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【沿革】
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【事業の内容】
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第10期(2008年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • スタートトゥデイ 有価証券報告書 第14期(2012年3月期)【沿革】
  • ドリームゲート起業家インタビュー 2007年10月26日「株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作」

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