決断
本業で育てた技術を、本業とは別の判断で伸ばしてきた。1956年に協和発酵工業の直接発酵法で製法の優位が崩れると、味の素は訴訟ではなく同社のMSGを全量買い取る契約を結び、うま味調味料の単品依存から総合食品企業へ転じた。1998年9月には専門子会社の味の素ファインテクノを設立し、食品の判断から切り離してABFを育てた。2019年には346億円の減損を機にROICを軸に事業を選別する資本効率経営へ移り、規模を追う資本配分を改めた。2025年には、ABF事業を立ち上げた中村茂雄氏が社長に就任した。
2026年3月 英パリサーのABF要求
ファンクショナルマテリアルズの売上高と事業利益率2025 2026 売上高(億円) 765 1,007 事業利益率(%) 52.5 54.2 2023年4月 バリュープライシング転換
調味料・食品の売上高と事業利益率2022 2023 2026 売上高(億円) 6,703 7,826 9,460 事業利益率(%) 12.1 10.8 15.1 2023年2月 中期ASV経営への転換
中期ASV経営への転換3年分の数値を積み上げる従来型の中期経営計画の策定を廃止し、長期の「ありたい姿」からバックキャストした「ASV指標」で管理する「中期ASV経営」への転換同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略売上高と営業利益率2022 2023 2026 売上高(億円) 11,494 13,591 15,837 営業利益率(%) 10.8 11.0 12.6 2022年4月 藤江太郎氏が社長就任
経緯と対応西井孝明氏の社長就任 2015年6月 当時の選定の仕組み 役員等指名諮問委員会の答申 機関設計の変更 2021年6月23日 指名委員会の権限 代表執行役社長の選定案の決議 2019年5月 ROIC13%超の目標設定
ROIC13%超の目標設定減損の計上を機に、規模を追う資本配分から、ROICを軸に六つの重点事業を選び、非重点事業の資産転用・撤退・売却と資源の再配分を進める資本効率経営へ転換した判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略投下資本と総資産営業利益率2018 2019 2024 親会社の所有者に帰属する持分(億円) 6,414 6,105 8,147 有利子負債(億円) 1,556 1,481 2,022 営業利益率(%) 5.5 3.8 8.3 1998年9月 半導体材ABFの育成
半導体材ABFの育成うま味調味料の製造で培ったアミノ酸・樹脂の技術を、パソコン用半導体パッケージ基板の層間絶縁材料へ転用し、食品事業から切り離した専門子会社で育てた技術発の多角化同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化電子材料等の売上高と事業利益率2021 2026 売上高(億円) 451 1,007 事業利益率(%) 41.9 54.2 1956年11月 協和発酵とMSG買取契約