三井住友フィナンシャルグループ:SMBC日興の相場操縦事件とAir Lease買収
2021年〜FE Creditの49%とJefferiesへの出資、Goshawkの買収
2021年10月、SMBCコンシューマーファイナンスはベトナムのFE Creditの株式49.0%を取得し、持分法適用関連会社とした。FE Creditは国内に2万ヵ所以上の拠点網を持ち、無担保ローンとクレジットカードで約50%の市場シェアを占める最大手だった。SMFGは同じ2021年度、進出済みのインドネシアに加え、インドとフィリピンの現地金融機関にも出資した。太田純社長は統合報告書で『新興国に「第2・第3のSMBCグループ」を創ることで、国の発展とともに成長の果実を享受し、Jカーブの収益拡大を実現させたい。』と記した。二輪ローンから自動車・住宅ローン、クレジットカードへと、国の成長段階に合わせて商品を広げる計画も示した。2022年4月にはアジア事業戦略本部を新設し、出資先の経営管理とPMIを担わせた。
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「特集 持続的な成長に向けたインオーガニック戦略」
- [1]2021年10月、SMBCコンシューマーファイナンスがFE Creditの株式49.0%を取得し持分法適用関連会社化
- [2]FE Creditはベトナム国内に2万ヵ所以上のネットワークを持つ最大手の消費者金融会社で、市場シェアは約50%
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「CEOメッセージ」
- [3]2021年度、マルチフランチャイズ戦略の下でインドネシアに加えインド・ベトナム・フィリピンの現地金融機関への出資が実現
- [4]新興国に第2・第3のSMBCグループを創り、Jカーブの収益拡大を実現させたいとする
- [5]二輪ローンから自動車・住宅ローン、多目的ローン・クレジットカードへ経済成長の段階に応じて商品を展開する
- [6]2022年4月、アジア事業戦略本部を新設し出資先のPMIやガバナンスを含む経営管理体制を強化
2021年、SMFGは米国の独立系証券会社Jefferies Financial Groupに出資し、資本業務提携を結んだ。太田純社長は統合報告書で、海外証券ビジネスを他社に後れを取ってきた分野と位置づけた。コロナ禍で社債市場が活況となり競合が収益を拡大した局面でも、SMBCグループは成果を十分に取り込めなかった。提携は両社の資本市場の知見と顧客基盤を合わせ、非投資適格企業向け資本市場、クロスボーダーM&A、ヘルスケアの3分野で始めた。2023年5月には、協働の対象に投資適格企業向けの資本市場業務とM&Aを加える方針を示した。米国で投資銀行の顧客基盤と人材を一から築く時間を、出資で短縮する判断だったとみられる。
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- [7]2021年以降、米国では独立系証券会社のJefferiesに出資を開始
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「CEOメッセージ」
- [8]海外証券ビジネスは他社に後れを取ってきた分野
- [9]コロナ禍で社債市場が活況となり競合が収益を伸ばす一方、SMBCグループは果実を十分に享受できなかった
- [10]Jefferiesのキャピタルマーケットの知見とSMBCグループの顧客基盤・ファイナンス機能を活かし、Sub-IG、クロスボーダーM&A、ヘルスケアの3分野で提携を開始
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2023年5月16日)
- [11]Jefferiesとの提携強化で協働エリアにIG企業向けキャピタルマーケットとM&Aを追加
2022年5月、SMBC Aviation Capitalはアイルランドの航空機リース会社Goshawk Managementの取得で合意した。取得後の航空機リース子会社は発注機材を含めて1,000機規模となり、業界第2位に上がる見込みだった。SMFGは出資先を選ぶ軸の一つに、早期に利益へ寄与する資産・資本効率の高い投資を置き、Goshawkをこれに当たる案件とした。投資規準には、ROCET1が8.5%以上を展望できることを掲げていた。航空旅客の需要はコロナ禍の最悪期を脱して回復に向かい、長期でも所得の増加に伴う拡大が見込まれた。2022年11月の説明会で会社側は、JefferiesとGoshawkを高いリターンが期待できる投資の実例に挙げた。
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「特集 持続的な成長に向けたインオーガニック戦略」
- [12]2022年5月、SMBC Aviation CapitalがGoshawk Management (Ireland)の取得で同社既存株主と合意
- [13]発注機材を含めて1,000機規模の運営体制となり業界第2位の規模となる予定
- [14]出資ターゲットの2軸のうち「早期に利益貢献が期待可能な、資産・資本効率の高い投資」に合致する2つ目の先がGoshawk
- [15]投資規準の一つはROCET1が8.5%以上展望できること
- [16]コロナ禍の最悪期を脱し航空需要は回復基調、長期的にも可処分所得の増加で旅客需要の成長が予想される
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2022年11月・2022年度上期決算)
- [17]資産・資本効率の高い事業への投資としてJefferies出資とGoshawk買収を実施、高いリターンの案件は都度検討
参考文献[1]-[17]
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「特集 持続的な成長に向けたインオーガニック戦略」
- [1]2021年10月、SMBCコンシューマーファイナンスがFE Creditの株式49.0%を取得し持分法適用関連会社化
- [2]FE Creditはベトナム国内に2万ヵ所以上のネットワークを持つ最大手の消費者金融会社で、市場シェアは約50%
- [12]2022年5月、SMBC Aviation CapitalがGoshawk Management (Ireland)の取得で同社既存株主と合意
- [13]発注機材を含めて1,000機規模の運営体制となり業界第2位の規模となる予定
- [14]出資ターゲットの2軸のうち「早期に利益貢献が期待可能な、資産・資本効率の高い投資」に合致する2つ目の先がGoshawk
- [15]投資規準の一つはROCET1が8.5%以上展望できること
- [16]コロナ禍の最悪期を脱し航空需要は回復基調、長期的にも可処分所得の増加で旅客需要の成長が予想される
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「CEOメッセージ」
- [3]2021年度、マルチフランチャイズ戦略の下でインドネシアに加えインド・ベトナム・フィリピンの現地金融機関への出資が実現
- [4]新興国に第2・第3のSMBCグループを創り、Jカーブの収益拡大を実現させたいとする
- [5]二輪ローンから自動車・住宅ローン、多目的ローン・クレジットカードへ経済成長の段階に応じて商品を展開する
- [6]2022年4月、アジア事業戦略本部を新設し出資先のPMIやガバナンスを含む経営管理体制を強化
- [8]海外証券ビジネスは他社に後れを取ってきた分野
- [9]コロナ禍で社債市場が活況となり競合が収益を伸ばす一方、SMBCグループは果実を十分に享受できなかった
- [10]Jefferiesのキャピタルマーケットの知見とSMBCグループの顧客基盤・ファイナンス機能を活かし、Sub-IG、クロスボーダーM&A、ヘルスケアの3分野で提携を開始
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- [7]2021年以降、米国では独立系証券会社のJefferiesに出資を開始
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2023年5月16日)
- [11]Jefferiesとの提携強化で協働エリアにIG企業向けキャピタルマーケットとM&Aを追加
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2022年11月・2022年度上期決算)
- [17]資産・資本効率の高い事業への投資としてJefferies出資とGoshawk買収を実施、高いリターンの案件は都度検討
2022年〜SMBC日興証券の相場操縦事件と、中島達社長への交代
2022年、SMBC日興証券の元執行役員と社員、法人としての同社が、違法な安定操作取引の疑いで起訴された。SMFGは2022年3月期の有価証券報告書で、グループのガバナンス強化を翌年度の最優先課題に掲げた。太田純社長は、グループ一体の統治へ移る途中で日興のコンプライアンス上の問題が起きたと認めた。2022年の行政処分で損なわれた信頼の回復に向け、次の中期経営計画の第3の柱に「Quality builds Trust」の標語を置いた。持株会社の取締役会も2022年度、日興に対する重点的な監督を主要な議題として扱った。銀証の連携を収益源としてきた以上、子会社の不正は親会社の監督の問題として跳ね返った。
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第20期(2022年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
- [18]SMBC日興証券の元執行役員・社員と法人としての同社が違法な安定操作取引の疑いで起訴された
- [19]2022年度はコンプライアンス・お客さま本位を徹底し、グループベースのガバナンス強化に最優先で取り組む
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2023「CEOメッセージ」
- [20]グループ一体のガバナンス体制を構築しようとしていた中でコンプライアンス上の問題が発生、経営基盤の強化は最重要課題
- [21]2022年の行政処分で損なわれた信頼を取り戻すため、第3の柱のキーワードを「Quality builds Trust」とした
- 三井住友フィナンシャルグループ コーポレート・ガバナンス報告書(2023年7月6日)
- [22]2022年度の取締役会は相場操縦事案を踏まえた持株会社としての同社に対する重点的な監督を議論
2023年5月、SMFGは2023年度からの3年間を期間とする中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」を公表した。資本効率の目標ではROCET1を前計画より1ポイント高い9.5%以上に置き、東証基準のROEは7%程度を見込んだ。利益目標は最終年度のボトムライン9,000億円で、2028年度の1兆円以上へ向かう通過点と位置づけた。計画公表の翌日、会社側は『これまではRWAを増やしていくことでトップラインを伸ばしてきたが、新中期経営計画ついては、これまで以上にメリハリの利いた資源配分が不可欠。』と説明した。これに先立つ2023年3月、三井住友銀行はベトナムのVPBankに第三者割当増資で15%を出資し、持分法適用会社とすることを決めた。アジアのマルチフランチャイズ戦略に沿い、Eximbankに代わる現地の提携銀行と位置づけ、投資3年目の採算基準の充足を見込んだ。
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年5月15日)中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」について
- [23]2023年5月15日、2023年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」を策定
- [24]ROCET1の目標を前中期経営計画比+1%の9.5%以上とし、東証基準ROEは7%程度
- [25]2028年度に1兆円以上のボトムライン収益を前提に、本計画では通過点として9,000億円を目指す
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2023年5月16日)
- [26]RWAを増やしてトップラインを伸ばしてきたが新中計ではメリハリの利いた資源配分が不可欠
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年3月27日)VPBank出資について
- [27]SMBCが第三者割当増資でVPBankに15%(35.9兆ベトナムドン、約1,831億円)出資予定、SMFG・SMBCの持分法適用会社とする
- [28]戦略的意義はアジアのマルチフランチャイズ戦略への合致、Eximbankに代わる新パートナーバンクとしての提携強化、持分法による収益取り込み。投資3年目に採算基準を充足、取込利益180億円規模を見込む
2023年11月25日、太田純社長が病のため在任中に逝去した。2019年に太田純社長の下でグループCFO兼CSOに就任していた中島達氏が社長を代行し、12月1日に正式にグループCEOに就任した。中島達社長は就任翌週の12月8日に執行役員と直接対話し、CEOが代わっても経営方針と事業戦略は変わらないと社内外に説明した。12月18日には臨時の投資家説明会を開催し、2024年1月には欧州の主要な投資家を訪ねた。2023年度は過去最高益で終わり、利益は中期経営計画の最終年度の目標を初年度で上回った。中島達社長は保守的すぎた当初の見通しを反省し、2024年度はより高い業績予想を掲げた。
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2024「CEOメッセージ」
- [29]前任の太田純は病と対峙しながら前進を続け、2023年11月25日に逝去
- [30]中島達は社長を代行した後、12月1日に正式に後任のグループCEOに就任。2019年に太田がグループCEO、中島がグループCFO兼CSOに就任していた
- [31]就任後ただちにステークホルダーと対話し、CEOが代わっても経営方針や事業戦略は不変と説明。12月8日に執行役員連絡会を開き役員と直接対話
- [32]12月18日に臨時の投資家説明会を開催、2024年1月に欧州の主要な海外投資家と対話
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年5月16日)
- [33]2023年度は期中に1,000億円上方修正しさらに400億円超上振れて着地、中期経営計画最終年度の目標を初年度で上回った(統合報告書2024は太田の最終年度を過去最高益と記す)
- [34]期初の保守的なガイダンスを反省し、より積極的な業績予想を発表してチャレンジする姿勢を示した
参考文献[18]-[34]
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第20期(2022年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
- [18]SMBC日興証券の元執行役員・社員と法人としての同社が違法な安定操作取引の疑いで起訴された
- [19]2022年度はコンプライアンス・お客さま本位を徹底し、グループベースのガバナンス強化に最優先で取り組む
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2023「CEOメッセージ」
- [20]グループ一体のガバナンス体制を構築しようとしていた中でコンプライアンス上の問題が発生、経営基盤の強化は最重要課題
- [21]2022年の行政処分で損なわれた信頼を取り戻すため、第3の柱のキーワードを「Quality builds Trust」とした
- 三井住友フィナンシャルグループ コーポレート・ガバナンス報告書(2023年7月6日)
- [22]2022年度の取締役会は相場操縦事案を踏まえた持株会社としての同社に対する重点的な監督を議論
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年5月15日)中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」について
- [23]2023年5月15日、2023年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」を策定
- [24]ROCET1の目標を前中期経営計画比+1%の9.5%以上とし、東証基準ROEは7%程度
- [25]2028年度に1兆円以上のボトムライン収益を前提に、本計画では通過点として9,000億円を目指す
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2023年5月16日)
- [26]RWAを増やしてトップラインを伸ばしてきたが新中計ではメリハリの利いた資源配分が不可欠
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年3月27日)VPBank出資について
- [27]SMBCが第三者割当増資でVPBankに15%(35.9兆ベトナムドン、約1,831億円)出資予定、SMFG・SMBCの持分法適用会社とする
- [28]戦略的意義はアジアのマルチフランチャイズ戦略への合致、Eximbankに代わる新パートナーバンクとしての提携強化、持分法による収益取り込み。投資3年目に採算基準を充足、取込利益180億円規模を見込む
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2024「CEOメッセージ」
- [29]前任の太田純は病と対峙しながら前進を続け、2023年11月25日に逝去
- [30]中島達は社長を代行した後、12月1日に正式に後任のグループCEOに就任。2019年に太田がグループCEO、中島がグループCFO兼CSOに就任していた
- [31]就任後ただちにステークホルダーと対話し、CEOが代わっても経営方針や事業戦略は不変と説明。12月8日に執行役員連絡会を開き役員と直接対話
- [32]12月18日に臨時の投資家説明会を開催、2024年1月に欧州の主要な海外投資家と対話
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年5月16日)
- [33]2023年度は期中に1,000億円上方修正しさらに400億円超上振れて着地、中期経営計画最終年度の目標を初年度で上回った(統合報告書2024は太田の最終年度を過去最高益と記す)
- [34]期初の保守的なガイダンスを反省し、より積極的な業績予想を発表してチャレンジする姿勢を示した
2024年〜純利益1兆1780億円の最高益と、Air Lease買収への参画・YES Bankへの出資
2025年3月期、SMFGの連結経常利益は1,719,482百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,177,996百万円となった。純利益は前期の962,946百万円を上回った。2024年5月の説明会で会社側は、円安・株高・米国金利の高止まりに加え、マイナス金利の解除で日本の再成長が始まったとの認識を示した。2024年11月には『日本経済がいよいよ再成長に向けて動き出し、それに伴い金利が上昇局面に入ったことは、我々にとって大きな追い風。』と説明した。海外でも低採算の資産を減らしながら貸出金残高を増やし、貸出金の利ざやを改善させた。2025年5月には、法人向け貸出が7%強、大企業向けでは10%以上増えた理由に、営業担当者の増員とRWAの優先配分を挙げた。
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第23期(2025年3月期)【連結損益計算書】
- [35]2025年3月期 連結経常利益1,719,482百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,177,996百万円
- [36]2024年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益962,946百万円
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年5月16日)
- [37]円安・株高・米国金利の高止まりに加え、マイナス金利解除で日本の再成長に向けた動きが始まった
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年11月19日)
- [38]日本経済の再成長と金利上昇局面入りは大きな追い風
- [39]海外は低採算アセットを削減しつつ選別的な新規取組で貸出金残高が増加、貸出金スプレッドも改善
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年5月16日)
- [40]法人向け貸出は7%強、大企業に限れば10%以上増加。営業担当者の増加やRWAの優先的な配賦が寄与
2025年5月、SMFGと三井住友銀行は、インドの民間商業銀行YES BANKの普通株式20%を約2,400億円で取得することで合意した。持分10%以上の金融機関への出資は自己資本から全額控除されるが、会社側はそれを織り込んでもCET1比率10%の目標を満たせるとした。会社側は約1年前にも出資を検討したが、PBR2倍と高く見送り、株価が下がって売り手の価格目線が下がった後にPBR1.4倍で出資を決めた。2025年11月には『例えばYES Bankへの出資は、かつてのような「アジアの投資機会は僅少だからPBR3倍で買う」という考え方はせず、タイミングやバリュエーションを相当に吟味した。』と振り返った。アジアの出資先は想定した収益化に届いておらず、インドでは規制強化でノンバンクの不良債権が増えていた。中島達社長は2026年の統合報告書で、YES BANKへの出資で戦略国の基盤構築が節目を迎えたとし、インドを中心に収益化を急ぐ方針を示した。
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年5月9日)YES BANK Limitedの株式取得について
- [41]2025年5月9日、YES BANKの普通株式持分20%を1,348億ルピー(約2,400億円、PBR1.4倍)で取得することで合意、持分法適用会社となる見込み
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年5月16日)
- [42]持分10%以上の金融機関出資が全額資本控除となることを考慮して発表、2025年9月末・2026年3月末のCET1比率10%は充足できる
- [45]アジアのマルチフランチャイズ戦略はまだ想定の収益化ができていない。インドでは規制強化でノンバンク全般の不良債権が増加
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年11月18日)
- [43]約1年前はPBR2倍と高く見送り、株価下落で売り手の価格目線が下がりPBR1.4倍で出資を決定
- [44]YES Bankへの出資はタイミングやバリュエーションを相当に吟味した
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- [46]インドのYES BANKへの出資で一連の基盤構築が節目を迎え、今後3年間を総仕上げとし、インドを中心に背水の覚悟で収益化
2025年9月、SMBC Aviation Capitalは米国の航空機リース大手Air Lease Corporationの買収参画で合意した。全株式を取得する持株会社を住友商事、Apollo、Brookfieldと持ち合い、自社の経済持分は24.99%とした。会社側は2025年11月、外部の投資家と共同で出資し、手数料収入で拠出資本を1年で回収する仕組みだと説明した。同じ9月には、SMBC日興証券とJefferiesの日本株事業を統合し、日本に合弁会社を設けることで合意した。Jefferiesに対する三井住友銀行の経済持分の上限を20.0%とする追加出資にも合意した。2026年の新中期経営計画は、最初の3年でROTE13%、ボトムライン利益2兆円を目標とした。
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月2日)SMBC Aviation CapitalによるAir Lease Corporationの買収参画
- [47]2025年9月2日、SMBC Aviation CapitalがAir Lease Corporationの買収に参画することで合意
- [48]住友商事・Apollo・Brookfieldとの4社が保有するSumisho Air Lease Corporationを通じ全株式を取得、SMBC Aviation Capitalは議決権4.99%・経済持分24.99%
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年11月18日)
- [49]住友商事・投資家と共同でエクイティを出資するスキームで、メンテナンスフィー等の手数料収入により拠出資本を1年で回収可能
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月19日)Jefferiesとの戦略的資本・業務提携の強化について
- [50]ホールセールの日本株事業(ECM・日本株S&T・エクイティリサーチ)をグローバルに統合し、日本に設立する合弁会社SMBC日興ジェフリーズ証券で一体運営することで合意
- [51]三井住友銀行がJefferiesの無議決権株式を追加取得し、経済持分を最大20.0%まで引き上げることで合意(議決権は5%超にならない)
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- [52]新中期経営計画は最初の3年間でROTE13%、ボトムライン利益2兆円を達成(中長期はROTE15%、2兆円台半ば)
参考文献[35]-[52]
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第23期(2025年3月期)【連結損益計算書】
- [35]2025年3月期 連結経常利益1,719,482百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,177,996百万円
- [36]2024年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益962,946百万円
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年5月16日)
- [37]円安・株高・米国金利の高止まりに加え、マイナス金利解除で日本の再成長に向けた動きが始まった
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年11月19日)
- [38]日本経済の再成長と金利上昇局面入りは大きな追い風
- [39]海外は低採算アセットを削減しつつ選別的な新規取組で貸出金残高が増加、貸出金スプレッドも改善
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年5月16日)
- [40]法人向け貸出は7%強、大企業に限れば10%以上増加。営業担当者の増加やRWAの優先的な配賦が寄与
- [42]持分10%以上の金融機関出資が全額資本控除となることを考慮して発表、2025年9月末・2026年3月末のCET1比率10%は充足できる
- [45]アジアのマルチフランチャイズ戦略はまだ想定の収益化ができていない。インドでは規制強化でノンバンク全般の不良債権が増加
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年5月9日)YES BANK Limitedの株式取得について
- [41]2025年5月9日、YES BANKの普通株式持分20%を1,348億ルピー(約2,400億円、PBR1.4倍)で取得することで合意、持分法適用会社となる見込み
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年11月18日)
- [43]約1年前はPBR2倍と高く見送り、株価下落で売り手の価格目線が下がりPBR1.4倍で出資を決定
- [44]YES Bankへの出資はタイミングやバリュエーションを相当に吟味した
- [49]住友商事・投資家と共同でエクイティを出資するスキームで、メンテナンスフィー等の手数料収入により拠出資本を1年で回収可能
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- [46]インドのYES BANKへの出資で一連の基盤構築が節目を迎え、今後3年間を総仕上げとし、インドを中心に背水の覚悟で収益化
- [52]新中期経営計画は最初の3年間でROTE13%、ボトムライン利益2兆円を達成(中長期はROTE15%、2兆円台半ば)
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月2日)SMBC Aviation CapitalによるAir Lease Corporationの買収参画
- [47]2025年9月2日、SMBC Aviation CapitalがAir Lease Corporationの買収に参画することで合意
- [48]住友商事・Apollo・Brookfieldとの4社が保有するSumisho Air Lease Corporationを通じ全株式を取得、SMBC Aviation Capitalは議決権4.99%・経済持分24.99%
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月19日)Jefferiesとの戦略的資本・業務提携の強化について
- [50]ホールセールの日本株事業(ECM・日本株S&T・エクイティリサーチ)をグローバルに統合し、日本に設立する合弁会社SMBC日興ジェフリーズ証券で一体運営することで合意
- [51]三井住友銀行がJefferiesの無議決権株式を追加取得し、経済持分を最大20.0%まで引き上げることで合意(議決権は5%超にならない)
2021年〜2026年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | 億円 | |||
| 2021年03月期 | 連結 | 39,023 | n/a | 7,110 | 7,110 | 18.2% | 5,128 | n/a |
| 2022年03月期 | 連結 | 41,111 | +5.4% | 10,406 | 10,406 | 25.3% | 7,066 | n/a |
| 2023年03月期 | 連結 | 61,422 | +49.4% | 11,609 | 11,609 | 18.9% | 8,058 | n/a |
| 2024年03月期 | 連結 | 93,536 | +52.3% | 14,661 | 14,661 | 15.7% | 9,629 | n/a |
| 2025年03月期 | 連結 | 101,749 | +8.8% | 17,195 | 17,195 | 16.9% | 11,780 | n/a |
| 2026年03月期 | 連結 | 107,909 | +6.1% | 23,034 | 23,034 | 21.3% | 15,830 | n/a |
出所:有価証券報告書
出典・参考
19件
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「特集 持続的な成長に向けたインオーガニック戦略」
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2022「CEOメッセージ」
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2022年11月・2022年度上期決算)
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第20期(2022年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2023年5月16日)
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2023「CEOメッセージ」
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2024「CEOメッセージ」
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年5月16日)
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2024年11月19日)
- 三井住友フィナンシャルグループ 有価証券報告書 第23期(2025年3月期)【連結損益計算書】
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年5月16日)
- 三井住友フィナンシャルグループ 決算説明会 質疑応答(2025年11月18日)
- 三井住友フィナンシャルグループ 統合報告書 2026「CEOメッセージ」
- 三井住友フィナンシャルグループ コーポレート・ガバナンス報告書(2023年7月6日)
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年5月15日)中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」について
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2023年3月27日)VPBank出資について
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年5月9日)YES BANK Limitedの株式取得について
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月2日)SMBC Aviation CapitalによるAir Lease Corporationの買収参画
- 三井住友フィナンシャルグループ お知らせ(2025年9月19日)Jefferiesとの戦略的資本・業務提携の強化について