伊藤忠商事グループ入り(1998年・ファミリーマートの決断)1998年 | ファミリーマートの決断

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何をなぜ決めたか:大株主の異動による、西友から伊藤忠商事グループへの筆頭株主の交代

概要
概要

1998年2月、大株主の異動により、ファミリーマートの筆頭株主が西友から伊藤忠商事グループへ移った。伊藤忠商事は自社の沿革に、1998年に伊藤忠グループがファミリーマートの株式を取得したと記している。

背景
背景

ファミリーマートは、1981年9月に休眠会社のジョナスが西友ストアーから営業と資産の譲渡を受け、商号を変更して事業を始めた会社である。1987年12月に東京証券取引所の市場第二部へ上場した。交代の期にあたる1998年2月期の単体の経常利益は25,049百万円で、特別損失10,120百万円のうち投資有価証券評価損が6,580百万円を占め、当期純利益は6,004百万円にとどまった。

内容
内容

交代の翌期にあたる1999年2月期は、店舗数を156店増やして期末4,398店とし、チェーン全店売上高は7,582億円、経常利益は前期比110.2%の276億円となった。2001年4月の決算短信は、自社を伊藤忠商事とその関係会社から成る伊藤忠グループに属すると位置づけ、伊藤忠商事からはコンビニエンスストア事業の商品供給体制について助言と支援を得ながら、事業は独自に行っていると説明している。2000年5月には、ECの仕組みを支える「ファミマ・ドット・コム」を伊藤忠商事などと共同で設立した。

沿革:意思決定前後の出来事6件
考察:名義の交代と、店舗網の入れ替え
考察

考察:名義の交代と、店舗網の入れ替え

1998年2月に動いたのは筆頭株主の名義である。3年後の決算短信でも、ファミリーマートは伊藤忠グループに属すると述べつつ、伊藤忠商事から得ているのは商品供給体制への助言と支援であり、コンビニエンスストア事業は独自に営んでいると書いている。資本の帰属が変わったことと、経営のやり方が変わったことは、少なくとも開示の上では別のこととして扱われていた。

店舗網に手が入ったのは2002年2月期で、自ら「企業体質の構造改革の年」と呼び、503店を閉じて515店を開設した。この間に伊藤忠商事と提携したファミマ・ドット・コムの設立もあり、商社のグループに入った効果は、株主の交代そのものより、数年をかけた事業の組み替えのほうに表れたと読める。

Yutaka Sugiura, 2026年8月
参考文献

参考文献

参考

  • ファミリーマート 有価証券報告書 第25期(2005年2月期)【沿革】
  • ファミリーマート 決算短信「平成11年2月期 決算短信」
  • ファミリーマート 決算短信「平成13年2月期 決算短信(連結)」
  • ファミリーマート 決算短信「平成14年2月期 決算短信(連結)」
  • ファミリーマート アニュアルリポート「アニュアルリポート2002(2002年2月期)」
  • 伊藤忠商事 公式サイト「沿革」

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