太平洋セメント米でオログランデ工場取得:西海岸でのレディング工場の取得と、生コン・骨材までの買い足し
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- 概要
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1990年に買収した米カリフォルニア・ポルトランド・セメントを足場に、太平洋セメントが2015年以降、米国西海岸でセメント工場・生コン・骨材を連続して買い足していった経営判断。2015年にオログランデ工場、2022年にレディング工場と生コン14工場、2025年にはVulcan社のカリフォルニア州生コン事業を取得した。
- 背景
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国内セメント需要は2004年度の5908万トンから2023年度の3457万トンへ4割減った。一方の米国は、セメント需要が実質GDPと高い相関を示す市場でありながら、リーマンショック後の米国事業は2009年から2013年まで5年続けて営業赤字に沈み、連結でも2期連続の純損失の一因となった。
- 内容
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2015年、17中期経営計画の成長投資1000億円の一環として、Martin Marietta社からオログランデ工場とターミナル2カ所を4億2000万ドルで取得。2022年には同社からレディング工場と生コン14工場を2億5000万ドルで買い、2026年6月にはVulcan社の生コン41拠点の取得を完了した。
- 含意
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カルポルトランドの営業利益は2023年に2億7700万ドルとなり、2006年の過去最高を19%上回った。会社は2025年12月に米国事業だけの説明資料を単独で公表し、ワシントンからアリゾナまでの5州で 『上流〜下流を網羅した総合建材事業』 と位置づけている。ただし2024年以降は高金利で需要が減速している。
赤字の5年を挟んで、投資額が増えていった
2009年から2013年まで、カルポルトランドは5年続けて営業赤字を出した。営業利益率がマイナス20%に達した事業を畳まず、そのあとで4億2000万ドル、2億5000万ドル、7億1200万ドルと投じる額を増やしていったところに、この判断の芯がある。
もっとも、米国が安全な稼ぎ場という保証はない。2024年のセメント販売数量は612万トン、2025年予想は592万トンと減り続け、営業利益も1億8200万ドルの見込みへ落ちる。高金利が住宅需要を冷やせば、米国も国内と同じように数量が落ちる市場であった。買い足した生コンと骨材は、需要が細るときに自社のセメントの行き先を内側に確保する装置でもあり、その効き目が試されるのはむしろこれから、といえる。
Yutaka Sugiura, 2026年7月
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