第1章 年〜年

ワークスアプリケーションズ:人事・給与パッケージ「COMPANY」の発売と店頭登録

COMPANYのカスタマイズ廃止による高利益率の確立

1996年〜受託9割の市場で選んだ完成型パッケージCOMPANY

埼玉県与野市で6名がCOMPANYを売り出す

1996年7月、石川芳郎氏が埼玉県与野市鈴谷にワークスアプリケーションズを設立した。創業時の人員は6名。同年10月に牧野正幸氏が取締役副社長として、12月に阿部孝司氏が取締役として加わり、創業3氏が揃う。設立の2か月後にあたる同年9月には、人事・給与パッケージソフト「COMPANY」の販売を始めている。当時の日本で完成型パッケージが情報産業の売上高に占める比率は3%にとどまり、残る9割以上を受託開発が占めていた。同じ比率は海外では30%に達する。買う習慣の無い市場へ、専業として参入した。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [1]1996年7月に埼玉県与野市(現さいたま市)鈴谷四丁目でワークスアプリケーションズが設立された
    • [4]1996年9月に人事・給与パッケージソフト「COMPANY」の販売を開始した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【対処すべき課題】
    • [2]創業時の人員数は6名だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【役員の状況】
    • [3]1996年7月に石川芳郎が代表取締役社長、同年10月に牧野正幸が取締役副社長、同年12月に阿部孝司が取締役へ就任した
  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」
    • [5]完成型パッケージが情報産業全体の売上高に占める比率は海外で30%程度、日本で3%にとどまり、日本は9割以上が受託開発だった
    • [6]完成型パッケージが情報産業全体の売上高に占める比率は海外で30%程度、日本で3%にとどまり、日本は9割以上が受託開発だった
受託に偏った産業構造を参入の理由に据える

産業がこの形になったのは、国がコンピュータメーカーを保護してIBMに対抗させ、ソフトウェアがハードウェアの付属物として出発したためである。結果として大手の子会社であるソフト会社が情報産業上位500社の3分の1を占め、数億円の初期投資を要するパッケージ製品へ挑む必要が生じなかった。受託開発は人月単価で工数を売る商売であり、優秀な技術者を集めても能力差が価格へ反映されない。牧野正幸氏は設立前にこの構造を調べ、『日本の企業、とくに大手に世界レベルの情報システムを提供しよう』という理念を掲げている。競争原理の働かない市場は、裏返せば参入者にとって競合の薄い市場でもあった。

  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」
    • [7]日本では国がコンピュータメーカーを保護してIBMに対抗させた結果ソフトウェアがハードウェアの付属物として出発し、大手の子会社であるソフト会社が情報産業上位500社の3分の1を占め、初期投資が数億円かかるパッケージを作る必要性が生まれなかった
    • [8]日本では国がコンピュータメーカーを保護してIBMに対抗させた結果ソフトウェアがハードウェアの付属物として出発し、大手の子会社であるソフト会社が情報産業上位500社の3分の1を占め、初期投資が数億円かかるパッケージを作る必要性が生まれなかった
    • [9]日本のIT産業はカスタマイズ中心の受託開発で人月単価の世界であり、優秀な人材が入っても頭数として扱われる
    • [10]牧野正幸は会社設立前に日本のソフトウェア産業の現状を調べたうえで、日本の企業とくに大手へ世界レベルの情報システムを提供することを企業理念に掲げた
対象を従業員1,000名以上の非競争領域に限定する

掲げた目標は3つある。日本独自の業務と文化を網羅すること、個別のソフトウェアカスタマイズを不要にすること、高い投資利益率を実現することである。COMPANYが狙ったのは、従来型の日本の人事・給与業務だけでなく欧米型の年俸制度も標準機能に含めることだった。他社と差をつける必要のない非競争領域である人事・給与を最初の領域としたのは、各社が人事制度を独自に作り込んでも競争上の優位にはつながらないからである。主な導入先は業種を問わず従業員1,000名以上の事業法人で、大型ホストコンピュータ上の自社開発システムの置き換え先として採用された。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [11]日本独自の業務・文化を網羅し、個別のソフトウェアカスタマイズが不要であり、高い投資利益率を実現する情報システムを提供することを目標としていた
    • [12]「COMPANY」HRシリーズは従来の日本の人事・給与業務に加え、欧米型の年俸制度など最新の人的資源管理までを標準で網羅することを目指した
    • [14]「COMPANY」シリーズの導入対象企業は臨時従業員を含む従業員1,000名以上の事業法人が中心で、業種を問わず導入できる製品だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【事業の内容】
    • [13]人事関連製品分野は企業にとって他社との差別化が不要な非競争領域である
    • [15]「COMPANY」シリーズは大型のホストコンピュータを使用する自社開発システムや個別の追加開発が必要な旧来の製品にあきたらない企業に受け入れられた
参考文献[1]-[15]
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [1]1996年7月に埼玉県与野市(現さいたま市)鈴谷四丁目でワークスアプリケーションズが設立された
    • [4]1996年9月に人事・給与パッケージソフト「COMPANY」の販売を開始した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【対処すべき課題】
    • [2]創業時の人員数は6名だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【役員の状況】
    • [3]1996年7月に石川芳郎が代表取締役社長、同年10月に牧野正幸が取締役副社長、同年12月に阿部孝司が取締役へ就任した
  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」
    • [5]完成型パッケージが情報産業全体の売上高に占める比率は海外で30%程度、日本で3%にとどまり、日本は9割以上が受託開発だった
    • [6]完成型パッケージが情報産業全体の売上高に占める比率は海外で30%程度、日本で3%にとどまり、日本は9割以上が受託開発だった
    • [7]日本では国がコンピュータメーカーを保護してIBMに対抗させた結果ソフトウェアがハードウェアの付属物として出発し、大手の子会社であるソフト会社が情報産業上位500社の3分の1を占め、初期投資が数億円かかるパッケージを作る必要性が生まれなかった
    • [8]日本では国がコンピュータメーカーを保護してIBMに対抗させた結果ソフトウェアがハードウェアの付属物として出発し、大手の子会社であるソフト会社が情報産業上位500社の3分の1を占め、初期投資が数億円かかるパッケージを作る必要性が生まれなかった
    • [9]日本のIT産業はカスタマイズ中心の受託開発で人月単価の世界であり、優秀な人材が入っても頭数として扱われる
    • [10]牧野正幸は会社設立前に日本のソフトウェア産業の現状を調べたうえで、日本の企業とくに大手へ世界レベルの情報システムを提供することを企業理念に掲げた
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [11]日本独自の業務・文化を網羅し、個別のソフトウェアカスタマイズが不要であり、高い投資利益率を実現する情報システムを提供することを目標としていた
    • [12]「COMPANY」HRシリーズは従来の日本の人事・給与業務に加え、欧米型の年俸制度など最新の人的資源管理までを標準で網羅することを目指した
    • [14]「COMPANY」シリーズの導入対象企業は臨時従業員を含む従業員1,000名以上の事業法人が中心で、業種を問わず導入できる製品だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【事業の内容】
    • [13]人事関連製品分野は企業にとって他社との差別化が不要な非競争領域である
    • [15]「COMPANY」シリーズは大型のホストコンピュータを使用する自社開発システムや個別の追加開発が必要な旧来の製品にあきたらない企業に受け入れられた

1998年〜カスタマイズ廃止とギャランティメンテナンスサービス

個別の受託開発を断ち、原価を導入社数で割る

個別の受託開発は一切行わなかった。売上はすべてライセンス契約と原則1年の導入サポート契約によるもので、顧客ごとにプログラムを書き分けることをしていない。パッケージソフトウェア事業はサービス業よりも製造業に近く、研究開発した1つの製品を多くの利用企業へオーダーメイドより安く提供する商売である。作り分けを断てば、開発に投じた費用は導入社数で割られる。2003年6月期の売上総利益率は66.6%に達した。同期末までにCOMPANY人事・給与を導入した202社は、すべてが個別のカスタマイズを行わずに使っていた。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [16]ソフトウェア事業の収入は全製品がライセンス契約と原則1年の導入サポート契約によるもので、個別のユーザーからの受託開発は行っていなかった
    • [17]ソフトウェア事業の収入は全製品がライセンス契約と原則1年の導入サポート契約によるもので、個別のユーザーからの受託開発は行っていなかった
    • [18]パッケージソフトウェア事業はサービス業よりは製造業に近く、研究開発した製品を多くのユーザーにオーダーメイドよりも安価に提供するものである
    • [20]「COMPANY」HRシリーズは2003年6月期末現在で202社の導入ユーザーがあり、全てのユーザーが個別のカスタマイズを行わずに利用していた
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【業績等の概要】
    • [19]2003年6月期の連結売上高5,671百万円に対し売上総利益は3,778百万円で、売上総利益率は66.6%だった
バージョンアップ料を取らない保守契約を全社に結ぶ

作り分けを断つ代わりに、作り直しの費用は会社が負った。導入企業のすべてと結んだギャランティメンテナンスサービスでは、機能追加や法制度改正への対応を目的とする製品のバージョンアップ版を、追加のバージョンアップ料なしで供給する。含まれるのは新バージョンの提供とその導入サービス、利用企業の業務制度変更時のコンサルティング、社会制度の改正への対応、そしてハードウェアを含むシステム障害時の復旧支援までである。利用企業から見れば保守費用は一定水準で固定され、対応のたびに追加費用が生じない。法改正が絶えない領域で、その負担を売り手が引き受けた。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [21]導入ユーザー全てにギャランティメンテナンスサービスを提供し、機能追加や法制度等改正対応のための製品のバージョンアップ版を追加のバージョンアップ料なしに供給していた
    • [22]ギャランティメンテナンスサービスには新バージョンの提供、それに伴う導入サービス、ユーザーの業務制度変更時のコンサルティング、社会的制度変更を含めたコンサルティング、ハードウェアを含めたシステム障害時の復旧サポートが含まれ、ユーザーはメンテナンスコストを一定水準で固定できた
    • [23]ギャランティメンテナンスサービスには新バージョンの提供、それに伴う導入サービス、ユーザーの業務制度変更時のコンサルティング、社会的制度変更を含めたコンサルティング、ハードウェアを含めたシステム障害時の復旧サポートが含まれ、ユーザーはメンテナンスコストを一定水準で固定できた
保守収入を長期の柱に位置づける

この約束は収入の形を変えた。保守料の支払いは原則として契約の1年後から始まるため、ある年度の保守収入は前年度以前に導入した企業がもたらす。新規販売が飽和して減少や横ばいに転じても、保守収入は利用企業数が増え続ける限り増える。2003年6月期のソフトウェア売上50億1,300万円に対し、保守売上は6億5,700万円にとどまった。比率としてはまだ小さい。それでも会社はこの保守事業を長期的な収益源と位置づけ、新規の顧客以上に既存の顧客を大切にする方針を掲げていた。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [24]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
    • [25]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
    • [27]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【連結損益計算書】
    • [26]2003年6月期の連結売上高の内訳はソフトウェア売上高5,013百万円、保守売上高657百万円だった
参考文献[16]-[27]
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
    • [16]ソフトウェア事業の収入は全製品がライセンス契約と原則1年の導入サポート契約によるもので、個別のユーザーからの受託開発は行っていなかった
    • [17]ソフトウェア事業の収入は全製品がライセンス契約と原則1年の導入サポート契約によるもので、個別のユーザーからの受託開発は行っていなかった
    • [18]パッケージソフトウェア事業はサービス業よりは製造業に近く、研究開発した製品を多くのユーザーにオーダーメイドよりも安価に提供するものである
    • [20]「COMPANY」HRシリーズは2003年6月期末現在で202社の導入ユーザーがあり、全てのユーザーが個別のカスタマイズを行わずに利用していた
    • [21]導入ユーザー全てにギャランティメンテナンスサービスを提供し、機能追加や法制度等改正対応のための製品のバージョンアップ版を追加のバージョンアップ料なしに供給していた
    • [22]ギャランティメンテナンスサービスには新バージョンの提供、それに伴う導入サービス、ユーザーの業務制度変更時のコンサルティング、社会的制度変更を含めたコンサルティング、ハードウェアを含めたシステム障害時の復旧サポートが含まれ、ユーザーはメンテナンスコストを一定水準で固定できた
    • [23]ギャランティメンテナンスサービスには新バージョンの提供、それに伴う導入サービス、ユーザーの業務制度変更時のコンサルティング、社会的制度変更を含めたコンサルティング、ハードウェアを含めたシステム障害時の復旧サポートが含まれ、ユーザーはメンテナンスコストを一定水準で固定できた
    • [24]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
    • [25]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
    • [27]保守料の支払は原則契約1年後より発生するため保守収入は前年度以前に導入したユーザーがもたらし、新規販売が飽和して減少または横ばいになってもユーザー数が増加し続ける限り増加するため、保守事業を長期的な収入の柱として重要視し、新規ユーザー以上に既存ユーザーを大切にする方針を掲げていた
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【業績等の概要】
    • [19]2003年6月期の連結売上高5,671百万円に対し売上総利益は3,778百万円で、売上総利益率は66.6%だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【連結損益計算書】
    • [26]2003年6月期の連結売上高の内訳はソフトウェア売上高5,013百万円、保守売上高657百万円だった

1999年〜テクノロジスト養成特待生制度による技術者の内製

経常利益率30%超過分を研究開発費に回す

利益の使い道にも規定を置いた。売上高経常利益率で30%を超過する部分に相当する金額を研究開発費へ投入すると、自社の方針として定めている。2003年6月期の研究開発費は4億1,200万円で、前期の2.6倍にあたる。主な内訳は開発部門の人件費である。同期の連結売上高は56億7,100万円、経常利益は16億7,800万円で、経常利益率は29.6%。利益率が30%を超えれば超えた分だけ次の製品へ回る仕組みであり、利益を残すことと製品を厚くすることが同じ計算式に置かれていた。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【研究開発活動】
    • [28]独自の方針として売上高経常利益率で30%を超過する部分相当の金額を研究開発費に投入することと定めていた
    • [29]2003年6月期の研究開発費は412百万円で前事業年度比160.7%増となり、主な内訳は開発部門の人件費だった
    • [30]2003年6月期の研究開発費は412百万円で前事業年度比160.7%増となり、主な内訳は開発部門の人件費だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【業績等の概要】
    • [31]2003年6月期の連結売上高は5,671百万円、経常利益は1,678百万円だった
未経験者を6か月で技術者に育てる

製品を厚くする手は、同業の市場からは買えなかった。1999年4月、プロフェッショナル養成特待生制度を始め、東京都港区芝に研修室を新設する。ソフトウェア業界の未経験者を文系理系の別なく選抜し、6か月にわたり通常業務を一切行わせずに考えることへ集中させる課程である。修了時には専門学校3年分に実務1年分を加えた力を身につけさせることを狙った。第1期は300人ほどの応募から10人が合格し、全員が6か月の課程を終えている。制度は2003年6月期までに9期を数え、50名の募集に1,000名を超える応募が集まる規模になった。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [32]1999年4月にプロフェッショナル養成特待生制度(現テクノロジスト養成特待生制度)を開始し、東京都港区芝三丁目に研修室を新設した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【対処すべき課題】
    • [33]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
    • [34]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
    • [36]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」
    • [35]プロフェッショナル養成特待生の募集には300人ほどの応募があり、10人が合格して6か月以上の教育を全員が修了した
インターンシップで新卒採用の入口を設ける

2002年8月には、学生を対象とする問題解決能力発掘インターンシップを始めた。就業体験ではなく、特待生制度の研修内容を1か月へ凝縮したものである。成績優秀者には卒業後3年から5年のあいだ入社試験を免除する内定パスを与え、他社へ新卒入社したのちに移ってくることも可能とした。2002年夏の第1回は1,000名近い応募から100名が受講し、50名が内定パスを得て、うち19名が初の新卒採用となる。2003年春は144名、同年夏は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込む規模へ広がった。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [37]2002年8月に「問題解決能力発掘インターンシップ」を開始した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【対処すべき課題】
    • [38]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [39]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [40]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [41]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
店頭登録で増員の原資を得る

人を増やす原資は市場から得た。2001年9月、牧野正幸氏が代表取締役最高経営責任者、阿部孝司氏が代表取締役最高執行責任者、石川芳郎氏が代表取締役最高技術責任者に就任し、創業3氏が役割を分ける体制へ移る。同年12月、日本証券業協会へ株式を店頭登録した。単体の従業員は2002年6月期末の267名から2003年6月期末に370名へ増え、子会社としたシステム技術センターの67名を加えたグループ全体では437名となる。単体の売上高は1999年6月期の4億8,200万円から2003年6月期の56億7,100万円へ、4年で11.7倍になった。

  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【役員の状況】
    • [42]2001年9月に牧野正幸が代表取締役最高経営責任者、阿部孝司が代表取締役最高執行責任者、石川芳郎が代表取締役最高技術責任者へ就任した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [43]2001年12月に日本証券業協会へ株式を店頭登録した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【従業員の状況】
    • [44]提出会社の従業員数は2003年6月期に103名増えて370名となり、連結子会社の株式会社システム技術センター67名を加えたグループ合計は437名だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [45]提出会社の売上高は第3期(1999年6月期)482,771千円、第7期(2003年6月期)5,671,117千円だった
参考文献[28]-[45]
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【研究開発活動】
    • [28]独自の方針として売上高経常利益率で30%を超過する部分相当の金額を研究開発費に投入することと定めていた
    • [29]2003年6月期の研究開発費は412百万円で前事業年度比160.7%増となり、主な内訳は開発部門の人件費だった
    • [30]2003年6月期の研究開発費は412百万円で前事業年度比160.7%増となり、主な内訳は開発部門の人件費だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【業績等の概要】
    • [31]2003年6月期の連結売上高は5,671百万円、経常利益は1,678百万円だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
    • [32]1999年4月にプロフェッショナル養成特待生制度(現テクノロジスト養成特待生制度)を開始し、東京都港区芝三丁目に研修室を新設した
    • [37]2002年8月に「問題解決能力発掘インターンシップ」を開始した
    • [43]2001年12月に日本証券業協会へ株式を店頭登録した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【対処すべき課題】
    • [33]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
    • [34]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
    • [36]テクノロジスト養成特待生制度はソフトウェア業界の未経験者を文系・理系の別なく選抜し6か月間通常業務を一切行わずに考えることへ集中した研修を行い本配属時に専門学校3年分と実務経験1年分に匹敵する力を身につけさせるもので、2003年6月期までに9期を数え近年は50名の募集に対し1,000名を超える応募を得ていた
    • [38]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [39]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [40]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
    • [41]問題解決能力発掘インターンシップは就業体験ではなくテクノロジスト養成特待生制度の研修内容を1か月間に凝縮した内容で、成績優秀者には卒業後3〜5年間入社試験を免除する内定パスを与え他社へ新卒入社後の転職を可能とした。2002年夏季は1,000名近い応募者から100名が受講し50名に内定パスを与え19名を初の新卒採用として受け入れ、2003年春季は144名、2003年夏季は279名が受講し、2004年4月には100名の新卒採用を見込んでいた
  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」
    • [35]プロフェッショナル養成特待生の募集には300人ほどの応募があり、10人が合格して6か月以上の教育を全員が修了した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【役員の状況】
    • [42]2001年9月に牧野正幸が代表取締役最高経営責任者、阿部孝司が代表取締役最高執行責任者、石川芳郎が代表取締役最高技術責任者へ就任した
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【従業員の状況】
    • [44]提出会社の従業員数は2003年6月期に103名増えて370名となり、連結子会社の株式会社システム技術センター67名を加えたグループ合計は437名だった
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [45]提出会社の売上高は第3期(1999年6月期)482,771千円、第7期(2003年6月期)5,671,117千円だった

筆者考察

カスタマイズを断つという一つの決定が、この会社の原価も採用も決めた。受託開発が9割を占める市場で、ワークスアプリケーションズは顧客ごとの作り分けを引き受けなかった。そのかわり法改正への対応も機能追加も、ギャランティメンテナンスサービスとして追加料金なしで供給している。作り直しの費用を売り手が全額負担する約束であり、その費用は導入企業が増えるほど1社あたりで薄まる。2003年6月期の売上総利益率66.6%は、202社が同じ製品を同じまま使っていたことの裏返しである。断って得た利益率が、次の製品を作る原資になった。

この設計は、作る人を外から調達できないという制約を同時に生んだ。人月単価で工数を売る市場に、日本の大手企業の人事制度を標準機能で吸収できる技術者は育っていない。だから1999年の特待生制度は、6か月のあいだ通常業務を一切させずに考えさせるという、短期の採算から見れば異様な投資になった。2002年の問題解決能力発掘インターンシップで内定パスを配り、他社へ新卒入社した学生が数年後に移ってくる道まで残したのも同じ理由による。標準機能で作り切ると決めた時点で、育成に要する年数は避けられない費用に変わっていた。

ワークスアプリケーションズの売上高 1999年6月期〜2003年6月期(単体)(億円)

4.83 99年6月期 10.58 00年6月期 20.02 01年6月期 35.37 02年6月期 56.71 03年6月期
  • 出所はワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【主要な経営指標等の推移】。

1996年〜2003年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
1996年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1997年06月期 単体 1 n/a n/a 0 7.8% n/a
1998年06月期 単体 2 +132.8% n/a 0 9.3% n/a
1999年06月期 単体 4 +77.8% n/a 0 3.5% n/a
2000年06月期 単体 10 +118.8% n/a 0 2.1% n/a
2001年06月期 単体 20 +90.5% n/a 2 11.5% n/a
2002年06月期 単体 35 +76.5% n/a 5 16.4% n/a
2003年06月期 連結 56 +60.7% 16 9 17.5% n/a

出所:会社公式サイト、有価証券報告書

出典・参考

12件
出典・参考
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【沿革】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【事業の内容】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【業績等の概要】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【連結損益計算書】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【研究開発活動】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【対処すべき課題】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【従業員の状況】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第7期(2003年6月期)【主要な経営指標等の推移】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【対処すべき課題】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【役員の状況】
  • ワークスアプリケーションズ 有価証券報告書 第10期(2006年6月期)【事業の内容】
  • Works 6(1)(39)(2000年4-5月号)「採用の現場2 ワークスアプリケーションズ」

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