第1章 年〜年

SBIホールディングス:ソフトバンク・インベストメントの設立とSBIHDへの業態転換

イー・トレード合併から議決権26.6%の解消へ

1999年〜ソフトバンク・ファイナンスから分かれた55人の出発

親会社の管理本部から金融の持株会社を切り出す

1999年3月、ソフトバンクが純粋持株会社へ移る事業再編を受けて、同社管理本部がソフトバンク・ファイナンス株式会社として独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった。同年7月、ベンチャー・キャピタル事業を営む目的で、ソフトバンク・ファイナンスの子会社としてソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された。代表取締役社長に就任したのは、野村證券で事業法人三部長を務めたのち1995年6月にソフトバンク株式会社の常務取締役へ移り、1999年3月からソフトバンク・ファイナンスの代表取締役を兼ねていた北尾吉孝氏である。創設時の資本金は5,000万円、純資産も5,000万円、従業員は55人、連結子会社はゼロ、株主は1社、売上高もゼロだった。

  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
    • [1]1999年3月、ソフトバンクの純粋持株会社化に伴う事業再編でソフトバンク管理本部がソフトバンク・ファイナンスとして独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった
    • [4]創設当時の1999年は資本金5,000万円、純資産5,000万円、連結子会社数0、従業員数55人、株主数1社、売上高0、未上場だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [2]1999年7月、ベンチャー・キャピタル事業を行うことを目的として、ソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社であるソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [3]北尾吉孝氏は1974年4月に野村證券株式会社へ入社し、1992年6月に同社事業法人三部長、1995年6月にソフトバンク株式会社常務取締役、1999年3月にソフトバンク・ファイナンス株式会社代表取締役、1999年7月に当社代表取締役社長へ就任した
親会社のファンド運営会社を一手に集約する

元手も看板も、親会社から借りていた。1999年11月、株式交換でソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とし、ソフトバンクグループのベンチャー投資を担う運営会社を一手に集めた。2000年3月から7月にかけては、自らを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を相次いで設立する。当初出資金総額は1号が688億円、2号が1,152億円、3号が195億円にのぼった。同年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場へ上場した。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [5]1999年11月、ソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とする株式交換を実施した。4社はいずれもソフトバンクグループのファンド運営会社だった
    • [6]2000年3月・4月・7月に、ソフトバンク・インベストメントを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を設立した
    • [7]ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドの当初出資金総額は1号688億円、2号1,152億円、3号195億円だった
    • [8]2000年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場した
運用報酬で収益を上げる会社を追加買収する

2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るため、ソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得して子会社とした。同年7月には、企業再生ファンドの運用・管理を目的とするエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式も取得している。2002年5月、資産運用ニーズの多様化と高度化へ迅速に応じるため両社を合併させ、エスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社として初の公募投資信託の運用を始めた。連結売上高は2000年9月期の466億円から2001年9月期は208億円へ減少したが、当期純利益は25億円から82億円へ増えている。投資の利益が投資先の値動きに従う以上、運用報酬という別の稼ぎ方を並べておく必要があった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [9]2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るためソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得した
    • [10]2001年7月、企業再生ファンドの運用・管理を目的としたエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、同月に資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式を取得した
    • [11]2002年5月、資産運用ニーズの多様化・高度化にスピーディーな対応を図るため、あおぞらアセットマネジメント株式会社とソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社を合併させエスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社とし、同社は初の公募投資信託「ニュージャパン・インデックス・ファンド<DC年金>」の運用を開始した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [12]連結売上高は2000年9月期466億円・当期純利益25億円、2001年9月期208億円・当期純利益82億円だった
参考文献[1]-[12]
  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
    • [1]1999年3月、ソフトバンクの純粋持株会社化に伴う事業再編でソフトバンク管理本部がソフトバンク・ファイナンスとして独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった
    • [4]創設当時の1999年は資本金5,000万円、純資産5,000万円、連結子会社数0、従業員数55人、株主数1社、売上高0、未上場だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [2]1999年7月、ベンチャー・キャピタル事業を行うことを目的として、ソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社であるソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された
    • [5]1999年11月、ソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とする株式交換を実施した。4社はいずれもソフトバンクグループのファンド運営会社だった
    • [6]2000年3月・4月・7月に、ソフトバンク・インベストメントを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を設立した
    • [7]ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドの当初出資金総額は1号688億円、2号1,152億円、3号195億円だった
    • [8]2000年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [3]北尾吉孝氏は1974年4月に野村證券株式会社へ入社し、1992年6月に同社事業法人三部長、1995年6月にソフトバンク株式会社常務取締役、1999年3月にソフトバンク・ファイナンス株式会社代表取締役、1999年7月に当社代表取締役社長へ就任した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [9]2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るためソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得した
    • [10]2001年7月、企業再生ファンドの運用・管理を目的としたエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、同月に資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式を取得した
    • [11]2002年5月、資産運用ニーズの多様化・高度化にスピーディーな対応を図るため、あおぞらアセットマネジメント株式会社とソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社を合併させエスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社とし、同社は初の公募投資信託「ニュージャパン・インデックス・ファンド<DC年金>」の運用を開始した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [12]連結売上高は2000年9月期466億円・当期純利益25億円、2001年9月期208億円・当期純利益82億円だった

2002年〜ITバブル崩壊からイー・トレード合併への業態の切り替え

投資益だけで決まる損益が赤字へ転じる

2002年9月期の連結売上高は128億円、当期純損失は18億円となり、前期の売上208億円・当期純利益82億円から赤字へ転じた。決算期を3月へ移した第5期は2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間の変則決算となり、連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった。この2期のあいだの2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、同年11月には大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ移っている。2002年1月には不動産投資信託の資産運用業務へ進むため株式会社東京リート投信の株式を取得し、事業の裾野は広げていた。市場での格は上がったが、損益が投資先の値動きだけで決まる構造は変わらなかった。

  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [13]連結売上高は2001年9月期208億円・当期純利益82億円、2002年9月期128億円・当期純損失18億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]第5期は決算期の変更により2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間となり、同期の連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [15]2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、2002年11月に大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ上場した
    • [16]2002年1月、不動産投資信託の資産運用業務への事業展開を図るため株式会社東京リート投信の株式を取得し、同年4月にエスビーアイリート投信株式会社へ商号変更した
オンライン証券を合併で子会社に

2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社とした。同年10月にはワールド日栄証券株式会社、12月には日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社とし、後者は2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号を変えている。2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円と、6か月決算の赤字から黒字へ転じた。ベンチャー投資の会社が、売買のたびに手数料の入るオンライン証券を保有したことで、収益の入り方そのものが変わった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [17]2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社化した
    • [18]2003年10月にワールド日栄証券株式会社の株式を取得して子会社化し、2003年12月に日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社化した(2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号変更)
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [19]2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円だった
買収した金融会社を送客し合う形へ組み直す

2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社へ商号を変えた。2005年4月にはイー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社が、前者を存続会社として合併している。証券以外でも、2004年3月に消費者金融や決済を手がけるファイナンス・オール株式会社とその子会社群を、同年7月には投資情報のモーニングスター株式会社を取得した。会社は当時、顧客中心主義の徹底・仕組みの差別化・企業生態系の形成という三つの基本観に基づいて組織を構築すると記している。2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円へ伸びた。買い集めた会社を並べて置くのではなく、互いに顧客を送り合う一つの生態系として組み替える方針が、この時期に固まった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [20]2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社に商号変更した
    • [21]2005年4月、イー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社がイー・トレード証券株式会社を存続会社として合併した
    • [22]2004年3月にファイナンス・オール株式会社の株式を取得し同社および子会社のグッドローン株式会社、ウェブリース株式会社、ベリトランス株式会社などを子会社化し、2004年7月にモーニングスター株式会社の株式を取得して子会社化した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
    • [23]当企業グループの組織構築は常に3つの基本観、すなわち「顧客中心主義」の徹底、「仕組みの差別化」の構築、「企業生態系」の形成に基づいて行われていると記載されている
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [24]2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円だった
参考文献[13]-[24]
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [13]連結売上高は2001年9月期208億円・当期純利益82億円、2002年9月期128億円・当期純損失18億円だった
    • [19]2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円だった
    • [24]2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]第5期は決算期の変更により2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間となり、同期の連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [15]2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、2002年11月に大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ上場した
    • [16]2002年1月、不動産投資信託の資産運用業務への事業展開を図るため株式会社東京リート投信の株式を取得し、同年4月にエスビーアイリート投信株式会社へ商号変更した
    • [17]2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社化した
    • [18]2003年10月にワールド日栄証券株式会社の株式を取得して子会社化し、2003年12月に日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社化した(2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号変更)
    • [20]2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社に商号変更した
    • [21]2005年4月、イー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社がイー・トレード証券株式会社を存続会社として合併した
    • [22]2004年3月にファイナンス・オール株式会社の株式を取得し同社および子会社のグッドローン株式会社、ウェブリース株式会社、ベリトランス株式会社などを子会社化し、2004年7月にモーニングスター株式会社の株式を取得して子会社化した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
    • [23]当企業グループの組織構築は常に3つの基本観、すなわち「顧客中心主義」の徹底、「仕組みの差別化」の構築、「企業生態系」の形成に基づいて行われていると記載されている

2005年〜商号変更と議決権26.6%の解消による資本独立

商号を改め持株会社へ移る

2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社へ移った。同年7月、自社のファンド運営事業等を分割して連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継させ、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、自社の商号を現在のSBIホールディングス株式会社へ改めている。承継先の商号は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ再び変わった。創業以来の本業だったベンチャー・キャピタル事業は子会社へ移り、本体には傘下の金融各社を統括する役だけが残った。ソフトバンクの名を商号から外したことは、資本関係の解消に先立つ一歩だった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [25]2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社に移行した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [26]2005年7月、当社のファンド運営事業等を分割し連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継するとともに、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、当社の商号をSBIホールディングス株式会社に変更した
    • [27]承継先のソフトバンク・インベストメント株式会社は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ商号変更した
    • [28]当社はベンチャー・キャピタル事業を行うためにソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社として1999年7月に設立され、2005年7月にファンド運営事業等を分割承継した
グループの証券会社にSBIの名を冠する

2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社とした。このSBI証券は、2005年8月にワールド日栄フロンティア証券株式会社が商号を変えた会社である。2006年7月にはイー・トレード証券株式会社がSBIイー・トレード証券株式会社へ商号を変え、グループの証券会社が揃ってSBIを冠した。同年5月にはSBI損保設立準備株式会社を設立し、損害保険業への準備にも入っている。同じ月には連結子会社のSBIパートナーズ株式会社とファイナンス・オール株式会社を、自社を存続会社として吸収合併している。2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、売上は前期の815億円から1.7倍になった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [29]2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社化した
    • [30]2005年8月、ワールド日栄フロンティア証券株式会社はSBI証券株式会社へ商号変更した
    • [31]2006年7月、イー・トレード証券株式会社はSBIイー・トレード証券株式会社へ商号変更した
    • [32]2006年5月、SBI損保設立準備株式会社(現SBI損害保険株式会社)を設立した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [33]2006年3月、当社と連結子会社であるSBIパートナーズ株式会社及びファイナンス・オール株式会社は当社を存続会社として合併した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [34]2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、2005年3月期の連結売上高は815億円だった
自己株式の取得で親会社の持分を買い戻す

2006年7月31日、取締役会は上限1,111,000株・49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を翌8月1日の1日限りとした。実際に取得したのは1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円である。ソフトバンク側が完全子会社ソフトバンク・エーエム名義で保有していた3,245,899株は同じ月にすべて手放され、議決権の26.6%を占めていた資本関係は消滅した。この取得により自己株式は発行済株式総数の8.95%にあたる1,109,186株まで積み上がり、2007年3月末の大株主第1位は自社となった。北尾吉孝氏は資本関係の解消について『株価の相関関係の解消や、より柔軟な財務戦略・事業戦略の展開が可能になるものと認識しております』と記している。免許事業である金融を営む側にとって、株価と信用力が相手方と連動する関係は制約でしかなかった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
    • [35]2006年7月31日の取締役会が上限1,111,000株・取得価額の総額49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を2006年8月1日とした
    • [36]取得した自己株式は1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
    • [37]ソフトバンクの完全子会社ソフトバンク・エーエムが保有していた3,245,899株(議決権比率26.6%)は2006年8月にすべて処分され、ソフトバンクとの資本関係が消滅した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
    • [38]自己株式の取得後、自己株式数は1,109,186株となり発行済株式総数の8.95%を占め、2007年3月末の大株主第1位は当社自身となった
参考文献[25]-[38]
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [25]2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社に移行した
    • [33]2006年3月、当社と連結子会社であるSBIパートナーズ株式会社及びファイナンス・オール株式会社は当社を存続会社として合併した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [26]2005年7月、当社のファンド運営事業等を分割し連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継するとともに、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、当社の商号をSBIホールディングス株式会社に変更した
    • [27]承継先のソフトバンク・インベストメント株式会社は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ商号変更した
    • [28]当社はベンチャー・キャピタル事業を行うためにソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社として1999年7月に設立され、2005年7月にファンド運営事業等を分割承継した
    • [29]2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社化した
    • [30]2005年8月、ワールド日栄フロンティア証券株式会社はSBI証券株式会社へ商号変更した
    • [31]2006年7月、イー・トレード証券株式会社はSBIイー・トレード証券株式会社へ商号変更した
    • [32]2006年5月、SBI損保設立準備株式会社(現SBI損害保険株式会社)を設立した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [34]2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、2005年3月期の連結売上高は815億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
    • [35]2006年7月31日の取締役会が上限1,111,000株・取得価額の総額49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を2006年8月1日とした
    • [36]取得した自己株式は1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
    • [37]ソフトバンクの完全子会社ソフトバンク・エーエムが保有していた3,245,899株(議決権比率26.6%)は2006年8月にすべて処分され、ソフトバンクとの資本関係が消滅した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
    • [38]自己株式の取得後、自己株式数は1,109,186株となり発行済株式総数の8.95%を占め、2007年3月末の大株主第1位は当社自身となった

筆者考察

この会社は、自前の元手を一円も持たずに始まった。1999年7月に設立されたソフトバンク・インベストメントの資本金は5,000万円、従業員は55人、株主はソフトバンク・ファイナンス1社だけで、売上高はゼロだった。運用する資金はソフトバンクの信用で集めた組合出資であり、看板もまた親会社のものである。借りた元手と借りた名前で始めた会社は、七年をかけてその両方を返した。返し方は二段構えだった。名前は2005年7月の商号変更で返し、元手は2006年8月に47,155百万円を投じた自己株式の取得で買い戻した。

名前と資本を返せたのは、そのあいだに稼ぎ方を入れ替えていたからである。ベンチャー投資の利益は投資先の値動きがすべてを決め、2002年9月期の売上は128億円まで減少し、当期純損失18億円を計上した。この振れに耐えられないと見た北尾吉孝氏は、2003年6月にイー・トレードとの合併でオンライン証券を子会社とし、以後は売買のたびに手数料が入る収益へ軸足を移す。2006年3月期の連結売上高は1,372億円、当期純利益は459億円まで伸びた。親会社が保有株を手放したとき、この会社には47,155百万円を投じて自らの株を買い戻すだけの体力ができていた。

連結売上高 2000年9月期〜2006年3月期(億円)

466 00.9 208 01.9 128 02.9 35 03.3 353 04.3 815 05.3 1,372 06.3 資本独立 47,155百万円
  • 2006年8月 自己株式1,047,900株を47,155百万円で取得しソフトバンクとの資本関係が消滅
  • 棒はすべて連結・日本基準。2002年9月期までは9月決算、2003年3月期は決算期変更による6か月決算。
  • 棒の出所は有価証券報告書(pl_long・連結JGAAP)。

1999年〜2006年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
1999年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2000年09月期 連結 466 n/a n/a n/a 25 5.4% n/a
2001年09月期 連結 208 ▲55.4% n/a n/a 82 39.4% n/a
2002年09月期 連結 128 ▲38.5% n/a n/a ▲18 ▲14.1% n/a
2003年03月期 連結 35 ▲72.7% n/a n/a ▲44 ▲125.7% n/a
2004年03月期 連結 353 +908.6% n/a n/a 42 11.9% n/a
2005年03月期 連結 815 +130.9% n/a n/a 256 31.4% n/a
2006年03月期 連結 1,372 +68.3% 496 514 459 33.5% n/a

出典・参考

11件
出典・参考
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP

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