第4章 年〜年

ヤマハ発動機:リーマン後の赤字と新川買収によるロボティクス再編

2009年〜リーマン後の2,161億円の赤字と、柳弘之社長の工場再編と希望退職

2009年12月期、ヤマハ発動機は営業損失626億円・当期純損失2,161億円を計上した。特別損失は105,701百万円に上り、最終損益を営業段階より大きく押し下げた。部門別のセグメント損失はマリン事業24,274百万円、特機事業33,768百万円で、二輪車事業の4,151百万円を大きく上回った。2009年12月期の社長は梶川隆氏で、2010年3月25日に柳弘之氏が社長に就任した。柳弘之社長は、金融危機が実体経済へ波及するなかでの欧米市場の急速な需要減少と円高傾向の定着を要因に挙げた。北米の余暇向け製品に依存した収益構造が、需要の急減で一度に損失へ転じたとみられる。

  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)
    • [1]2009年12月期の連結営業利益は-626億円、当期純利益は-2,161億円
    • [2]2009年12月期の連結特別損失は105,701百万円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)【セグメント情報】
    • [3]2009年12月期のセグメント利益はマリン-24,274百万円、特機-33,768百万円、二輪車-4,151百万円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第74期(2008年12月期)【役員の状況】
    • [4]2008年12月期末時点の代表取締役社長は梶川隆
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2009』「ステークホルダーの皆さまへ」
    • [5]2010年3月25日付で柳弘之が代表取締役社長に就任。2009年12月期は欧米市場の急速な需要の冷え込みと円高傾向の定着で厳しい業績となった

柳弘之社長は、2009年から進めていた構造改革を就任後にさらに加速すると表明した。2010年の年報では『「規模依存型」から「損益分岐点型」へと経営転換を進めています』と説明した。目標は、国内生産が二輪車20万台・船外機23万台・ATV10万台の水準でも採算の取れる体制だった。国内の生産体制は12工場・25ユニットを7工場・14ユニットへ再編する計画で、2010年度に11工場・21ユニットまで進んだ。2010年10月には本社で932名相当の希望退職を実施し、欧米でも350名を削減した。調達部品のコストダウン目標は3年間で600億円とし、2011年に750億円へ引き上げた。

  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2009』「ステークホルダーの皆さまへ」
    • [6]前年から進めている構造改革をさらに加速し、2010年度からの3カ年の中期経営計画を策定した
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「社長インタビュー」
    • [7]規模依存型から損益分岐点型へ経営を転換し、国内生産二輪車20万台・船外機23万台・ATV10万台でも採算の取れる収益構造を目指す
    • [8]規模依存型から損益分岐点型へ経営を転換し、国内生産二輪車20万台・船外機23万台・ATV10万台でも採算の取れる収益構造を目指す
    • [9]国内生産体制を12工場・25ユニットから7工場・14ユニットへ再編する計画。2010年度に11工場・21ユニットまで進めた
    • [10]2010年10月に本社で932名相当の希望退職を実施し、欧米で350名の人員削減を進めた
    • [11]調達部品のコストダウン目標は2010〜2012年の3年間で600億円。2011年に750億円へ修正

2010年に立てた中期経営計画は、2012年度に連結営業利益率5%の達成を目標としていた。2012年の実績は売上高1兆2,077億円・営業利益186億円で、営業利益率は1.5%にとどまった。柳弘之社長は減収減益の要因に、需要減少と円高に加えて先進国事業の商品競争力不足を挙げた。2013年から始めた新中期経営計画は、2015年に販売台数900万台・売上高1.6兆円・営業利益率5%を目標に置いた。二輪車は先進国で高性能エンジン、新興国で低燃費エンジンを共通の基盤とし、派生機種を広げる方針とした。販売の規模を新興国の二輪車に求めつつ、エンジンの共通化で開発費を抑える設計だったと推察される。

  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「トップメッセージ」
    • [12]2010年からの中期経営計画の目標は2010年度の連結営業利益黒字化、2012年度の連結営業利益率5%
  • ヤマハ発動機「事業説明会」(2013年7月3日)
    • [13]2012年実績は売上高12,077億円・営業利益186億円・営業利益率1.5%
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「ステークホルダーの皆さまへ」
    • [14]2012年は需要減少・為替円高、先進国事業の商品競争力不足等により減収減益となった
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「新中期経営計画について」
    • [15]新中期経営計画は2015年に販売台数900万台・売上高1.6兆円・営業利益率5%、2017年の目指す姿を1,200万台・2兆円・7.5%とした
    • [16]二輪車は先進国で高性能エンジン、新興国で低燃費エンジンをプラットフォームにしたラインアップ・バリエーション展開を進める
参考文献[1]-[16]
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)
    • [1]2009年12月期の連結営業利益は-626億円、当期純利益は-2,161億円
    • [2]2009年12月期の連結特別損失は105,701百万円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)【セグメント情報】
    • [3]2009年12月期のセグメント利益はマリン-24,274百万円、特機-33,768百万円、二輪車-4,151百万円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第74期(2008年12月期)【役員の状況】
    • [4]2008年12月期末時点の代表取締役社長は梶川隆
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2009』「ステークホルダーの皆さまへ」
    • [5]2010年3月25日付で柳弘之が代表取締役社長に就任。2009年12月期は欧米市場の急速な需要の冷え込みと円高傾向の定着で厳しい業績となった
    • [6]前年から進めている構造改革をさらに加速し、2010年度からの3カ年の中期経営計画を策定した
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「社長インタビュー」
    • [7]規模依存型から損益分岐点型へ経営を転換し、国内生産二輪車20万台・船外機23万台・ATV10万台でも採算の取れる収益構造を目指す
    • [8]規模依存型から損益分岐点型へ経営を転換し、国内生産二輪車20万台・船外機23万台・ATV10万台でも採算の取れる収益構造を目指す
    • [9]国内生産体制を12工場・25ユニットから7工場・14ユニットへ再編する計画。2010年度に11工場・21ユニットまで進めた
    • [10]2010年10月に本社で932名相当の希望退職を実施し、欧米で350名の人員削減を進めた
    • [11]調達部品のコストダウン目標は2010〜2012年の3年間で600億円。2011年に750億円へ修正
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「トップメッセージ」
    • [12]2010年からの中期経営計画の目標は2010年度の連結営業利益黒字化、2012年度の連結営業利益率5%
  • ヤマハ発動機「事業説明会」(2013年7月3日)
    • [13]2012年実績は売上高12,077億円・営業利益186億円・営業利益率1.5%
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「ステークホルダーの皆さまへ」
    • [14]2012年は需要減少・為替円高、先進国事業の商品競争力不足等により減収減益となった
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「新中期経営計画について」
    • [15]新中期経営計画は2015年に販売台数900万台・売上高1.6兆円・営業利益率5%、2017年の目指す姿を1,200万台・2兆円・7.5%とした
    • [16]二輪車は先進国で高性能エンジン、新興国で低燃費エンジンをプラットフォームにしたラインアップ・バリエーション展開を進める

2013年〜東京モーターショーで見せた四輪車と、新川・アピックヤマダ買収のロボティクス

柳弘之社長は2013年の年報で、個人の移動手段を二輪から三輪、四輪へ広げる構想を長期戦略の一部に位置づけた。同年の東京モーターショーには、二輪で得た独自技術で研究開発を進める小型四輪車MOTIVを出展した。三輪のTRICITYは2014年の市場投入に向けて開発を進め、四輪はTRICITYの次の段階に置いた。2016年に始まった中期経営計画では、3年間で研究開発に3,500億円を投じ、成長戦略費用を中心に増やす計画を置いた。2016年の第3四半期決算説明会では、成長戦略費用で四輪車と先進技術の研究を進めていると答えた。二輪車の台数に依存しない成長の源泉を、四輪を含む新しい乗り物に求めたと思われる。

  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「社長インタビュー」
    • [17]長期戦略として個人向けモビリティを二輪から三輪・四輪へ広げる。三輪TRICITYを2014年市場投入に向け開発し、小型四輪車MOTIVを東京モーターショーに出展した
    • [19]長期戦略として個人向けモビリティを二輪から三輪・四輪へ広げる。三輪TRICITYを2014年市場投入に向け開発し、小型四輪車MOTIVを東京モーターショーに出展した
  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「特集」
    • [18]四輪のマルチホイール車MOTIVは二輪で得た独自技術を用いて研究開発している
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 決算説明会 質疑応答「研究開発費の上期実績・年間予想額が減っている」
    • [20]中期経営計画では3年間で研究開発に3,500億円を投じる計画だった
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 第3四半期決算説明会 質疑応答
    • [21]成長戦略費用で四輪車や先進技術に関する研究を進めている

2016〜2018年の中期経営計画が掲げた売上高2兆円・営業利益1,800億円は達成できなかった。2018年12月期の実績は売上高1兆6,731億円・営業利益1,408億円だった。2018年1月に就任した日髙祥博社長は、同年12月に長期ビジョンと新中期経営計画(2019〜2021年)を公表した。既存事業の稼ぐ力を保ちながら、成長領域へ資源を配分する計画だった。四輪事業は、独自技術で安全基準を満たす量産車を作れるかと、どの市場に何を出すかの二面から検討してきた。ヤマハ発動機は説明会で『どちらの面から考えても投資回収が難しいという結論に達した』と答え、普通乗用車の事業化を保留とした。

  • ヤマハ発動機「長期ビジョン 新中期経営計画(2019年〜2021年)アナリスト向け説明会 議事録」(2019年)
    • [22]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
    • [27]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
    • [28]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第84期(2018年12月期)
    • [23]2018年12月期の連結売上高は16,731億円、営業利益は1,408億円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第83期(2017年12月期)【役員の状況】
    • [24]日髙祥博は平成30年1月に代表取締役社長に就任
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2019年2月12日)「ヤマハ発動機株式会社、株式会社新川及びアピックヤマダ株式会社による事業統合に関するお知らせ」
    • [25]2018年12月に長期ビジョンと新中期経営計画(2019-2021年)を公表。既存事業の稼ぐ力を維持しながら戦略的な成長領域へ資源を配分する
    • [26]2018年12月に長期ビジョンと新中期経営計画(2019-2021年)を公表。既存事業の稼ぐ力を維持しながら戦略的な成長領域へ資源を配分する

2019年2月12日、ヤマハ発動機は新川とアピックヤマダとの三社事業統合を発表した。第三者割当増資で新川を子会社とし、新川が公開買付けでアピックヤマダを完全子会社とする二段の構成だった。狙いは、主力の表面実装機と半導体後工程装置をつなぐ一貫した提案で、複数工程を揃えた海外大手に対抗することにあった。新川は2009年3月期以降、2017年3月期を除いて営業赤字が続いていた。両社は2019年6月にグループ会社となり、持株会社は2020年4月に完全子会社となった。2021年6月の説明会では、統合後の工場と販社の再編、相互販売や部品の共通化が進んでいると説明した。

  • ヤマハ発動機 お知らせ(2019年2月12日)「ヤマハ発動機株式会社、株式会社新川及びアピックヤマダ株式会社による事業統合に関するお知らせ」
    • [29]第三者割当増資でヤマハ発動機が新川を子会社化し、新川が公開買付け等でアピックヤマダを完全子会社化、共同持株会社体制へ移行する三社事業統合を決議
    • [30]第三者割当増資でヤマハ発動機が新川を子会社化し、新川が公開買付け等でアピックヤマダを完全子会社化、共同持株会社体制へ移行する三社事業統合を決議
    • [31]マウンターと半導体後工程装置の工程間連携の顧客要求が強まり、複数プロセスとマウンターを融合済みの海外大手競合に対抗するトータルソリューションが必要と判断
    • [32]新川は2009年3月期以降、2017年3月期を除き営業赤字が継続していた
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第91期(2025年12月期)【沿革】
    • [33]2019年6月に新川・アピックヤマダ等をグループ会社化、2020年4月にヤマハモーターロボティクスホールディングスを完全子会社化
  • Yamaha Motor, Robotics Business Presentation Q&A Minutes(2021年6月28日)
    • [34]統合後の国内外工場・販売子会社の再編とコスト削減が計画どおり進み、クロスセル・共同開発・部品共通化でシナジーを出している
参考文献[17]-[34]
  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「社長インタビュー」
    • [17]長期戦略として個人向けモビリティを二輪から三輪・四輪へ広げる。三輪TRICITYを2014年市場投入に向け開発し、小型四輪車MOTIVを東京モーターショーに出展した
    • [19]長期戦略として個人向けモビリティを二輪から三輪・四輪へ広げる。三輪TRICITYを2014年市場投入に向け開発し、小型四輪車MOTIVを東京モーターショーに出展した
  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「特集」
    • [18]四輪のマルチホイール車MOTIVは二輪で得た独自技術を用いて研究開発している
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 決算説明会 質疑応答「研究開発費の上期実績・年間予想額が減っている」
    • [20]中期経営計画では3年間で研究開発に3,500億円を投じる計画だった
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 第3四半期決算説明会 質疑応答
    • [21]成長戦略費用で四輪車や先進技術に関する研究を進めている
  • ヤマハ発動機「長期ビジョン 新中期経営計画(2019年〜2021年)アナリスト向け説明会 議事録」(2019年)
    • [22]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
    • [27]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
    • [28]前中期経営計画の売上高2兆円・営業利益1,800億円は未達。四輪は技術・量産と市場・商品の二面から検討し投資回収が難しいとして普通乗用車の事業化をペンディングとした
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第84期(2018年12月期)
    • [23]2018年12月期の連結売上高は16,731億円、営業利益は1,408億円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第83期(2017年12月期)【役員の状況】
    • [24]日髙祥博は平成30年1月に代表取締役社長に就任
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2019年2月12日)「ヤマハ発動機株式会社、株式会社新川及びアピックヤマダ株式会社による事業統合に関するお知らせ」
    • [25]2018年12月に長期ビジョンと新中期経営計画(2019-2021年)を公表。既存事業の稼ぐ力を維持しながら戦略的な成長領域へ資源を配分する
    • [26]2018年12月に長期ビジョンと新中期経営計画(2019-2021年)を公表。既存事業の稼ぐ力を維持しながら戦略的な成長領域へ資源を配分する
    • [29]第三者割当増資でヤマハ発動機が新川を子会社化し、新川が公開買付け等でアピックヤマダを完全子会社化、共同持株会社体制へ移行する三社事業統合を決議
    • [30]第三者割当増資でヤマハ発動機が新川を子会社化し、新川が公開買付け等でアピックヤマダを完全子会社化、共同持株会社体制へ移行する三社事業統合を決議
    • [31]マウンターと半導体後工程装置の工程間連携の顧客要求が強まり、複数プロセスとマウンターを融合済みの海外大手競合に対抗するトータルソリューションが必要と判断
    • [32]新川は2009年3月期以降、2017年3月期を除き営業赤字が継続していた
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第91期(2025年12月期)【沿革】
    • [33]2019年6月に新川・アピックヤマダ等をグループ会社化、2020年4月にヤマハモーターロボティクスホールディングスを完全子会社化
  • Yamaha Motor, Robotics Business Presentation Q&A Minutes(2021年6月28日)
    • [34]統合後の国内外工場・販売子会社の再編とコスト削減が計画どおり進み、クロスセル・共同開発・部品共通化でシナジーを出している

2020年〜本社工場へ集約した浜北工場と、設楽元文社長の汎用エンジン撤退

2019年の説明会で、ヤマハ発動機は国内の二輪生産について『リーマンショック後、国内の生産体制を 40 万台から 20 万台のブレイクイーブンポイントに設定し、利益が出るよう努めてきたが、需要は我々が想定した所までは回復しなかった』と振り返った。新中期経営計画では国内生産の損益分岐点を16万台に置き直した。2021年2月12日には、浜北工場と中瀬工場の機能を磐田の本社工場と周辺工場へ移し、拠点を6サイトから5サイトへ減らす計画を公表した。2020年12月末の従業員は浜北工場540人、中瀬工場139人で、浜北工場の帳簿価額は8,315百万円だった。浜北工場の閉鎖と関連する配置替えには、2025年にかけて140億円の投資と30億円弱の移設費用を見込んだ。2025年3月には大型船外機の部品製造を続けるため、浜北工場の操業終了を2031年めどへ延期した。

  • ヤマハ発動機「長期ビジョン 新中期経営計画(2019年〜2021年)アナリスト向け説明会 議事録」(2019年)
    • [35]リーマンショック後に国内生産の損益分岐点を40万台から20万台に下げたが需要は想定まで回復せず、新中計では16万台に置く
    • [36]リーマンショック後に国内生産の損益分岐点を40万台から20万台に下げたが需要は想定まで回復せず、新中計では16万台に置く
  • ヤマハ発動機 広報発表資料(2021年2月12日)「本社および周辺工場の生産拠点集約・再配置について」
    • [37]浜北工場の鉄物部品加工と中瀬工場の樹脂塗装を磐田本社工場と周辺工場へ再配置し、本社周辺の生産拠点を6サイトから5サイトへ集約する
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第86期(2020年12月期)【設備の状況】
    • [38]2020年12月末の浜北工場は従業員540人・帳簿価額8,315百万円、中瀬工場は従業員139人
  • ヤマハ発動機 2020年12月期 決算説明会 質疑応答
    • [39]浜北工場の閉鎖、中瀬工場から本社への集約とレイアウト変更で2025年にかけて140億円の投資、別に移設費用等30億円弱を見込む
  • ヤマハ発動機 ニュースリリース(2025年3月14日)「浜北工場操業終了時期の延期について」
    • [40]大型船外機の部品製造を継続するため浜北工場の操業終了を2031年めどへ延期

2024年10月、取締役会長の渡部克明氏が代表取締役社長を兼務した。2025年3月には、1986年に入社し、マリン事業のME事業部長、インド子会社の社長、CFOを務めた設楽元文氏が社長執行役員に就任した。2022〜2024年の中期経営計画は売上高2.2兆円と営業利益率9%以上を掲げていた。2024年12月期の実績は売上収益2兆5,761億円・営業利益1,815億円だった。設楽元文社長は、KPIの一部未達と一部製品の供給過剰を需要減速への対応の遅れと総括し、『当社は、前向きに走ろうとする局面でこそ、経営判断が甘くなりがちな傾向があるように思います』と記した。新中期経営計画(2025〜2027年)は、売上の8割を占める二輪とマリンを中核に据えた。

  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)【役員の状況】
    • [41]渡部克明は2024年10月に取締役会長兼代表取締役社長 社長執行役員に就任
  • ヤマハ発動機『統合報告書2025』「社長メッセージ」
    • [42]設楽元文はME事業部長、Yamaha Motor India社長、副社長執行役員CFOなどを経て2025年3月に社長執行役員に就任
    • [43]前中計(2022〜2024年)は売上高2.2兆円・営業利益率9%以上を掲げ、KPIの一部は未達。後半に需要へのブレーキが遅れ一部製品で供給過剰を招いた
    • [45]前中計(2022〜2024年)は売上高2.2兆円・営業利益率9%以上を掲げ、KPIの一部は未達。後半に需要へのブレーキが遅れ一部製品で供給過剰を招いた
    • [46]新中計(2025〜2027年)は全社売上の8割を占めるMC・マリンをコア事業とし、MCのプレミアムモデルと大型船外機を再強化の重点とする
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)
    • [44]2024年12月期の連結売上収益は25,761億円、営業利益は1,815億円

2025年7月、ヤマハロボティクスホールディングスが新川・アピックヤマダ・PFAを吸収合併し、ヤマハロボティクスへ商号を変更した。再編の目的には、新技術の開発速度、生産・購買の競争力、相互販売と保守サービスの強化を挙げた。2025年12月には汎用エンジン事業と発電機事業から撤退した。2025年12月期の当期利益は161億円にとどまり、ヤマハ発動機は減配を決めた。2026年2月の説明会では、赤字のRV事業を続ける理由として『夏場の製品として RV が無くなると、それなりのインパクトが生じる点もある』と答えた。2026年8月4日には米国でのROVの自社生産を終えてOEM供給へ移し、約120億円の一過性費用を見込むと発表した。

  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第91期(2025年12月期)【沿革】
    • [47]2025年7月にヤマハロボティクスホールディングスが新川・アピックヤマダ・PFAを吸収合併しヤマハロボティクスへ商号変更。2025年12月に汎用エンジン事業・発電機事業から撤退
    • [49]2025年7月にヤマハロボティクスホールディングスが新川・アピックヤマダ・PFAを吸収合併しヤマハロボティクスへ商号変更。2025年12月に汎用エンジン事業・発電機事業から撤退
  • ヤマハ発動機「SEMI事業(半導体後工程製造装置)説明会」(2025年6月19日)
    • [48]再編の目的は新技術の開発スピードアップ、生産力・購買力・コスト競争力の強化、クロスセル強化など
  • ヤマハ発動機 2025年12月期 決算説明会 質疑応答(2026年2月13日)
    • [50]2025年の当期利益は161億円で計画を大きく下回り、財務健全性の目安を割ったため減配した。RV事業は米国の商品構成と季節性から継続の判断が難しい
    • [51]2025年の当期利益は161億円で計画を大きく下回り、財務健全性の目安を割ったため減配した。RV事業は米国の商品構成と季節性から継続の判断が難しい
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2026年8月4日)「OLV事業の構造改革に関するお知らせ」
    • [52]米国YMMCでのROVの自社生産を終了しOEM供給の協業モデルへ移行。約300名の人員調整、一過性費用約120億円、OLV事業の2028年黒字化を目指す
参考文献[35]-[52]
  • ヤマハ発動機「長期ビジョン 新中期経営計画(2019年〜2021年)アナリスト向け説明会 議事録」(2019年)
    • [35]リーマンショック後に国内生産の損益分岐点を40万台から20万台に下げたが需要は想定まで回復せず、新中計では16万台に置く
    • [36]リーマンショック後に国内生産の損益分岐点を40万台から20万台に下げたが需要は想定まで回復せず、新中計では16万台に置く
  • ヤマハ発動機 広報発表資料(2021年2月12日)「本社および周辺工場の生産拠点集約・再配置について」
    • [37]浜北工場の鉄物部品加工と中瀬工場の樹脂塗装を磐田本社工場と周辺工場へ再配置し、本社周辺の生産拠点を6サイトから5サイトへ集約する
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第86期(2020年12月期)【設備の状況】
    • [38]2020年12月末の浜北工場は従業員540人・帳簿価額8,315百万円、中瀬工場は従業員139人
  • ヤマハ発動機 2020年12月期 決算説明会 質疑応答
    • [39]浜北工場の閉鎖、中瀬工場から本社への集約とレイアウト変更で2025年にかけて140億円の投資、別に移設費用等30億円弱を見込む
  • ヤマハ発動機 ニュースリリース(2025年3月14日)「浜北工場操業終了時期の延期について」
    • [40]大型船外機の部品製造を継続するため浜北工場の操業終了を2031年めどへ延期
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)【役員の状況】
    • [41]渡部克明は2024年10月に取締役会長兼代表取締役社長 社長執行役員に就任
  • ヤマハ発動機『統合報告書2025』「社長メッセージ」
    • [42]設楽元文はME事業部長、Yamaha Motor India社長、副社長執行役員CFOなどを経て2025年3月に社長執行役員に就任
    • [43]前中計(2022〜2024年)は売上高2.2兆円・営業利益率9%以上を掲げ、KPIの一部は未達。後半に需要へのブレーキが遅れ一部製品で供給過剰を招いた
    • [45]前中計(2022〜2024年)は売上高2.2兆円・営業利益率9%以上を掲げ、KPIの一部は未達。後半に需要へのブレーキが遅れ一部製品で供給過剰を招いた
    • [46]新中計(2025〜2027年)は全社売上の8割を占めるMC・マリンをコア事業とし、MCのプレミアムモデルと大型船外機を再強化の重点とする
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)
    • [44]2024年12月期の連結売上収益は25,761億円、営業利益は1,815億円
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第91期(2025年12月期)【沿革】
    • [47]2025年7月にヤマハロボティクスホールディングスが新川・アピックヤマダ・PFAを吸収合併しヤマハロボティクスへ商号変更。2025年12月に汎用エンジン事業・発電機事業から撤退
    • [49]2025年7月にヤマハロボティクスホールディングスが新川・アピックヤマダ・PFAを吸収合併しヤマハロボティクスへ商号変更。2025年12月に汎用エンジン事業・発電機事業から撤退
  • ヤマハ発動機「SEMI事業(半導体後工程製造装置)説明会」(2025年6月19日)
    • [48]再編の目的は新技術の開発スピードアップ、生産力・購買力・コスト競争力の強化、クロスセル強化など
  • ヤマハ発動機 2025年12月期 決算説明会 質疑応答(2026年2月13日)
    • [50]2025年の当期利益は161億円で計画を大きく下回り、財務健全性の目安を割ったため減配した。RV事業は米国の商品構成と季節性から継続の判断が難しい
    • [51]2025年の当期利益は161億円で計画を大きく下回り、財務健全性の目安を割ったため減配した。RV事業は米国の商品構成と季節性から継続の判断が難しい
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2026年8月4日)「OLV事業の構造改革に関するお知らせ」
    • [52]米国YMMCでのROVの自社生産を終了しOEM供給の協業モデルへ移行。約300名の人員調整、一過性費用約120億円、OLV事業の2028年黒字化を目指す

2009年〜2026年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
2009年12月期 連結 11,536 n/a ▲626 ▲683 ▲2,161 ▲18.7% n/a
2010年12月期 連結 12,941 +12.2% 513 661 183 1.4% n/a
2011年12月期 連結 12,761 ▲1.4% 534 635 269 2.1% n/a
2012年12月期 連結 12,076 ▲5.4% 186 273 74 0.6% n/a
2013年12月期 連結 14,104 +16.8% 551 601 440 3.1% n/a
2014年12月期 連結 15,212 +7.9% 872 973 684 4.5% n/a
2015年12月期 連結 16,311 +7.2% 1,303 1,252 600 3.7% n/a
2016年12月期 連結 15,028 ▲7.9% 1,086 1,021 631 4.2% n/a
2017年12月期 連結 16,700 +11.1% 1,498 1,548 1,016 6.1% 静岡県磐田市にヤマハモーター イノベーションセンターを開設(2017/02)
2018年12月期 連結 16,731 +0.2% 1,408 1,380 933 5.6% n/a
2019年12月期 連結 16,647 ▲0.5% 1,154 1,195 757 4.5% n/a
2020年12月期 連結 14,712 ▲11.6% 817 n/a 530 3.6% n/a
2021年12月期 連結 18,124 +23.2% 1,823 n/a 1,555 8.6% n/a
2022年12月期 連結 22,484 +24.1% 2,249 n/a 1,744 7.8% n/a
2023年12月期 連結 24,147 +7.4% 2,439 n/a 1,601 6.6% n/a
2024年12月期 連結 25,761 +6.7% 1,815 n/a 1,192 4.6% 横浜市にヤマハ発動機イノベーションセンタ―横浜を開設(2024/06)
2025年12月期 連結 25,342 ▲1.6% 1,264 n/a 161 0.6% n/a
2026年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

29件
出典・参考
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第74期(2008年12月期)【役員の状況】
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第75期(2009年12月期)【セグメント情報】
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2009』「ステークホルダーの皆さまへ」
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「社長インタビュー」
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2010』「トップメッセージ」
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「ステークホルダーの皆さまへ」
  • ヤマハ発動機『アニュアルレポート2012』「新中期経営計画について」
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 決算説明会 質疑応答「研究開発費の上期実績・年間予想額が減っている」
  • ヤマハ発動機 2016年12月期 第3四半期決算説明会 質疑応答
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第83期(2017年12月期)【役員の状況】
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第84期(2018年12月期)
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第86期(2020年12月期)【設備の状況】
  • ヤマハ発動機 2020年12月期 決算説明会 質疑応答
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)【役員の状況】
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第90期(2024年12月期)
  • ヤマハ発動機 有価証券報告書 第91期(2025年12月期)【沿革】
  • ヤマハ発動機 ニュースリリース(2025年3月14日)「浜北工場操業終了時期の延期について」
  • ヤマハ発動機『統合報告書2025』「社長メッセージ」
  • ヤマハ発動機 2025年12月期 決算説明会 質疑応答(2026年2月13日)
  • ヤマハ発動機「事業説明会」(2013年7月3日)
  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「社長インタビュー」
  • ヤマハ発動機『Annual Report 2013』「特集」
  • ヤマハ発動機「長期ビジョン 新中期経営計画(2019年〜2021年)アナリスト向け説明会 議事録」(2019年)
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2019年2月12日)「ヤマハ発動機株式会社、株式会社新川及びアピックヤマダ株式会社による事業統合に関するお知らせ」
  • Yamaha Motor, Robotics Business Presentation Q&A Minutes(2021年6月28日)
  • ヤマハ発動機 広報発表資料(2021年2月12日)「本社および周辺工場の生産拠点集約・再配置について」
  • ヤマハ発動機「SEMI事業(半導体後工程製造装置)説明会」(2025年6月19日)
  • ヤマハ発動機 お知らせ(2026年8月4日)「OLV事業の構造改革に関するお知らせ」

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