決断
買収で規模を得た会社が、次の30年をその後始末に使った。1986年の世界シェアはグッドイヤー19.3%・ミシュラン17.9%に対し9.0%で、1988年に伊ピレリとの買収合戦を制して米ファイアストンを総額26億ドルで取得し、欧米11工場を得て生産規模で世界首位に立った。2000年8月には大規模な自主回収に至った欠陥タイヤ問題が米国で表面化し、権限を委ねた海外子会社からリスク情報が本社へ伝わらない経路の断絶が露呈する。2020年からは石橋秀一氏のもとで非タイヤ・非中核事業の一斉売却へ転じ、化工品・防振ゴム・スポーツを順に譲渡した。買収で得た規模を保ったまま周辺のゴム事業を外したことで、経営の指標は世界順位からタイヤ1本あたりの採算へ移った。
2020年4月 非タイヤ事業の切り離し
非タイヤ事業の切り離しタイヤの成熟と低収益を受け、非タイヤ・非中核事業を相次いで売却し、タイヤとソリューションへ資源を集中した面的なポートフォリオ改革同じ経営論点に直面した企業 | 事業売却・撤退非継続事業3事業の収益2020 2022 米国建築資材(億円) 1,898 -6 防振ゴム(百万円) 54,616 49,901 2001年 ファイアストンで自主回収
業績の推移2000 2001 2006 売上高(兆円) 2.0 2.1 3.0 純利益率(%) 0.9 0.8 2.8 1988年2月 米ファイアストンの買収
1951年6月 グッドイヤーからタイヤ製法を導入
提携の条件提携先 グッドイヤー社(米国) 締結 1951年6月 契約の内容 技術提携およびタイヤ生産委託契約 導入したもの タイヤの製造方法と生産設備の近代化 1931年3月 久留米の足袋商から創業