ブリヂストンの直近の動向と展望

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ブリヂストンの直近の業績・経営課題・市場ポジションと、今後の展望をまとめたページです。

セグメント構成や中期的な論点を、現経営陣の発信と有価証券報告書の記述をもとに整理しています。

直近の動向と展望

モビリティソリューションへの重心移行

2019年4月、ブリヂストン・ヨーロッパが蘭トムトム・テレマティクス(現ブリヂストン・モビリティ・ソリューションズ)を買収し、車両運行管理システムへ参入した。タイヤの製造・販売にとどまらず、走行データを活用したフリート管理やタイヤ摩耗予測などデジタル領域への展開がここから動き出す。2021年9月にはブリヂストン・アメリカズが米アズーガを買収してテレマティクス事業を拡充し、北米の大口フリート顧客基盤を確保した。同年12月には豪オトラコを買収し、鉱山現場のタイヤ流通網と運用サービス拡充を進める。石橋秀一CEOは「『断トツのグローバルのタイヤ・ゴム会社』から『断トツのグローバルのソリューション会社』になりたい」(インターブランドジャパン)と語り、タイヤ専業を脱する方向を明言した。

参考文献
  • 有価証券報告書
  • 日経ビジネス 2022年
  • 日経ビジネス 2024年
  • インターブランドジャパン

拠点集約と中期事業計画の遂行

2020年12月期には新型コロナウイルス感染症の世界的流行による自動車生産・販売の減少を受け、最終赤字に転落した。2021年2月に中期事業計画を公表し、世界各地の生産拠点集約と要員最適化に着手する。石橋秀一CEOは構想を「第3の創業『ブリヂストン3.0』」(日経ビジネス)と位置づけ、「タイヤを究めて、突き放す」(日経ビジネス 2024年)という言葉で中核事業強化と新領域拡張の同時追求を示した。製造拠点の地理的再配置と不採算事業の順次整理で、タイヤメーカーからモビリティソリューション企業への転換を進めている。現在は世界4地域(日本、アジア・大洋州・インド・中国、米州、欧州・中近東・アフリカ)の報告セグメントのもとで連結子会社222社と持分法適用関連会社122社を擁する。創業以来のゴムとタイヤ製造の技術蓄積を基盤に、デジタル技術との融合による事業モデルの再構築を進める。

参考文献
  • 有価証券報告書
  • 日経ビジネス 2022年
  • 日経ビジネス 2024年
  • インターブランドジャパン

参考文献・出所

有価証券報告書
日本会社史総覧 1995
日経新聞 1958/2
ダイヤモンド 1965/1/25
週刊東洋経済 1977/7/9
宣伝会議 2015/2
日経ビジネス 2022年
日経ビジネス 2024年
インターブランドジャパン