ボードルアの設立とサーディンの吸収合併
2007年〜サービスの下を支えるインフラ層への特化
ボードルアは2007年4月、ニキティスの全額出資子会社として東京都文京区湯島に設立された。設立時の資本金は250万円、事業目的はネットワークインテグレーション。親会社のニキティスでは、慶應義塾大学に在学中の冨永重寛氏が2006年9月から代表取締役を務めており、冨永重寛氏は2007年11月にボードルアの社長を兼ねた。冨永重寛氏は大学時代のつながりで20数名を集め、渋谷のカフェを拠点に参考書で技術を習得するところから事業を開始した。社名はフランス語でアンコウを指し、深海で光を放つ魚の姿を、ITの基盤を下から照らす役回りになぞらえた。
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【沿革】
- [1]2007年4月、東京都文京区湯島にニキティスの100%子会社としてボードルアを設立。資本金250万円、事業目的はネットワークインテグレーション
- [2]2007年4月、東京都文京区湯島にニキティスの100%子会社としてボードルアを設立。資本金250万円、事業目的はネットワークインテグレーション
- ボードルア 有価証券報告書 第19期(2026年2月期)【役員の状況】
- [3]冨永重寛氏は2006年9月にニキティス代表取締役、2007年4月にボードルア入社、2007年11月に代表取締役社長に就任
- ZUU online 2024年5月20日
- [4]2007年、慶應義塾大学在学中に設立。大学時代の仲間ら20数名を集め、渋谷のカフェを拠点に参考書で勉強しながら事業を始めた
- ボードルア 公式サイト「代表メッセージ」(2022年1月)
- [5]社名ボードルアはフランス語でアンコウ。深海で光を発するチョウチンアンコウを、ITを底から支えるインフラ分野のガイド役に重ねた
2007年は初代iPhoneが登場し、端末の上で動く新しいサービスが相次いで生まれた年にあたる。ボードルアはサービスの開発には参入せず、サービスを稼働させるサーバーやネットワークに事業領域を限定し、『ネットワーク・サーバーインテグレーション専門の会社』として設立された。事業領域は、アプリケーションやミドルウェアより下層で、床下の配線工事を除くITインフラの階層に限定した。目立たない層を選んだ結果、顧客のシステムが動き続ける限り運用と保守の需要が残る事業となり、のちのストック型売上の厚みはこの市場選択から来たとみられる。
- ボードルア 公式サイト「代表メッセージ」(2022年1月)
- [6]創業の2007年はiPhoneが初めて登場した年。多様なサービスを支えるインフラが欠かせないとして、ネットワーク・サーバーインテグレーション専門の会社を設立した
- [7]創業の2007年はiPhoneが初めて登場した年。多様なサービスを支えるインフラが欠かせないとして、ネットワーク・サーバーインテグレーション専門の会社を設立した
- ZUU online 2024年5月20日
- [8]IT市場の階層のうち、アプリケーション・ミドルウェアの下で、物理層の工事を除いたITインフラストラクチャを担当
2009年〜技術者の派遣から受託と運用保守への業務の広がり
2009年9月、ボードルアは一般労働者派遣事業と有料職業紹介事業の許可を取得した。同じ年の6月には社内にネットワークとサーバーの検証ラボを設け、技術者が実機で構成を試せる環境を整えた。そのうえで2010年6月に受託サービス、2011年12月に運用保守を請け負うマネージドサービス、2012年11月にホスティングサービスを順に始めた。契約形態は請負・準委任・派遣の3種で、2012年9月には情報セキュリティの国際規格ISO27001の認証も取得。本社は渋谷区桜丘町から代々木、港区六本木と移転を重ね、2011年12月に港区赤坂のミッドタウン・タワーへ入居した。未経験の若手を採って育てる会社にとって、都心の高層ビルに構えた本社は、業務の広がりを支える場であると同時に、採用の場で効く看板の役割も担ったのかもしれない。
- ボードルア 公式サイト「トップページ」(2011年3月)
- [9]2009年9月、一般労働者派遣事業許可(般13-304512)と有料職業紹介事業許可(13-ユ-304248)を取得
- ボードルア 公式サイト「会社沿革」(2017年3月)
- [10]2009年6月NWラボ・サーバーラボ新設、2010年6月受託サービス開始、2011年12月ミッドタウン・タワー43Fへ移転しマネージドサービス開始、2012年11月ホスティングサービス開始
- [11]2009年6月NWラボ・サーバーラボ新設、2010年6月受託サービス開始、2011年12月ミッドタウン・タワー43Fへ移転しマネージドサービス開始、2012年11月ホスティングサービス開始
- [13]2009年6月NWラボ・サーバーラボ新設、2010年6月受託サービス開始、2011年12月ミッドタウン・タワー43Fへ移転しマネージドサービス開始、2012年11月ホスティングサービス開始
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【沿革】【事業の内容】
- [12]事業の契約形態は請負契約・準委任契約・派遣契約等。2012年9月にISO27001(ISMS)を取得
2016年3月時点の主要取引先は、三菱総研DCS、三井情報、ソフトバンク、エリクソン・ジャパン、日立システムズ、伊藤忠テクノソリューションズなどで、システムインテグレーターと通信事業者が中心だった。顧客構成は、事業会社と通信事業者に加え、同業のシステムインテグレーターを含んでいた。従業員は2015年4月に210名、2016年4月には250名へ増加。大手のシステム会社が自前で揃えにくいインフラ技術者を、専門集団として供給する事業形態だったと推察される。
- ボードルア 公式サイト「会社概要」(2016年3月)
- [14]主要取引先は三菱総研DCS・三井情報・ソフトバンク・エリクソン・ジャパン・SBIグループ各社・日立システムズ・伊藤忠テクノソリューションズ・古河インフォメーション・テクノロジー・京セラコミュニケーションシステムズ・ユニアデックスほか。従業員数210名(2015年4月現在)
- [16]主要取引先は三菱総研DCS・三井情報・ソフトバンク・エリクソン・ジャパン・SBIグループ各社・日立システムズ・伊藤忠テクノソリューションズ・古河インフォメーション・テクノロジー・京セラコミュニケーションシステムズ・ユニアデックスほか。従業員数210名(2015年4月現在)
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【事業の内容】
- [15]顧客は事業会社、事業会社の情報システム子会社、通信事業者、当社と同業の事業者に大別される
- ボードルア 公式サイト「会社沿革」(2017年3月)
- [17]2016年4月、社員数250人
売上は、技術者の作業時間に単価を掛ける時間別、成果物ごとのプロジェクト別、運用保守の月額報酬からなるストック型の三つに分かれる。2018年2月期はストック型が1,112,165千円で時間別の965,035千円を上回り、プロジェクト別は9,812千円。2021年2月期にはストック型が1,739,618千円、プロジェクト別が144,196千円へ増え、時間別の1,201,158千円を含む売上の過半を月額報酬が占めるに至った。顧客先に常駐して案件を自社へ橋渡しするブリッジSEを置き、時間別の作業から運用保守の継続契約へ取引を移す流れを組んだ。技術者を送り出す事業から出発しつつ、収益の過半を継続契約の月額報酬が占める収益構造へ転換したことになる。
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【事業の内容】
- [18]売上分類は時間別売上・プロジェクト別売上・ストック型売上。2018年2月期 965,035千円・9,812千円・1,112,165千円、2021年2月期 1,201,158千円・144,196千円・1,739,618千円
- [19]売上分類は時間別売上・プロジェクト別売上・ストック型売上。2018年2月期 965,035千円・9,812千円・1,112,165千円、2021年2月期 1,201,158千円・144,196千円・1,739,618千円
- [20]売上分類は時間別売上・プロジェクト別売上・ストック型売上。2018年2月期 965,035千円・9,812千円・1,112,165千円、2021年2月期 1,201,158千円・144,196千円・1,739,618千円
- [21]ブリッジSEは顧客先に常駐してフロント業務を行い、案件を当社へ橋渡しする。時間別売上の業務は保守運用フェーズに移行しストック型売上へ発展する
2014年〜新卒の育成とサーディンを介した資本の組み替え
2014年4月、ボードルアは新卒の一期生を迎え、未経験者を採って社内で育てる方式へ人材の確保を切り替えた。研修は年2回の資格取得の強化期間と、社内の有識者が1対1で実機の構築を教える講座の二本立てで組んだ。上場前の2020年3月から2021年2月の入社者では、ネットワーク技術者の中級資格CCNPの取得率が92.5%に達した。研修も配属もインフラ領域に絞ったため、複数の技術を要する案件にも1社で技術者の組を編成できた。一方で社員の多くは入社以来ボードルアだけで働き、社外からの評価を受けないまま経験を積んだ。
- ボードルア 公式サイト「会社沿革」(2017年3月)
- [22]2014年4月、新卒一期生入社
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【事業の内容】
- [23]新卒採用を開始した2014年以降、教育ナレッジを蓄積。資格取得マラソン・ボードルアカレッジ。2020年3月〜2021年2月入社者のCCNP取得率92.5%
- [24]新卒採用を開始した2014年以降、教育ナレッジを蓄積。資格取得マラソン・ボードルアカレッジ。2020年3月〜2021年2月入社者のCCNP取得率92.5%
- [25]新卒採用を開始した2014年以降、教育ナレッジを蓄積。資格取得マラソン・ボードルアカレッジ。2020年3月〜2021年2月入社者のCCNP取得率92.5%
- ZUU online 2024年5月20日
- [26]研修も配属もITインフラばかりで経験を積むため、連合軍が必要な案件も1社で対応できる。ほとんどの従業員はボードルアでだけ仕事をしてきて外の世界を知らなかった
- [27]研修も配属もITインフラばかりで経験を積むため、連合軍が必要な案件も1社で対応できる。ほとんどの従業員はボードルアでだけ仕事をしてきて外の世界を知らなかった
2019年5月、ボードルアはニキティスから新設分割で生まれたサーディンの子会社となり、翌6月にそのサーディンを吸収合併した。これに先立ち資本金を2016年8月に3,000万円、2017年12月に5,000万円へ増やし、2019年2月と6月には株式を分割している。売上高は2018年2月期の2,087,013千円から2021年2月期の3,084,973千円へ伸び、営業利益率は11.0%から16.5%へ上がった。上場の目的は、公平な市場での第三者評価と、株式による資金調達手段の確保にあった。親会社を挟んだ持株の形を解き、事業と資本をボードルア1社に集約するための組み替えだったのだろう。
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【沿革】
- [28]2016年8月資本金3,000万円、2017年12月5,000万円へ増資。2019年2月に1株を1,000株に分割、2019年5月にニキティスから新設分割したサーディンの子会社となり、2019年6月にサーディンを吸収合併、同月1株を1.2株に分割
- [29]2016年8月資本金3,000万円、2017年12月5,000万円へ増資。2019年2月に1株を1,000株に分割、2019年5月にニキティスから新設分割したサーディンの子会社となり、2019年6月にサーディンを吸収合併、同月1株を1.2株に分割
- ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
- [30]売上高 2018年2月期2,087,013千円・2021年2月期3,084,973千円。営業利益率 11.0%・16.5%
- ZUU online 2024年5月20日
- [31]第三者評価が得られる上場を目指した。フェアなマーケットからの評価と、直接金融ができることを利点とした
業績の推移
売上構成 データなし
業績表
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 経常利益 | 純利益 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | ||
| 2007年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2008年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2009年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2010年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2011年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2012年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2013年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2014年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2015年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2016年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2017年02月期 | 単体 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
| 2018年02月期 | 単体 | 21 | n/a | 2 | 1 | 4.8% |
| 2019年02月期 | 単体 | 23 | +9.5% | 2 | 2 | 8.7% |
| 2020年02月期 | 単体 | 26 | +13.0% | 4 | 3 | 11.5% |
経営陣 データなし
大株主 データなし
- [1]ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【沿革】
- [2]ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【沿革】【事業の内容】
- [3]ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【事業の内容】
- [4]ボードルア 有価証券報告書 第15期(2022年2月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
- [5]ボードルア 有価証券報告書 第19期(2026年2月期)【役員の状況】
- [6]ボードルア 公式サイト「トップページ」(2011年3月)
- [7]ボードルア 公式サイト「会社概要」(2016年3月)
- [8]ボードルア 公式サイト「会社沿革」(2017年3月)
- [9]ボードルア 公式サイト「代表メッセージ」(2022年1月)
- [10]ZUU online 2024年5月20日