- 創業
- 1949年12月、トヨタ自動車工業が赤字の電装品部門を切り離して日本電装が生まれ、電装工場長だった林虎雄氏が初代社長として17年トップに座った。以後の社長は全員が社内から上がっており、分離元のトヨタを率いる豊田家からは一人も出ていない。創業家を持たない会社である。
- 登用
- 直近20年の4人はいずれも新卒入社で、社長に就くまで34年から37年かかっている。中途採用も外部招聘もなく、トヨタから社長を送り込まれたこともない。深谷紘一氏は北米、加藤宣明氏は欧州の現地法人社長を踏んだが、林新之助氏はエンジンECUのソフト開発一筋で、海外拠点を率いずに就いた最初のトップである。
- 任期
- 10年を超えたのは初代の林虎雄氏だけで、以後は4年から8年で交代してきた。直近3代は加藤宣明氏が7年、有馬浩二氏が8年、林新之助氏は2026年8月で3年目に入る。退いた社長が会長に上がる形が繰り返されており、任期の切れ目は業績よりも世代交代の順番で決まっているように見える。
- 含意
- トヨタは議決権の22.24%を握るが、2026年6月に豊田章男氏が取締役を退き、トヨタ側の席は取締役会から消えた。後継は社外が議長を務め社外3名が過半を占める役員指名報酬会議が案を立てるが、そこには現社長の林新之助氏と、前社長で取締役会議長でもある有馬浩二氏が座っている。
1949〜1965年・17年/外部出身
1966〜1971年・6年
1972〜1975年・4年
1976〜1980年・5年
1981〜1985年・5年
1986〜1989年・4年
1990〜1994年・5年/生え抜き
1995〜2001年・7年/生え抜き
2002〜2006年・5年/生え抜き
2007〜2013年・7年/生え抜き
2014〜2021年・8年/生え抜き
林新之助現任
2022年〜現在・5年/生え抜き
林新之助
はやし しんのすけ
生え抜き(1986年入社)。エンジンECUのソフトウェア開発を担い、チーフ・ソフトウェア・オフィサーを経て社長へ
有馬浩二
ありま こうじ
生え抜き(1981年入社)。海外駐在を経て常務役員・専務役員から社長へ
加藤宣明
かとう のぶあき
生え抜き(1971年入社)。欧州法人社長などを経て常務役員・専務取締役から社長へ
深谷紘一
ふかや こういち
生え抜き(1966年入社)。生産技術部長、デンソー・マニュファクチュアリング・ミシガン社長を経て本体社長へ
岡部弘
おかべ ひろむ
生え抜き(1960年入社)。総合企画室長・取締役・常務を経て、11人抜きで社長に就任
石丸典生
いしまる つねお
中途入社(1962年入社)。東京大学生産技術研究所・日本内燃機製造・東京発動機(現トーハツ)を経て日本電装へ移り、取締役・副社長を経て社長へ
トヨタ自動車工業の出身。1964年時点ですでに日本電装の取締役を務めており、社内で役員を重ねて社長へ
トヨタ自動車工業の出身。豊田自動織機製作所に自動車部が置かれる前からエンジン開発に携わり、1949年の日本電装設立時の取締役に名を連ねた。専務取締役などを経て社長へ
創業期からの取締役(1950年時点で取締役として在任)
トヨタ自動車工業の電装品部門の分離独立にともない、日本電装の初代社長に就任