東京ガスの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

売るガスの中身を入れ替えるために、需要家の器具まで自社で作り替えた。1962年に供給熱量を3,600kcalから5,000kcalへ上げて石炭ガスから石油系ガスへ移り、原料転換を一度経験している。次に選んだ天然ガスは単価が高く受入設備の前例もなく、単独では経済性が立たなかったため、隣接地に火力を計画していた東京電力へ共同購入を持ちかけ、年96万トン・15年のアラスカ産LNG長期契約と根岸基地の建設にこぎつけた。1969年11月にアラスカ産LNGが根岸基地へ入った。ただし原料が替わっても首都圏550万件のガス機器はそのままでは使えないため、1972年6月から社員が一軒ずつ訪ねて機器を調整し、1988年10月に全供給区域の転換を終えた。16年4カ月を要したこの工程が、供給熱量11,000kcalの都市ガス網を首都圏に成立させた。

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