第5章 年〜年

京セラ:TA Triumph-Adler・オプトレックスの買収とNYSE上場廃止

2009年〜京セラミタによる独TA Triumph-Adlerの子会社化と、久芳徹夫氏の社長就任

2009年1月21日、京セラミタは独TA Triumph-Adler AG(TAAG)を連結子会社とした。親会社の京セラは社長の川村誠氏の下、2008年11月18日にこの公開買付けを公表しており、買付け価格は1株1.90ユーロだった。TAAGは1896年設立の情報機器販売会社で、ドイツ国内の直販拠点は60か所に及んだ。狙いは、TAAGの提案型の直販とサービスの仕組みの、ドイツ以外の欧州諸国への展開。初回の買付け期間に約21.31%の応募があり、京セラミタの保有は約88.69%に達した。京セラは2009年3月期の戦略施策として、三洋電機の携帯電話事業の承継と並べてこの子会社化を挙げた。

  • 京セラ お知らせ 2009年1月23日「京セラミタ株式会社における「TA Triumph-Adler AG」社の子会社化に関するお知らせ」
    • [1]初回買付け期間(2008年12月16日〜2009年1月13日)に約21.31%の応募・保有約88.69%・2009年1月21日に連結子会社化
    • [5]初回買付け期間(2008年12月16日〜2009年1月13日)に約21.31%の応募・保有約88.69%・2009年1月21日に連結子会社化
  • 京セラ お知らせ 2008年11月18日「京セラミタ株式会社における独・情報機器販売会社「TA Triumph-Adler AG」株式の公開買付けに関するお知らせ」
    • [2]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
    • [3]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
    • [4]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
  • 京セラ 決算説明会 2009年4月28日「2009年3月期 決算要約・特記事項」
    • [6]2009年3月期の戦略的施策に情報機器でのTA Triumph-Adler社子会社化、通信機器での三洋電機携帯電話事業等の承継を記載

2009年3月期の京セラでは、デジタル家電の生産縮小と自動車市場の減速を受け、ソーラーエネルギー事業以外の部品事業が低迷した。米ドルとユーロに対する円高は、前期比で売上高を約910億円、税引前利益を約230億円押し下げた。下期に見込んだ一時費用200億円のうち、第4四半期分の165億円にはのれんの減損も含まれた。金融危機後に社長を引き継いだ久芳徹夫氏の出発点は、『まずは採算改善に注力せざるを得なかった』という局面だった。通信機器関連事業では、構造改革で固定費を減らし、集中購買で変動費を下げる取り組みに着手した。売上の拡大より先に、損益分岐点を下げる順序を選んだと推察される。

  • 京セラ 決算説明会 2009年4月28日「2009年3月期 決算要約・特記事項」
    • [7]2009年3月期は需要急減で太陽電池以外の部品事業が低迷・円高の影響は前期比で売上高約▲910億円、税引前利益約▲230億円
    • [8]2009年3月期は需要急減で太陽電池以外の部品事業が低迷・円高の影響は前期比で売上高約▲910億円、税引前利益約▲230億円
  • 京セラ 2009年3月期 第3四半期決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2009年1月29日
    • [9]下期の一時費用200億円のうち第4四半期に165億円を計上予定・のれんの減損などを含む
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2013年4月26日
    • [10]久芳徹夫会長(当時)はリーマンショック後の厳しい時期に社長となり、まず採算改善に注力した
  • 京セラ 事業説明会 2009年8月21日「通信機器関連事業の収益改善」
    • [11]2010年3月期第1四半期の通信機器関連事業の成果として、構造改革による固定費の削減と原価管理・集中購買による変動費の低減

2011年10月時点で、京セラの売上高は過去10年ほぼ横ばいで推移した。ソーラーエネルギー事業は10年前より売上を1,000億円程度上積みしたものの、通信機器関連事業は売上が増えなかった。社長の久芳徹夫氏の下で、京セラは毎年M&Aを重ね、円高の進む局面では海外の案件も視野に入れた。2011年7月にはデンマークで工具を製造するユニメルコ社を買収し、欧州での販売強化と航空機向けの市場への参入を図った。ソニーモバイルディスプレイの液晶事業や、情報機器のディーラーも取得の対象となった。1件ごとの規模は小さく、既存事業の周辺を厚くする補強型の買収だったと思われる。

  • 京セラ 2012年3月期 第2四半期 決算説明会 主な質疑応答 2011年10月28日
    • [12]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [13]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [14]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [16]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 2012年4月27日「主な経営施策」
    • [15]2011年7月にデンマークの工具メーカー、ユニメルコ社を買収し欧州販売強化と航空機など新市場への参入を図る
参考文献[1]-[16]
  • 京セラ お知らせ 2009年1月23日「京セラミタ株式会社における「TA Triumph-Adler AG」社の子会社化に関するお知らせ」
    • [1]初回買付け期間(2008年12月16日〜2009年1月13日)に約21.31%の応募・保有約88.69%・2009年1月21日に連結子会社化
    • [5]初回買付け期間(2008年12月16日〜2009年1月13日)に約21.31%の応募・保有約88.69%・2009年1月21日に連結子会社化
  • 京セラ お知らせ 2008年11月18日「京セラミタ株式会社における独・情報機器販売会社「TA Triumph-Adler AG」株式の公開買付けに関するお知らせ」
    • [2]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
    • [3]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
    • [4]TAAG株の公開買付けを2008年11月17日の京セラミタ取締役会で決定・1株1.90ユーロ・TAAGは1896年設立で独国内60拠点・目的は直販とサービス体制のドイツ以外の欧州諸国への展開・保有29.99%から60〜75%を目標
  • 京セラ 決算説明会 2009年4月28日「2009年3月期 決算要約・特記事項」
    • [6]2009年3月期の戦略的施策に情報機器でのTA Triumph-Adler社子会社化、通信機器での三洋電機携帯電話事業等の承継を記載
    • [7]2009年3月期は需要急減で太陽電池以外の部品事業が低迷・円高の影響は前期比で売上高約▲910億円、税引前利益約▲230億円
    • [8]2009年3月期は需要急減で太陽電池以外の部品事業が低迷・円高の影響は前期比で売上高約▲910億円、税引前利益約▲230億円
  • 京セラ 2009年3月期 第3四半期決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2009年1月29日
    • [9]下期の一時費用200億円のうち第4四半期に165億円を計上予定・のれんの減損などを含む
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2013年4月26日
    • [10]久芳徹夫会長(当時)はリーマンショック後の厳しい時期に社長となり、まず採算改善に注力した
  • 京セラ 事業説明会 2009年8月21日「通信機器関連事業の収益改善」
    • [11]2010年3月期第1四半期の通信機器関連事業の成果として、構造改革による固定費の削減と原価管理・集中購買による変動費の低減
  • 京セラ 2012年3月期 第2四半期 決算説明会 主な質疑応答 2011年10月28日
    • [12]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [13]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [14]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
    • [16]過去10年売上はほぼ横ばい・ソーラーは10年前比で売上1,000億円程度増・通信機器は伸びず・社長就任後M&Aを毎年実施(ソニーモバイルディスプレイ液晶事業、ユニメルコ社、情報機器ディーラー)・大きな案件ではない
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 2012年4月27日「主な経営施策」
    • [15]2011年7月にデンマークの工具メーカー、ユニメルコ社を買収し欧州販売強化と航空機など新市場への参入を図る

2012年〜オプトレックスの子会社化と、日本インターへの公開買付け

2012年2月、京セラは車載向けの液晶で高シェアを持つオプトレックスを買収した。新規参入では年数を要する車載向けに液晶を供給し、タッチパネル事業も広げる狙いだった。年間売上900億円規模の京セラディスプレイは、2013年3月期に前期比700億円程度の増収要因と見込まれた。2012年3月期の連結は2か月にとどまり、買収費用のため利益への寄与は見込まなかった。買収後は車載用と産業用の液晶に絞って受注を追い、試作品の売上寄与は2017年3月期からと見込んだ。2015年4月時点でも、タッチパネルの終息を抱えたディスプレイ事業は電子デバイス関連事業の売上の伸びを鈍らせる要因となった。

  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 2012年4月27日「主な経営施策」
    • [17]2012年2月に車載用液晶で高シェアのオプトレックス社を買収・新規参入に時間を要する車載市場へ液晶を展開しタッチパネル事業も拡大
    • [18]2012年2月に車載用液晶で高シェアのオプトレックス社を買収・新規参入に時間を要する車載市場へ液晶を展開しタッチパネル事業も拡大
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2012年4月27日
    • [19]京セラディスプレイは年間900億円規模・2012年2月買収・2013年3月期は前期比700億円程度の増収要因
  • 京セラ 2012年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2012年1月30日
    • [20]オプトレックスの連結は2012年3月期に2か月・買収費用等で利益貢献なし
  • 京セラ 2014年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2014年5月7日
    • [21]オプトレクス買収後は車載用・産業用液晶に注力・試作獲得品は2017年3月期から一部貢献の見込み
  • 京セラ 2015年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2015年4月28日
    • [22]AVXを除く電子デバイス関連事業で売上の伸びが鈍いのはディスプレイ事業が要因・タッチパネルはFY15までに終息・車載等はFY17から伸ばす

2013年4月、半導体部品事業の営業出身の山口悟郎氏が代表取締役社長に就任した。山口悟郎氏は1978年の入社以来、営業畑を歩み、2009年から半導体部品事業本部長を務めた。代表取締役は会長・副会長・社長の3人となり、会長に回った久芳徹夫氏はものづくりの面で低採算事業の収益改善を受け持った。山口悟郎氏には、販売力の強化とグループのシナジーによる売上の拡大が託された。2014年10月には、1兆5千億円規模の売上高を年率10%の成長で2兆円とし、その時点で税引前利益2,000億円を目指す目標を掲げた。採算の改善に費やした4年のあと、営業出身の社長で売上拡大へ軸足を移した人選と考えられる。

  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 2013年4月26日 代表取締役社長 山口悟郎 スピーチ
    • [23]山口悟郎氏は2013年4月に代表取締役社長に就任・1978年入社以来半導体部品事業の営業・2009年から同事業本部長
    • [24]山口悟郎氏は2013年4月に代表取締役社長に就任・1978年入社以来半導体部品事業の営業・2009年から同事業本部長
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2013年4月26日
    • [25]新体制は会長・副会長・社長の代表取締役3人・久芳徹夫会長は低採算事業の収益性改善、山口悟郎社長には販売力強化とシナジーによる売上拡大を託す
    • [26]新体制は会長・副会長・社長の代表取締役3人・久芳徹夫会長は低採算事業の収益性改善、山口悟郎社長には販売力強化とシナジーによる売上拡大を託す
  • 京セラ 2015年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2014年10月31日
    • [27]売上1兆5千億円規模から年率10%成長で数年で2兆円・2兆円達成時に税引前利益2,000億円程度を目標

2015年7月30日、京セラは東証2部上場のパワー半導体メーカー、日本インターへの公開買付けを決議した。買付けの対象は、筆頭株主の産業革新機構が持つ35.19%の普通株式と、横浜銀行の保有株だった。シリコン半導体を作る日本インターと、パッケージ・基板を作る京セラの知見を組み合わせ、海外の販路で拡販する構想を描いた。2016年1月には、京セラサーキットソリューションズと京セラケミカルの吸収合併を決め、効力発生日を4月1日とした。規模と資金の制約で投資が限られた子会社の事業を本体に取り込み、経営の機動性を高める狙いだった。各子会社に任せた事業を京セラ主導へ切り替える再編と読める。

  • 京セラ ニュースリリース 2015年7月30日「日本インター株式会社株式等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」
    • [28]2015年7月30日取締役会で日本インター(東証2部・6974)への公開買付けを決議・産業革新機構の35.19%と横浜銀行の保有株を取得目的・日本インターはパワー半導体の製造販売
    • [29]2015年7月30日取締役会で日本インター(東証2部・6974)への公開買付けを決議・産業革新機構の35.19%と横浜銀行の保有株を取得目的・日本インターはパワー半導体の製造販売
  • 京セラ 2016年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2015年7月30日
    • [30]日本インターはシリコン半導体、京セラはパッケージ・基板・資源の融合と京セラの海外販路での拡販を見込む
  • 京セラ ニュースリリース 2016年1月29日「京セラグループの事業再編(吸収合併及び会社分割)に関するお知らせ」
    • [31]2016年4月1日付で京セラサーキットソリューションズと京セラケミカルを吸収合併、京セラソーラーコーポレーションの販売事業を承継・目的は業務効率向上とシナジーによる新製品開発・新市場開拓
  • 京セラ 2016年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2016年1月29日
    • [32]事業規模や資金面で投資が限られた子会社3社の事業を京セラに吸収し経営の機動性を高める・子会社任せから京セラ主導へ
参考文献[17]-[32]
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 2012年4月27日「主な経営施策」
    • [17]2012年2月に車載用液晶で高シェアのオプトレックス社を買収・新規参入に時間を要する車載市場へ液晶を展開しタッチパネル事業も拡大
    • [18]2012年2月に車載用液晶で高シェアのオプトレックス社を買収・新規参入に時間を要する車載市場へ液晶を展開しタッチパネル事業も拡大
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2012年4月27日
    • [19]京セラディスプレイは年間900億円規模・2012年2月買収・2013年3月期は前期比700億円程度の増収要因
  • 京セラ 2012年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2012年1月30日
    • [20]オプトレックスの連結は2012年3月期に2か月・買収費用等で利益貢献なし
  • 京セラ 2014年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2014年5月7日
    • [21]オプトレクス買収後は車載用・産業用液晶に注力・試作獲得品は2017年3月期から一部貢献の見込み
  • 京セラ 2015年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2015年4月28日
    • [22]AVXを除く電子デバイス関連事業で売上の伸びが鈍いのはディスプレイ事業が要因・タッチパネルはFY15までに終息・車載等はFY17から伸ばす
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 2013年4月26日 代表取締役社長 山口悟郎 スピーチ
    • [23]山口悟郎氏は2013年4月に代表取締役社長に就任・1978年入社以来半導体部品事業の営業・2009年から同事業本部長
    • [24]山口悟郎氏は2013年4月に代表取締役社長に就任・1978年入社以来半導体部品事業の営業・2009年から同事業本部長
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2013年4月26日
    • [25]新体制は会長・副会長・社長の代表取締役3人・久芳徹夫会長は低採算事業の収益性改善、山口悟郎社長には販売力強化とシナジーによる売上拡大を託す
    • [26]新体制は会長・副会長・社長の代表取締役3人・久芳徹夫会長は低採算事業の収益性改善、山口悟郎社長には販売力強化とシナジーによる売上拡大を託す
  • 京セラ 2015年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2014年10月31日
    • [27]売上1兆5千億円規模から年率10%成長で数年で2兆円・2兆円達成時に税引前利益2,000億円程度を目標
  • 京セラ ニュースリリース 2015年7月30日「日本インター株式会社株式等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」
    • [28]2015年7月30日取締役会で日本インター(東証2部・6974)への公開買付けを決議・産業革新機構の35.19%と横浜銀行の保有株を取得目的・日本インターはパワー半導体の製造販売
    • [29]2015年7月30日取締役会で日本インター(東証2部・6974)への公開買付けを決議・産業革新機構の35.19%と横浜銀行の保有株を取得目的・日本インターはパワー半導体の製造販売
  • 京セラ 2016年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2015年7月30日
    • [30]日本インターはシリコン半導体、京セラはパッケージ・基板・資源の融合と京セラの海外販路での拡販を見込む
  • 京セラ ニュースリリース 2016年1月29日「京セラグループの事業再編(吸収合併及び会社分割)に関するお知らせ」
    • [31]2016年4月1日付で京セラサーキットソリューションズと京セラケミカルを吸収合併、京セラソーラーコーポレーションの販売事業を承継・目的は業務効率向上とシナジーによる新製品開発・新市場開拓
  • 京セラ 2016年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2016年1月29日
    • [32]事業規模や資金面で投資が限られた子会社3社の事業を京セラに吸収し経営の機動性を高める・子会社任せから京セラ主導へ

2017年〜谷本秀夫氏の中期経営計画と、ニューヨーク証券取引所からの上場廃止

2017年4月、1982年入社でファインセラミック部品の技術者出身の谷本秀夫氏が社長に就任した。後任の選定では、ものづくりで創意工夫と改善を重ねてきた経験が、会長となった山口悟郎氏によって重視された。谷本秀夫氏は売上高と税引前利益の『持続的な2桁成長』を掲げ、売上高2兆円の早期達成を目標に置いた。経営方針には、原価低減によるシェアの拡大と、社内外の連携による新規事業の創出を設定。2017年3月期のROEは約4.5%で、10%の税引前利益率を早期に15%へ高め、M&Aにもこれまで以上に取り組むとした。安定を保つ経営から、成長率を数値で約束する経営へ切り替わる転換点といえる。

  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 2017年5月2日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
    • [33]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
    • [35]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
    • [36]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2017年5月2日
    • [34]山口悟郎会長は後任にものづくりで創意工夫と改善を積み重ねることを分かっている者を望んだ・2017年3月期ROE約4.5%・税引前利益率10%を早期に15%へ・既存製品の生産性2倍・M&Aにこれまで以上に積極的
    • [37]山口悟郎会長は後任にものづくりで創意工夫と改善を積み重ねることを分かっている者を望んだ・2017年3月期ROE約4.5%・税引前利益率10%を早期に15%へ・既存製品の生産性2倍・M&Aにこれまで以上に積極的

2018年6月26日、京セラは米国預託証券(ADR)のニューヨーク証券取引所(NYSE)上場を廃止した。京セラがADRを発行したのは1976年2月で、NYSEへの上場は1980年5月だった。以来、米国会計基準で連結財務諸表を作り、米国企業改革法に沿う内部統制も整えた。しかし日本市場で取引する外国人投資家が増え、日米の開示や内部統制の差も縮まった。NYSEでのADRの取引高も減ったため、京セラは『上場継続の経済的合理性が低下したと判断し』、2018年2月26日に廃止の申請を決議した。2019年3月期からは、連結決算の会計基準を米国会計基準からIFRSへ切り替えた。

  • 京セラ お知らせ 2018年6月27日「米国預託証券(ADR)のニューヨーク証券取引所における上場廃止完了について」
    • [38]2018年6月26日(米国時間)にNYSE上場廃止完了・SEC登録廃止は2018年9月13日完了予定
  • 京セラ お知らせ 2018年2月26日「米国預託証券のニューヨーク証券取引所における上場廃止申請及び米国証券取引委員会の登録廃止申請に関するお知らせ」
    • [39]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [40]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [41]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [42]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
  • 京セラ 2019年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 2018年7月31日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
    • [43]2019年3月期第1四半期から IFRS を適用し、米国会計基準との比較表を掲載

2019年11月27日、京セラはNYSE上場の子会社AVX Corporationに完全子会社化を提案した。少数株主の普通株式を1株19.50ドルの現金で取得する内容で、直近終値に29.7%のプレミアムを付けた。京セラはAVX株の約72%を持ち、AVXの取締役9人のうち6人を京セラの役員が占めた。それでもAVXは独立上場企業として車載用センサーやアンテナの事業を自ら買収し、京セラとの幹部の経営会議は年5回ほどだった。2017年10月時点で両社はほぼ一体で経営され、互いの製品を販売し合う補完関係にあった。提案の理由は、今後の市場動向を踏まえ、株主構成の変更が戦略に最も資するとの判断だった。

  • 京セラ お知らせ 2019年11月27日「AVXへの完全子会社化提案について」
    • [44]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [45]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [46]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [49]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
  • 京セラ 2019年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2018年10月31日
    • [47]AVXは独立上場企業で幹部が年5回ほど経営会議・AVXは車載用センサー事業とアンテナ事業を買収
  • 京セラ 2018年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2017年10月31日
    • [48]AVXは独立上場企業だがほぼ一体となって経営・相互の製品販売など補完関係
参考文献[33]-[49]
  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 2017年5月2日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
    • [33]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
    • [35]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
    • [36]谷本秀夫氏は1982年入社・ファインセラミック部品事業の技術者・2017年度より社長・売上高と税引前利益の持続的な2桁成長、売上2兆円の早期実現を目指す・基本方針は継続
  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2017年5月2日
    • [34]山口悟郎会長は後任にものづくりで創意工夫と改善を積み重ねることを分かっている者を望んだ・2017年3月期ROE約4.5%・税引前利益率10%を早期に15%へ・既存製品の生産性2倍・M&Aにこれまで以上に積極的
    • [37]山口悟郎会長は後任にものづくりで創意工夫と改善を積み重ねることを分かっている者を望んだ・2017年3月期ROE約4.5%・税引前利益率10%を早期に15%へ・既存製品の生産性2倍・M&Aにこれまで以上に積極的
  • 京セラ お知らせ 2018年6月27日「米国預託証券(ADR)のニューヨーク証券取引所における上場廃止完了について」
    • [38]2018年6月26日(米国時間)にNYSE上場廃止完了・SEC登録廃止は2018年9月13日完了予定
  • 京セラ お知らせ 2018年2月26日「米国預託証券のニューヨーク証券取引所における上場廃止申請及び米国証券取引委員会の登録廃止申請に関するお知らせ」
    • [39]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [40]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [41]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
    • [42]1976年2月ADR発行・1980年5月NYSE上場・米国基準の財務諸表と内部統制を整備・日本市場での外国人取引増と日米差異の解消・ADR取引高の減少で上場継続の経済的合理性が低下と判断・2018年2月26日取締役会で決議
  • 京セラ 2019年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 2018年7月31日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
    • [43]2019年3月期第1四半期から IFRS を適用し、米国会計基準との比較表を掲載
  • 京セラ お知らせ 2019年11月27日「AVXへの完全子会社化提案について」
    • [44]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [45]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [46]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
    • [49]2019年11月27日にAVX特別委員会へ1株19.50ドルで少数株主分を取得し完全子会社化を提案・直近終値比29.7%のプレミアム・保有約72%・AVX取締役9名中6名が京セラ役員・株主構成の変更が戦略的構想に最も資すると判断
  • 京セラ 2019年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2018年10月31日
    • [47]AVXは独立上場企業で幹部が年5回ほど経営会議・AVXは車載用センサー事業とアンテナ事業を買収
  • 京セラ 2018年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2017年10月31日
    • [48]AVXは独立上場企業だがほぼ一体となって経営・相互の製品販売など補完関係

2009年〜2019年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
2009年03月期 連結 11,286 n/a 434 295 2.6% n/a
2010年03月期 連結 10,738 ▲4.9% 639 401 3.7% n/a
2011年03月期 連結 12,669 +18.0% 1,559 1,301 10.3% n/a
2012年03月期 連結 11,909 ▲6.0% 1,149 794 6.7% n/a
2013年03月期 連結 12,801 +7.5% 1,014 665 5.2% n/a
2014年03月期 連結 14,474 +13.1% 1,463 888 6.1% n/a
2015年03月期 連結 15,265 +5.5% 1,219 1,159 7.6% n/a
2016年03月期 連結 14,796 ▲3.1% 1,456 1,090 7.4% n/a
2017年03月期 連結 14,228 ▲3.8% 1,378 1,038 7.3% n/a
2018年03月期 連結 15,770 +10.8% 1,319 791 5.0% n/a
2019年03月期 連結 16,237 +3.0% 948 1,032 6.4% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

26件
出典・参考
  • 京セラ 決算説明会 2009年4月28日「2009年3月期 決算要約・特記事項」
  • 京セラ 2012年3月期 第2四半期 決算説明会 主な質疑応答 2011年10月28日
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 2012年4月27日「主な経営施策」
  • 京セラ 2012年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2012年4月27日
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2013年4月26日
  • 京セラ 2013年3月期 決算説明会 2013年4月26日 代表取締役社長 山口悟郎 スピーチ
  • 京セラ 2014年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2014年5月7日
  • 京セラ 2015年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2015年4月28日
  • 京セラ 2015年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2014年10月31日
  • 京セラ ニュースリリース 2015年7月30日「日本インター株式会社株式等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」
  • 京セラ ニュースリリース 2016年1月29日「京セラグループの事業再編(吸収合併及び会社分割)に関するお知らせ」
  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 2017年5月2日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
  • 京セラ 2017年3月期 決算説明会 主な質疑応答 2017年5月2日
  • 京セラ 2018年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2017年10月31日
  • 京セラ 2019年3月期 上期 決算説明会 主な質疑応答 2018年10月31日
  • 京セラ お知らせ 2008年11月18日「京セラミタ株式会社における独・情報機器販売会社「TA Triumph-Adler AG」株式の公開買付けに関するお知らせ」
  • 京セラ お知らせ 2009年1月23日「京セラミタ株式会社における「TA Triumph-Adler AG」社の子会社化に関するお知らせ」
  • 京セラ 2009年3月期 第3四半期決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2009年1月29日
  • 京セラ 事業説明会 2009年8月21日「通信機器関連事業の収益改善」
  • 京セラ 2012年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2012年1月30日
  • 京セラ 2016年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2015年7月30日
  • 京セラ 2016年3月期 第3四半期 決算カンファレンスコール 主な質疑応答 2016年1月29日
  • 京セラ お知らせ 2018年6月27日「米国預託証券(ADR)のニューヨーク証券取引所における上場廃止完了について」
  • 京セラ お知らせ 2018年2月26日「米国預託証券のニューヨーク証券取引所における上場廃止申請及び米国証券取引委員会の登録廃止申請に関するお知らせ」
  • 京セラ 2019年3月期 第1四半期 決算カンファレンスコール 2018年7月31日 代表取締役社長 谷本秀夫 スピーチ
  • 京セラ お知らせ 2019年11月27日「AVXへの完全子会社化提案について」

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