セブン&アイHD:鈴木敏文氏のCEO退任とSpeedway買収による北米コンビニの拡大
2016年〜取締役会で否決された社長人事案と、井阪隆一社長の百日プラン
2016年5月、セブン-イレブン・ジャパン社長だった井阪隆一氏が、持株会社の代表取締役社長に就任した。その前月の4月7日、鈴木敏文会長兼CEOは退任の意向を対外的に発表し、開示が退任の理由に記したのは対外的な発表だけである。同年3月には取締役会の諮問機関として指名・報酬委員会が発足し、委員長と半数の委員を独立社外取締役が占めていた。直前の2016年2月期は、コンビニ事業が営業利益を前期比273億円増やす一方、スーパーストアと百貨店は苦戦。井阪隆一社長は同年8月の社長メッセージで、社外役員の意見を指名・報酬委員会や経営会議に取り入れると約し、組織は『闊達で風通しの良い、団結力のある組織にしたい』と記した。主力事業の社長交代を巡り、会長と新設の委員会の考えが分かれたことが、鈴木敏文氏の退任を決めたとみられる。
- セブン&アイHD『統合レポート2016』社長メッセージ(2016年8月)
- [1]井阪隆一氏は2009年にセブン-イレブン・ジャパン社長、2016年5月に持株会社の代表取締役社長に就任
- [4]2016年2月期はコンビニ事業の営業利益が前期比273億円増、スーパーストア・百貨店は苦戦。新社長は社外役員の意見を指名・報酬委員会等に取り入れ透明な意思決定を行う方針
- [5]2016年2月期はコンビニ事業の営業利益が前期比273億円増、スーパーストア・百貨店は苦戦。新社長は社外役員の意見を指名・報酬委員会等に取り入れ透明な意思決定を行う方針
- セブン&アイHD 2016年4月7日 公表資料(代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ)
- [2]2016年4月7日、代表取締役会長CEO鈴木敏文氏の退任を内定。理由は対外的に退任の意向を固めた旨発表したこと
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第11期(2016年2月期)【コーポレート・ガバナンスの状況等】
- [3]指名・報酬委員会は2016年3月発足の取締役会の諮問機関。委員長と半数の委員が独立社外取締役
2016年10月6日の中期3カ年計画はエリアと業態ごとの「選択と集中」を掲げた。同じ日には、関西の百貨店をエイチ・ツー・オー リテイリングへ承継させる資本業務提携で基本合意。百貨店を残す基準について、会社は『地域一番店を持つことに当社グループとして百貨店事業を持つ意味があるとの判断に至りました』と記した。イトーヨーカ堂は2020年までに40店を閉鎖し、北米のコンビニは買収も検討するという内容である。目標は2019年度の連結営業利益4,500億円とROE10%で、2020年2月期の営業利益は4,243億円だった。2019年4月、会社はイトーヨーカ堂の事業の構造改革を未着手と総括した。計画の段階で北米の買収に触れていたことが、4年後のSpeedway取得の伏線になったのだろう。
- セブン&アイHD 2016年10月6日 公表資料(中期3カ年計画についてのお知らせ)
- [6]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [7]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [8]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [9]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)連結損益計算書
- [10]2020年2月期 連結営業利益4,243億円
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [11]中計振り返りで構造改革事業は計画+380億円に対し+282億円。IYは店舗構造改革は一定の成果も事業の構造改革は未着手
参考文献[1]-[11]
- セブン&アイHD『統合レポート2016』社長メッセージ(2016年8月)
- [1]井阪隆一氏は2009年にセブン-イレブン・ジャパン社長、2016年5月に持株会社の代表取締役社長に就任
- [4]2016年2月期はコンビニ事業の営業利益が前期比273億円増、スーパーストア・百貨店は苦戦。新社長は社外役員の意見を指名・報酬委員会等に取り入れ透明な意思決定を行う方針
- [5]2016年2月期はコンビニ事業の営業利益が前期比273億円増、スーパーストア・百貨店は苦戦。新社長は社外役員の意見を指名・報酬委員会等に取り入れ透明な意思決定を行う方針
- セブン&アイHD 2016年4月7日 公表資料(代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ)
- [2]2016年4月7日、代表取締役会長CEO鈴木敏文氏の退任を内定。理由は対外的に退任の意向を固めた旨発表したこと
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第11期(2016年2月期)【コーポレート・ガバナンスの状況等】
- [3]指名・報酬委員会は2016年3月発足の取締役会の諮問機関。委員長と半数の委員が独立社外取締役
- セブン&アイHD 2016年10月6日 公表資料(中期3カ年計画についてのお知らせ)
- [6]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [7]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [8]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- [9]2016年10月6日、中期3カ年計画を決議。選択と集中、H2Oとの資本業務提携で関西百貨店を承継、IY40店閉鎖、北米CVSは買収も検討、2019年度営業利益4,500億円・ROE10%
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)連結損益計算書
- [10]2020年2月期 連結営業利益4,243億円
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [11]中計振り返りで構造改革事業は計画+380億円に対し+282億円。IYは店舗構造改革は一定の成果も事業の構造改革は未着手
2019年〜7payの不正利用と、加盟店の24時間営業、ヨーカ堂33店閉鎖
2019年4月には、セブン-イレブン・ジャパンの代表取締役社長に永松文彦氏が就任。同月5日の決算説明会で、会社は24時間営業をしない店の実証実験を3月21日から直営10店で始め、4月から加盟店へ広げると示した。本部社員がオーナーの業務を一定期間代行する制度や、セミセルフレジの年内全店導入も同時に掲げた。営業時間は一律に決めず、個店の経営環境に応じて判断する方針とした。セブン-イレブン・ジャパン本部では、2009年度から営業増益を続けた一方で販管費比率が上がり、出店基準の厳格化と閉店の加速を課題に挙げた。2020年3月にはインセンティブチャージを見直し、加盟店の利益を年約50万円押し上げると見込んだ。加盟店の人件費が上がるなかで、店の数を増やす運営はもう続かないと本部が認めた転換と考えられる。
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)【役員の状況】
- [12]永松文彦氏は2019年3月セブン-イレブン・ジャパン取締役副社長、同年4月同社代表取締役社長
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [13]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [14]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [15]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [16]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- セブン&アイHD 2020年2月期 決算説明会資料(2020年4月10日)
- [17]2020年3月からインセンティブチャージを見直し、加盟店利益 約+50万円/年
2019年7月1日に始めたバーコード決済「7pay」は、一部アカウントに不正アクセスを受けた。8月1日の取締役会は9月30日限りの廃止を決めた。7payは同年4月の説明会で、アプリとともに既存店の客数を立て直す施策に位置づけられていた。廃止の理由には、全面再開までに相応の期間がかかること、再開までは支払いだけの不完全な形になること、『お客様は依然としてご不安をお持ちである』ことを挙げた。会社は、二要素認証を含む追加認証の検討が不十分だったと分析した。10月10日には、開発体制でセキュリティの統括とリスク管理が働かなかったと結論づけた。井阪隆一社長と後藤克弘副社長は月額報酬の30%を3か月返上し、セブン・ペイの小林強社長は退任した。決済で顧客をつなぐ計画は、グループの複数社が開発に加わるなかで安全の責任者を欠いていたようだ。
- セブン&アイHD ニュースリリース「「7pay(セブンペイ)」サービスの廃止について」(2019年8月1日)
- [18]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [19]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [21]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [22]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [20]事業構造改革の営業施策で客数前年割れへの対応としてアプリ・7payの利用促進
- セブン&アイHD 2019年10月10日 公表資料(「7pay」事案に関する再発防止策並びに役員報酬の自主返上および子会社における代表取締役の異動に関するお知らせ)
- [23]2019年10月10日、原因を認証・不正検知の不備と開発体制のセキュリティ統括・リスク管理機能の不発揮と総括。井阪社長・後藤副社長は月額報酬30%を3ヵ月減額、セブン・ペイ小林強社長退任
- [24]2019年10月10日、原因を認証・不正検知の不備と開発体制のセキュリティ統括・リスク管理機能の不発揮と総括。井阪社長・後藤副社長は月額報酬30%を3ヵ月減額、セブン・ペイ小林強社長退任
2020年4月、セブン&アイHDはイトーヨーカ堂の不採算33店を、グループ内外との連携か閉店で処理する5か年計画を示した。人員は2018年度比で約1,700人を見直し、本部費は2024年度に2018年度比25%減らす目標を置いた。起点は2016年の中期計画の総括で、会社は2019年4月、イトーヨーカ堂の事業の構造改革を未着手と評していた。セブン-イレブン・ジャパンでも出店基準を厳しくして不採算店の閉店を急ぎ、2020年3月に管理本部を設けて本部人員を見直した。2022年10月の説明会で会社は、イトーヨーカ堂の投資を新店から既存店の改装へ移し、事業構造改革を同年度で完遂する予定と答えた。閉店と人員の見直しを先に決め、残す店を改装で立て直す順序を選んだといえる。
- セブン&アイHD 2020年2月期 決算説明会資料(2020年4月10日)
- [25]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- [26]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- [28]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [27]中計振り返りでIYは店舗構造改革は一定の成果も事業の構造改革は未着手
- セブン&アイHD 2023年2月期第2四半期 決算説明会 主な質疑応答(2022年10月)
- [29]IYは新店偏重の投資から既存店改装へ移し、事業構造改革は本年度で完遂予定
参考文献[12]-[29]
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)【役員の状況】
- [12]永松文彦氏は2019年3月セブン-イレブン・ジャパン取締役副社長、同年4月同社代表取締役社長
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- [13]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [14]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [15]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [16]非24時間営業の実証実験を2019年3月21日から直営店10店で開始し4月から加盟店へ拡大、オーナー・ヘルプ制度、セミセルフレジ年内全店導入、個店の経営環境に応じ柔軟に対応。販管費比率上昇で出店・閉店基準を厳格化
- [20]事業構造改革の営業施策で客数前年割れへの対応としてアプリ・7payの利用促進
- [27]中計振り返りでIYは店舗構造改革は一定の成果も事業の構造改革は未着手
- セブン&アイHD 2020年2月期 決算説明会資料(2020年4月10日)
- [17]2020年3月からインセンティブチャージを見直し、加盟店利益 約+50万円/年
- [25]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- [26]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- [28]IY各施策の5ヶ年計画:不採算店舗33店は閉店またはグループ内外連携(2店は19年度閉店済)、18年度対比約1,700人の人員見直し、本部費24年度に18年度対比▲25%。SEJは出店基準厳格化・不採算店閉店加速・20年3月管理本部設置
- セブン&アイHD ニュースリリース「「7pay(セブンペイ)」サービスの廃止について」(2019年8月1日)
- [18]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [19]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [21]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- [22]7payは2019年7月1日導入、不正アクセス発生。8月1日取締役会で9月30日24時の廃止を決議。理由3点。リスト型アカウントハッキングの可能性、複数端末ログイン対策・二要素認証の検討不十分
- セブン&アイHD 2019年10月10日 公表資料(「7pay」事案に関する再発防止策並びに役員報酬の自主返上および子会社における代表取締役の異動に関するお知らせ)
- [23]2019年10月10日、原因を認証・不正検知の不備と開発体制のセキュリティ統括・リスク管理機能の不発揮と総括。井阪社長・後藤副社長は月額報酬30%を3ヵ月減額、セブン・ペイ小林強社長退任
- [24]2019年10月10日、原因を認証・不正検知の不備と開発体制のセキュリティ統括・リスク管理機能の不発揮と総括。井阪社長・後藤副社長は月額報酬30%を3ヵ月減額、セブン・ペイ小林強社長退任
- セブン&アイHD 2023年2月期第2四半期 決算説明会 主な質疑応答(2022年10月)
- [29]IYは新店偏重の投資から既存店改装へ移し、事業構造改革は本年度で完遂予定
2020年〜Speedwayの210億ドル買収と、中期経営計画2021-2025のコンビニ集中
2020年8月、7-Eleven, Inc.は米マラソン・ペトロリアムからSpeedway事業を取得すると決めた。取得価額は210億ドルで、Speedwayはガソリンスタンド併設のコンビニを36州で約3,900店運営し、全米3位の規模だった。会社は同年4月に示したグループ戦略を再掲し、北米市場でのM&Aによる規模拡大を成長を担うコンビニ事業の戦略に置いた。連結営業利益に占める北米の比率は2019年度の24.0%から、取得後の試算で33.2%に上がるとし、『Speedway取得により北米CVS事業がグループの成長を今まで以上に牽引』と記した。北米の買収は2016年10月の中期3カ年計画ですでに検討事項に入っていた。国内で出店基準を厳しくした時期に、店数を増やせる市場を北米に求めた判断と読める。
- セブン&アイHD「7-Eleven, Inc.によるSpeedway取得」説明資料(2020年8月)
- [30]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [31]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [32]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [33]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- セブン&アイHD 2016年10月6日 公表資料(中期3カ年計画についてのお知らせ)
- [34]2016年10月の中期3カ年計画の財務戦略で、北米コンビニ事業は買収も検討
2021年7月の中期経営計画2021-2025は、セブン-イレブン事業を核にした世界トップクラスの流通グループを2030年の姿と定めた。イトーヨーカ堂とそごう・西武は大型商業拠点戦略に括られ、不採算店の閉店と収益性の精査、人員の適正化を課された。Speedwayの買収資金は負債で調達する予定で、会社はセール・リースバックと資産売却で有利子負債を圧縮するとしていた。2022年10月、会社は両社の商品を統合した地域で7月と8月に効果が出始めたと説明した。次の焦点は、フレッシュフードをSpeedwayの店舗へ広げることである。M&Aについては、1〜2年は有利子負債の返済を優先して財務基盤を立て直すと答えた。負債を返し終えるまで、次の成長投資の財源は国内の非中核事業の整理から捻出するほかなかったはずだ。
- セブン&アイHD「中期経営計画 2021-2025」(2021年7月)
- [35]2030年目指すグループ像はセブン-イレブン事業を核としたグローバル成長戦略とテクノロジー活用で流通革新を主導する世界トップクラスのグローバル流通グループ。大型商業拠点戦略でIY・そごう西武の不採算店閉店・人員適正化
- [36]2030年目指すグループ像はセブン-イレブン事業を核としたグローバル成長戦略とテクノロジー活用で流通革新を主導する世界トップクラスのグローバル流通グループ。大型商業拠点戦略でIY・そごう西武の不採算店閉店・人員適正化
- セブン&アイHD「7-Eleven, Inc.によるSpeedway取得」説明資料(2020年8月)
- [37]買収資金は負債での調達を予定、SLB・資産売却等で資産・有利子負債を圧縮
- セブン&アイHD 2023年2月期第2四半期 決算説明会 主な質疑応答(2022年10月)
- [38]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
- [39]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
- [40]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
2022年11月11日、セブン&アイHDはそごう・西武の全株式を譲渡する契約を結んだ。譲渡先はフォートレス・インベストメント・グループの特別目的会社である。2021年7月の中期計画では、そごう・西武にも店舗改革による業務と要員の見直しを課していた。1年余りで会社は判断を改め、『当社グループの経営資源による事業構造改革ではお客様への提供価値及び事業価値の最大化を図ることは困難であると判断し』、ベストオーナーを探したと説明した。そごう・西武の営業利益は2022年2月期まで2期続けて赤字で、同期は△3,527百万円だった。譲渡先の選定では、不動産と企業再生のノウハウ、資金力、雇用の維持を重んじた。得た資金は成長分野への再投資と株主還元に充てるとした。2016年に地域一番店を理由に残した百貨店は、コンビニへの集中の下で持ち続ける理由を失ったとみてよい。
- セブン&アイHD 2022年11月11日 公表資料(当社子会社の株式譲渡及びそれに伴う子会社異動のお知らせ)
- [41]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [42]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [44]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [45]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [46]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [47]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- セブン&アイHD「中期経営計画 2021-2025」(2021年7月)
- [43]大型商業拠点戦略でそごう・西武は店舗改革による業務・要員の見直し
参考文献[30]-[47]
- セブン&アイHD「7-Eleven, Inc.によるSpeedway取得」説明資料(2020年8月)
- [30]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [31]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [32]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [33]取得価額210億ドル、Speedwayは36州で約3,900店の全米3位。グループ戦略で北米市場でのM&Aを通じた規模拡大。連結営業利益に占める北米比率2019年度24.0%→プロフォーマ33.2%
- [37]買収資金は負債での調達を予定、SLB・資産売却等で資産・有利子負債を圧縮
- セブン&アイHD 2016年10月6日 公表資料(中期3カ年計画についてのお知らせ)
- [34]2016年10月の中期3カ年計画の財務戦略で、北米コンビニ事業は買収も検討
- セブン&アイHD「中期経営計画 2021-2025」(2021年7月)
- [35]2030年目指すグループ像はセブン-イレブン事業を核としたグローバル成長戦略とテクノロジー活用で流通革新を主導する世界トップクラスのグローバル流通グループ。大型商業拠点戦略でIY・そごう西武の不採算店閉店・人員適正化
- [36]2030年目指すグループ像はセブン-イレブン事業を核としたグローバル成長戦略とテクノロジー活用で流通革新を主導する世界トップクラスのグローバル流通グループ。大型商業拠点戦略でIY・そごう西武の不採算店閉店・人員適正化
- [43]大型商業拠点戦略でそごう・西武は店舗改革による業務・要員の見直し
- セブン&アイHD 2023年2月期第2四半期 決算説明会 主な質疑応答(2022年10月)
- [38]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
- [39]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
- [40]7・8月にSEIとSpeedwayの商品が統合できたエリアから効果、フレッシュフードのSpeedway店舗への展開がポイント。1〜2年は有利子負債の返済を優先し財務基盤を再構築
- セブン&アイHD 2022年11月11日 公表資料(当社子会社の株式譲渡及びそれに伴う子会社異動のお知らせ)
- [41]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [42]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [44]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [45]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [46]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
- [47]2022年11月11日、そごう・西武全株式をフォートレス関連の杉合同会社へ譲渡する契約締結。自社の経営資源での構造改革では価値最大化困難と判断。営業利益2021/2期△6,691百万円・2022/2期△3,527百万円。不動産・再生ノウハウ・資金力・雇用維持。成長分野再投資と株主還元
2016年〜2022年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | 億円 | |||
| 2016年02月期 | 連結 | 60,457 | n/a | 3,523 | 3,502 | 5.8% | 1,609 | n/a |
| 2017年02月期 | 連結 | 58,357 | ▲3.5% | 3,646 | 3,644 | 6.2% | 968 | n/a |
| 2018年02月期 | 連結 | 60,378 | +3.5% | 3,917 | 3,907 | 6.5% | 1,812 | n/a |
| 2019年02月期 | 連結 | 67,912 | +12.5% | 4,116 | 4,065 | 6.0% | 2,030 | n/a |
| 2020年02月期 | 連結 | 66,444 | ▲2.2% | 4,243 | 4,179 | 6.3% | 2,182 | n/a |
| 2021年02月期 | 連結 | 57,667 | ▲13.2% | 3,663 | 3,574 | 6.2% | 1,793 | n/a |
| 2022年02月期 | 連結 | 87,498 | +51.7% | 3,877 | 3,586 | 4.1% | 2,108 | n/a |
出所:有価証券報告書
出典・参考
14件
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第11期(2016年2月期)【コーポレート・ガバナンスの状況等】
- セブン&アイHD 2019年2月期 決算説明会資料(2019年4月5日)
- セブン&アイHD ニュースリリース「「7pay(セブンペイ)」サービスの廃止について」(2019年8月1日)
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)連結損益計算書
- セブン&アイ・ホールディングス 有価証券報告書 第15期(2020年2月期)【役員の状況】
- セブン&アイHD 2020年2月期 決算説明会資料(2020年4月10日)
- セブン&アイHD 2023年2月期第2四半期 決算説明会 主な質疑応答(2022年10月)
- セブン&アイHD『統合レポート2016』社長メッセージ(2016年8月)
- セブン&アイHD 2016年4月7日 公表資料(代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ)
- セブン&アイHD 2016年10月6日 公表資料(中期3カ年計画についてのお知らせ)
- セブン&アイHD 2019年10月10日 公表資料(「7pay」事案に関する再発防止策並びに役員報酬の自主返上および子会社における代表取締役の異動に関するお知らせ)
- セブン&アイHD「7-Eleven, Inc.によるSpeedway取得」説明資料(2020年8月)
- セブン&アイHD「中期経営計画 2021-2025」(2021年7月)
- セブン&アイHD 2022年11月11日 公表資料(当社子会社の株式譲渡及びそれに伴う子会社異動のお知らせ)