ジェイエイシーリクルートメント の歴史

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創業 1988年
創業者 田崎忠良
創業地 東京都千代田区
創業
1988年3月、東京都千代田区で株式会社ジェイ エイ シー ジャパンが設立された。田崎忠良氏が1974年11月にロンドンで設立したT.TAZAKI & Co Ltdを母体とする田崎グループの中で、日本国内の人材紹介を担った。資本金1,000万円で開業し、社名のJACはJapan Agency & Consultancyの頭文字にあたる。当時の業界は新卒採用の代行と求人広告が中心で、日系企業が海外へ送る駐在員と本社へ戻る帰任者の転職は、外資系コンサルティング会社の一部が手がけるだけの空白だった。1人のコンサルタントが企業と求職者の双方を担当する英国流の両面型をそのまま東京へ持ち込み、中途の管理職層に絞って入った。
決断
拠点は資本を入れずに広げ、資本を入れた先から順に閉じてきた。2002年8月にシンガポール・英国・マレーシアの3社と業務提携を一括締結して以来、タイ・中国・韓国・ベトナムへ伸びた海外網は、資本関係を持たない提携で結ばれていた。資本を投じたのは2013年12月のシー・シー・コンサルティング取得が最初で、2018年3月にはアジア統括法人の全株式を取得して7カ国の現地法人を連結へ入れ。連結売上高は44%増えた一方、営業利益率は33.1%から24.0%へ下がった。2020年1月に取得したバンテージポイントは2025年11月に事業を終え、中国大陸では2023年に上海と香港の法人を解散して直販拠点をゼロにした。買収で連結へ入れた拠点が利益率を下げたことが、次の出店先を海外ではなく仙台・浜松・札幌といった国内の地方都市へ向けた。
現況
37年かけて広げた海外の拠点は、連結売上の9%しか作っていない。2025年12月期の連結売上高461億円は、国内人材紹介事業が417億円と90%を占め、海外事業は40億円、国内求人広告事業は4億円にとどまる。営業利益は117億円、営業利益率は25.4%で、コロナ禍のFY20に売上10.5%減・純利益57%減まで悪化した水準から戻した。連結従業員2,398名の内訳も国内人材紹介2,075名、海外303名、国内求人広告20名である。紹介手数料が転職者の年収に比例するため、扱う層を管理職に置いたことがコンサルタント1人あたりの売上をそのまま利益率へ通している。
競合
相手は求人情報の入口を規模で押さえてきた。求人検索エンジンのIndeedを取得したリクルートは求人検索そのものを機械に任せ、成功報酬にSaaSの月額を並べたビジョナルは成功報酬にSaaSの月額を並べた。JACは1人のコンサルタントが企業側と求職者側の双方を担当する英国流の両面型を1988年から変えず、扱う層を管理職に絞ったまま2025年12月期に営業利益率25.4%を保っている。一方、求職者を広く集める側には規模で及ばず、2018年に資本で取り込んだアジアの現地法人は東京本社よりコンサルタント1人あたりの生産性が低く、連結の利益率を希薄化した。求人の入口を機械へ渡した相手に対し、人が企業と求職者の双方を持つ手順を残したことが、扱う件数ではなく1件あたりの年収で採算が決まる構成を作った。
ジェイエイシーリクルートメント:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2006年12月期2025年12月期

創業ストーリー 英国流ヘッドハンティングの東京移植と国内ニッチの確立 (1988年〜)

ロンドンの田崎グループを母体に千代田区で開業した人材紹介会社

田崎忠良氏は、英国で現地日系企業への人材紹介と在英日本人向けの日本食品販売等を目的に、1974年11月にロンドンで T.TAZAKI & Co Ltd を設立し、後に世界各国へ広がる田崎グループの母体とした。同グループの人材紹介事業を日本国内で担う会社として、1988年3月、東京都千代田区で株式会社ジェイ エイ シー ジャパンが設立された。[1][2]資本金1,000万円で開業し、人材紹介業を事業目的に掲げた。社名の『JAC』は "Japan Agency[3] & Consultancy" の頭文字(J=Japan、A=Agency、C=Consultancy)に由来する。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年3月に東京都千代田区で株式会社ジェイ エイ シー ジャパンが設立された
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第20期(2006年12月期)表紙
    • [2]設立時の社名は株式会社ジェイ エイ シー ジャパンだった
    • [3]社名「JAC」=Japan Agency & Consultancy(J=Japan/A=Agency/C=Consultancy)。JAC公式『社名の由来』・JAC Group沿革で確認

開業当時、有料職業紹介事業は職業安定法の規制で取扱職種が制限され、新規参入も少なかった。日系企業がロンドン・ニューヨーク等の現地拠点に派遣する駐在員や、駐在を終えて本社復帰する帰任者の転職市場は、外資系コンサルティング会社の一部が手がけるニッチに止まっていた。創業者の田崎忠良氏がロンドンで掴んだ日系企業の人材ニーズは、この空白を埋める形で東京の本社人事部門と直接結びついた。創業初年度は東京本社1拠点・少人数体制で、英語圏転職案件を専門にする少数派として走り出した。

東京の本社人事部門と海外駐在経験のある転職希望者をつなぐ仲介は、当初から少数精鋭の専門コンサルタント制で運営した。1人のコンサルタントが企業側と求職者側の両面を担当する『両面型』運営で、英国系ヘッドハンティング会社の流儀をそのまま東京に持ち込んだ。日本の人材紹介業界が新卒採用代行や求人広告の販売を中心とする中、JACは中途採用の管理職層に絞った差別化を初手で固めた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年3月に東京都千代田区で株式会社ジェイ エイ シー ジャパンが設立された
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第20期(2006年12月期)表紙
    • [2]設立時の社名は株式会社ジェイ エイ シー ジャパンだった
    • [3]社名「JAC」=Japan Agency & Consultancy(J=Japan/A=Agency/C=Consultancy)。JAC公式『社名の由来』・JAC Group沿革で確認

大阪・京都・横浜・名古屋への支店展開と人材派遣業の追加

1993年11月、大阪市中央区(現在の大阪市北区)に大阪支店を設置[4]し、関西の日系企業本社・支店を取引対象に組み入れた。東京1拠点から大阪へ広げるまでに5年半を要したのは、英語圏特化のニッチ市場が大都市圏の本社機能に偏在していたためで、関西の本社移転・関西支店再編を待っての出店だった。2000年6月には人材派遣事業を新規に追加し[5]、紹介業に依存しない収益基盤の二本柱化に着手した。派遣事業は紹介手数料の年率変動に左右されない安定収入で、紹介事業の景気感応度を補う設計だった。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [4]1993年11月に大阪市中央区(現 大阪市北区)へ大阪支店を設置した
    • [5]2000年6月に人材派遣事業を新規追加した

2001年6月、JAC Recruitment[6](ジグソー図)の商標権を英国の Emmergarden Holdings Ltd から譲り受け、日本国内における商標の独占的使用権を確保した。商標統一は後のグループ展開とアジア各国の提携拡大において、ブランド名の同一性を保つための基盤工事となった。2002年1月に京都市下京区へ京都支店[7]、3月に横浜市西区へ横浜支店[8]、同月に求人広告の販売代理業務[9]、2004年6月に名古屋市中村区へ名古屋支店と、4年間で4つの大都市圏拠点を整備した。[10]

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [6]2001年6月に英国 Emmergarden Holdings Ltd から「JAC Recruitment」の商標権を譲り受けた
    • [7]2002年1月に京都市下京区へ京都支店を設置した
    • [8]2002年3月に横浜市西区へ横浜支店を設置した
    • [9]2002年3月に求人広告の販売代理を開始した
    • [10]2004年6月に名古屋市中村区へ名古屋支店を設置した

支店展開と並行して、東京本社の人材紹介・求人広告の各事業を組織化し、コンサルタント人員も2000年の30名規模から2005年の100名規模へ増やした。創業時の英国流ハイレイヤー紹介に加え、関西・東海・関東の地場日系企業の中堅管理職案件を取り込み、扱う給与帯と職種の幅を広げた。創業の英国DNAは『英語圏特化』から『日系企業の管理職層全般』へと適用範囲を拡げ、市場規模そのものを自社の取扱対象に組み入れる形で国内人材紹介業の地歩を固めた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [4]1993年11月に大阪市中央区(現 大阪市北区)へ大阪支店を設置した
    • [5]2000年6月に人材派遣事業を新規追加した
    • [6]2001年6月に英国 Emmergarden Holdings Ltd から「JAC Recruitment」の商標権を譲り受けた
    • [7]2002年1月に京都市下京区へ京都支店を設置した
    • [8]2002年3月に横浜市西区へ横浜支店を設置した
    • [9]2002年3月に求人広告の販売代理を開始した
    • [10]2004年6月に名古屋市中村区へ名古屋支店を設置した

アジア提携網の最初の構築──2002〜2005年の業務提携集中

2002年8月、JAC Singapore Pte Ltd(シンガポール、現 JAC Recruitment Pte Ltd)、JAC Recruitment UK Ltd(英国)、AGENSI PEKERJAAN JAC Sdn Bhd(マレーシア)の3社と業務提携契約を一括締結し[11]、有料職業紹介事業の海外紹介免許を追加取得した。これは創業者・田崎忠良氏が英国時代に蓄積した現地人脈を、東京の人材紹介会社の海外送客チャネルとして組織化する初手だった。日系企業の海外現地法人と本社の双方を扱える供給網が、東京の本社人事部門に対する独自の付加価値となった。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [11]2002年8月にシンガポール・英国・マレーシアの3社と業務提携契約を一括締結し海外紹介免許を追加取得した

2004年11月にタイ(JAC Personnel Recruitment Ltd)[12]、2005年5月にインドネシア(PT. JAC Indonesia)と立て続けに業務提携契約を結び、東南アジア4カ国に紹介免許網を広げた。[13]各国の現地法人は資本関係ではなく業務提携の形で結びつき、JACブランドと案件供給を相互利用する緩やかなネットワークを形成した。資本投下を抑えて拠点網を広げる手法は、後の中国・韓国・ベトナム・インドへの提携拡大でも踏襲された。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [12]2004年11月にタイ(JAC Personnel Recruitment Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [13]2005年5月にインドネシア(PT. JAC Indonesia)と業務提携契約を締結した

提携拠点の拡大は、東京・大阪・京都・横浜・名古屋の国内5拠点と組み合わせて、日系企業の海外赴任・帰任案件をワンストップで扱える供給体制を整えた。FY07の連結売上高は約50億円、経常利益は約8億円規模で、提携網と国内直販の組み合わせが収益を支える構造が定着していた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [11]2002年8月にシンガポール・英国・マレーシアの3社と業務提携契約を一括締結し海外紹介免許を追加取得した
    • [12]2004年11月にタイ(JAC Personnel Recruitment Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [13]2005年5月にインドネシア(PT. JAC Indonesia)と業務提携契約を締結した

ジャスダック上場と福岡・神戸・広島支店の追加

2006年9月、ジャスダック証券取引所に株式を上場[14]した。創業から18年を経ての上場で、調達した資本は支店網のさらなる拡張に充てられた。上場と同月の9月に福岡市中央区へ福岡支店[15]、10月に神戸市中央区へ神戸支店を設置し、九州・関西西部の地場日系企業を取り込んだ。[16]創業期の英国流ハイレイヤー紹介を、地方主要都市の管理職市場にまで適用範囲を広げる出店戦略だった。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [14]2006年9月にジャスダック証券取引所へ株式を上場した
    • [15]2006年9月に福岡市中央区へ福岡支店を設置した
    • [16]2006年10月に神戸市中央区へ神戸支店を設置した

ジャスダック上場後、開示義務の発生で四半期決算ベースの売上推移が可視化された。FY08〜FY11の連結売上高は45〜50億円帯で推移し、リーマンショック後の景気後退でも横ばいを保った。これは紹介事業の景気感応度の高さを派遣・求人広告の併用で吸収する構造の効果で、創業初期からの収益安定化策が機能した。上場時の代表取締役社長は神村昌志氏が務め、2008年に田崎忠良氏の配偶者である田崎ひろみ氏が代表取締役社長に就任した[17]。続いて松園健氏(株式会社就職情報センター出身)が2011年から代表取締役社長兼COOに就任した[18]。創業家から外部出身経営者への執行権移譲が、上場後の第一歩として進んだ。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第20期(2006年12月期)表紙
    • [17]上場時(FY06〜FY07)の代表取締役社長は神村昌志、田崎ひろみは2008年(FY08)就任、松園健は2011年(FY11)就任(21_ceo)
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第25期(2011年12月期)表紙
    • [18]松園健(就職情報センター出身)が2011年から代表取締役社長兼COOに就任した

2008年2月に北京鼎世人材服務有限公司(中国)[19]、10月に上海鼎世人材服務有限公司(中国)と業務提携を締結し、中国大陸の北京・上海2拠点に紹介免許網を広げた。[20]中国市場では日系企業の生産拠点進出が活発化しており、現地の日本語対応可能な管理職層の獲得需要が高まっていた。提携網は東南アジアから北東アジアへと広がり、日系企業の海外進出ルートと並走する供給体制を整えた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [19]2008年2月に北京鼎世人材服務有限公司(中国)と業務提携を締結した
    • [20]2008年10月に上海鼎世人材服務有限公司(中国)と業務提携を締結した
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [14]2006年9月にジャスダック証券取引所へ株式を上場した
    • [15]2006年9月に福岡市中央区へ福岡支店を設置した
    • [16]2006年10月に神戸市中央区へ神戸支店を設置した
    • [19]2008年2月に北京鼎世人材服務有限公司(中国)と業務提携を締結した
    • [20]2008年10月に上海鼎世人材服務有限公司(中国)と業務提携を締結した
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第20期(2006年12月期)表紙
    • [17]上場時(FY06〜FY07)の代表取締役社長は神村昌志、田崎ひろみは2008年(FY08)就任、松園健は2011年(FY11)就任(21_ceo)
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第25期(2011年12月期)表紙
    • [18]松園健(就職情報センター出身)が2011年から代表取締役社長兼COOに就任した

中国市場の試行錯誤──提携先の入れ替えと解消

2012年1月、JAC Recruitment Korea Co., Ltd(韓国)と業務提携契約を締結[21]し、韓国・ソウル拠点を提携網に追加した。同年12月、2008年に提携した上海鼎世人材服務有限公司との業務提携契約を解消し[22]、2013年1月に上海傲仕人才服务有限公司(中国、現 上海杰爱士人力资源有限公司)と新たに提携契約を結んだ。[23]中国大陸での提携先の入れ替えは、現地パートナーの経営方針や案件供給の安定性をめぐる調整の結果で、提携網の表面的な拡張の裏で実質的な再編が進んでいた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [21]2012年1月に韓国(JAC Recruitment Korea Co., Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [22]2012年12月に上海鼎世人材服務有限公司との業務提携契約を解消した
    • [23]2013年1月に上海傲仕人才服务有限公司と新たに業務提携契約を結んだ

2013年8月に广州杰爱士人力资源有限公司(中国・広州)と業務提携し[24]、12月には株式会社シー・シー・コンサルティング(2023年3月に株式会社キャリアクロスに商号変更)の全株式を取得して子会社化した。[25]同社は外国人向け英語版求人サイト『Career Cross』を運営し、JACの英語圏案件供給網と高い親和性を持つ。資本関係を伴う買収は2013年12月のシー・シー・コンサルティングが初めてで、それまでの業務提携中心の海外展開とは対照的に、国内では資本参加による事業領域拡張へ方針を変えた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [24]2013年8月に广州杰爱士人力资源有限公司(中国・広州)と業務提携した
    • [25]2013年12月に株式会社シー・シー・コンサルティング(2023年3月にキャリアクロスへ商号変更)の全株式を取得し子会社化した

2014年2月にベトナム(JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd)[26]、3月に中国(杰愛士(北京)商務咨詢有限公司)と提携契約を更新・追加し、中国・東南アジアの提携網を再編した。[27]北京の提携先は2008年提携の北京鼎世人材服務有限公司との契約を解消した上での新規契約で、中国大陸では『提携→解消→再提携』のサイクルが繰り返された。資本を伴わない業務提携の機動性が、現地パートナーの入れ替えを比較的低コストで実現する構造を支えていた。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [26]2014年2月にベトナム(JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [27]2014年3月に中国(杰愛士(北京)商務咨詢有限公司)と提携契約を締結した
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [21]2012年1月に韓国(JAC Recruitment Korea Co., Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [22]2012年12月に上海鼎世人材服務有限公司との業務提携契約を解消した
    • [23]2013年1月に上海傲仕人才服务有限公司と新たに業務提携契約を結んだ
    • [24]2013年8月に广州杰爱士人力资源有限公司(中国・広州)と業務提携した
    • [25]2013年12月に株式会社シー・シー・コンサルティング(2023年3月にキャリアクロスへ商号変更)の全株式を取得し子会社化した
    • [26]2014年2月にベトナム(JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd)と業務提携契約を締結した
    • [27]2014年3月に中国(杰愛士(北京)商務咨詢有限公司)と提携契約を締結した

東一昇格と国内紹介の利益率向上

2015年8月、東京証券取引所市場第一部に株式上場市場を変更した[28]。ジャスダックから東証一部への昇格で、機関投資家からの評価軸が時価総額・流動性・コーポレートガバナンスの3点で引き上げられた。同時期、収益構造は国内人材紹介事業への集中度が一段と高まり、東京本社単独で66億円(59%)、大阪支店20億円(18%)を占めた。提携網は供給チャネルとしての価値を保ちつつ、収益の主軸は国内大都市圏の本社人事案件に集中した。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [28]2015年8月に東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更した

FY15からFY17にかけて、連結売上高は3期連続で30%超の成長率を達成し、営業利益率も31.4%→34.2%→33.1%の高水準を維持した。人材紹介業界の中でこの営業利益率水準は突出していて、紹介手数料の年収比例制(年収の30〜35%)と固定費の抑制(人員1人当たりの売上生産性の高さ)を組み合わせた収益構造の現れだった。FY16時点の創業者一族保有比率は田崎忠良氏20.6%、田崎ひろみ氏17.4%、Tazaki財団12.1%、金親晋午氏10.3%で合計60%超に達し[29]、上場後も同族支配を維持したまま高収益体質を確立した。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書(大株主の状況)
    • [29]FY16の創業者一族保有比率は田崎忠良20.6%・田崎ひろみ17.4%・Tazaki財団12.1%・金親晋午10.3%で合計60%超

2016年7月に静岡市葵区へ静岡支店[30]、2017年1月に広島市中区へ中国支店[31]、10月にさいたま市大宮区へ北関東支店を設置し、地方主要都市への出店を加速させた。[32]地方支店の追加は紹介案件のロングテールを取り込む戦略で、東京・大阪・名古屋・横浜の大都市圏案件の補完を担った。創業時の英語圏特化のニッチから始まった事業は、東京一極集中の管理職紹介から日本全国の地方主要都市の中堅管理職紹介へと供給市場を広げ、3期連続30%成長の原動力となった。

  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [30]2016年7月に静岡市葵区へ静岡支店を設置した
    • [31]2017年1月に広島市中区へ中国支店を設置した
    • [32]2017年10月にさいたま市大宮区へ北関東支店を設置した
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
    • [28]2015年8月に東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更した
    • [30]2016年7月に静岡市葵区へ静岡支店を設置した
    • [31]2017年1月に広島市中区へ中国支店を設置した
    • [32]2017年10月にさいたま市大宮区へ北関東支店を設置した
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書(大株主の状況)
    • [29]FY16の創業者一族保有比率は田崎忠良20.6%・田崎ひろみ17.4%・Tazaki財団12.1%・金親晋午10.3%で合計60%超

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ジェイエイシーリクルートメントの沿革1988〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1988〜2005年英国流ヘッドハンティングの東京移植と国内ニッチの確立ジェイ エイ シー ジャパンを設立
大阪支店を開設
人材派遣事業に参入
Emmergarden Holdings Ltdから「JAC Recruitment」の商標権を譲受
求人広告の販売代理を開始
JAC Singapore・JAC Recruitment UK・AGENSI PEKERJAAN JACと業務提携★★
神村昌志JAC Personnel Recruitment Ltdと業務提携
神村昌志PT. JAC Indonesiaと業務提携
2006〜2017年ジャスダック上場とアジア提携網拡大による国内紹介の急成長神村昌志ジャスダック証券取引所に株式を上場
神村昌志福岡支店を開設
神村昌志北京鼎世人材服務有限公司と業務提携
田崎ひろみ上海鼎世人材服務有限公司と業務提携
松園健JAC Recruitment Korea Co., Ltdと業務提携
松園健上海鼎世人材服務有限公司との業務提携契約を解消
松園健上海傲仕人才服务有限公司と業務提携
松園健广州杰爱士人力资源有限公司と業務提携
松園健シー・シー・コンサルティングを子会社化
松園健JAC Recruitment Vietnam Co., Ltdと業務提携
松園健杰愛士(北京)商務咨詢有限公司と業務提携
2018〜2025年JAC Recruitment Asia 子会社化と国内紹介への利益集中松園健アジア統括法人 JAC Recruitment Asia の全株式取得と、業務提携で結んでいた海外拠点の連結化

2018年3月、ジェイエイシーリクルートメントがグループの海外拠点を束ねる統括法人 JAC Recruitment Asia Ltd の全株式を取得して子会社化した経営判断。2002年以来、資本関係を伴わない業務提携で広げてきたアジアの拠点網が連結に入り、2018年12月期から海外事業が報告セグメントに加わった。松園健社長の在任期にあたる。

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★★★
松園健JAC Recruitment India Private Ltdと業務提携
松園健JAC Recruitment (Germany) GmbH i.Grを設立
松園健バンテージポイントを子会社化
松園健JAC Recruitment Asia Ltdの会社名をJAC Recruitment International Ltdに変更
松園健广州杰爱士人力资源有限公司を解散
田崎ひろみJAC Recruitment (US), Inc.を設立
田崎ひろみ上海杰爱士人力资源有限公司を解散
田崎ひろみJAC Recruitment Hong Kong Co., Ltdを解散
田崎ひろみ連結子会社のバンテージポイントの事業活動を終了
出典・参考
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第20期(2006年12月期)表紙
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第25期(2011年12月期)表紙
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書 第35期(2021年12月期)表紙
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書【沿革】
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書(大株主の状況)
  • ジェイエイシーリクルートメント 有価証券報告書(役員の状況)
  • JAC Recruitment 公式『社名の由来』/JAC Group 沿革

免責事項およびポリシー