グッドウィル・グループ の歴史

創業

1995年

創業者

折口雅博

創業地

東京都新宿区西新宿

直近売上高(2009/6)

3,126億円

長期業績と転換点(1995/6〜2009/6)
売上高(億円純利益率(%)
Q なぜ1995年に軽作業の請負業として出発したグッドウィルは、4年で介護を主力事業の一つに据えたのか
A グッドウィル・グループは1995年2月に軽作業の請負業として設立された。創業者の折口雅博は1997年3月にコムスンへ資本参加し、1999年7月に子会社化した。参入の根拠は市場規模の試算だった。1999年7月の講演で折口は、通商産業省の試算を引いて人材ビジネス・アウトソーシング・医療福祉の3領域が2010年に128兆円へ達し、うち医療福祉が91兆円で最大でありながら1兆円企業が1社もないと述べている。折口はこの事業を「在庫も、巨額の投資も必要ない」「安定して、タラレバのないビジネス」と説明した。
Q なぜ連結売上高2000億円弱の会社が、売上3倍のクリスタルをデューデリジェンスなしで買収できたのか
A 2006年10月、グッドウィル・グループは請負最大手クリスタルを投資ファンド経由で子会社化した。投じた金額は883億円で、売上高5911億円のクリスタルは自社の3倍あった。根拠は二つである。経常利益397億円に対し200億円近い納税があり、未上場企業に利益を過大計上する動機はない。株価収益率をサービス業平均の25倍とすれば、時価総額は5000億円になる。折口は「これはもうノーリスク」と述べ、「今回はデューデリをしないで買った」と説明している。買収の対象は、同じ月に子会社が偽装請負で業務停止命令を受けた会社だった
Q なぜ売上高が過去最高となった2008年6月期に、この会社は債務超過へ転じたのか
A 2008年6月期の連結売上高5843億円は、クリスタルを取り込んだ後の過去最高である。同じ期に経常損失127億円と当期純損失274億円を計上し、株主資本は26億円の債務超過となった。損失を生んだのは本業の縮小ではなく、事業の手放しだった。コムスンの介護事業からの撤退と祖業である日雇い派遣の廃業により、3期で合計847億円の当期純損失が積み上がった。2009年6月23日に事業再生ADR手続を申請し、100%減資を経て同年10月29日に上場廃止となった。残ったのは技術者派遣のテクノプロ・エンジニアリング1社である。

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1995年〜 軽作業請負からの離陸と持株会社への組み替え

  1. 1995年軽作業に特化した請負業を事業目的として株式会社グッドウィルを東京都新宿区西新宿に設立
  2. 1995年東京都新宿区の新宿支店で営業を開始
  3. 1997年人材派遣業へ進出するため株式会社アール・ティー・シーの全株式を取得し、株式会社グッドウィル(現グッドウィル・キャリア)へ社名変更
  4. 1997年介護ビジネス参入のため株式会社コムスンに資本参加し、関連会社とした
  5. 1997年事業多角化のため株式会社サイク(後のグッドウィル・コミュニケーション)の全株式を取得
  6. 1999年グループ各社に対する持株会社機能を明確にするため、社名をグッドウィル・グループ株式会社へ変更
  7. 1999年関連会社の株式会社コムスンを子会社化

グッドウィル・グループの業績推移:単体

売上高(億円)

出所:有価証券報告書等

資本金1000万円から4年半で売上113億円へ

1995年2月、軽作業に特化した請負業を事業目的として株式会社グッドウィルが東京都新宿区西新宿に設立された。資本金は1000万円で、役職員は5人、事務所はマンションの一室だった。創業者の折口雅博は1961年生まれで、防衛大学校の理工学専攻を卒業して日商岩井に中途入社し、大型ディスコ「ジュリアナ東京」の運営を手がけた経歴を持つ。会社の出発点にあったのは、荷物の積み下ろしや棚卸しといった、工場や倉庫で発生する短時間の作業を請け負う事業である。設立の翌月には新宿支店で営業を始めている。 [1][2][3][4]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [1]1995年2月、軽作業に特化した請負業を事業目的として資本金1000万円で株式会社グッドウィルを東京都新宿区西新宿七丁目に設立
    • [4]1995年3月に東京都新宿区(新宿支店)で営業を開始
    • [2]折口は講演で「4年半前に資本金1,000万円、役職員5人、マンションオフィスでスタートした」と述べている
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [3]折口雅博は防衛大学校卒業後に日商岩井へ中途入社し、「ジュリアナ東京」など大型ディスコを手がけた後、1995年にグッドウィルを設立した

事業の拡張は、自前で部門を起こす方法と、会社を買う方法の両方で進んだ。1996年には本支店間を広域ネットワークで結ぶ業務管理情報システム「CONGA」と、新規顧客開拓のテレマーケティングシステム「CAITAC」を整えている。1997年には方向の異なる三つの手を同じ年に打った。2月に株式会社アール・ティー・シーの全株式を取得して人材派遣業へ進出し、3月に株式会社コムスンへ資本参加して介護ビジネスに足を入れ、6月に事業多角化のため株式会社サイクを取得している。同年7月には建設・内装現場に特化したコンストラクション事業部、8月にはセールスプロモーションと市場調査に特化したSPエール事業部を発足させた。こうして労働力を供給する先は、設立から2年半で請負・派遣・介護・通信販売支援の四つに増えた。 [5][6][7]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [5]1996年1月に業務管理情報システム「CONGA」を構築し、同年8月にテレマーケティングシステム「CAITAC」を開発
    • [6]1997年2月にアール・ティー・シーの全株式を取得して人材派遣業へ進出、3月にコムスンへ資本参加して関連会社化、6月にサイクの全株式を取得
    • [7]1997年7月にコンストラクション事業部(建設・内装現場作業に特化)、8月にSPエール事業部(セールスプロモーション・市場調査に特化)を発足

4年5か月後の1999年6月期は、連結で売上高113億円、経常利益10億円の見込みとなった。折口は同年7月の証券アナリスト協会での講演で、この成長を「知恵と情熱」によるものと説明している。ただし同じ講演で、参入した市場の性質についても率直に述べていた。「当社の発足当時、軽作業のアウトソーシングの分野では、おそらく全国100社以上の会社があり、また実際に既に売上が月十億円規模の会社もあった」うえで自社が短期間で首位に立てたとしつつ、「軽作業の分野は、売上高数十億円の会社しかなかったので、やりやすかったということはある」とも認めている。短期間で首位に立てたのは、その分野に売上高数十億円を超える相手が一社もいなかったからである。 [8][9][10]

    • [8]4年5か月後の1999年6月期連結決算で売上高113億円・経常利益10億円(見込み)を達成。設立時は資本金1000万円・役職員5人・マンションオフィスだった
    • [9]折口は成長の理由を「知恵と情熱」と述べ、特別なヒット商品があったわけではないと説明した
    • [10]折口は講演で、発足当時の軽作業アウトソーシング分野には全国100社以上があり月商十億円規模の会社も存在したと述べ、同時に「軽作業の分野は、売上高数十億円の会社しかなかったので、やりやすかった」とも認めた
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [1]1995年2月、軽作業に特化した請負業を事業目的として資本金1000万円で株式会社グッドウィルを東京都新宿区西新宿七丁目に設立
    • [4]1995年3月に東京都新宿区(新宿支店)で営業を開始
    • [5]1996年1月に業務管理情報システム「CONGA」を構築し、同年8月にテレマーケティングシステム「CAITAC」を開発
    • [6]1997年2月にアール・ティー・シーの全株式を取得して人材派遣業へ進出、3月にコムスンへ資本参加して関連会社化、6月にサイクの全株式を取得
    • [7]1997年7月にコンストラクション事業部(建設・内装現場作業に特化)、8月にSPエール事業部(セールスプロモーション・市場調査に特化)を発足
    • [2]折口は講演で「4年半前に資本金1,000万円、役職員5人、マンションオフィスでスタートした」と述べている
    • [8]4年5か月後の1999年6月期連結決算で売上高113億円・経常利益10億円(見込み)を達成。設立時は資本金1000万円・役職員5人・マンションオフィスだった
    • [9]折口は成長の理由を「知恵と情熱」と述べ、特別なヒット商品があったわけではないと説明した
    • [10]折口は講演で、発足当時の軽作業アウトソーシング分野には全国100社以上があり月商十億円規模の会社も存在したと述べ、同時に「軽作業の分野は、売上高数十億円の会社しかなかったので、やりやすかった」とも認めた
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [3]折口雅博は防衛大学校卒業後に日商岩井へ中途入社し、「ジュリアナ東京」など大型ディスコを手がけた後、1995年にグッドウィルを設立した

1999年に置かれた三つの前提と市場の見立て

1999年は、この会社の枠組みが決まった年にあたる。5月にグループ各社への持株会社機能を明確にするため社名をグッドウィル・グループ株式会社へ変更し、7月7日に日本証券業協会へ店頭売買有価証券として登録した。同じ7月に、関連会社だったコムスンを子会社化している。グループ各社を子会社として抱える持株会社が、公開市場から直接資金を調達する。その経路が、5月と7月の二つの手続きで開いた。登録までに要した期間は、創業から4年5か月である。折口は社名変更の理由を「私共の会社はグループで見ていただきたいと思ったから」と述べている。 [11][12]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [11]1999年5月に持株会社機能を明確にするため社名をグッドウィル・グループ株式会社へ変更し、7月7日に日本証券業協会へ店頭売買有価証券として登録、同月にコムスンを子会社化
    • [12]折口は社名変更の理由を「私共の会社はグループで見ていただきたいと思ったからである」と説明した

登録の直前には、事業環境の側でも二つの変化が起きていた。ひとつは労働者派遣法の改正である。1985年に13業務で合法化された派遣は1996年に26業務へ広がり、1999年6月30日に対象業務が原則自由化された。折口はこの改正を講演で「大きなチャンス」と表現し、それまで量のまとまる派遣がOLに限られていたのに対し、営業職や管理職、経営者の派遣もできるようになったと説明している。もうひとつは介護保険制度で、翌2000年4月の施行が決まっていた。労働市場では規制が緩み、介護市場では公費で新しく需要が生まれる。二つの変化が、店頭登録の前後に相次いだ。 [13][14]

  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [13]労働者派遣法は1985年に成立し当初13業務、1996年に26業務へ拡大、1999年に対象業務が原則自由化された
    • [14]折口は1999年6月30日の派遣法改正で原則自由となったことを「大きなチャンス」と述べ、従来はOLの派遣しか量がまとまらなかったが営業マン・管理職・経営者の派遣もできるようになったと説明した

講演で折口が示した見通しは、市場規模の大きさから自社の到達点を逆算するものだった。通商産業省の試算を引いて、人材ビジネス・アウトソーシング・医療福祉の3領域を合計すると2010年に128兆円になり、情報産業の126兆円に匹敵すると述べている。うち医療福祉が91兆円で最大であり、その領域に1兆円企業が1社もないと指摘した。そのうえでコムスンの目標を「2010年の段階でシェア10%をとってトップカンパニーになること」「売上は5,000億円」と置いた。同時に、この事業の性質についてこう説明している。「しかも在庫も、巨額の投資も必要ない」「安定して、タラレバのないビジネスであるという強みがある」「大きな振れのリスクも少なく、安定成長が期待できる」。1999年6月期の売上高113億円の会社が、11年後に売上5000億円の介護事業を持つという見通しである。 [15][16][17]

    • [15]折口は通産省試算として人材ビジネス・アウトソーシング・医療福祉の3領域合計が2010年に128兆円、情報産業が同時期126兆円、うち医療福祉が91兆円で1兆円企業が1社もないと述べた
    • [16]コムスンの目標を2010年時点でシェア10%・売上5000億円と置いた
    • [17]折口は在宅介護・人材アウトソーシングを「在庫も、巨額の投資も必要ない」「安定して、タラレバのないビジネスであるという強みがある」「大きな振れのリスクも少なく、安定成長が期待できる」と説明した
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [11]1999年5月に持株会社機能を明確にするため社名をグッドウィル・グループ株式会社へ変更し、7月7日に日本証券業協会へ店頭売買有価証券として登録、同月にコムスンを子会社化
    • [12]折口は社名変更の理由を「私共の会社はグループで見ていただきたいと思ったからである」と説明した
    • [14]折口は1999年6月30日の派遣法改正で原則自由となったことを「大きなチャンス」と述べ、従来はOLの派遣しか量がまとまらなかったが営業マン・管理職・経営者の派遣もできるようになったと説明した
    • [15]折口は通産省試算として人材ビジネス・アウトソーシング・医療福祉の3領域合計が2010年に128兆円、情報産業が同時期126兆円、うち医療福祉が91兆円で1兆円企業が1社もないと述べた
    • [16]コムスンの目標を2010年時点でシェア10%・売上5000億円と置いた
    • [17]折口は在宅介護・人材アウトソーシングを「在庫も、巨額の投資も必要ない」「安定して、タラレバのないビジネスであるという強みがある」「大きな振れのリスクも少なく、安定成長が期待できる」と説明した
  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [13]労働者派遣法は1985年に成立し当初13業務、1996年に26業務へ拡大、1999年に対象業務が原則自由化された

2000年〜 公的介護保険への同時出店と、最初の誤算

  1. 2000年公的介護保険の開始に合わせ、コムスンが全国1208カ所のケアセンターを開設し社員4000人を中途採用。総額50億円の広告を投入した
  2. 2000年顧客が集まらないケアセンター4割を統廃合し社員の3割に希望退職を募集。コムスンの2000年6月期は最終赤字171億円となった
  3. 2000年医療・介護ビジネス拡大のため株式会社日本介護サービスを株式交換により子会社化(同年6月にコムスンへ吸収合併)
  4. 2000年株価がピークの950万円から20万円台へ下落
  5. 2001年経営資源の選択と集中のためグッドウィル・コミュニケーションの全株式を売却し連結から除外
  6. 2001年株式会社ラインナップを株式交換により完全子会社化
  7. 2002年株式会社ラインナップを吸収合併(存続会社はグッドウィル・グループ)

グッドウィル・グループの業績推移:単体

売上高(億円)純利益率(%)

出所:有価証券報告書等

1208カ所を同時に開け、2か月半で4割を閉じた

2000年4月の公的介護保険の施行に合わせ、コムスンは全国1208カ所のケアセンターを開設した。社員4000人を中途採用し、無名だったコムスンの知名度を上げるために総額50億円の広告を投入している。拠点数の根拠について折口は、47都道府県すべてになるべく均等の間隔で置くよう計算した結果だと説明した。ところが開業直後から契約が取れず、事業開始から2か月半で顧客が集まらない拠点の4割を統廃合し、社員の3割に希望退職を募っている。1週間で1100人が希望退職に応じた。コムスンの2000年6月期は、広告費と立ち上げ費用にリストラ費用が加わり、最終赤字171億円となった。株式市場で調達した210億円のうち手元に残ったのは40億円である。 [18][19][20]

  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[企業レポート]正念場コムスン激烈ノルマ営業「月60名の客を確保せよ」」
    • [18]2000年4月の公的介護保険開始に合わせコムスンは全国1208カ所のケアセンターを開設し、社員4000人を中途採用、総額50億円の広告を投入した
    • [19]事業開始から2か月半で閑古鳥が鳴く拠点4割を統廃合し社員の3割に希望退職を募集、1週間で1100人が応じた
    • [20]コムスンの2000年6月期は広告費等の立ち上げ費用にリストラ費用が加わり最終赤字171億円となり、株式市場で調達した210億円のうち手元に残ったのは40億円だった

拠点を先に置く判断そのものは、当時の材料からは理由のあるものだった。折口は宮城県栗駒町で行った過疎地のモデル事業を根拠として挙げている。人口1万人強で低所得者が多い町でも客単価の平均が10万円を超え、客数も取れたため、潜在市場がそこそこあれば小さな町でも介護事業は成り立つと判断した、という説明である。1999年7月の講演でも、この過疎地モデル事業について厚生省が決めた1時間当たり3730円という単価で採算が取れていると述べていた。誤算は、一つの町で確かめた条件を全国1208カ所に当てはめられると考えた点にある。折口自身、顧客が2人以下の拠点が4割出た理由を「社会福祉協議会や福祉公社などの抱え込みが強いか弱いというのは、やってみないと分からない」と説明している。 [21][22][23]

  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[企業レポート]正念場コムスン激烈ノルマ営業「月60名の客を確保せよ」」
    • [21]折口は1208カ所への拠点急拡大の根拠として、宮城県栗駒町の過疎地モデル事業で人口1万人強・低所得者が多い町でも客単価平均が10万円を超え客数も取れたことを挙げた
    • [23]折口は顧客2人以下の拠点が4割出た理由を「社会福祉協議会や福祉公社などの抱え込みが強いか弱いというのは、やってみないと分からない」と説明した
    • [22]折口は1999年7月の講演で、宮城県栗原郡の過疎地モデル事業について厚生省が決めた1時間当たり3730円の単価で採算が取れていると述べていた

苦戦は同社だけのものではない。在宅介護に参入した民間業者は一様に苦しんでおり、新たに利用を始めた人が少ないうえに一人当たり単価も業界予想を3割以上下回った。大半の業者で利益が出ていない。全国展開で競合したニチイ学館も、在宅介護部門で41億円の営業赤字を見込んでいた。地方では自治体と結びつきの強い社会福祉法人や地元業者から顧客を奪えず、都市部では需要があっても24時間対応できるヘルパーの数が足りない。制度が生んだ需要を民間が取りに行くという設計そのものに無理があった部分は大きい。それでも折口は市場の見方を変えず、「算数の世界では確実に黒字になるのですから」と述べて2001年6月期の売上高350億円・経常黒字1億円という計画を維持した。グッドウィルの株価はピークの950万円から20万円台へ落ちている。 [24][25][26][27]

  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[企業レポート]正念場コムスン激烈ノルマ営業「月60名の客を確保せよ」」
    • [24]在宅介護の民間業者は一様に苦戦し、新規利用者が少なく一人当たり単価も業界予想を3割以上下回り、大半の業者で利益が出ていなかった
    • [25]全国展開で競合したニチイ学館も在宅介護部門で41億円の営業赤字を見込んでいた
    • [26]折口は「算数の世界では確実に黒字になるのですから」と述べ、2001年6月期の売上高350億円・経常黒字1億円の計画を維持した
  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[アウトルック]介護不安 価格自由化・規制緩和で介護ビジネスの基盤確立を」
    • [27]コムスンの親会社グッドウィルの株価はピークの950万円から20万円台へ下落した
  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[企業レポート]正念場コムスン激烈ノルマ営業「月60名の客を確保せよ」」
    • [18]2000年4月の公的介護保険開始に合わせコムスンは全国1208カ所のケアセンターを開設し、社員4000人を中途採用、総額50億円の広告を投入した
    • [19]事業開始から2か月半で閑古鳥が鳴く拠点4割を統廃合し社員の3割に希望退職を募集、1週間で1100人が応じた
    • [20]コムスンの2000年6月期は広告費等の立ち上げ費用にリストラ費用が加わり最終赤字171億円となり、株式市場で調達した210億円のうち手元に残ったのは40億円だった
    • [21]折口は1208カ所への拠点急拡大の根拠として、宮城県栗駒町の過疎地モデル事業で人口1万人強・低所得者が多い町でも客単価平均が10万円を超え客数も取れたことを挙げた
    • [23]折口は顧客2人以下の拠点が4割出た理由を「社会福祉協議会や福祉公社などの抱え込みが強いか弱いというのは、やってみないと分からない」と説明した
    • [24]在宅介護の民間業者は一様に苦戦し、新規利用者が少なく一人当たり単価も業界予想を3割以上下回り、大半の業者で利益が出ていなかった
    • [25]全国展開で競合したニチイ学館も在宅介護部門で41億円の営業赤字を見込んでいた
    • [26]折口は「算数の世界では確実に黒字になるのですから」と述べ、2001年6月期の売上高350億円・経常黒字1億円の計画を維持した
    • [22]折口は1999年7月の講演で、宮城県栗原郡の過疎地モデル事業について厚生省が決めた1時間当たり3730円の単価で採算が取れていると述べていた
  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[アウトルック]介護不安 価格自由化・規制緩和で介護ビジネスの基盤確立を」
    • [27]コムスンの親会社グッドウィルの株価はピークの950万円から20万円台へ下落した

介護の赤字を請負と派遣が埋めた3年

2001年から2002年にかけて、グループの構成は絞り込まれた。2001年7月に経営資源の選択と集中を理由としてグッドウィル・コミュニケーションの全株式を売却し、2002年4月にはベンチャー投融資のGWキャピタルの全株式も売却して連結から外している。同時にグループ内では合併が続き、2002年1月にはグッドウィル・グループ自身が株式会社ラインナップを吸収合併し、コムスンがデンタル・コムスンとメディカを吸収した。多角化で並べた事業のうち、労働力の供給に直接つながらない2社が、相次いで連結から外れた。 [28][29]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [28]2001年7月に経営資源の選択と集中のためグッドウィル・コミュニケーションの全株式を売却して連結除外し、2002年4月にはGWキャピタルの全株式も売却して連結除外した
    • [29]2002年1月に当社と株式会社ラインナップが合併(存続会社は当社)し、コムスンがデンタル・コムスンとメディカを吸収合併した

この時期の業績は、介護を除いた部分が伸びたことで説明できる。連結売上高は2002年6月期の473億円から2003年6月期に623億円、2004年6月期に930億円へ増え、当期純利益もそれぞれ24億円、25億円、27億円を確保した。自己資本比率は2002年6月期に54.1%、2003年6月期に45.6%である。介護保険の初年度に生じた損失を抱えながら、請負と派遣の伸びが全体を黒字に保った。この構造は7年後に折口自身が言葉にしている。2007年6月の取材で介護事業の収益状況を問われ、「これまで介護の収益は上がっていない。それ以外の利益で賄ってきた」と答えた。1999年の講演で「安定して、タラレバのないビジネス」と説明された事業は、参入から撤退までの10年間、一度も利益を出さなかった。 [30][31][32]

  • グッドウィル・グループ 有価証券報告書 第12期(2006年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [30]連結売上高は2002年6月期47,295百万円、2003年6月期62,272百万円、2004年6月期93,042百万円と増加し、当期純利益は2,401百万円・2,548百万円・2,704百万円だった
    • [31]自己資本比率は2002年6月期54.1%、2003年6月期45.6%
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [32]折口は2007年6月の単独取材で介護事業の収益状況を問われ「これまで介護の収益は上がっていない。それ以外の利益で賄ってきた」と答えた
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [28]2001年7月に経営資源の選択と集中のためグッドウィル・コミュニケーションの全株式を売却して連結除外し、2002年4月にはGWキャピタルの全株式も売却して連結除外した
    • [29]2002年1月に当社と株式会社ラインナップが合併(存続会社は当社)し、コムスンがデンタル・コムスンとメディカを吸収合併した
  • グッドウィル・グループ 有価証券報告書 第12期(2006年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [30]連結売上高は2002年6月期47,295百万円、2003年6月期62,272百万円、2004年6月期93,042百万円と増加し、当期純利益は2,401百万円・2,548百万円・2,704百万円だった
    • [31]自己資本比率は2002年6月期54.1%、2003年6月期45.6%
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [32]折口は2007年6月の単独取材で介護事業の収益状況を問われ「これまで介護の収益は上がっていない。それ以外の利益で賄ってきた」と答えた

2004年〜 東証一部上場と、売上3倍の会社を買う決断

  1. 2004年子会社のコムスンを株式交換により完全子会社化
  2. 2004年持株会社機能を明確にするため人材派遣・請負事業を会社分割により株式会社グッドウィルへ承継
  3. 2004年共同エンジニアリング株式会社を100%子会社化
  4. 2004年会社分割で請負事業部門を承継させるため株式会社グッドウィルを100%出資により設立
  5. 2004年ヒュー・マネジメント・ジャパン株式会社を株式公開買付により子会社化
  6. 2004年株式会社グッドウィルが共同エンジニアリング・エヌアンドエスプランニング・東邦アドライズを吸収合併
  7. 2006年請負最大手の株式会社クリスタル(後のグッドウィル・プレミア)およびその子会社を、投資ファンドを介して883億円で子会社化

グッドウィル・グループの業績推移:単体

売上高(億円)純利益率(%)

出所:有価証券報告書等

持株会社の形を整え、買収を並べた2004年

2004年は組織と資本の両方を組み替えた年である。2月に子会社のコムスンを株式交換により完全子会社化し、3月29日に東京証券取引所市場第1部へ上場した。4月から7月にかけては、共同エンジニアリング、エヌアンドエスプランニング、東邦アドライス、ヒュー・マネジメント・ジャパンを相次いで子会社化している。同時に、持株会社としての性格をはっきりさせる手続きも進んだ。4月に請負事業部門の承継先として株式会社グッドウィルを100%出資で設立し、8月に人材派遣・請負事業を会社分割でこの新会社へ移した。グループ内に散っていた派遣事業も同じ月に集約され、9月には株式会社グッドウィルが買収した3社を吸収合併している。請負と派遣の現場は事業会社へ移り、持株会社の手元には株式と資金だけが残った。 [33][34][35]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [33]2004年2月にコムスンを株式交換により完全子会社化し、2004年3月29日に東京証券取引所市場第1部へ上場した
    • [34]2004年4月から9月に共同エンジニアリング・エヌアンドエスプランニング・東邦アドライス・ヒュー・マネジメント・ジャパンを子会社化した
    • [35]2004年4月に請負事業部門の承継先として株式会社グッドウィルを100%出資で設立し、8月に持株会社機能を明確にするため人材派遣・請負事業を会社分割で同社へ承継した

数字の上では、この2年が最も安定していた。連結売上高は2005年6月期に1421億円、2006年6月期に1859億円へ伸び、当期純利益は14億円から34億円へ増えている。自己資本比率は28.8%から35.4%へ戻し、株価収益率は90.9倍から48.5倍へ下がった。総資産は1254億円から1395億円へ増えている。従業員数は8321人から1万855人へ、平均臨時雇用者数は1万8730人から2万854人へ増えた。現場に立つ人数の3分の2は、社員ではなく臨時雇用者である。派遣と請負を主力とする会社の内訳は、2年を通してこの比率のままだった。 [36][37][38]

  • グッドウィル・グループ 有価証券報告書 第12期(2006年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [36]連結売上高は2005年6月期142,157百万円・2006年6月期185,948百万円、当期純利益は1,463百万円・3,429百万円、自己資本比率は28.8%・35.4%、株価収益率は90.9倍・48.5倍
    • [37]総資産額は2005年6月期125,459百万円から2006年6月期139,541百万円へ増加した
    • [38]従業員数は2005年6月期8,321人から2006年6月期10,855人へ、平均臨時雇用者数は18,730人から20,854人へ増加した
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [33]2004年2月にコムスンを株式交換により完全子会社化し、2004年3月29日に東京証券取引所市場第1部へ上場した
    • [34]2004年4月から9月に共同エンジニアリング・エヌアンドエスプランニング・東邦アドライス・ヒュー・マネジメント・ジャパンを子会社化した
    • [35]2004年4月に請負事業部門の承継先として株式会社グッドウィルを100%出資で設立し、8月に持株会社機能を明確にするため人材派遣・請負事業を会社分割で同社へ承継した
  • グッドウィル・グループ 有価証券報告書 第12期(2006年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [36]連結売上高は2005年6月期142,157百万円・2006年6月期185,948百万円、当期純利益は1,463百万円・3,429百万円、自己資本比率は28.8%・35.4%、株価収益率は90.9倍・48.5倍
    • [37]総資産額は2005年6月期125,459百万円から2006年6月期139,541百万円へ増加した
    • [38]従業員数は2005年6月期8,321人から2006年6月期10,855人へ、平均臨時雇用者数は18,730人から20,854人へ増加した

売上5000億円のクリスタルを、デューデリジェンスなしで買う

2006年10月、グッドウィル・グループは請負最大手の株式会社クリスタルとその子会社を、投資ファンドを介して子会社化した。投じた金額は883億円である。当時のグッドウィルは連結売上高2000億円弱、派遣スタッフ約4万人で、クリスタルは2006年3月期の連結売上高5911億円、経常利益397億円で、スタッフは約10万人だった。売上高で3倍の相手を買った。統合後の規模はスタッフ14万人、売上7000億円で、日本最大かつ世界5位の人材関連企業となる計算だった。買収額については折口が本誌インタビューで「1300億円」と説明しており、ファンドへの投資額として報じられた883億円とは差がある。負債の引き受けを含むかどうかで数字が動くため、本稿では投資額を883億円として扱う。 [39][40][41][42]

  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [39]2006年11月、グッドウィル・グループは投資ファンドを通じて883億円を投じてクリスタルグループを買収した。連結売上高2000億円足らずのグッドウィルに対しクリスタルはその3倍だった
  • 週刊東洋経済 2007年1月13日号「SPECIAL INTERVIEW 折口雅博 グッドウィル・グループ会長直撃「請負最大手クリスタルを1300億円で買った理由」」
    • [40]グッドウィルのスタッフは約4万人・売上約2000億円、クリスタルは約10万人・5000億円で、統合後は14万人・7000億円の日本最大、世界5位の人材関連企業となる
    • [41]クリスタルグループの2006年3月期の連結業績は売上高5911億円、経常利益397億円だった
    • [42]折口はインタビューでクリスタル買収額を1300億円と説明したが、2013年の記事では投資ファンドを通じて投じた金額を883億円としている

買収の判断は、対象企業の内部を一度も見ないまま下された。折口は買収の判断根拠として二つを挙げた。ひとつは連結納税書である。クリスタルの持株会社は経常利益397億円、純利益212億円を計上して200億円近い税金を払っており、未上場企業には利益を小さく見せる動機しかないため、この数字は信用できるという説明だった。そのうえでサービス業の平均的な株価収益率を25倍とすれば時価総額は5000億円になり、1300億円で買えば「もし利益が半分でも、時価総額は買収額のまだ倍ある」と述べ、「これはもうノーリスク」と結論した。そして「今回はデューデリをしないで買った」と明言している。もうひとつの根拠は、5000億円の売上に達した経営そのものへの評価で、「優秀な経営をしていないとこんなに大きくはならない」という判断だった。折口はクリスタルのオーナーである林純一と一度も会っていない。 [43][44][45]

  • 週刊東洋経済 2007年1月13日号「SPECIAL INTERVIEW 折口雅博 グッドウィル・グループ会長直撃「請負最大手クリスタルを1300億円で買った理由」」
    • [43]折口はクリスタルの持株会社の経常利益397億円・純利益212億円と200億円近い納税額を根拠とし、未上場企業には利益を小さく見せる動機しかないため連結納税書は信用できると述べた
    • [44]折口は「サービス業の平均PERって27倍ですよ。25倍として210億円の利益なら株式時価総額は5000億円。それを1300億円で買った」「これはもうノーリスク」「だから、今回はデューデリをしないで買った」と述べた
    • [45]折口はクリスタルのオーナー林純一と一度も会ったことがないと述べた

買収の対象は、法令違反が公になった直後の会社だった。実態は派遣なのに契約を請負とする偽装請負が製造現場で広がり、クリスタルグループはその方式で1990年代後半から2000年代前半に急成長した。最盛期には経常利益400億円を計上する業界最大手だった。2006年10月、厚生労働省大阪労働局はこの偽装請負を繰り返したとしてクリスタルグループの中核子会社に業務停止命令を出している。折口はこの点を問われ、法令順守について行政の対応が厳しくなったことが売却の理由だと推測しつつ、自社も請負会社から派遣へ短期間で切り替えた経験があるため「われわれが引き継いだ後に悪くなることはない。直せば済む話です」と答えた。買収の開示は、実行から2週間以上あいた11月18日だった。売上高が3倍になる案件が投資家に伝わらなかったこの空白は、後に東証への改善報告書の対象となった。 [46][47][48][49]

  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [46]クリスタルグループは偽装請負で1990年代後半から2000年代前半に急成長し、最盛期の2005年度には売上高6000億円・経常利益400億円を計上する業界最大手だった
    • [47]2006年10月、厚生労働省大阪労働局は偽装請負を繰り返したとしてクリスタルグループの中核子会社に業務停止命令を出した
  • 週刊東洋経済 2007年1月13日号「SPECIAL INTERVIEW 折口雅博 グッドウィル・グループ会長直撃「請負最大手クリスタルを1300億円で買った理由」」
    • [48]折口は法令順守の問題を問われ「われわれも(軽作業の)請負会社だった。それを法改正に従って短期間で派遣に直した。だから、どうやったらいいかを知っている。われわれが引き継いだ後に悪くなることはない。直せば済む話です」と述べた
  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [49]2006年10月31日にクリスタルを買収したが東証への開示は11月18日で、売上高が3倍になる大型買収にもかかわらず2週間以上投資家に開示されず、東証提出の改善報告書の対象となった
  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [39]2006年11月、グッドウィル・グループは投資ファンドを通じて883億円を投じてクリスタルグループを買収した。連結売上高2000億円足らずのグッドウィルに対しクリスタルはその3倍だった
    • [46]クリスタルグループは偽装請負で1990年代後半から2000年代前半に急成長し、最盛期の2005年度には売上高6000億円・経常利益400億円を計上する業界最大手だった
    • [47]2006年10月、厚生労働省大阪労働局は偽装請負を繰り返したとしてクリスタルグループの中核子会社に業務停止命令を出した
  • 週刊東洋経済 2007年1月13日号「SPECIAL INTERVIEW 折口雅博 グッドウィル・グループ会長直撃「請負最大手クリスタルを1300億円で買った理由」」
    • [40]グッドウィルのスタッフは約4万人・売上約2000億円、クリスタルは約10万人・5000億円で、統合後は14万人・7000億円の日本最大、世界5位の人材関連企業となる
    • [41]クリスタルグループの2006年3月期の連結業績は売上高5911億円、経常利益397億円だった
    • [42]折口はインタビューでクリスタル買収額を1300億円と説明したが、2013年の記事では投資ファンドを通じて投じた金額を883億円としている
    • [43]折口はクリスタルの持株会社の経常利益397億円・純利益212億円と200億円近い納税額を根拠とし、未上場企業には利益を小さく見せる動機しかないため連結納税書は信用できると述べた
    • [44]折口は「サービス業の平均PERって27倍ですよ。25倍として210億円の利益なら株式時価総額は5000億円。それを1300億円で買った」「これはもうノーリスク」「だから、今回はデューデリをしないで買った」と述べた
    • [45]折口はクリスタルのオーナー林純一と一度も会ったことがないと述べた
    • [48]折口は法令順守の問題を問われ「われわれも(軽作業の)請負会社だった。それを法改正に従って短期間で派遣に直した。だから、どうやったらいいかを知っている。われわれが引き継いだ後に悪くなることはない。直せば済む話です」と述べた
  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [49]2006年10月31日にクリスタルを買収したが東証への開示は11月18日で、売上高が3倍になる大型買収にもかかわらず2週間以上投資家に開示されず、東証提出の改善報告書の対象となった

2007年〜 介護からの全面撤退、祖業の廃業、そして解体

  1. 2007年厚生労働省がコムスンの訪問介護8事業所に指定取消処分相当の事実を確認し、指定の許可・更新を行わないよう都道府県へ通知
  2. 2007年グループ内の全介護事業および介護関連事業を事業譲渡する基本方針を決定
  3. 2007年コムスンが保有する日本シルバーサービス株式とコムスン関東株式の全てを株式会社ニチイ学館へ譲渡
  4. 2007年コムスンの在宅系サービス事業の事業承継が完了
  5. 2007年コムスンの居住系サービス事業の事業承継が完了し、介護事業からの撤退を終えた
  6. 2008年東京労働局が、二重派遣と港湾・建設業務への派遣を繰り返したとして株式会社グッドウィルに事業所別2〜4カ月の事業停止命令を発出
  7. 2008年警視庁が職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで、関係先として株式会社グッドウィル本社などを家宅捜索

グッドウィル・グループの業績推移:単体

売上高(億円)純利益率(%)

出所:有価証券報告書等

コムスンへの退場勧告と、介護事業の一括譲渡

2007年6月6日、厚生労働省老健局はコムスンの全国8カ所の訪問介護事業所に指定取消処分相当の事実が確認されたとして、指定の許可・更新を行わないよう都道府県へ通知した。確認された事実は、事業所指定の申請時に雇用実態のない職員を書類に記載した虚偽申請である。当時のコムスンは利用者6万5000人、従業員2万4000人を抱える業界最大手だった。前年4月の改正介護保険法では、一事業所でも不正が確認されればその法人すべてが5年間にわたり指定の許可・更新を受けられない連座制が導入されており、これに触れると全事業が止まる。コムスンは監査で事実が判明すると処分前に8事業所すべての廃止届を提出し、次にグループ傘下の日本シルバーサービスへ全事業を移す形で処分を避けようとした。この二つの手続きはいずれも通らず、結局6月に全介護事業を外部へ売却する基本方針が決まった。 [50][51][52][53]

  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [50]2007年6月6日、厚生労働省老健局はコムスンの全国8カ所の訪問介護事業所で指定取消処分相当の事実が確認されたとして、指定の許可・更新を行わないよう都道府県へ通知した
    • [51]当時のコムスンは利用者6万5000人・従業員2万4000人を数える業界最大手だった
    • [52]コムスンは監査で虚偽申請が判明すると処分前に8事業所すべての廃止届を提出し、次にグループ傘下の日本シルバーサービスへ全事業を移そうとしたが、いずれも認められず全介護事業の外部売却に追い込まれた
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [53]2007年6月にグループ内全介護事業および介護関連事業の事業譲渡に関する基本方針を決定した

事実の評価は、当事者と監督側で食い違った。折口は6月12日の単独取材で「事業所の虚偽申請、介護報酬の不正請求というが、申請書類をチェックしていたのは現場であるし、不正請求といってもあくまで事務処理ミスの問題」と述べ、「誰にでもミスはあり、確かに過失はあるが故意や悪意はない。だから詐欺罪にあたることはない」と説明している。引責辞任も否定した。これに対し、いち早く一斉監査を行った東京都福祉保険局の堅多敦子・指導第一課長は「退職した職員の名前を使ったり、本人の了解もなく名前を使うなど、とても過失とはいえないケースがあった。勧告・指導を受けた他社と処分に至った同社とでは問題の質が違った」と反論した。日本経団連は折口の理事退任と活動自粛処分を決めている。組織の側にも指摘があり、UIゼンセン同盟の二宮誠・東京都支部長は「2万人超の組合員がいるのに、1件も現場からの内部告発はなかった」と述べた。 [54][55][56]

  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [54]折口は2007年6月12日の単独取材で虚偽申請・不正請求を「あくまで事務処理ミスの問題」とし「故意や悪意はない。だから詐欺罪にあたることはない」と述べ、引責辞任を否定した
    • [55]東京都福祉保険局の堅多敦子・指導第一課長は「退職した職員の名前を使ったり、本人の了解もなく名前を使うなど、とても過失とはいえないケースがあった。勧告・指導を受けた他社と処分に至った同社とでは問題の質が違った」と述べた
    • [56]UIゼンセン同盟の二宮誠・東京都支部長は「2万人超の組合員がいるのに、1件も現場からの内部告発はなかった。今回の問題は経営者とともに組合の恥」と述べた

譲渡は分割して進んだ。2007年9月、プレミア・メディカルケアが保有する日本シルバーサービス株式と、コムスンが保有するコムスン関東株式の全てが株式会社ニチイ学館へ渡り、同月から10月にかけてコティ、グレース、マッサージ師事務代行センター、クリスタル介護センター、クリスタル介護施設センターの各社株式がそれぞれの引受先へ譲渡された。在宅系サービス事業の承継は11月に、居住系サービス事業の承継は12月に完了している。1997年3月の資本参加から10年で、介護事業はグループから消えた。2007年6月期の連結決算は、売上高が5090億円へ増えた一方で当期純損失407億円を計上した。純資産は前期の507億円から359億円へ減り、自己資本比率は35.4%から2.6%へ落ちている。 [57][58][59]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [57]2007年9月にプレミア・メディカルケアが保有する日本シルバーサービス株式と、コムスンが保有するコムスン関東株式の全てをニチイ学館へ譲渡し、11月に在宅系サービス事業、12月に居住系サービス事業の事業承継が完了した
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [58]2007年6月期の連結売上高は509,001百万円、当期純損失は40,708百万円、純資産額は35,957百万円、自己資本比率は2.6%
    • [59]純資産額は2006年6月期50,733百万円から2007年6月期35,957百万円へ減り、自己資本比率は35.4%から2.6%へ低下した
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [50]2007年6月6日、厚生労働省老健局はコムスンの全国8カ所の訪問介護事業所で指定取消処分相当の事実が確認されたとして、指定の許可・更新を行わないよう都道府県へ通知した
    • [51]当時のコムスンは利用者6万5000人・従業員2万4000人を数える業界最大手だった
    • [52]コムスンは監査で虚偽申請が判明すると処分前に8事業所すべての廃止届を提出し、次にグループ傘下の日本シルバーサービスへ全事業を移そうとしたが、いずれも認められず全介護事業の外部売却に追い込まれた
    • [54]折口は2007年6月12日の単独取材で虚偽申請・不正請求を「あくまで事務処理ミスの問題」とし「故意や悪意はない。だから詐欺罪にあたることはない」と述べ、引責辞任を否定した
    • [55]東京都福祉保険局の堅多敦子・指導第一課長は「退職した職員の名前を使ったり、本人の了解もなく名前を使うなど、とても過失とはいえないケースがあった。勧告・指導を受けた他社と処分に至った同社とでは問題の質が違った」と述べた
    • [56]UIゼンセン同盟の二宮誠・東京都支部長は「2万人超の組合員がいるのに、1件も現場からの内部告発はなかった。今回の問題は経営者とともに組合の恥」と述べた
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [53]2007年6月にグループ内全介護事業および介護関連事業の事業譲渡に関する基本方針を決定した
    • [57]2007年9月にプレミア・メディカルケアが保有する日本シルバーサービス株式と、コムスンが保有するコムスン関東株式の全てをニチイ学館へ譲渡し、11月に在宅系サービス事業、12月に居住系サービス事業の事業承継が完了した
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [58]2007年6月期の連結売上高は509,001百万円、当期純損失は40,708百万円、純資産額は35,957百万円、自己資本比率は2.6%
    • [59]純資産額は2006年6月期50,733百万円から2007年6月期35,957百万円へ減り、自己資本比率は35.4%から2.6%へ低下した

データ装備費と二重派遣、そして祖業の廃業

介護と並行して、祖業の日雇い派遣でも問題が表に出た。株式会社グッドウィルは派遣労働者の給与から1勤務当たり200円を「データ装備費」の名目で天引きしており、年間の徴収額は約15億円に上っていた。折口は「創業時からの業界慣行であり、廃止するタイミングを逃していた」と説明し、労働組合の指摘を受けて2007年5月に廃止した。返還をめぐる会社側の説明は二転三転し、過去分の返済は2年に限るとされた。同業のフルキャストが過去分の全額返済を決めたのとは対応が分かれている。返還を求める訴訟が東京・愛知・福岡などで起こされ、その裁判で会社側は使途についてこう主張した。「その負担を求める理由・動機は存在しても、特定の使途というものはない」。就業規則は、この費用を民間保険料の一部や見舞金に充てると定めていた。裁判での主張は、その記載と食い違っている。 [60][61][62]

  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [60]株式会社グッドウィルは派遣労働者の給与から1勤務当たり200円を「データ装備費」として天引きし、年間徴収額は約15億円に上っていた。折口は「創業時からの業界慣行であり、廃止するタイミングを逃していた」と述べ、2007年5月に廃止した
  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [61]過去分の返済を2年に限るとしたグッドウィルに対し、同業のフルキャストは過去分の全額返済を決めた
    • [62]東京と福岡の裁判でグッドウィルはデータ装備費の使途について「その負担を求める理由・動機は存在しても、特定の使途というものはない」と説明し、就業規則の「民間保険料の一部、見舞金等に充当する」という記載と食い違った

2007年2月、グッドウィルのスタッフとして東和リースを介した二重派遣で港湾業者の現場で作業していた20代後半の男性が、左脚を脱臼骨折し3本の靭帯が切れる重傷を負った。ヘルメットも与えられず倉庫内の荷崩れを戻している最中の事故である。この男性は法律で禁じられた倉庫での港湾業務や船内作業も行っていた。東京労働局は2008年1月11日、二重派遣に加えて労働者派遣法で禁止されている港湾や建設業務への派遣を繰り返したとして、事業所別に2カ月から4カ月の事業停止命令を出した。1月31日には警視庁生活安全部が職業安定法違反の疑いで、関係先として株式会社グッドウィル本社などを家宅捜索している。 [63][64][65]

  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [63]2007年2月、グッドウィルのスタッフとして東和リースを介した二重派遣で港湾業者の現場で作業していた20代後半の男性が、左脚を脱臼骨折し3本の靭帯が切れる重傷を負った
    • [64]東京労働局は2008年1月11日、二重派遣と港湾・建設業務への派遣を繰り返したとしてグッドウィルに事業所別2カ月から4カ月の事業停止命令を出した
    • [65]2008年1月31日、警視庁生活安全部が職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで関係先としてグッドウィル本社などを家宅捜索した

融資も止まった。資金の過半を融資してきたみずほ銀行は、2008年2月8日にクリスタル買収時の871億円と折口の資産管理会社である折口総研への271億円を売却する入札を実施する見込みと報じられた。取引銀行は前年秋までに債権を破綻懸念先へ分類していた。2008年3月11日、創業者の折口雅博会長らが経営責任を取って辞任した。同じ時期に、製造派遣のユナイテッド・テクノロジー・ホールディングスが118億円で株式の3割強を取得した。7月に株式会社グッドウィルの全事業が廃止され、10月1日に商号はラディアホールディングス株式会社へ変わった。11月1日には東京証券取引所市場第2部へ指定替えとなり、2004年3月に上がった第1部から4年7か月で降りた。2008年6月期の連結売上高は5843億円で過去最高だが、経常損失127億円、当期純損失274億円を計上し、株主資本は26億円の債務超過となった。 [66][67][68][69][70]

  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [66]みずほ銀行は2008年2月8日、クリスタル買収時の871億円と折口総研への271億円の貸出債権をまとめて売却する入札を実施する模様で、取引銀行は前年秋までに債権を破綻懸念先に分類し新規融資を停止していた
  • 週刊東洋経済 2008年3月22日号「ニュース最前線02 人材サービス 「折口帝国」陥落! 外資傘下で再建なるか」
    • [67]2008年3月11日、創業者でグループ総帥の折口雅博会長らが経営責任を取って辞任した
  • 週刊東洋経済 2008年4月5日号「ニュース最前線 このひとに5つの質問 若山陽一 ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(UT)社長兼CEO」
    • [68]ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(UT)が118億円を投じてグッドウィル・グループ株の3割強を取得し筆頭株主となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [69]2008年7月に子会社である株式会社グッドウィルの全ての事業を廃止し、10月にラディアホールディングス株式会社へ商号変更、2008年11月1日より東京証券取引所市場第2部となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [70]2008年6月期は連結売上高584,322百万円と過去最高ながら経常損失12,702百万円・当期純損失27,416百万円を計上し、株主資本は2,691百万円の債務超過となった
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
    • [60]株式会社グッドウィルは派遣労働者の給与から1勤務当たり200円を「データ装備費」として天引きし、年間徴収額は約15億円に上っていた。折口は「創業時からの業界慣行であり、廃止するタイミングを逃していた」と述べ、2007年5月に廃止した
  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
    • [61]過去分の返済を2年に限るとしたグッドウィルに対し、同業のフルキャストは過去分の全額返済を決めた
    • [62]東京と福岡の裁判でグッドウィルはデータ装備費の使途について「その負担を求める理由・動機は存在しても、特定の使途というものはない」と説明し、就業規則の「民間保険料の一部、見舞金等に充当する」という記載と食い違った
    • [63]2007年2月、グッドウィルのスタッフとして東和リースを介した二重派遣で港湾業者の現場で作業していた20代後半の男性が、左脚を脱臼骨折し3本の靭帯が切れる重傷を負った
    • [64]東京労働局は2008年1月11日、二重派遣と港湾・建設業務への派遣を繰り返したとしてグッドウィルに事業所別2カ月から4カ月の事業停止命令を出した
    • [65]2008年1月31日、警視庁生活安全部が職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで関係先としてグッドウィル本社などを家宅捜索した
    • [66]みずほ銀行は2008年2月8日、クリスタル買収時の871億円と折口総研への271億円の貸出債権をまとめて売却する入札を実施する模様で、取引銀行は前年秋までに債権を破綻懸念先に分類し新規融資を停止していた
  • 週刊東洋経済 2008年3月22日号「ニュース最前線02 人材サービス 「折口帝国」陥落! 外資傘下で再建なるか」
    • [67]2008年3月11日、創業者でグループ総帥の折口雅博会長らが経営責任を取って辞任した
  • 週刊東洋経済 2008年4月5日号「ニュース最前線 このひとに5つの質問 若山陽一 ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(UT)社長兼CEO」
    • [68]ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(UT)が118億円を投じてグッドウィル・グループ株の3割強を取得し筆頭株主となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [69]2008年7月に子会社である株式会社グッドウィルの全ての事業を廃止し、10月にラディアホールディングス株式会社へ商号変更、2008年11月1日より東京証券取引所市場第2部となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [70]2008年6月期は連結売上高584,322百万円と過去最高ながら経常損失12,702百万円・当期純損失27,416百万円を計上し、株主資本は2,691百万円の債務超過となった

債務超過から上場廃止へ、残された技術者派遣

2009年6月期は3期連続の当期純損失となった。売上高は3126億円へ減り、経常損失51億円、当期純損失165億円を計上している。顧客である自動車・半導体・電機各社が金融危機後に減産と非正規雇用の削減を進めたことが直接の要因である。期末の株主資本は180億円の債務超過となり、最大の融資先であるプロモントリア社を含む一部の取引金融機関の財務制限条項に抵触し、借入金の返済を延期する状態に至った。有報は「継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しております」と記載している。3期で積み上がった当期純損失は合計847億円である。 [71][72][73]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [71]2009年6月期の連結売上高は312,638百万円、経常損失5,117百万円、当期純損失16,586百万円、期末の株主資本は18,002百万円の債務超過となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【業績等の概要】
    • [72]顧客先企業である自動車・半導体・電機産業等の製造各社の減産・設備投資圧縮・非正規雇用の削減による影響が大きかった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況を解消するための対応策】
    • [73]最大の融資先であるプロモントリア社を含む一部の取引金融機関の財務制限条項に抵触し、借入金の返済を延期しており、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在すると記載された

単独での再建は成立しなかった。2009年6月23日、産業活力再生特別措置法にもとづく特定認証紛争解決手続、いわゆる事業再生ADR手続の正式申請を行い、同日受理された。7月10日の債権者会議では、対象債権者全員の同意で一時停止の期間延長が承認されている。示された事業再生計画案は、最大債権者のプロモントリア社が子会社株式の担保権を実行し、持株会社は子会社として残る株式会社テクノプロ・エンジニアリングと、プロモントリア社の子会社となる各事業会社へシェアードサービス機能を提供する事業に特化する内容だった。休眠会社となっていたコムスンとグッドウィルは解散し、グループは技術者派遣に特化することとされた。9月28日の株主総会で全部取得条項付種類株式による100%減資が承認されたため株式は上場廃止基準に該当し、整理銘柄の指定を経て2009年10月29日に上場廃止となった。株主の持分は失われている。 [74][75][76]

  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【業績等の概要】
    • [74]2009年6月23日に産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)の正式申請を行い同日受理され、7月10日の債権者会議で対象債権者全員の同意により一時停止期間の延長が承認された
    • [76]2009年9月28日の第15期定時株主総会および種類株主総会で全部取得条項付種類株式を利用した100%減資が承認可決され、株式は上場廃止基準に該当して2009年9月28日から10月28日まで整理銘柄に指定された後、2009年10月29日をもって上場廃止となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況を解消するための対応策】
    • [75]事業再生計画案では最大債権者プロモントリア社が子会社株式の担保権を実行し、当社は子会社として残るテクノプロ・エンジニアリングおよびプロモントリア社の子会社となる各事業会社へシェアードサービス機能を提供する事業に特化するとされ、休眠会社のコムスンやグッドウィルは解散して技術者派遣事業分野に特化することとされた

14年のあいだに、同じ組み立ての判断が三度繰り返された。1999年には介護市場91兆円の試算から売上5000億円を逆算し、2000年には過疎地1町の採算から1208拠点を同時に開け、2006年には株価収益率25倍から時価総額5000億円を見積もって中身を確かめずに買った。いずれも指標の大きさから到達点を導く手順で、現場で確かめる工程が省かれた。もっとも、この会社だけが特殊だったとは言えない。偽装請負を育てたのは請負契約を望んだ発注側の製造業であり、介護の単価が予想を3割以上下回ったのは制度の側の問題でもある。派遣という業態は、戦後の職業安定法が労働者供給事業を禁じたところから、1985年の派遣法で例外として合法化された。例外の枠が1999年と2003年に広がった先で、最大手になり、消えた。技術者派遣を担ったテクノプロ・エンジニアリングだけが存続した。 [77][78][79][80]

    • [77]1999年に医療福祉91兆円の試算からコムスンの売上5000億円を目標に置き、2000年に宮城県栗駒町のモデル事業を根拠に1208拠点を開設し、2006年に株価収益率25倍から時価総額5000億円と算定してデューデリジェンスなしにクリスタルを買収した
  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [78]クリスタルグループを育てたのは請負から派遣への切り替えに消極的だった電機など大手メーカー側であり、派遣となるとメーカーに安全管理責任と社会保険加入確認義務、直接雇用申し入れ義務が生じるため偽装請負状態が望まれた
    • [79]戦後制定された職業安定法は労働者供給事業を厳格に禁止しており、1985年に労働者派遣法が成立して派遣業が合法化され、対象業務は1996年に26業務、1999年に原則自由化、2003年に製造業務へ解禁された
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [80]事業再生計画で当社の子会社として残るとされた株式会社テクノプロ・エンジニアリングは、2008年4月にグッドウィル・エンジニアリングから商号変更したものである
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [71]2009年6月期の連結売上高は312,638百万円、経常損失5,117百万円、当期純損失16,586百万円、期末の株主資本は18,002百万円の債務超過となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【業績等の概要】
    • [72]顧客先企業である自動車・半導体・電機産業等の製造各社の減産・設備投資圧縮・非正規雇用の削減による影響が大きかった
    • [74]2009年6月23日に産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)の正式申請を行い同日受理され、7月10日の債権者会議で対象債権者全員の同意により一時停止期間の延長が承認された
    • [76]2009年9月28日の第15期定時株主総会および種類株主総会で全部取得条項付種類株式を利用した100%減資が承認可決され、株式は上場廃止基準に該当して2009年9月28日から10月28日まで整理銘柄に指定された後、2009年10月29日をもって上場廃止となった
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況を解消するための対応策】
    • [73]最大の融資先であるプロモントリア社を含む一部の取引金融機関の財務制限条項に抵触し、借入金の返済を延期しており、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在すると記載された
    • [75]事業再生計画案では最大債権者プロモントリア社が子会社株式の担保権を実行し、当社は子会社として残るテクノプロ・エンジニアリングおよびプロモントリア社の子会社となる各事業会社へシェアードサービス機能を提供する事業に特化するとされ、休眠会社のコムスンやグッドウィルは解散して技術者派遣事業分野に特化することとされた
    • [77]1999年に医療福祉91兆円の試算からコムスンの売上5000億円を目標に置き、2000年に宮城県栗駒町のモデル事業を根拠に1208拠点を開設し、2006年に株価収益率25倍から時価総額5000億円と算定してデューデリジェンスなしにクリスタルを買収した
  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
    • [78]クリスタルグループを育てたのは請負から派遣への切り替えに消極的だった電機など大手メーカー側であり、派遣となるとメーカーに安全管理責任と社会保険加入確認義務、直接雇用申し入れ義務が生じるため偽装請負状態が望まれた
    • [79]戦後制定された職業安定法は労働者供給事業を厳格に禁止しており、1985年に労働者派遣法が成立して派遣業が合法化され、対象業務は1996年に26業務、1999年に原則自由化、2003年に製造業務へ解禁された
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
    • [80]事業再生計画で当社の子会社として残るとされた株式会社テクノプロ・エンジニアリングは、2008年4月にグッドウィル・エンジニアリングから商号変更したものである

グッドウィル・グループの沿革1995〜2009年における主な出来事を抜粋

年月社長・CEO出来事重要度
軽作業に特化した請負業を事業目的として株式会社グッドウィルを東京都新宿区西新宿に設立★★★
東京都新宿区の新宿支店で営業を開始★★
本支店間をWAN(広域ネットワーク)で結ぶ業務管理情報システム「CONGA」を構築
本社業務を東京都港区六本木へ移転
新規顧客開拓のテレマーケティングシステム「CAITAC」を開発
人材派遣業へ進出するため株式会社アール・ティー・シーの全株式を取得し、株式会社グッドウィル(現グッドウィル・キャリア)へ社名変更★★★
介護ビジネス参入のため株式会社コムスンに資本参加し、関連会社とした★★★
事業多角化のため株式会社サイク(後のグッドウィル・コミュニケーション)の全株式を取得★★
建設・内装現場作業に特化したコンストラクション事業部を発足し、東京都新宿区にコンストラクション新宿支店を開設★★
子会社の株式会社グッドウィル(現グッドウィル・キャリア)がホワイトカラー専門の人材リソース・ビジネスへ本格進出★★
セールスプロモーション・市場調査作業に特化したSPエール事業部を発足し、東京都渋谷区にSPエール恵比寿支店を開設
実地棚卸代行サービスを目的として子会社の株式会社グッドウィル・インベントリー(後のグッドウィル・エクスプレス)を設立
子会社の株式会社サイクをグッドウィル・コミュニケーションへ社名変更し、テレマーケティング・データベースマーケティング・クリエイティブ事業を軸に事業を再構築
子会社のゼネラル・アウトソーシング・ジャパンをジー・ダブリュー・キャピタルへ社名変更し、ベンチャー企業への経営指導および投融資事業へ事業目的を変更★★
本店所在地を東京都千代田区丸の内へ移転
東京都港区にオフィス内作業・販売支援業務に特化したオフィスサポート青山支店を開設
グループ各社に対する持株会社機能を明確にするため、社名をグッドウィル・グループ株式会社へ変更★★★
日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録
関連会社の株式会社コムスンを子会社化★★★
カウンセリングによる人材支援事業を目的として子会社の株式会社グッドウィル・フォーサイトを設立
公的介護保険の開始に合わせ、コムスンが全国1208カ所のケアセンターを開設し社員4000人を中途採用。総額50億円の広告を投入した★★★
医療・介護ビジネス拡大のため株式会社日本介護サービスを株式交換により子会社化(同年6月にコムスンへ吸収合併)★★
顧客が集まらないケアセンター4割を統廃合し社員の3割に希望退職を募集。コムスンの2000年6月期は最終赤字171億円となった★★★
株価がピークの950万円から20万円台へ下落★★
折口雅博経営資源の選択と集中のためグッドウィル・コミュニケーションの全株式を売却し連結から除外★★★
折口雅博グッドウィル・キャリアとグッドウィル・フォーサイトが合併(存続会社はグッドウィル・キャリア)
折口雅博株式会社ラインナップを株式交換により完全子会社化★★
折口雅博株式会社ラインナップを吸収合併(存続会社はグッドウィル・グループ)★★
折口雅博グッドウィル・キャリアとグッドウィル・エクスプレスが合併(存続会社はグッドウィル・キャリア)
折口雅博コムスンがデンタル・コムスンおよび株式会社メディカを吸収合併
折口雅博GWキャピタルがGWクレジットを吸収合併
折口雅博GWキャピタルの全株式を売却し連結から除外★★
折口雅博本社業務を六本木ヒルズ森タワーへ移転
折口雅博子会社のコムスンを株式交換により完全子会社化★★★
折口雅博東京証券取引所市場第1部に上場
折口雅博共同エンジニアリング株式会社を100%子会社化★★
折口雅博有限会社エヌアンドエスプランニングを100%子会社化
折口雅博会社分割で請負事業部門を承継させるため株式会社グッドウィルを100%出資により設立★★
折口雅博東邦アドライス株式会社を100%子会社化
折口雅博子会社のコムスンが株式会社コティを子会社化
折口雅博ヒュー・マネジメント・ジャパン株式会社を株式公開買付により子会社化★★
折口雅博持株会社機能を明確にするため人材派遣・請負事業を会社分割により株式会社グッドウィルへ承継★★★
折口雅博グループ内の事業再編のため株式会社ソアのドライバー派遣事業を株式会社グッドウィルへ営業譲渡
折口雅博グループ内の事業再編のためグッドウィル・キャリアの人材派遣事業を株式会社グッドウィルへ営業譲渡
折口雅博株式会社グッドウィルが共同エンジニアリング・エヌアンドエスプランニング・東邦アドライズを吸収合併★★
折口雅博グッドウィル・キャリアが会社分割により社員カウンセリングプログラム事業等を新設のグッドウィル・フォーサイトへ移管
折口雅博高級介護施設運営会社として株式会社バーリントンハウスを100%出資により設立★★
折口雅博請負業に特化した株式会社警備・施工マネジメントを子会社グッドウィルの100%出資により設立
折口雅博株式会社フードスコープおよびその子会社を子会社化
折口雅博コムスンが株式会社バーリントンハウスを吸収合併
折口雅博フジオーネ・テクノ・ソリューションズ株式会社および株式会社日設グループ・コアを子会社化★★
折口雅博株式会社ユージー・グローイングアップ東京を子会社化
折口雅博子会社のコムスンが日本シルバーサービス株式会社を子会社化
折口雅博請負最大手の株式会社クリスタル(後のグッドウィル・プレミア)およびその子会社を、投資ファンドを介して883億円で子会社化★★★
折口雅博株式会社バンテクノを子会社化
折口雅博子会社のフジオーネ・テクノ・ソリューションズがグッドウィル・エンジニアリングを吸収合併し、同日グッドウィル・エンジニアリングへ社名変更
折口雅博子会社のフードスコープがユージー・グローイングアップ東京を吸収合併
折口雅博ヒュー・マネジメント・ジャパン(後のグッドウィル・ヒュー・マネジメント)を株式交換により完全子会社化
折口雅博子会社の Talent Tree Crystal, Inc.(後の Talent Tree, Inc.)が Alternative Staffing Solutions, Inc. 他3社の事業を譲り受け★★
堀井愼一子会社の株式会社グッドウィルがグッドウィル・ヒュー・マネジメントを吸収合併
堀井愼一子会社の 888 Consulting Group, Inc. が The Systems Group, Inc. の事業を譲り受け
堀井愼一派遣スタッフの給与から1勤務当たり200円を天引きしていた「データ装備費」を廃止。年間の徴収額は約15億円に上っていた★★
堀井愼一厚生労働省がコムスンの訪問介護8事業所に指定取消処分相当の事実を確認し、指定の許可・更新を行わないよう都道府県へ通知★★★
堀井愼一グループ内の全介護事業および介護関連事業を事業譲渡する基本方針を決定★★★
堀井愼一日本経団連が折口雅博会長の理事退任と活動自粛処分を決定★★
堀井愼一Deutsche Bank AG, London Branch を割当先とする新株予約権を発行★★
堀井愼一子会社の GW Premier America, Inc. が The Holland Group of Tennessee, Inc. を子会社化
堀井愼一コムスンが保有する日本シルバーサービス株式の全てをプレミア・メディカルケアへ譲渡
堀井愼一子会社のプレミア・オペレーションおよびCASの全事業をプレミア・サービスへ事業譲渡
堀井愼一コムスンの事業移行計画を策定★★
堀井愼一コムスンが保有する日本シルバーサービス株式とコムスン関東株式の全てを株式会社ニチイ学館へ譲渡★★★
堀井愼一コムスンが保有するコティ株式およびグレース株式の全てをアートコーポレーション株式会社へ譲渡
堀井愼一コムスンが保有するマッサージ師事務代行センター株式の全てを株式会社ペアレンツへ譲渡
堀井愼一保有するグッドウィル・フォーサイト株式の全てを株式会社アドバンテッジリスクマネジメントへ譲渡★★
堀井愼一グッドウィル・プレミアが保有するクリスタル介護センター株式の全てを株式会社エルダリーケアサービスへ譲渡
堀井愼一グッドウィル・プレミアが保有するクリスタル介護施設センター株式の全てを株式会社ケアファーストへ譲渡
堀井愼一子会社の株式会社ハイラインが c style を吸収合併し、同日プレミアラインへ商号変更
堀井愼一コムスンの在宅系サービス事業の事業承継が完了★★★
堀井愼一コムスンの居住系サービス事業の事業承継が完了し、介護事業からの撤退を終えた★★★
堀井愼一東京労働局が、二重派遣と港湾・建設業務への派遣を繰り返したとして株式会社グッドウィルに事業所別2〜4カ月の事業停止命令を発出★★★
堀井愼一警視庁が職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで、関係先として株式会社グッドウィル本社などを家宅捜索★★★
堀井愼一コムスンが保有するアドホック株式会社の株式の全てを西武不動産株式会社へ譲渡
堀井愼一創業者の折口雅博会長らが経営責任を取って辞任★★★
堀井愼一ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングスが118億円を投じて株式3割強を取得し筆頭株主となった★★
堀井愼一子会社の株式会社グッドウィルが保有する株式会社ソアの株式の全てを株式会社ドゥ・クリエーションへ譲渡
堀井愼一子会社のグッドウィル・エンジニアリングを株式会社テクノプロ・エンジニアリングへ商号変更★★
堀井愼一グッドウィル・プレミアが保有するプレミア・メディカルケア株式の全てをオートトレーディングルフトジャパン株式会社へ譲渡
堀井愼一子会社の警備・施工マネジメントの事業の一部を株式会社ケーエスエムへ譲渡
堀井愼一祖業である日雇い派遣の株式会社グッドウィルの全事業を廃止★★★
堀井愼一商号をラディアホールディングス株式会社へ変更★★★
堀井愼一東京証券取引所市場第2部へ指定替え
子会社の株式会社シーテックが、バンテクノの生産技術者派遣に関する全事業を吸収分割により譲り受け★★
子会社の株式会社シーテックがCITおよびティエスティを吸収合併
子会社のフードスコープの一部事業を株式会社シークレットテーブルへ譲渡
子会社の株式会社PLMの株式の全てを株式会社トラスト・テックへ譲渡★★
子会社のプレミアラインの事業の一部を株式会社PLMへ譲渡
子会社のフードスコープの一部事業を株式会社ケー・エキスプレスへ譲渡
子会社のバーリントン事業承継株式会社がゼクスアクティブ・シニアの事業の一部を吸収分割により譲り受け
3期連続の当期純損失により2009年6月期末の株主資本は180億02百万円の債務超過となり、継続企業の前提に関する重要な疑義が生じた★★★
単独での再生が困難となり、産業活力再生特別措置法にもとづく事業再生ADR手続を申請し同日受理された★★★
子会社のプレミア・スタッフの株式の全てを株式会社ピーアンドピーへ譲渡
定時株主総会で全部取得条項付種類株式による100%減資が承認され、株式は整理銘柄へ指定された★★★
東京証券取引所で上場廃止となった。技術者派遣のテクノプロ・エンジニアリングを残し、他の事業会社は最大債権者プロモントリア社の傘下へ移った★★★
出典・参考
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【沿革】
  • 証券アナリストジャーナル 1999年7月15日「企業 グッドウィル・グループ」
  • 週刊東洋経済 2007年6月23日号「スペシャルリポート01 コムスン問題だけではないもはや四面楚歌「折口帝国落日」」
  • 週刊東洋経済 2013年9月27日号「派遣会社は社会インフラになれるのか 業界の引きこもりが招いた 派遣制度、30年間の紆余曲折」
  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[企業レポート]正念場コムスン激烈ノルマ営業「月60名の客を確保せよ」」
  • 週刊東洋経済 2000年7月29日号「[アウトルック]介護不安 価格自由化・規制緩和で介護ビジネスの基盤確立を」
  • グッドウィル・グループ 有価証券報告書 第12期(2006年6月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 週刊東洋経済 2007年1月13日号「SPECIAL INTERVIEW 折口雅博 グッドウィル・グループ会長直撃「請負最大手クリスタルを1300億円で買った理由」」
  • 週刊東洋経済 2008年2月16日号「特集 雇用漂流 折口雅博氏が手を出した禁断の果実とは グッドウィル折口帝国崩壊! 自滅もたらした日雇い派遣」
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 週刊東洋経済 2008年3月22日号「ニュース最前線02 人材サービス 「折口帝国」陥落! 外資傘下で再建なるか」
  • 週刊東洋経済 2008年4月5日号「ニュース最前線 このひとに5つの質問 若山陽一 ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(UT)社長兼CEO」
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【業績等の概要】
  • ラディアホールディングス 有価証券報告書 第15期(2009年6月期)【継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況を解消するための対応策】

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