TISインテック:インテックとの統合によるITHDの設立とソランの完全子会社化
2008年〜共同株式移転で生まれたITホールディングスと、持株会社の直下へ移管した子会社9社
2008年4月、TISとインテックホールディングスは共同株式移転でITホールディングス(ITHD)を設立し、東証一部に上場させた。統合を決めた時点で、両社は得意とする金融向けのシステム開発を広げ、業界の首位グループに入ることを掲げていた。当時の業界では、システムが巨大化したために、大手でなければ採算の良い大型案件を受注できなくなっていた。TIS社長の岡本晋氏は、業界再編が起こりうるとみて統合を急いだと説明した。ITHDは初の年報で、両グループの資源共有の狙いを『enhance the accuracy of responses to the increasingly complex, high-level information technology (IT) requirements of clients』(訳:複雑で高度になる顧客のIT要求へ、より的確に応える)と記した。規模を求める相手に、特定のメーカー系列に属さず富山に地盤を置くインテックを選んだのは、系列の縛りなく金融向けを広げるためだったとみられる。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [1]2008年4月、両社が共同株式移転でITホールディングスを設立し、東証一部に上場
- 週刊東洋経済 2007年12月29日号
- [2]TISとインテックHDは2008年春に経営統合し、金融向けソフト・システム開発を拡大して業界首位グループを目指す
- [3]システムの巨大化で業界大手でなければ好採算の大型案件を獲得できず、中堅以下でM&Aによる規模拡大の機運が高まっていた
- [4]岡本晋TIS社長は再編が起こる可能性もあり統合を急いだと明言
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2009
- [5]両グループの経営資源・技術の共有により、複雑・高度化する顧客のIT要求への対応の精度を高める
2008年10月、ITHDはTISが持っていた子会社9社の全株式を吸収分割で引き取り、自らの直接の子会社とした。移った9社はユーフィット、アグレックス、クオリカ、AJS、BMコンサルタンツなどで、親会社だったTISと同じ階層に並んだ。2009年4月に始めた第1次中期経営計画「IT Evolution 2011」は、傘下各社の持ち味を伸ばしつつ総合力を示すことを掲げた。同計画は、2012年3月期に売上高4,000億円、営業利益350億円を達成する目標を置いた。統合初年度の2009年3月期の実績は、売上高338,302百万円、営業利益23,787百万円だった。子会社をTISの下から外して並べたのは、各社の独立性を生かしたまま規模を積み上げるための土台づくりとみられる。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [6]2008年10月、TISの保有する子会社9社の全株式について、ITHDを承継会社とする吸収分割を実施し、9社をITHDの直接の子会社とした
- [7]9社はユーフィット、アグレックス、クオリカ、AJS、エス・イー・ラボ、TISトータルサービス、TISリース、BMコンサルタンツ、TISソリューションビジネス
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2009
- [8]IT Evolution 2011の「IT」の一つは、傘下各社の固有の能力を伸ばしつつグループ構造の総合力を発揮すること
- [9]2012年3月期の業績目標は売上高4,000億円、営業利益350億円
- [10]2009年3月期の連結売上高338,302百万円、営業利益23,787百万円
2009年4月、ITHDはグループ各社のバックオフィス業務をまとめて請け負う子会社として、ITサービスフォースを設立した。ITHDは後に、この会社を全グループ会社の管理業務を集める受け皿として作ったと説明している。開発子会社では、3月にエス・イー・ラボへの公開買付けを行い、議決権比率を51.0%から94.0%へ引き上げた。6月に同社を完全子会社とし、7月にはTISソリューションビジネスと統合してネオアクシスを発足させた。ITHDは、両社の得意分野が近い一方で、成長企業と大企業という顧客層が重ならない点を統合の理由に挙げた。2011年4月にはITサービスフォースがもう1社のシェアードサービス会社と合併し、受け皿が一本になった。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [11]2009年4月、グループ各社のバックオフィス業務のシェアードサービスを提供する子会社ITサービスフォースを設立
- [13]2009年3月、エス・イー・ラボの完全子会社化のため公開買付けを行い、議決権所有割合を51.0%(間接保有を含む)から94.0%とした
- [14]2009年6月にエス・イー・ラボの完全子会社化が完了し、7月にTISソリューションビジネスと経営統合してネオアクシスを設立
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013
- [12]2009年4月、全グループ会社のバックオフィス業務を集約するためにITサービスフォースを設立した
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2009
- [15]両社の得意分野は近く、エス・イー・ラボは成長企業、TISソリューションビジネスは大企業を顧客とし、重複のない顧客基盤をネオアクシスにもたらす
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [16]2011年4月、シェアードサービス会社のIT Service ForceとWeb Officeが合併
参考文献[1]-[16]
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [1]2008年4月、両社が共同株式移転でITホールディングスを設立し、東証一部に上場
- [6]2008年10月、TISの保有する子会社9社の全株式について、ITHDを承継会社とする吸収分割を実施し、9社をITHDの直接の子会社とした
- [7]9社はユーフィット、アグレックス、クオリカ、AJS、エス・イー・ラボ、TISトータルサービス、TISリース、BMコンサルタンツ、TISソリューションビジネス
- [11]2009年4月、グループ各社のバックオフィス業務のシェアードサービスを提供する子会社ITサービスフォースを設立
- [13]2009年3月、エス・イー・ラボの完全子会社化のため公開買付けを行い、議決権所有割合を51.0%(間接保有を含む)から94.0%とした
- [14]2009年6月にエス・イー・ラボの完全子会社化が完了し、7月にTISソリューションビジネスと経営統合してネオアクシスを設立
- 週刊東洋経済 2007年12月29日号
- [2]TISとインテックHDは2008年春に経営統合し、金融向けソフト・システム開発を拡大して業界首位グループを目指す
- [3]システムの巨大化で業界大手でなければ好採算の大型案件を獲得できず、中堅以下でM&Aによる規模拡大の機運が高まっていた
- [4]岡本晋TIS社長は再編が起こる可能性もあり統合を急いだと明言
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2009
- [5]両グループの経営資源・技術の共有により、複雑・高度化する顧客のIT要求への対応の精度を高める
- [8]IT Evolution 2011の「IT」の一つは、傘下各社の固有の能力を伸ばしつつグループ構造の総合力を発揮すること
- [9]2012年3月期の業績目標は売上高4,000億円、営業利益350億円
- [10]2009年3月期の連結売上高338,302百万円、営業利益23,787百万円
- [15]両社の得意分野は近く、エス・イー・ラボは成長企業、TISソリューションビジネスは大企業を顧客とし、重複のない顧客基盤をネオアクシスにもたらす
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013
- [12]2009年4月、全グループ会社のバックオフィス業務を集約するためにITサービスフォースを設立した
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [16]2011年4月、シェアードサービス会社のIT Service ForceとWeb Officeが合併
2009年〜議決権91.5%を買い付けたソランと、TISがソラン・ユーフィットを飲み込んだ合併
2009年12月、ITHDは独立系ソフト会社のソランに公開買付けを行い、議決権の91.5%を得て子会社にした。ソランは1970年に長野県松本市で松本計算センターとして設立され、1997年のスタットとの合併などM&Aを重ねて大きくなった会社だった。金融・製造・通信・公共に顧客を持ち、2010年3月期の連結売上高は46,985百万円だった。ITHDは、技術とノウハウの相乗効果と事業規模の拡大で競争力を高めることを取り込みの狙いに挙げた。一方、ITHD自身の2010年3月期の連結売上高は313,800百万円で、前期を下回っていた。ソランは2010年3月29日に東証一部の上場を廃止し、4月に完全子会社化が完了した。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [17]2009年12月、ソランを完全子会社化し経営統合するため、同社株式への公開買付けを通じて子会社化(議決権所有割合91.5%)
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2010
- [18]ソランは1970年に長野県松本市で松本計算センターとして設立、独立系ソフト会社としてM&Aを成長の道とし、1997年にスタットと合併
- [19]ソランは金融・製造・通信・公共に顧客を持ち、2010年3月期の連結売上高は46,985百万円
- [20]技術とノウハウの相乗効果で企業価値を高めるためソランを傘下に入れ、事業規模拡大の利点と合わせて競争力を高める
- [22]ソランは2010年3月29日に東証一部の上場を廃止し、2010年4月に完全子会社化が完了
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2010年3月期
- [21]2010年3月期の連結売上高313,800百万円(前期338,302百万円)
2009年10月、事業会社のインテックが親会社のインテックホールディングスを吸収合併し、ITHDの下にあった持株会社が1つ消えた。2010年4月には、インテックが持つアイ・ユー・ケイと中央システムの全株式を吸収分割でITHDへ移し、直接の子会社とした。同じ月、ITHDは直下にあったTISトータルサービスを逆にTISの子会社へ移している。ITHDは2010年の年報で、旧TIS系子会社の切り出しとインテックHDの合併を、この年のグループ再編の中心に挙げた。2011年4月にはインテックも日本システム技術など2社を合併し、インテック側の事業会社を寄せた。持株会社の下にもう一つ持株会社を置く体制は、意思決定の経路を長くするだけだったのだろう。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [23]2009年10月、インテックがインテックホールディングスを吸収合併
- [24]2010年4月、インテックの保有する子会社2社(アイ・ユー・ケイ、中央システム)の全株式について、ITHDを承継会社とする吸収分割を実施し、直接の子会社とした
- [25]2010年4月、ITHDの保有するTISトータルサービスの全株式をTISを承継会社とする吸収分割で移し、TISの子会社とした
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2010
- [26]グループ再編の主な出来事として、旧TISグループ傘下会社の切り出しとインテックHDのインテックへの合併を挙げた
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [27]2011年4月、インテックが日本システム技術とINTEC Systems Instituteを合併
2011年4月、TISはソランとユーフィットを吸収合併した。これに先立つ2月、ITHDはユーフィットを完全子会社にしていた。2011年3月期のセグメント売上高は、TISグループが79,446百万円、ソラングループが45,116百万円だった。これにユーフィットグループの37,622百万円を加えると、合併後のTISは旧TISグループの2倍を超える規模になった。ITHDは、事業環境の変化とその速さに備え、企業体力と経営効率を高めるためにグループの形を組み直すと説明した。新生TISの課題には『Realize merger benefits as quickly as possible by accelerating the integration of organizational structures.』(訳:組織の統合を急ぎ、合併の効果をできるだけ早く引き出す)を掲げた。利益改善策として、調達の集中、基盤システムの統合、本社部門の統合と事業所の集約を並べた。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [28]2011年4月、TISがソランとユーフィットを吸収合併
- [29]2011年2月、ユーフィットを完全子会社化
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2011年3月期
- [30]2011年3月期セグメント売上高 TISグループ79,446百万円、ソラングループ45,116百万円、ユーフィットグループ37,622百万円
- [31]3セグメントの売上高合計は162,184百万円で、TISグループ単独(79,446百万円)の2倍を超える(3セグメントの合算)
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2011
- [32]事業環境の質的変化と変化の速さに対応し、企業体力の強化と経営効率の改善のためにグループ構造を組み直した。その要がTIS・ソラン・ユーフィット3社の2011年4月1日付の合併
- [33]組織構造の統合を加速し、合併効果をできるだけ早く実現する
- [34]新生TISの収益改善策は、調達機能の集中と内製化、基盤システムの統合、本社部門の統合と事業所の集約
参考文献[17]-[34]
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [17]2009年12月、ソランを完全子会社化し経営統合するため、同社株式への公開買付けを通じて子会社化(議決権所有割合91.5%)
- [23]2009年10月、インテックがインテックホールディングスを吸収合併
- [24]2010年4月、インテックの保有する子会社2社(アイ・ユー・ケイ、中央システム)の全株式について、ITHDを承継会社とする吸収分割を実施し、直接の子会社とした
- [25]2010年4月、ITHDの保有するTISトータルサービスの全株式をTISを承継会社とする吸収分割で移し、TISの子会社とした
- [28]2011年4月、TISがソランとユーフィットを吸収合併
- [29]2011年2月、ユーフィットを完全子会社化
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2010
- [18]ソランは1970年に長野県松本市で松本計算センターとして設立、独立系ソフト会社としてM&Aを成長の道とし、1997年にスタットと合併
- [19]ソランは金融・製造・通信・公共に顧客を持ち、2010年3月期の連結売上高は46,985百万円
- [20]技術とノウハウの相乗効果で企業価値を高めるためソランを傘下に入れ、事業規模拡大の利点と合わせて競争力を高める
- [22]ソランは2010年3月29日に東証一部の上場を廃止し、2010年4月に完全子会社化が完了
- [26]グループ再編の主な出来事として、旧TISグループ傘下会社の切り出しとインテックHDのインテックへの合併を挙げた
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2010年3月期
- [21]2010年3月期の連結売上高313,800百万円(前期338,302百万円)
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [27]2011年4月、インテックが日本システム技術とINTEC Systems Instituteを合併
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2011年3月期
- [30]2011年3月期セグメント売上高 TISグループ79,446百万円、ソラングループ45,116百万円、ユーフィットグループ37,622百万円
- [31]3セグメントの売上高合計は162,184百万円で、TISグループ単独(79,446百万円)の2倍を超える(3セグメントの合算)
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2011
- [32]事業環境の質的変化と変化の速さに対応し、企業体力の強化と経営効率の改善のためにグループ構造を組み直した。その要がTIS・ソラン・ユーフィット3社の2011年4月1日付の合併
- [33]組織構造の統合を加速し、合併効果をできるだけ早く実現する
- [34]新生TISの収益改善策は、調達機能の集中と内製化、基盤システムの統合、本社部門の統合と事業所の集約
2012年〜西新宿に集約したグループ9社の東京拠点と、前西規夫社長への交代
2012年2月、ITHDは東京本社を新宿区西新宿へ移し、自社を含むグループ9社の東京地区の拠点を同じ場所に集めた。ITHDは移転の狙いを『A total of nine ITHD Group companies in the Tokyo area, including ITHD, moved their offices to a centralized location in Shinjuku-ku, Tokyo, so as to enhance cooperation between the companies, strengthen group governance and reduce fixed costs.』(訳:会社間の連携を深め、グループの統治を強め、固定費を減らす)と説明した。同じ年度にTISは全社の構造改革と並行して特別転進支援施策を実施し、人員の構成と配置を見直した。この事業再構築に伴う一時費用約78億円を特別損失に計上し、ITHDの2012年3月期の連結当期純利益は2,135百万円に減った。ITHDは翌年、3社合併・転進支援・拠点集約の3つで固定費が大きく下がったと総括した。拠点の集約は、合併で膨らんだ費用を削減する策と、グループの統治を締め直す策を兼ねていた。
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [35]2012年2月、東京本社を新宿区西新宿に移転し、当社を含むグループ会社計9社の東京地区の事業拠点を同所に集約
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [36]東京地区のグループ9社が、会社間の連携強化・グループガバナンス強化・固定費削減のため新宿区に事務所を集約
- [37]TISは合併効果の最大化と業績の早期改善をめざす全社構造改革と並行して特別転進支援施策を導入し、人員構成と業務配置を見直した
- [38]事業再構築関連の一時費用約78億円(about ¥7.8 billion)を特別損失に計上し、2012年3月期の当期純利益は64.3%減の2,135百万円
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013
- [39]ソラン・ユーフィット・TISの合併、特別転進支援施策、2012年2月の主要子会社9社の本社ビルへの移転・集約で固定費が大幅に減った
2013年6月25日の株主総会を経て、副社長の前西規夫氏がITHDの社長に就任した。統合以来社長を務めてきた岡本晋氏は、この交代で役員の名簿から外れた。前西規夫社長は就任時の年報で統合後を振り返り、『the first three years after integration were spent putting into practice a management style emphasizing the independence of each operating company』(訳:統合後の最初の3年は、各事業会社の独立性を重んじる経営の実践に費やした)と述べた。続く2年は各社の費用構造の改革に充てたとし、第2次中期経営計画「Brave Steps 2014」の3年を成長へ戻る期間と位置づけた。同計画は、費用改革と重なる2012年4月にすでに始まっていた。同計画は2015年3月期に売上高3,500億円、営業利益250億円を達成する目標を置いた。新体制では主要子会社の社長が持株会社の取締役を兼ね、各社が全体の方向を共有する体制に改めた。
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013
- [40]2013年6月25日の定時株主総会で副社長前西規夫の社長昇格案が承認され、直後の取締役会で就任
- [42]統合後の最初の3年は各事業会社の独立性を重視する経営スタイルの実践に費やした
- [43]次の2年は主に各事業会社の費用構造改革に充て、Brave Steps 2014の3年を成長軌道へ戻る期間とした
- [46]2013年6月からの新経営体制で主要子会社の社長が持株会社の取締役を兼務し、グループ全体の方向を共有して各社を運営する
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2013年3月期【役員の状況】
- [41]岡本晋は2012年3月期の役員の状況で代表取締役社長、2013年3月期の役員の状況では前西規夫が代表取締役社長で岡本晋の記載なし
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [44]第2次中期経営計画Brave Steps 2014の期間は2012年4月〜2015年3月
- [45]Brave Steps 2014の数値目標(2015年3月期)は売上高3,500億円、営業利益250億円、営業利益率7%超、ROE7.5%
第1次中計の最終年度の2012年3月期、ITHDの売上高は327,417百万円、営業利益は15,621百万円で、目標を大きく下回った。ITHDは社内の要因に不採算案件の続発を挙げ、ブランド力の弱さや本社機能の重複など6つの課題を並べた。そのうえで『The Group cannot fully demonstrate overall capabilities under a “corporate consortium” optimized to each subsidiary under the Group umbrella.』(訳:子会社ごとに最適化した「企業連合」のままでは、グループの総合力を出し切れない)と認めた。子会社の置き場所も変わり、2012年10月にアイ・ユー・ケイをインテックの下へ移した。2013年1月にはBMコンサルタンツをTISの下へ移し、TISビジネスコンサルタンツに改めた。2014年3月期も、営業利益は不採算案件の発生で計画を下回った。
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [47]2012年3月期は売上高327,417百万円、営業利益15,621百万円。IT Evolution 2011の目標(売上高4,000億円、営業利益350億円、営業利益率8.8%)を大きく下回った
- [48]内部環境として不採算案件の続発による利益圧迫を挙げ、売上成長の低さ、ブランド力の低下、本社機能の重複、グループ統治力の低下など6つの課題を示した
- [49]子会社ごとに最適化した企業連合ではグループの総合力を発揮できない
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [50]2012年10月、ITHDの保有するアイ・ユー・ケイの全株式をインテックを承継会社とする吸収分割で移し、インテックの子会社とした
- [51]2013年1月、BMコンサルタンツの全株式をTISを承継会社とする吸収分割で移し、TISの子会社としてTISビジネスコンサルタンツに商号変更
- ITホールディングス株式会社 アニュアルレポート2014
- [52]2014年3月期の営業利益は前期比増益となったが、不採算案件の発生等により計画未達
参考文献[35]-[52]
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- [35]2012年2月、東京本社を新宿区西新宿に移転し、当社を含むグループ会社計9社の東京地区の事業拠点を同所に集約
- [50]2012年10月、ITHDの保有するアイ・ユー・ケイの全株式をインテックを承継会社とする吸収分割で移し、インテックの子会社とした
- [51]2013年1月、BMコンサルタンツの全株式をTISを承継会社とする吸収分割で移し、TISの子会社としてTISビジネスコンサルタンツに商号変更
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- [36]東京地区のグループ9社が、会社間の連携強化・グループガバナンス強化・固定費削減のため新宿区に事務所を集約
- [37]TISは合併効果の最大化と業績の早期改善をめざす全社構造改革と並行して特別転進支援施策を導入し、人員構成と業務配置を見直した
- [38]事業再構築関連の一時費用約78億円(about ¥7.8 billion)を特別損失に計上し、2012年3月期の当期純利益は64.3%減の2,135百万円
- [44]第2次中期経営計画Brave Steps 2014の期間は2012年4月〜2015年3月
- [45]Brave Steps 2014の数値目標(2015年3月期)は売上高3,500億円、営業利益250億円、営業利益率7%超、ROE7.5%
- [47]2012年3月期は売上高327,417百万円、営業利益15,621百万円。IT Evolution 2011の目標(売上高4,000億円、営業利益350億円、営業利益率8.8%)を大きく下回った
- [48]内部環境として不採算案件の続発による利益圧迫を挙げ、売上成長の低さ、ブランド力の低下、本社機能の重複、グループ統治力の低下など6つの課題を示した
- [49]子会社ごとに最適化した企業連合ではグループの総合力を発揮できない
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013
- [39]ソラン・ユーフィット・TISの合併、特別転進支援施策、2012年2月の主要子会社9社の本社ビルへの移転・集約で固定費が大幅に減った
- [40]2013年6月25日の定時株主総会で副社長前西規夫の社長昇格案が承認され、直後の取締役会で就任
- [42]統合後の最初の3年は各事業会社の独立性を重視する経営スタイルの実践に費やした
- [43]次の2年は主に各事業会社の費用構造改革に充て、Brave Steps 2014の3年を成長軌道へ戻る期間とした
- [46]2013年6月からの新経営体制で主要子会社の社長が持株会社の取締役を兼務し、グループ全体の方向を共有して各社を運営する
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2013年3月期【役員の状況】
- [41]岡本晋は2012年3月期の役員の状況で代表取締役社長、2013年3月期の役員の状況では前西規夫が代表取締役社長で岡本晋の記載なし
- ITホールディングス株式会社 アニュアルレポート2014
- [52]2014年3月期の営業利益は前期比増益となったが、不採算案件の発生等により計画未達
2008年〜2013年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 億円 | 利益率 | |||
| 2008年03月期 | 連結 | 1,992 | n/a | n/a | n/a | 42 | 2.1% | n/a |
| 2009年03月期 | 連結 | 3,383 | +69.8% | 238 | 236 | 94 | 2.8% | n/a |
| 2010年03月期 | 連結 | 3,138 | ▲7.2% | 160 | 157 | 76 | 2.4% | n/a |
| 2011年03月期 | 連結 | 3,231 | +3.0% | 128 | 125 | 60 | 1.9% | n/a |
| 2012年03月期 | 連結 | 3,274 | +1.3% | 156 | 154 | 21 | 0.6% | TISIシンガポールを設立(2012/01) |
| 2013年03月期 | 連結 | 3,378 | +3.2% | 182 | 174 | 59 | 1.7% | n/a |
出典・参考
11件
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2010年3月期
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2011年3月期
- ITホールディングス株式会社 有価証券報告書 2013年3月期【役員の状況】
- ITホールディングス株式会社 アニュアルレポート2014
- TIS株式会社 有価証券報告書 2024年3月期【沿革】
- 週刊東洋経済 2007年12月29日号
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2009
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2010
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2011
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2012
- ITホールディングス株式会社 Annual Report 2013