- 把握できる範囲の歴代社長は、飯塚真玄氏(FY93以前〜FY07)、髙田順三氏(FY08〜FY10)、角一幸氏(FY11〜FY18)、飯塚真規氏(FY19〜現任)の4名。4名ともTKC内部からの昇格(生え抜き)で、外部招聘の例は確認できない。創業家の飯塚姓が初代から一貫してトップに関わる一方、2008年には創業以来初めて飯塚家以外(髙田順三氏)が社長に就くなど、社内昇格と創業家を交互に挟む承継が続いてきた。
- 在任期間は時代を下るにつれ短期化する傾向。確認できる範囲で15期超に及ぶ飯塚真玄氏に対し、髙田順三氏は3期(FY08〜FY10)、角一幸氏は8期(FY11〜FY18)と、創業家から離れた代の在任が相対的に短い。創業家2代目から3代目への橋渡しを、生え抜きの社長が担うかたちで世代交代を進めてきた。
- 昇進元の領域は事業現場に偏る。角一幸氏は地方公共団体事業部長を長く務めてから会計事務所事業部長へ転じて社長に就き、飯塚真規氏も会計事務所事業部の営業本部長から社長執行役員へ上がった。同社の二本柱である会計事務所事業と自治体事業の現場責任者が、トップ候補として育成される流れが読み取れる。
- 系譜の転換点は、FY18からFY19にかけての角一幸氏から飯塚真規氏への交代にある。創業家以外の生え抜き社長が会長へ退き、創業家3代目が2019年に社長へ復帰したことで、いったん途切れた創業家直系のトップ承継が再び結ばれた。会計事務所事業を出自とする3代目への移行が、現体制の起点となっている。