- 再上場前後の代表トップは孫正義氏(2006年就任〜2015年)、宮内謙氏(2015年就任〜2021年)、宮川潤一氏(2021年就任・現任)の3氏。3氏とも親会社ソフトバンクグループの創業者か、その傘下で長く事業を率いてきた内部系であり、外部から招いた社長は登場していない。グループ系譜のなかで代表権を継いできた典型。
- 孫正義氏はボーダフォン日本法人を買収した2006年に代表執行役社長へ就き、宮内謙氏へ譲った2015年まで約9年トップを務めた。宮内氏は約6年、宮川氏は2021年4月から現任で在任5期目に入る。創業オーナーの長期統治から、執行役員出身者へ任期を区切って引き継ぐ流れへ移っている。
- 宮内謙氏は1984年に日本ソフトバンクへ入社しコマース部門やCOOを歴任した営業・経営畑の昇進。宮川潤一氏は2000年に買収された名古屋めたりっく通信の社長として合流し、CTO・技術戦略統括を経てCEOへ上がった技術畑からの昇格である。トップの出身領域が営業系から技術系へ振れた点が承継の特徴。
- 創業者の孫正義氏は2021年に代表権を外れ創業者取締役へ退き、現在は親会社ソフトバンクグループ側の代表として残る。日本法人の執行は宮川潤一氏を中心とする社長執行役員兼CEO体制へ移り、創業者が日々の経営判断から距離を置く節目を通過した。