決断
想定した運用益が入らなくなった時点で、赤字の埋め方そのものを取り替えた。1990年代後半からの超低金利で実勢の運用益は想定を割り込み、基金で相殺する前提が崩れる。1996年2月に流通事業を子会社へ移して駅ビル・不動産・流通へ収益源を多角化した。2011年3月に九州新幹線の全線開業とJR博多シティ開業が重なると、駅ビルと不動産だけでグループ営業利益の4割を占めた。2016年3月期には鉄道事業固定資産を5,462億円減損して4,331億円の純損失を計上し、同年10月に経営安定基金を全額充当して東証一部へ上場した。落とした簿価は以後の減価償却費を圧縮し、鉄道単体の営業損益を黒字側へ寄せた。
2016年 経営安定基金の取崩しと上場
業績の推移2015 2016 2021 売上高(億円) 3,574 3,780 2,939 経常利益率(%) 7.2 8.5 -6.6 1996年2月 ジェイアール九州リーテイル設立
1987年4月 経営安定基金3877億円で発足