決断
自力で育てる方針を捨て、事業を買収で揃える会社に変わった。統合後3期連続の赤字で累計純損失が3,400億円を超え、2012年から2013年にかけて産業革新機構と顧客連合から1,500億円の出資を受け入れた。KKRによる買収案を退け、トヨタ自動車・日産自動車・デンソーら顧客が相乗りする出資で経営権を国内に残す構図だった。再建は後工程3工場の譲渡と製造子会社の集約で進み、FY13に営業利益676億円を計上し、統合後初めて本格的に黒字化する。2017年のIntersil、2018年のIDT、そして2019年就任の柴田英利CEOのもとでの2021年の英Dialog Semiconductor買収と、買収が相次いだ。救済に応じた自動車各社が求めたのが短期の利益改善ではなく供給の安定だったことが、拠点を絞る再建を許した。
2024年2月 米アルティウムの買収
のれんと無形資産2023 2024 2025 のれん(億円) 13,621 22,562 22,393 無形資産(億円) 4,218 7,248 5,933 2021年2月 英Dialog社の買収
のれんと無形資産2020 2021 2025 のれん(億円) 5,905 10,895 22,393 無形資産(億円) 3,648 5,348 5,933 2018年9月 米IDTの買収
米IDTの買収車載マイコン一本足からの脱却を狙い、インターシルに続きIDTを7,267億円で取得してアナログ・ミックスドシグナル事業を増強した、縮小均衡から拡大路線への転換同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収のれんと無形資産2017 2018 2023 のれん(億円) 1,906 1,872 13,621 無形資産(億円) 2,024 1,665 4,218 2012年12月 産業革新機構らの出資受入
産業革新機構らの出資受入統合後3期連続赤字で累計純損失3,400億円を超えた財務危機に対し、KKRの買収案を退けて産業革新機構と顧客連合による官民出資を受け入れ、経営権を国内にとどめたまま資本を増強した判断同じ経営論点に直面した企業 | 構造改革・リストラ業績の推移2011 2012 2017 売上高(兆円) 1.1 0.9 0.8 純利益率(%) -10.1 -7.1 9.9 2010年 NEC・ルネサステクノロジ統合
業績の推移2009 2010 2015 売上高(億円) 5,507 4,710 7,911 純利益率(%) -15.5 -12.0 10.4