富士通 Uvance戦略で事業転換 事業モデルの再定義と、DX企業への立ち位置の置き換え
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何をなぜ決めたか
- 概要
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SE出身で初めて社長に就任した時田隆仁氏が、まず管理職へジョブ型人事を導入し、2021年に"Fujitsu Uvance"を掲げて業種横断のデジタルサービス企業へ事業モデルを組み替えた転換。祖業ハードを手放し続けた富士通が、残した事業で何を売るかへ初めて答えを出した判断である。
- 背景
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半導体・携帯・PCを切り離した後の富士通は、業種別のSI受注を積み重ねる会社にとどまり、次の成長の絵を描けずにいた。業種横断の共通課題へ標準化したサービスを届ける発想が乏しく、"何を手放したか"でしか語られない停滞が続いていた。
- 内容
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2020年に管理職へジョブ型人事を本格導入し、Fujitsu Wayを刷新してDX企業への変革を掲げた。2021年にFujitsu Uvanceブランドを発表し、業種の枠を越えたオファリング群を成長の軸に据え、中期経営計画で数値コミットを置いた。
いつ何が起きたか 5件
筆者の見解
捨てた先の空白を、初めて埋めた判断
この転換の意味は、新しさよりも、順序と時機にある。祖業ハードを切り離す判断は20年前から続いていたのに、残した事業で何を売るかという問いは長く宙に浮いていた。時田隆仁氏がまず人事を変え、そのうえでUvanceという事業モデルを据えた順序は、組織を構築し替えてから中身を入れる手順であったと思われる。捨てた先に生まれた空白を、初めて具体的な成長軸で埋めた点に、この判断の位置づけがうかがえる。
もっとも、業種横断のサービスで稼ぐという構えは、掲げることと根づかせることの間になお距離がある。技術で頂点を極め、その成功体験を捨てるのに20年を要した会社が、次は何で選ばれるのか——Uvance転換は、その問いに初めて正面から答えようとした試みといえる。
Yutaka Sugiura, 2026年7月
業績の推移
同じ問いに直面した会社
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参考文献
- 富士通 有価証券報告書(2025年3月期)【沿革・役員の状況】