日本オラクル の歴史

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創業 1985年
母体 米Oracle子会社
創業地 東京都港区
創業
1985年10月、米Oracle Corporationが全額出資し、東京都新宿区に資本金1,000千円で日本オラクルを設立した。リレーショナルデータベース管理システム「Oracle」を日本市場へ供給し、その導入を支援することだけを目的とした会社で、開発機能は置かれていない。1990年10月に本格的な事業活動を開始し、1991年の大阪を皮切りに名古屋・福岡・札幌・金沢に事業所を開設した。日本アイ・ビー・エム・富士通・日本電気が基幹データベースで競う市場に、本社製品の技術的な優位だけを持って参入した後発である。
決断
上場を言い出したのは米本社ではなく、日本法人の社長だった。佐野力社長は米本社の資金調達を糸口に自ら上場を持ちかけ、創業者のラリー・エリソン会長を説き続けた。1999年2月、日本オラクルは米本社の子会社を維持したまま日本証券業協会へ株式を店頭登録し、2000年4月に東京証券取引所第一部へ上場した。米本社は約74%を保有し、市場へ開いたのは約26%にとどまる。2011年にはハードウェア・システムズ部門を新設し、サーバーとストレージの販売にも参入した。2020年12月、執行役副社長を務めたのち日本アイ・ビー・エムへ移っていた三澤智光氏が代表執行役社長として戻っている。完全子会社の地位を保ったまま日本の開示制度へ入り、国内の顧客に対する信認をそこから得た。
現況
売上の85%は使用権と月額利用で入り、機器の販売は6%へ低下した。2025年5月期の売上高2,635億円の内訳は、クラウド&ライセンス2,230億円、サービス249億円、ハードウェア・システムズ156億円である。セグメント利益はクラウド&ライセンスが857億円、サービスが58億円、ハードウェアが5億円で、営業利益は868億円となった。従業員は2,258名、平均年間給与は12,594千円。三澤智光社長のもとで拡販するOCIとFusion Applicationsは、いずれも自社でデータセンターを持たない顧客が月額で使う形をとる。本社製品を売る立場は変えず、売り方だけを買い切りから月額へ替えて営業利益率33.0%を確保した。
競合
親会社の持株比率が、上場を続ける市場の側を決めた。2022年4月、日本オラクルはプライム市場を見送ってスタンダード市場へ移行した。プライム市場が求める流通株式比率35%を、米本社が約74%を保有する構成では満たせないためである。同じ年、日本製鉄が63.43%を保有する日鉄ソリューションズはプライム市場へ移り、支配株主を持たなかった富士ソフトは2025年5月に上場廃止となった。日本オラクルの少数株主は約26%で、その比率は1999年の上場時から動いていない。親会社が持株を減らさない限り、上場の意味は資金調達ではなく国内での情報開示に置かれる。
日本オラクル:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2006年5月期2025年5月期

設立ストーリー 米Oracle Corp.の日本子会社として設立 (1985年〜)

外資DBベンダーが選んだ日本拠点の全国営業網整備

1985年10月、日本市場における[1]リレーショナルデータベース管理システム『Oracle』をはじめとするソフトウェアプロダクトの販売およびサービス提供を目的として、東京都新宿区に日本オラクル株式会社を資本金1,000千円で設立した。米国Oracle Corporation(現Oracle Corporation)の100%日本子会社として[2]、データベース市場の急成長を受けて日本拠点を確立する目的だった。1980年代後半は日本企業のIT化が本格化した時期で、日本IBM、富士通、NEC等の国内大手と米系ベンダーが基幹DBMS市場で競合する構造のなかで、Oracleはリレーショナルデータベース技術の優位性を武器に市場参入を果たした。

  • 有価証券報告書
    • [1]1985年10月 東京都新宿区に日本オラクル株式会社を設立(RDBMS「Oracle」等の販売・サービス提供目的)
    • [2]米国Oracle Corporationの100%日本子会社

1990年10月、本格的な事業活動を開始[3]した。設立から5年の準備期間を経た商業展開の始動は、日本市場での実質的な事業スタートを意味した。1992年6月に大阪市西区に西日本事業所(現関西オフィス)[4]、1993年7月に名古屋市中区に中部事業所(現東海オフィス)を開設し[5]、地方拠点の整備を行った。1994年6月、東京都千代田区に本社を移転して事業拡大に伴う本社機能拡張を実施し[6]、同時に福岡市中央区に西部事業所(現九州オフィス)を開設した。[7]1996年8月に札幌、1997年2月に金沢の北海道・北陸地区拠点を立ち上げ[8][9]、エンタープライズDB市場攻略の全国体制を整えた。

  • 有価証券報告書
    • [3]1990年10月 本格的な事業活動を開始
    • [4]1992年6月 大阪市西区に西日本事業所(現関西オフィス)を開設
    • [5]1993年7月 名古屋市中区に中部事業所(現東海オフィス)を開設
    • [6]1994年6月 東京都千代田区に本社を移転
    • [7]1994年6月 福岡市中央区に西部事業所(現九州オフィス)を開設
    • [8]1996年8月 札幌(北海道支社)を開設
    • [9]1997年2月 金沢(中部支社北陸営業所)を開設
  • 有価証券報告書
    • [1]1985年10月 東京都新宿区に日本オラクル株式会社を設立(RDBMS「Oracle」等の販売・サービス提供目的)
    • [2]米国Oracle Corporationの100%日本子会社
    • [3]1990年10月 本格的な事業活動を開始
    • [4]1992年6月 大阪市西区に西日本事業所(現関西オフィス)を開設
    • [5]1993年7月 名古屋市中区に中部事業所(現東海オフィス)を開設
    • [6]1994年6月 東京都千代田区に本社を移転
    • [7]1994年6月 福岡市中央区に西部事業所(現九州オフィス)を開設
    • [8]1996年8月 札幌(北海道支社)を開設
    • [9]1997年2月 金沢(中部支社北陸営業所)を開設

100%子会社のまま日本上場を選ぶ準備段階

1997年6月、株式の額面金額を1株50,000円から1株50円に変更するため、形式上の存続会社日本オラクル株式会社(旧社名:オーアールエーシーエルイーアクイジッション株式会社)と合併した。[10]これは株式上場準備のための形式合併であり[11]、後の上場手続きを円滑にするための法的整備だった。

  • 有価証券報告書
    • [10]1997年6月 額面金額を1株50,000円から1株50円に変更するため形式上の存続会社(旧社名オーアールエーシーエルイーアクイジッション株式会社)と合併
    • [11]株式上場準備のための形式合併

1985年の設立から12年を経て[12]、米Oracle Corporationの100%子会社という資本構造を維持したまま日本市場で株式公開する独自モデルへの移行準備が、この時点で具体化した。1980年代後半から1990年代前半にかけて整備した全国営業網と、エンタープライズDB市場で築いたシェアが資本市場の評価を得る素地を整えた。この上場は本社主導ではなく、90年から社長を務めた佐野力が主導して実現させた経緯を持つ。佐野は米本社が資金繰りに窮していた時期に創業者ラリー・エリソン会長と出会い、日本法人が上場して資金を調達すると申し出たことが出発点だったと後に語っており、日本での情報公開を通じて現地の株主・ユーザー・社員の信認を得るべきだと本社に説き続けた末に実現へこぎ着けた。1999年2月のJASDAQ上場、2000年4[13]月の東証一部上場へと実際につながった。

  • 有価証券報告書
    • [12]1985年設立から12年(1997年)時点
    • [13]1999年2月 JASDAQ上場 / 2000年4月 東証一部上場へつながった
  • 有価証券報告書
    • [10]1997年6月 額面金額を1株50,000円から1株50円に変更するため形式上の存続会社(旧社名オーアールエーシーエルイーアクイジッション株式会社)と合併
    • [11]株式上場準備のための形式合併
    • [12]1985年設立から12年(1997年)時点
    • [13]1999年2月 JASDAQ上場 / 2000年4月 東証一部上場へつながった

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日本オラクルの沿革1985〜2022年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1985〜1998年米Oracle Corp.の日本子会社として設立日本オラクルを設立
本格的な事業活動を開始
西日本事業所を開設
本社を移転
株式の額面金額を50,000円から50円に変更するため形式上の存続会社と合併
1999〜2019年JASDAQ・東証一部上場と垂直統合戦略米本社の100%子会社を維持したままの日本単独上場

1999年2月5日、日本オラクルが日本証券業協会に株式を店頭登録し、JASDAQ上場を果たした経営判断。米Oracle Corporationが過半の株式を握る100%子会社という資本構成を変えないまま、日本市場で単独上場するという、外資系子会社としては異例のモデルを実現した。

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★★★
東京証券取引所市場第一部に株式を上場★★
新宅正明兄弟会社の日本オラクルインフォメーションシステムズ(OIS)との協業体制を強化
遠藤隆雄本社ビル「オラクル青山センター」が竣工
遠藤隆雄監査役設置会社から指名委員会等設置会社(指名委員会等設置会社)へ移行
遠藤隆雄遠藤隆雄が代表執行役社長に就任
遠藤隆雄ハードウェア・システムズ部門を新設
遠藤隆雄サーバー・ストレージ等の販売と関連サービスを開始★★
デレク・エイチ・ウイリアムズデレク・エイチ・ウイリアムズが取締役執行役社長最高経営責任者に就任
杉原博茂杉原博茂が代表執行役社長兼CEOに就任
杉原博茂報告セグメントを改定しクラウドを独立区分として新設
フランク・オーバーマイヤーフランク・オーバーマイヤーが執行役最高経営責任者(CEO)に就任、杉原博茂は取締役会長へ
2020年〜三澤社長への交代と統合クラウドへの主軸シフト(2020〜現在)三澤智光三澤智光が代表執行役社長に就任
三澤智光東証再編でのプライム市場の見送りとスタンダード市場への移行

2021年9月21日、日本オラクルが東京証券取引所の市場区分見直しにあたり、最上位の『プライム市場』ではなく『スタンダード市場』を選択する方針を決議した経営判断。2022年4月の新市場区分移行で正式にスタンダード市場銘柄となった。

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★★★
三澤智光Oracle Cloud Infrastructure(OCI)がデジタル庁のガバメントクラウドに決定★★
出典・参考
  • 有価証券報告書

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