4社統合に組み込まれれば、破綻したジャパン石油開発の債務整理と一体で再編される立場に置かれる。石油公団の解体という外から来た圧力のもとで、石油資源開発が守ろうとしたのは独立した経営そのものであった。中間報告書が出た2000年8月から準備を始め、サハリン1の資金調達を理由に単独上場の環境を整えた棚橋祐治社長の動きは、その回避を狙ったものなのだろう。
とはいえ、市場へ出たことで国策の重さが消えたわけではない。政府の保有比率は49.94%から34.00%へ下がったのち37.84%へ戻り、最大株主は今も経済産業大臣である。2023年の決算説明会でPBR1倍割れに即効策は無いと会社自身が認めたように、資本市場の評価は上場から20年を経ても課題として残った。上場は答えではなく、国策と採算のどちらを優先するのかという問いを社外へ開く手続きであったといえる。