- 有価証券報告書から確認できる直近20年(FY05〜FY24)の社長5名のうち、棚橋祐治・渡辺修・岡田秀一・藤田昌宏の4名は通商産業省(現経済産業省)出身の官僚OBで、生え抜き社長は2024年4月就任の山下通郎が初めてである。1955年の特殊会社設立から69年にわたり社長ポストが旧通産省OBの天下り先として運用されてきた構造を示す。
- 在任期間は渡辺修のFY07〜FY14(8期)と岡田秀一のFY15〜FY18(4期)、藤田昌宏のFY19〜FY22(4期)、山下通郎のFY23〜現任(2期継続中)が並び、官僚OB社長は4〜8期の比較的短サイクル交代に収斂している。1955年創業以来の特殊会社・公団・民間移行という制度的経緯のもとで、社長交代が経産省人事と連動して動いてきた。
- 昇進元は通産省(経産省)の事務次官・経済産業審議官クラスの天下り型と、2024年からの社内専務取締役からの昇格型に二分される。山下通郎は1982年入社の生え抜きで主に財務畑を歩み、2003年の東京証券取引所上場に尽力した人物として知られる(日本経済新聞 2023/12/15)。