決断
一度失った信用のもとで、競う相手のいない場所を選んで再起した。市場を一から起こす設備投資と海外販売網の費用は個人資金では賄えず、1989年11月に株式を店頭公開して資金調達の体制を構築した。1978年に米国大手工作機械メーカーのマシニングセンターへ採用されて立ち上がった直動案内は、1999年時点で国内約7割・海外約6割のシェアに達した。ここから先は既にある市場へ取得で入る方向へ転じ、2007年5月にボールジョイントのリズムを子会社化して輸送用機器へ参入し、2015年8月にはTRW Automotiveの欧米L&S事業を譲り受けた。自分で起こした直動案内は55年を経ても本体に残り、取得で広げた輸送用機器は2026年2月にファンドへの譲渡が決まって、19年で連結から外れる。
2015年4月 TRWのL&S事業譲受
のれんの残高2015 2016 2020 のれん(百万円) 580 12,780 6,404 2007年4月 リズム買収で輸送機器参入
リズム買収で輸送機器参入設備投資の波に振られる産業用機器一本の事業構成を改め、球面案内という技術の隣接領域で自動車部品という二本目の柱を買収した判断同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移2006 2007 2012 売上高(億円) 1,584 1,747 1,969 経常利益率(%) 18.7 20.0 9.7 1989年11月 株式の店頭公開