この統合を、大手二社の下で劣位に置かれる地方の中堅同士が生き残りで身を寄せ合った守りの一手と読むだけでは、足りない部分が残る。防御であると同時に、業界再編の主導権を先に握ろうとする攻めの布石でもあったと思われる。淘汰は必至という読みのもとで、淘汰される側ではなく統合する側に回ろうとしたところに、この判断の芯があった。
もっとも、統合する立場に転じるという構想の大半は、描いたようには進まなかった。ギガスとの統合は2カ月で破れ、ボイスネットワークの共同発注はオリジナル商品の域を出ず、連合を全国へ広げる筋書きは3社統合を仕上げる現実へと縮んでいった。それでも、重ならない商圏を西日本で面として押さえた地歩が、ミドリ電化を加えた全国2位への足場になったことは動かない。連合を全国へ広げる構想が思うに任せなくとも、最初に押さえた土台が後の規模を支えることはある――デオデオとエイデンの統合は、その一例として読むことができる。