第1章 年〜年

三菱UFJフィナンシャル・グループ:UFJHDとの合併による三菱UFJの誕生と公的資金の完済

2001年〜株式移転で生まれた三菱東京FGと、三和・東海・東洋信託の3行によるUFJホールディングス

2001年4月2日、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行の3行は、持株会社の三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)を設立した。持株会社の役目は、グループ全体の戦略の方向づけと傘下会社の相乗効果の引き出し、世界規模のリスク管理に置いた。社長の三木繁光氏らは、傘下の銀行が各自の強みに集中し、持株会社が相乗効果と新事業を担う分担を示した。3行は業務の重なりが小さく、大がかりな店舗の統廃合の費用を負わずに事業を拡大できるという見立ても添えた。第2段として、2001年10月に三菱信託銀行が日本信託銀行と東京信託銀行を合わせ、信託を1社にまとめる計画を立てた。重なりの小ささを前に出した設計は、店舗の統廃合を抱える他の再編グループとの違いを示す狙いだったとみられる。

  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Corporate Profiles」
    • [1]MTFGは2001年4月2日設立の持株会社で、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行を傘下に置き、相乗効果の促進・グループ戦略の設定・世界規模のリスク管理を担う
    • [2]MTFGは2001年4月2日設立の持株会社で、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行を傘下に置き、相乗効果の促進・グループ戦略の設定・世界規模のリスク管理を担う
    • [5]2001年10月に三菱信託銀行が日本信託銀行・東京信託銀行と合併し存続会社となる予定
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Message from Management」
    • [3]持株会社制のもとで傘下行は各自の強みに集中し持株会社は相乗効果と新事業を担う。傘下行の業務の重なりが小さく大規模な店舗統廃合の費用を負わない(署名は会長 内海・社長 三木繁光の両共同CEO)
    • [4]持株会社制のもとで傘下行は各自の強みに集中し持株会社は相乗効果と新事業を担う。傘下行の業務の重なりが小さく大規模な店舗統廃合の費用を負わない(署名は会長 内海・社長 三木繁光の両共同CEO)

同じ2001年4月2日、三和銀行・東海銀行・東洋信託銀行の3行は、持株会社のUFJホールディングスを設立した。社長の小笠原日出男氏は、大手銀行が4つのグループに組み直され、金融以外の企業も銀行業に入ってくる局面と情勢を捉えた。そのうえで、銀行・信託・証券・カードを1つのグループで揃え、幅広い金融サービスを一括で出す方針を掲げた。発足前の2001年3月期、3行は与信関係費用1兆1,705億円を計上して合算2,201億円の純損失となり、下期の配当を見送った。2002年3月期には与信関係費用が2兆円に達し、UFJホールディングスの純損失は1兆2,000億円を超えた。規模を得た代わりに、3行が持ち寄った不良債権の処理が発足直後から収益を上回る負担になったのだろう。

  • UFJホールディングス Annual Report 2001「MESSAGE FROM THE PRESIDENT」
    • [6]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [7]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [8]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [9]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
  • UFJホールディングス Annual Report 2002「MESSAGE FROM THE PRESIDENT(Commitments)」
    • [10]2002年3月期は不良債権問題の最終処理を決め与信関係費用が2兆円、UFJHDの純損失は1兆2,000億円超

2002年1月、三和銀行と東海銀行は合併してUFJ銀行となり、東洋信託銀行はUFJ信託銀行に改称した。合併を早められたのは、勘定系などのシステム統合を大手4グループで最初に終える見通しが立ったためだった。小笠原氏は2001年の年次報告で『This accomplishment will enable us to merge Sanwa Bank and Tokai Bank in January 2002, two months ahead of our original schedule.』(訳:これにより三和銀行と東海銀行を当初予定より2か月早い2002年1月に合併できる)と記した。システム統合は合併の直前に終え、翌年の年次報告はこれを国内の他行に例のない成果と位置づけた。重なる地域の店舗の統廃合と人員削減を急ぎ、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ売る相乗効果も見込んだ。先にシステムを揃えてから看板を1つにする順序は、合併初日の混乱を避ける手だったと思われる。

  • UFJホールディングス Annual Report 2002「MESSAGE FROM THE PRESIDENT(Commitments)」
    • [11]2002年1月に三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行、東洋信託はUFJ信託に改称。合併直前に全システム統合を完了し、国内他行に例がないとした
    • [14]2002年1月に三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行、東洋信託はUFJ信託に改称。合併直前に全システム統合を完了し、国内他行に例がないとした
  • UFJホールディングス Annual Report 2001「MESSAGE FROM THE PRESIDENT」
    • [12]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
    • [13]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
    • [15]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
参考文献[1]-[15]
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Corporate Profiles」
    • [1]MTFGは2001年4月2日設立の持株会社で、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行を傘下に置き、相乗効果の促進・グループ戦略の設定・世界規模のリスク管理を担う
    • [2]MTFGは2001年4月2日設立の持株会社で、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行を傘下に置き、相乗効果の促進・グループ戦略の設定・世界規模のリスク管理を担う
    • [5]2001年10月に三菱信託銀行が日本信託銀行・東京信託銀行と合併し存続会社となる予定
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Message from Management」
    • [3]持株会社制のもとで傘下行は各自の強みに集中し持株会社は相乗効果と新事業を担う。傘下行の業務の重なりが小さく大規模な店舗統廃合の費用を負わない(署名は会長 内海・社長 三木繁光の両共同CEO)
    • [4]持株会社制のもとで傘下行は各自の強みに集中し持株会社は相乗効果と新事業を担う。傘下行の業務の重なりが小さく大規模な店舗統廃合の費用を負わない(署名は会長 内海・社長 三木繁光の両共同CEO)
  • UFJホールディングス Annual Report 2001「MESSAGE FROM THE PRESIDENT」
    • [6]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [7]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [8]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [9]2001年4月2日に三和・東海・東洋信託を統合するUFJHDが発足。大手行は4グループに再編され異業種の銀行参入も起きた。総合的な金融サービスを重点に置く。3行の2001年3月期は与信関係費用1兆1,705億円・合算純損失2,201億円で下期配当を見送った(署名は社長 小笠原日出男)
    • [12]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
    • [13]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
    • [15]大手4グループで最初にシステム統合を終える見込みで、三和・東海の合併を当初予定より2か月早い2002年1月に実施。重複地域の店舗統廃合と人員削減、東洋信託の信託商品を三和・東海の顧客へ販売
  • UFJホールディングス Annual Report 2002「MESSAGE FROM THE PRESIDENT(Commitments)」
    • [10]2002年3月期は不良債権問題の最終処理を決め与信関係費用が2兆円、UFJHDの純損失は1兆2,000億円超
    • [11]2002年1月に三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行、東洋信託はUFJ信託に改称。合併直前に全システム統合を完了し、国内他行に例がないとした
    • [14]2002年1月に三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行、東洋信託はUFJ信託に改称。合併直前に全システム統合を完了し、国内他行に例がないとした

2003年〜不良債権で揺らいだUFJと、住友信託への信託売却の白紙撤回

2004年5月21日、UFJホールディングスは住友信託銀行と、法人向け貸出を除くUFJ信託銀行の業務を住友信託側へ移す基本合意を結んだ。2004年3月期のUFJホールディングスは与信関係費用が1兆3,000億円を超え、4,028億円の連結純損失を計上した。同月に社長に就任した玉越良介氏のもと、UFJは7月14日に住友信託との基本合意から離脱し、MTFGとの統合協議に入った。玉越氏は『After studying as many options as possible, we decided that a management integration with Mitsubishi Tokyo Financial Group, Inc. (MTFG) would be the best way to accomplish this.』(訳:できる限り多くの選択肢を検討した末、MTFGとの経営統合が最善の道だと判断した)と記した。三井住友FGの提案と比べ、9月末までの資本注入の確実さとMTFGの財務の健全さを決め手に挙げた。信託の切り離しでは足りず、資本を厚く補える相手との全面統合に切り替えたと考えられる。

  • UFJホールディングス Annual Report 2004「FINANCIAL SECTION」注記38「SUBSEQUENT EVENTS」
    • [16]2004年5月21日、UFJHD・UFJ信託・UFJ銀行と住友信託が、UFJ信託の法人貸出以外の業務を住友信託側へ移す基本合意。7月14日にUFJHDが離脱しMTFGと統合協議を開始
    • [18]2004年5月21日、UFJHD・UFJ信託・UFJ銀行と住友信託が、UFJ信託の法人貸出以外の業務を住友信託側へ移す基本合意。7月14日にUFJHDが離脱しMTFGと統合協議を開始
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「To Our Shareholders」
    • [17]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた
    • [19]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた
    • [20]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた

2004年6月末にMTFG社長と東京三菱銀行頭取に就任した畔柳信雄氏は、約2週間後の7月16日にUFJとの経営統合を発表した。住友信託は同日に協議の差し止めを申し立て、東京地裁は8月4日に仮処分を認めたが、東京高裁が8月11日にこれを退けた。翌12日、両グループは持株会社・銀行・信託・証券を2005年10月1日に統合する基本合意を結んだ。MTFGは9月17日、UFJ銀行が発行した優先株7,000億円を引き受けた。MTFGは統合の理由を『We believe the businesses and branch networks of the two groups are highly complementary, presenting the best and most appropriate combination.』(訳:両グループの事業と店舗網は補い合う関係にあり、最良かつ最適の組み合わせだと考える)と説明した。2004年2月に掲げた時価総額で世界上位10社という目標も、2008年度末までに上位5社へ引き上げた。

  • 日経ビジネス 2004年7月26日
    • [21]畔柳信雄は2004年6月末にMTFG社長・東京三菱銀行頭取に就任し、就任約2週間後の7月16日にUFJとの経営統合を発表
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「FINANCIAL SECTION」注記38「SUBSEQUENT EVENTS」
    • [22]住友信託が7月16日に第三者との協議差し止めを東京地裁に申し立て、8月4日に仮処分。8月11日に東京高裁がUFJ側の抗告を認め、8月12日に両グループが持株会社・銀行・信託・証券の統合(2005年10月1日目標)の基本合意
    • [23]住友信託が7月16日に第三者との協議差し止めを東京地裁に申し立て、8月4日に仮処分。8月11日に東京高裁がUFJ側の抗告を認め、8月12日に両グループが持株会社・銀行・信託・証券の統合(2005年10月1日目標)の基本合意
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2004「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
    • [24]MTFGは2004年9月にUFJ銀行の優先株7,000億円を取得。2004年2月の時価総額世界トップ10の目標を、統合後は2008年度末までにトップ5へ引き上げ
    • [26]MTFGは2004年9月にUFJ銀行の優先株7,000億円を取得。2004年2月の時価総額世界トップ10の目標を、統合後は2008年度末までにトップ5へ引き上げ
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
    • [25]両グループの事業と店舗網は補完性が高く最良の組み合わせとして2004年8月に統合の基本合意(署名は会長 上原・社長 畔柳信雄)
参考文献[16]-[26]
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「FINANCIAL SECTION」注記38「SUBSEQUENT EVENTS」
    • [16]2004年5月21日、UFJHD・UFJ信託・UFJ銀行と住友信託が、UFJ信託の法人貸出以外の業務を住友信託側へ移す基本合意。7月14日にUFJHDが離脱しMTFGと統合協議を開始
    • [18]2004年5月21日、UFJHD・UFJ信託・UFJ銀行と住友信託が、UFJ信託の法人貸出以外の業務を住友信託側へ移す基本合意。7月14日にUFJHDが離脱しMTFGと統合協議を開始
    • [22]住友信託が7月16日に第三者との協議差し止めを東京地裁に申し立て、8月4日に仮処分。8月11日に東京高裁がUFJ側の抗告を認め、8月12日に両グループが持株会社・銀行・信託・証券の統合(2005年10月1日目標)の基本合意
    • [23]住友信託が7月16日に第三者との協議差し止めを東京地裁に申し立て、8月4日に仮処分。8月11日に東京高裁がUFJ側の抗告を認め、8月12日に両グループが持株会社・銀行・信託・証券の統合(2005年10月1日目標)の基本合意
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「To Our Shareholders」
    • [17]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた
    • [19]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた
    • [20]2004年3月期は与信関係費用1兆3,000億円超で連結純損失4,028億円(3期連続赤字)。6月就任の社長 玉越良介はMTFGとの統合を最善と判断し、三井住友FGの提案と比べ9月末までの資本注入の確実性とMTFGの財務健全性を理由に挙げた
  • 日経ビジネス 2004年7月26日
    • [21]畔柳信雄は2004年6月末にMTFG社長・東京三菱銀行頭取に就任し、就任約2週間後の7月16日にUFJとの経営統合を発表
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2004「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
    • [24]MTFGは2004年9月にUFJ銀行の優先株7,000億円を取得。2004年2月の時価総額世界トップ10の目標を、統合後は2008年度末までにトップ5へ引き上げ
    • [26]MTFGは2004年9月にUFJ銀行の優先株7,000億円を取得。2004年2月の時価総額世界トップ10の目標を、統合後は2008年度末までにトップ5へ引き上げ
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
    • [25]両グループの事業と店舗網は補完性が高く最良の組み合わせとして2004年8月に統合の基本合意(署名は会長 上原・社長 畔柳信雄)

2005年〜三菱UFJフィナンシャル・グループと三菱東京UFJ銀行の発足と、公的資金の完済

2005年10月1日、MTFGとUFJホールディングスは合併し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が発足した。同じ日に三菱信託銀行とUFJ信託銀行、三菱証券とUFJつばさ証券もそれぞれ合併した。合併比率や社名などの条件は、2005年2月18日に両グループが結んだ統合契約で定めた。MUFGでは、UFJ社長だった玉越良介氏が会長に、MTFG社長だった畔柳信雄氏が社長兼CEOに就任した。発足後のMUFGは、サービス・信頼性・国際展開の3つで国内首位に立つ総合金融グループを目標に置いた。会長と社長を両グループから出した配置は、合併後の融和を優先した人事と推察される。

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「To Our Shareholders」
    • [27]MUFGは2005年10月に発足。会長 玉越良介・副会長 上原・社長兼CEO 畔柳信雄の連名
    • [30]MUFGは2005年10月に発足。会長 玉越良介・副会長 上原・社長兼CEO 畔柳信雄の連名
  • UFJホールディングス Annual Report 2005「To Our Shareholders」
    • [28]UFJHDは2005年10月1日にMTFGと合併予定。同日に三菱信託とUFJ信託、三菱証券とUFJつばさ証券が合併予定(署名は社長 玉越良介)
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「PROFILE」
    • [29]2005年2月18日、両グループが合併比率・社名などを定めた統合契約を締結
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「A Discussion with the President」
    • [31]MUFGはサービス・信頼性・グローバル展開でNo.1の金融グループを目指す

持株会社の合併から3か月後の2006年1月1日、東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し、三菱東京UFJ銀行が発足した。当初は2005年10月に銀行も合わせる予定だったが、合併後の業務システムの安全と安定を理由に日程を組み直した。MUFGは『Safety and reliability have always been our highest priorities with regard to the integration process, which is why we delayed the commercial bank merger until January 2006.』(訳:統合では安全と信頼性を常に最優先してきたため、銀行合併を2006年1月まで遅らせた)と説明した。本番どおりにシステムを動かす試験を重ね、一部のシステムとサービスは合併前に統合を済ませた。国内の決済・情報系システムの統合は、2008年3月期末までに終える計画とした。それまでは旧2行の支店を1か所にまとめる店舗内店舗で重複を減らし、2006年度中に約80か所を予定した。

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「A Discussion with the President」
    • [32]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
    • [34]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
    • [35]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
  • UFJホールディングス Annual Report 2005「To Our Shareholders」
    • [33]信託・証券は2005年10月1日、銀行は3か月後の2006年1月1日に合併。延期は合併後の業務システムの安全性・安定性を確保するため
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「PROFILE」
    • [36]国内の決済・情報系システムの統合は2008年3月期末までに行う計画
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算説明会資料(2006年6月15日)
    • [37]店舗内店舗化による物理的な店舗統合を2006年度中に約80か所を目処に進める

MUFGは発足した2005年10月に公的資金の返済を始め、2006年6月に完済した。対象は旧UFJ側が国に発行していた優先株で、2005年9月末の残高は1兆4,000億円だった。返済は2005年10月の3,236億円から12月、2006年3月、5月と続き、6月の2,973億円で終えた。経営陣は株主向けのメッセージで『This gives us much greater flexibility in managing our capital and returning earnings to shareholders.』(訳:これにより資本の運用と株主への還元で、はるかに大きな自由度が得られる)と記した。完済後の資本政策は、株主還元・自己資本の充実・戦略的な投資の3つの釣り合いを取る方針とした。国の関与を早く外すことが、統合後の資本を自ら配分するための前提と位置づけられていたようだ。

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算説明会資料(2006年6月15日)
    • [38]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [39]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [40]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [42]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「To Our Shareholders」
    • [41]公的資金の完済で資本運用と株主還元の自由度が増した
参考文献[27]-[42]
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「To Our Shareholders」
    • [27]MUFGは2005年10月に発足。会長 玉越良介・副会長 上原・社長兼CEO 畔柳信雄の連名
    • [30]MUFGは2005年10月に発足。会長 玉越良介・副会長 上原・社長兼CEO 畔柳信雄の連名
    • [41]公的資金の完済で資本運用と株主還元の自由度が増した
  • UFJホールディングス Annual Report 2005「To Our Shareholders」
    • [28]UFJHDは2005年10月1日にMTFGと合併予定。同日に三菱信託とUFJ信託、三菱証券とUFJつばさ証券が合併予定(署名は社長 玉越良介)
    • [33]信託・証券は2005年10月1日、銀行は3か月後の2006年1月1日に合併。延期は合併後の業務システムの安全性・安定性を確保するため
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「PROFILE」
    • [29]2005年2月18日、両グループが合併比率・社名などを定めた統合契約を締結
    • [36]国内の決済・情報系システムの統合は2008年3月期末までに行う計画
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「A Discussion with the President」
    • [31]MUFGはサービス・信頼性・グローバル展開でNo.1の金融グループを目指す
    • [32]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
    • [34]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
    • [35]安全と信頼性を最優先して銀行合併を2006年1月まで延期。本番規模の試験を重ね一部システム・サービスは事前に統合し、三菱東京UFJ銀行は初日から大きな支障なく営業
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算説明会資料(2006年6月15日)
    • [37]店舗内店舗化による物理的な店舗統合を2006年度中に約80か所を目処に進める
    • [38]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [39]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [40]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策
    • [42]公的資金優先株(2005年9月末残高1.4兆円・旧UFJ分)を2005年10月3,236億円、12月2,559億円、2006年3月3,165億円、5月2,066億円、6月2,973億円と返済し完済。完済後は株主還元・自己資本充実・戦略的投資のバランスを取る資本政策

2001年〜2007年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
2001年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2002年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2003年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2004年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2005年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2006年03月期 連結 42,940 n/a 10,781 7,707 17.9% n/a
2007年03月期 連結 60,940 +41.9% 14,571 8,810 14.5% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

14件
出典・参考
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「To Our Shareholders」
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ アニュアルレポート(Corporate Review 2006)「A Discussion with the President」
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算説明会資料(2006年6月15日)
  • 日経ビジネス 2004年7月26日
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Corporate Profiles」
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2001「Message from Management」
  • UFJホールディングス Annual Report 2001「MESSAGE FROM THE PRESIDENT」
  • UFJホールディングス Annual Report 2002「MESSAGE FROM THE PRESIDENT(Commitments)」
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「FINANCIAL SECTION」注記38「SUBSEQUENT EVENTS」
  • UFJホールディングス Annual Report 2004「To Our Shareholders」
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Annual Report 2004「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「MESSAGE FROM MANAGEMENT」
  • 三菱東京フィナンシャル・グループ Interim Report 2004(2005年3月)「PROFILE」
  • UFJホールディングス Annual Report 2005「To Our Shareholders」

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