エイベックス の歴史

更新:

創業 1988年
創業者 松浦勝人
創業地 東京都町田市
祖業 輸入レコードの卸売
創業
1988年4月、東京都町田市原町田二丁目にエイベックス・ディー・ディーが設立され、輸入レコードの販売を始めた。仕入れて卸す商いでは制作費も原盤権も他社が持ち、手元に残るのは仕入値と売値の差にとどまる。1990年9月、同社は自社レーベル「avex trax」を創設してレコード制作へ参入した。大資本の支援を受けない独立系が既存のレコード会社と同じポップスで正面から競う余地は乏しく、業界で誰も手をつけないダンス音楽から入っている。本社は1991年に町田市鶴間、1993年に港区南青山へ移り、1998年4月にはエイベックス株式会社がエイベックス・ディー・ディーを合併して、登記上の設立日は前身の1973年6月1日を引き継いだ。
決断・現況・競合について
決断
作った音源の権利を渡さないという条件を、創業から外していない。CDを出すときの原盤権は原則100%、悪くても50%を自社で保有する方針を通した。権利を制作会社や出版社へ渡していれば、ヒットしても手元に入るのは一時の販売益で終わる。1992年からはテレビスポットを大量に投入し、作った音源に自社の看板を重ねて売る費用まで負担している。ただし権利を生むのは社員ではなく所属アーティストで、2004年8月に創業メンバーの松浦勝人専務が辞任すると所属歌手が相次いで移籍をほのめかし、8月2日の株価はストップ安となった。権利は会社に残っても、それを生む人は残らないという構造が、このとき一度だけ顕在化した。
現況
売上の83%を占める音楽事業の営業利益率は、3%に満たない。2026年3月期の連結売上高は1,466億円、営業利益41億円、当期純利益36億円。内訳は音楽1,214億円(セグメント利益35億円)、アニメ・映像211億円(11億円)、海外40億円(5億円の損失)。2021年3月期にはライブ公演が止まって売上が815億円へ落ち営業損失62億円を出したが、固定資産売却益287億円で当期純利益128億円の黒字になった。2025年4月には米国のS10 Entertainment & Mediaを子会社化し、2026年3月には米国にAvex Catalog Fund Iを設けている。原盤権を自社に残してきた会社が、38年後には他社の楽曲カタログを取得するファンドを米国に置いた。
競合
権利を持っていることと、それが利益になることは同じではない。音楽事業は連結売上の83%を占めながら、セグメント利益率は2.9%にとどまる。同じ権利を保有する側でも、作品を貸す側へ移った東映アニメーションは連結の営業利益率33.1%を保っている。差は権利の有無ではなく、同じ権利を何度貸せるかにある。エイベックスの原盤は所属アーティストの活動に紐づき、活動が止まればその年の売上ごと消える。2021年3月期に音楽事業の売上が840億円から428億円へ半減した際、赤字を埋めたのは権利収入ではなく固定資産の売却益だった。劇場を不動産として運用する体制へ移した東宝と違い、エイベックスが不動産で穴を埋められたのは一度きりだった。
長期業績の推移 1998〜2026年
エイベックス:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2002年3月期2026年3月期

創業ストーリー 輸入レコード卸から自社レーベル「avex trax」へ (1988年〜)

創業ストーリー(1)

町田市の輸入レコード卸から自社レーベル創設へ

エイベックス・ディー・ディーは1988年4月、東京都町田市原町田二丁目に設立され[1]、輸入レコードの販売を始めた[2]。仕入れて卸す商いでは、制作費も原盤権も他社が持ち、手元に残るのは仕入値と売値の差にとどまる。登記上の設立日は1973年6月1日で、実質上の設立日の1988年4月11日とは15年の開きがある[3]。1998年4月にエイベックス株式会社がエイベックス・ディー・ディーを合併し、存続会社の登記を引き継いだためにこの開きが生まれた[4]。1990年1月に同じ町田市原町田二丁目のなかで本社を移し[5]、同年9月には自社レーベル『avex trax』を創設してレコード制作に参入した[6]

  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年4月に東京都町田市原町田二丁目でエイベックス・ディー・ディーを設立
    • [2]設立と同時に輸入レコードの販売を開始
    • [4]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併したため登記上の設立日は1973年6月1日
    • [5]1990年1月に本社を東京都町田市原町田二丁目七番四号に移転
    • [6]1990年9月に自社レーベル「avex trax」を創設しレコード制作を開始
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [3]設立年月日は昭和48年6月1日、実質は昭和63年4月11日

依田巽会長兼社長は1998年10月2日の企業説明会で、業界で誰もやらないからエイベックスがやるという発想で、ダンス音楽というニッチな市場から参入したと述べた[7]。大資本の支援を受けない独立系レーベルが、既存のレコード会社と同じポップスで正面から競う余地は乏しかった[8]。エイベックスは独立系レコード会社として『特異性ある創造と貢献』を経営理念に掲げ[9]、市場の需要を先取りした音源の企画・制作・販売を進めた[10]。依田巽会長兼社長は同じ説明会で、俳優の森繁久彌氏のCDや翌年1月に出すヒーリングミュージックを独立系レーベルゆえに出せる例として挙げ[11]、常に若さと新しいものを求める雰囲気を大事にしていると語った[12]

  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [7]ダンス音楽というニッチビジネスから業界に参入した。業界で誰もやらないからエイベックスがやる、という発想だった
    • [8]背景に大資本のバックアップもない独立系レーベル
    • [11]森繁久彌のCD、翌年1月のヒーリングミュージック系の音楽など、やりたいことをどんどんさせている。これは独立系レーベルだからできる
    • [12]常に若さ、そして何か新しいものを求めていくという雰囲気を大事にしている
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [9]独立系レコード会社として「特異性ある創造と貢献」という経営理念のもとで音源の企画・制作・販売を進めてきた
    • [10]市場ニーズを先取りした魅力ある音源の企画・制作・販売を推し進めてきた

本社は1991年5月に東京都町田市鶴間19号へ移り[13]、1993年5月に東京都港区南青山五丁目、1996年2月に同じ南青山の三丁目へ移転した[14]。1988年の設立から8年で、町田市の輸入盤卸は東京都港区南青山に本社を置くレコードメーカーへ変わった。依田巽会長兼社長は、新興10年の独立系でありながら早い時期からガラス張りの経営を通し、独立の堅持と企業集団によるグループ展開、連結ベースの経営の先取りを進めてきたと述べた[15]。エイベックスは音楽CDと映像ソフトの企画、制作、販売を事業の中心に置いた[16]

  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [13]1991年5月に本社を東京都町田市鶴間へ移転
    • [14]1993年5月に東京都港区南青山五丁目、1996年2月に南青山三丁目へ本社を移転
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [15]早い時期からガラス張りの経営をしてきたこと、独立を堅持してきたこと、企業集団によるグループ展開、連結ベースの経営を先取りしてきたことを誇りに思っている(新興10年の独立系の会社)
    • [16]音楽CD、映像ソフトなどの企画、制作を事業のメインとしている
  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年4月に東京都町田市原町田二丁目でエイベックス・ディー・ディーを設立
    • [2]設立と同時に輸入レコードの販売を開始
    • [4]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併したため登記上の設立日は1973年6月1日
    • [5]1990年1月に本社を東京都町田市原町田二丁目七番四号に移転
    • [6]1990年9月に自社レーベル「avex trax」を創設しレコード制作を開始
    • [13]1991年5月に本社を東京都町田市鶴間へ移転
    • [14]1993年5月に東京都港区南青山五丁目、1996年2月に南青山三丁目へ本社を移転
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [3]設立年月日は昭和48年6月1日、実質は昭和63年4月11日
    • [9]独立系レコード会社として「特異性ある創造と貢献」という経営理念のもとで音源の企画・制作・販売を進めてきた
    • [10]市場ニーズを先取りした魅力ある音源の企画・制作・販売を推し進めてきた
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [7]ダンス音楽というニッチビジネスから業界に参入した。業界で誰もやらないからエイベックスがやる、という発想だった
    • [8]背景に大資本のバックアップもない独立系レーベル
    • [11]森繁久彌のCD、翌年1月のヒーリングミュージック系の音楽など、やりたいことをどんどんさせている。これは独立系レーベルだからできる
    • [12]常に若さ、そして何か新しいものを求めていくという雰囲気を大事にしている
    • [15]早い時期からガラス張りの経営をしてきたこと、独立を堅持してきたこと、企業集団によるグループ展開、連結ベースの経営を先取りしてきたことを誇りに思っている(新興10年の独立系の会社)
    • [16]音楽CD、映像ソフトなどの企画、制作を事業のメインとしている
創業ストーリー(2)

テレビスポット投入と原盤権100%の自社保有

エイベックス・ディー・ディーは1992年からテレビスポットの大量投入を始めた[17]。依田巽会長兼社長は、アーティストが常に魅力を感じる会社であろうとして自社のブランドを売り込み、アーティストには活動の場を提供するためにテレビの枠を買ったと説明し[18]、そこまでの投資をしたレコードメーカーは自社が最初だとも語った[19]。作った音源に自社の看板を重ねて売る費用であり、輸入盤を仕入れて卸していた時代には要らなかった支出にあたる。アーティストがいなくなればどうなるかという問いには、グループ内でヒットを生み出す仕組みがあり、そこにアーティストが魅力を感じているため心配はしていないと答えた[20]

  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [17]1992年から大量のテレビスポットを投入した
    • [18]「アーティストが常に魅力を感じるエイベックス」を目指し、自身のブランドを売り込み、アーティストには「場を提供」すべくテレビスポットを投入した
    • [19]そういう投資をしたレコードメーカーは当社が最初である
    • [20]エイベックスがグループ内でヒットを生み出す仕組みを作り出しており、そこにアーティストたちが魅力を感じているので心配していない

依田巽会長兼社長は、音楽を作る人たちこそがエイベックスの生産設備であり生産ノウハウであると語り、完全な競合商品がすぐ出てくるハードウエアと違って、アーティストに模倣品は存在しないと説明した[21]。安室奈美恵・Every Little Thing・globeを自社の商品として挙げ、TRFとhitomiは自社で育てたと述べた[22]。1998年度にはEvery Little Thingが売れ、浜崎あゆみの売り出しにかかっていた[23]。小室哲哉氏は1998年10月の時点で2001年まで契約を更新しており[24]、参入からの10年で主要なアーティストを1人も失わずにきた[25]。若い社員が経営に信頼感を持ち、やりたいことがどんどんできる自由闊達な社風にも意を用いてきたと依田巽会長兼社長は述べた[26]

  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [21]音楽を作ってくれる人たちが大切な生産設備であり生産ノウハウである。ハードウエアと違い安室奈美恵、ELT、globeに対するクローンのアーティストは存在しない
    • [22]TRFもhitomiも全部私どもが育てたアーティストである
    • [23]今期はELTがブレークし、また浜崎あゆみが間もなくブレークする
    • [24]小室哲哉氏が2001年まで契約を更新した
    • [25]過去10年間、主要なアーティストは一人も失っていない
    • [26]若い社員が経営に信頼感を持ち、やりたいことがどんどんできる。そういう自由闊達な社風に意を用いてきた

エイベックスはCDを出すとき、その原盤権を原則100%、悪くても50%は自社が持つ方針を貫いた[27]。原盤権を制作会社や出版社へ渡していれば、ヒットしても手元に入るのは一時の販売益で終わる。依田巽会長兼社長は店頭登録の翌日、原盤権は解散価値として積み上がる資産でありながら財務諸表には現れず、投資家はそれを既に買ったのだと説明した[28]。1997年の新譜リリース数はレーベル別で1位となり[29]、1998年も1位か悪くても2位を見込んだ[30]。返品率は業界の3分の1にとどまり、小売店からの信頼も厚いと依田巽会長兼社長は述べた[31]。MDの浸透でシングルの売上は減っていたが、エイベックスはこれを計画に織り込み済みとし、アルバムはレンタルで発売後すぐには貸し出せない状況にあると説明した[32]

  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [27]アーティストのCDを出す時、その原盤権は原則100%、悪くても50%を当社が所有するという方針を貫いている
    • [28]投資家はまだ財務諸表にはないこうした資産を既に買った
    • [29]昨年はレーベル別で新譜リリースではNo.1になっている
    • [30]今年も多分1位、悪くても2位と思っている
    • [31]返品率は業界の1/3と低く、小売店からの信頼も厚い
    • [32]MDの影響は既に現れておりシングルの売上は減少しているが当社はこれを計画で織り込み済みである。アルバムについてはレンタルでは発売後すぐには貸出できないという状況にある
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [17]1992年から大量のテレビスポットを投入した
    • [18]「アーティストが常に魅力を感じるエイベックス」を目指し、自身のブランドを売り込み、アーティストには「場を提供」すべくテレビスポットを投入した
    • [19]そういう投資をしたレコードメーカーは当社が最初である
    • [20]エイベックスがグループ内でヒットを生み出す仕組みを作り出しており、そこにアーティストたちが魅力を感じているので心配していない
    • [21]音楽を作ってくれる人たちが大切な生産設備であり生産ノウハウである。ハードウエアと違い安室奈美恵、ELT、globeに対するクローンのアーティストは存在しない
    • [22]TRFもhitomiも全部私どもが育てたアーティストである
    • [23]今期はELTがブレークし、また浜崎あゆみが間もなくブレークする
    • [24]小室哲哉氏が2001年まで契約を更新した
    • [25]過去10年間、主要なアーティストは一人も失っていない
    • [26]若い社員が経営に信頼感を持ち、やりたいことがどんどんできる。そういう自由闊達な社風に意を用いてきた
    • [27]アーティストのCDを出す時、その原盤権は原則100%、悪くても50%を当社が所有するという方針を貫いている
    • [28]投資家はまだ財務諸表にはないこうした資産を既に買った
    • [29]昨年はレーベル別で新譜リリースではNo.1になっている
    • [30]今年も多分1位、悪くても2位と思っている
    • [31]返品率は業界の1/3と低く、小売店からの信頼も厚い
    • [32]MDの影響は既に現れておりシングルの売上は減少しているが当社はこれを計画で織り込み済みである。アルバムについてはレンタルでは発売後すぐには貸出できないという状況にある
創業ストーリー(3)

エイベックス・ディー・ディー合併と店頭登録

1998年4月、エイベックス株式会社がエイベックス・ディー・ディーを合併し[33]、同年7月には台北にAvex Taiwanを設立した[34]。1999年3月末の連結子会社には、このAvex Taiwanのほか香港のAVEX ASIA、ニューヨーク州のAVEXPERIENCE AMERICAが並び、国内では流通を担うエイベックス・ディストリビューションとアクシヴ、プライム・ディレクション、ハウディインターナショナル、ヴェルファーレ・エンタテインメントが連なった[35]。依田巽会長兼社長は、レコード会社であるエイベックスの周りに将来のプロフィットセンターとなる子会社群を配置し、その一つ一つが親会社の発展に一緒になって活動していると説明した[36]。アジアでは中国語圏とシンガポール、フィリピンへ積極的に出ていくとも述べた[37]

  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [33]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併
    • [34]1998年7月にAvex Taiwan Inc.を設立
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [35]1999年3月31日現在の連結子会社に㈱エイベックス・ディストリビューション、㈱プライム・ディレクション、㈱ハウディインターナショナル、㈱アクシヴ、㈱ヴェルファーレ・エンタテインメント、AVEXPERIENCE AMERICA INC.(アメリカ合衆国ニューヨーク州)、AVEX TAIWAN INC.(台湾台北市)、AVEX ASIA LIMITED(香港)
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [36]レコード会社である当社の周りに将来新しいプロフィットセンターになる子会社群を配置し、その子会社の一つ一つが親会社の発展に一緒になって活動している
    • [37]アジアには積極的に出ていく。特に中国語圏およびシンガポール、フィリピンなどで展開する

1998年10月1日、エイベックスは日本証券業協会に株式を店頭登録した[38]。株式公開は土砂降りのなかで行われ、依田巽会長兼社長はこれを通過点だと述べた[39]。翌2日の企業説明会では、参入後10年の最後発ながら既にトップグループの位置を確保したとし、浮沈の激しいこの業界で10年でそこへ届いたのはソニー・ミュージックエンタテインメントとエイベックスだけだと語り[40]、経営指標では業界で自社が1位だと自負しているとも話した[41]。同じ席で、純粋なダンス音楽は既に売上の20%程度に過ぎず、かつてダンスを手がけた人たちがポップス系やR&Bへ移ったとして、ダンス音楽のエイベックスからダンス系のエイベックスへ呼び方を変えると付け加えた[42]

  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [38]1998年10月に日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [39]昨日の株式公開では土砂降りの中ですごい経験をさせていただいたが、これは通過点だと思っている
    • [40]参入後10年の最後発ながら既にトップグループの位置を確保した。10年でトップグループとなった企業はSMEと当社しかない
    • [41]経営指標では業界で当社が1位だと自負している
    • [42]純粋なダンス音楽は既に売上の20%程度に過ぎず、昔ダンスをやっていた人達はポップス系やR&Bになっている。ダンス系のエイベックスという言い方に変えようと思っている

1999年3月期の連結販売実績は523億円[43]、同年3月末の従業員は連結530人、エイベックス単体258人[44]。主要な設備は東京都港区南青山三丁目の本社とロンドン支店、東京都港区のディスコ『ヴェルファーレ』で、その事業収入と併設レストランの収入も連結に取り込んだ[45]。大株主には松浦勝人氏と依田巽氏が並び、ソニー・ミュージックエンタテインメントと三和銀行も名を連ねた[46]。不況下で音楽業界の二極分化が進むと依田巽会長兼社長は述べ[47]、1999年3月期の連結経常利益を78億7,000万円、当期純利益を33億1,500万円と見込んだ[48]。依田巽会長兼社長は、店頭登録の前期まで10割配当を続けてきたとして公開後も配当性向25%以上を維持すると約束し[49]、5年以内にグループで1,000億円の売上を掲げた[50]

  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [43]1999年3月期の販売実績合計は52,308百万円
    • [44]1999年3月31日現在の従業員は連結会社530人、当社258人
    • [45]本店所在地は東京都港区南青山三丁目1番30号。主要な設備等は本社(東京都港区)、支店(ロンドン)、ディスコ「ヴェルファーレ」(東京都港区)。ヴェルファーレ事業収入はディスコとそれに併設するレストランの事業収入
    • [46]1999年3月31日現在の大株主に松浦勝人、依田巽、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント、㈱三和銀行
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [47]不況下、音楽業界では二極分化が進んでいる
    • [48]平成11年3月期の連結見通しは経常利益78億70百万円、当期純利益33億15百万円
    • [49]前期まで10割配当をしている。配当性向25%ミニマムは約束したい
    • [50]中期的にはグループで1,000億円の企業にしたい。5年以内に1,000億円
  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [33]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併
    • [34]1998年7月にAvex Taiwan Inc.を設立
    • [38]1998年10月に日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [35]1999年3月31日現在の連結子会社に㈱エイベックス・ディストリビューション、㈱プライム・ディレクション、㈱ハウディインターナショナル、㈱アクシヴ、㈱ヴェルファーレ・エンタテインメント、AVEXPERIENCE AMERICA INC.(アメリカ合衆国ニューヨーク州)、AVEX TAIWAN INC.(台湾台北市)、AVEX ASIA LIMITED(香港)
    • [43]1999年3月期の販売実績合計は52,308百万円
    • [44]1999年3月31日現在の従業員は連結会社530人、当社258人
    • [45]本店所在地は東京都港区南青山三丁目1番30号。主要な設備等は本社(東京都港区)、支店(ロンドン)、ディスコ「ヴェルファーレ」(東京都港区)。ヴェルファーレ事業収入はディスコとそれに併設するレストランの事業収入
    • [46]1999年3月31日現在の大株主に松浦勝人、依田巽、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント、㈱三和銀行
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [36]レコード会社である当社の周りに将来新しいプロフィットセンターになる子会社群を配置し、その子会社の一つ一つが親会社の発展に一緒になって活動している
    • [37]アジアには積極的に出ていく。特に中国語圏およびシンガポール、フィリピンなどで展開する
    • [39]昨日の株式公開では土砂降りの中ですごい経験をさせていただいたが、これは通過点だと思っている
    • [40]参入後10年の最後発ながら既にトップグループの位置を確保した。10年でトップグループとなった企業はSMEと当社しかない
    • [41]経営指標では業界で当社が1位だと自負している
    • [42]純粋なダンス音楽は既に売上の20%程度に過ぎず、昔ダンスをやっていた人達はポップス系やR&Bになっている。ダンス系のエイベックスという言い方に変えようと思っている
    • [47]不況下、音楽業界では二極分化が進んでいる
    • [48]平成11年3月期の連結見通しは経常利益78億70百万円、当期純利益33億15百万円
    • [49]前期まで10割配当をしている。配当性向25%ミニマムは約束したい
    • [50]中期的にはグループで1,000億円の企業にしたい。5年以内に1,000億円

API for AI Agents — 認証不要、URLをGETするだけで機械可読なJSONをトークン消費を抑えつつ取得できます。

歴史年表 1988〜2025年

エイベックスの沿革1988〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1988〜1998年輸入レコード卸から自社レーベル「avex trax」へ東京都町田市にエイベックス・ディー・ディーを設立★★★
輸入レコードの販売を開始
自社レーベル「avex trax」を創設★★★
レコード制作に参入★★
本社を東京都港区南青山に移転
エイベックスがエイベックス・ディー・ディーを合併
台湾に Avex Taiwan を設立
日本証券業協会に株式を店頭登録
1999〜2004年1,000億円企業集団構想と依田巽会長の退任東京証券取引所市場第一部に上場
松浦勝人会社分割により持株会社体制に移行★★★
松浦勝人エイベックス・グループ・ホールディングスに商号変更★★
2005〜2014年CD比率6割からの脱却とライブ・映像事業の拡大松浦勝人会社分割によりエイベックス・マネジメントを設立
松浦勝人会社分割によりエイベックス・ミュージック・パブリッシングを設立
松浦勝人Avex International Holdings Singapore を子会社化★★
松浦勝人会社分割によりエイベックス・ピクチャーズを設立★★
2015〜2026年dTVの誤算とXGを生む自社IP創出への回帰松浦勝人講談社・集英社・小学館と共同でアニメタイムズ社を設立★★
松浦勝人2社合併によりエイベックス・エンタテインメントに商号変更
松浦勝人エイベックス・グループ・ホールディングスがエイベックスに商号変更★★
黒岩克巳米国に Avex USA を設立
黒岩克巳ライブ配信事業の LIVESTAR を子会社化
黒岩克巳プライム市場に移行
黒岩克巳サウジアラビアに Avex Saudi Arabia を設立
黒岩克巳米国の S10 Entertainment & Media を子会社化★★
出典・参考 3件
出典・参考
  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号

免責事項およびポリシー