エイベックス の歴史

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創業 1988年
創業者 松浦勝人
創業地 東京都町田市
創業 1988年4月、東京都町田市原町田二丁目にエイベックス・ディー・ディーが設立され
1988年4月、東京都町田市原町田二丁目にエイベックス・ディー・ディーが設立され、輸入レコードの販売を開始した。仕入れて卸す商いでは制作費も原盤権も他社が持ち、手元に残るのは仕入値と売値の差にとどまる。1990年9月、同社は自社レーベル「avex trax」を創設してレコード制作へ参入した。大資本の支援を受けない独立系が既存のレコード会社と同じポップスで正面から競う余地は乏しく、業界で誰も手をつけないダンス音楽から入っている。本社は1991年に町田市鶴間、1993年に港区南青山へ移り、1998年4月にはエイベックス株式会社がエイベックス・ディー・ディーを合併して、登記上の設立日は前身の1973年6月1日を引き継いだ。
決断 作った音源の権利を渡さないという条件を、創業から外していない。制作会社や出版社に
作った音源の権利を渡さないという条件を、創業から外していない。制作会社や出版社に権利を渡すと、ヒットが出ても一時の販売益しか手元に残らない。そう考えた同社は、CDを出す際の原盤権を原則100%、低くとも50%は自社で持つ方針を崩さなかった。1992年からはテレビスポットを大量に流し、自社で作った音源にブランドを載せて売り込む費用も自前で賄った。もっとも権利の源は社員でなく所属アーティストにあり、2004年8月に創業メンバーの松浦勝人専務が辞めると歌手の間で移籍を匂わせる動きが続き、8月2日に株価はストップ安をつけた。会社に権利が残っても、それを生む人が会社に留まるとは限らないという構造が、ここで一度だけ露わになった。
現況 売上の83%を占める音楽事業の営業利益率は、3%に満たない。2026年3月期の連
売上の83%を占める音楽事業の営業利益率は、3%に満たない。2026年3月期の連結売上高は1,466億円、営業利益41億円、当期純利益36億円。内訳は音楽1,214億円(セグメント利益35億円)、アニメ・映像211億円(11億円)、海外40億円(5億円の損失)。2021年3月期にはライブ公演が止まって売上が815億円へ落ち営業損失62億円を出したが、固定資産売却益287億円で当期純利益128億円の黒字になった。2025年4月には米国のS10 Entertainment & Mediaを子会社化し、2026年3月には米国にAvex Catalog Fund Iを設けている。原盤権を自社に残してきた会社が、38年後には他社の楽曲カタログを取得するファンドを米国に置いた。
競合 権利を持っていることと、それが利益になることは同じではない。音楽事業は連結売上の
権利を持っていることと、それが利益になることは同じではない。音楽事業は連結売上の83%を占めながら、セグメント利益率は2.9%にとどまる。同じ権利を保有する側でも、作品を貸す側へ移った東映アニメーションは連結の営業利益率33.1%を保っている。差は権利の有無ではなく、同じ権利を何度貸せるかにある。エイベックスの原盤は所属アーティストの活動に紐づき、活動が止まればその年の売上ごと消える。2021年3月期に音楽事業の売上が840億円から428億円へ半減した際、赤字を埋めたのは権利収入ではなく固定資産の売却益だった。劇場を不動産として運用する体制へ移した東宝と違い、エイベックスが不動産で穴を埋められたのは一度きりだった。
長期業績の推移 1998〜2026年
エイベックス:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円)純利益率(%)
2002年3月期〜2026年3月期

第1章 1988年〜 輸入レコード卸から自社レーベル「avex trax」へ

1988年〜町田市の輸入レコード卸から自社レーベル創設へ

エイベックス・ディー・ディーは1988年4月、東京都町田市原町田二丁目に設立され、輸入レコードの販売を開始した。仕入れて卸す商いでは、制作費も原盤権も他社が持ち、手元に残るのは仕入値と売値の差にとどまる。登記上の設立日は1973年6月1日で、実質上の設立日の1988年4月11日とは15年の開きがある。1998年4月にエイベックス株式会社がエイベックス・ディー・ディーを合併し、存続会社の登記を引き継いだためにこの開きが生まれた。1990年1月に同じ町田市原町田二丁目のなかで本社を移し、同年9月には自社レーベル"avex trax"を創設してレコード制作に参入した。

  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年4月に東京都町田市原町田二丁目でエイベックス・ディー・ディーを設立
    • [2]設立と同時に輸入レコードの販売を開始
    • [4]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併したため登記上の設立日は1973年6月1日
    • [5]1990年1月に本社を東京都町田市原町田二丁目七番四号に移転
    • [6]1990年9月に自社レーベル「avex trax」を創設しレコード制作を開始
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [3]設立年月日は昭和48年6月1日、実質は昭和63年4月11日

業界で誰もやらないから自社がやる——エイベックスはその発想で、ダンス音楽というニッチな市場から参入した。大資本の支援を受けない独立系レーベルが、既存のレコード会社と同じポップスで正面から競う余地は乏しかった。エイベックスは独立系レコード会社として"特異性ある創造と貢献"を経営理念に掲げ、市場の需要を先取りした音源の企画・制作・販売を進めた。1998年10月2日の企業説明会では、俳優の森繁久彌氏のCDや翌年1月に出すヒーリングミュージックが独立系レーベルゆえに出せる企画として並び、常に若さと新しいものを求める雰囲気を大事にする社風が示された。

  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [7]ダンス音楽というニッチビジネスから業界に参入した。業界で誰もやらないからエイベックスがやる、という発想だった
    • [8]背景に大資本のバックアップもない独立系レーベル
    • [11]森繁久彌のCD、翌年1月のヒーリングミュージック系の音楽など、やりたいことをどんどんさせている。これは独立系レーベルだからできる
    • [12]常に若さ、そして何か新しいものを求めていくという雰囲気を大事にしている
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [9]独立系レコード会社として「特異性ある創造と貢献」という経営理念のもとで音源の企画・制作・販売を進めてきた
    • [10]市場ニーズを先取りした魅力ある音源の企画・制作・販売を推し進めてきた
参考文献[1]-[12]
  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
    • [1]1988年4月に東京都町田市原町田二丁目でエイベックス・ディー・ディーを設立
    • [2]設立と同時に輸入レコードの販売を開始
    • [4]1998年4月にエイベックス㈱がエイベックス・ディー・ディー㈱を合併したため登記上の設立日は1973年6月1日
    • [5]1990年1月に本社を東京都町田市原町田二丁目七番四号に移転
    • [6]1990年9月に自社レーベル「avex trax」を創設しレコード制作を開始
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号
    • [3]設立年月日は昭和48年6月1日、実質は昭和63年4月11日
    • [9]独立系レコード会社として「特異性ある創造と貢献」という経営理念のもとで音源の企画・制作・販売を進めてきた
    • [10]市場ニーズを先取りした魅力ある音源の企画・制作・販売を推し進めてきた
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
    • [7]ダンス音楽というニッチビジネスから業界に参入した。業界で誰もやらないからエイベックスがやる、という発想だった
    • [8]背景に大資本のバックアップもない独立系レーベル
    • [11]森繁久彌のCD、翌年1月のヒーリングミュージック系の音楽など、やりたいことをどんどんさせている。これは独立系レーベルだからできる
    • [12]常に若さ、そして何か新しいものを求めていくという雰囲気を大事にしている

第2章 1999-2004 (気が向いたら執筆します!) 1,000億円企業集団構想と依田巽会長の退任

第3章 2005-2014 (気が向いたら執筆します!) CD比率6割からの脱却とライブ・映像事業の拡大

第4章 2015-2026 (気が向いたら執筆します!) dTVの誤算とXGを生む自社IP創出への回帰

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歴史年表 1988〜2025年

エイベックスの沿革1988〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1988〜1998年輸入レコード卸から自社レーベル「avex trax」へ東京都町田市にエイベックス・ディー・ディーを設立★★★
輸入レコードの販売を開始★
自社レーベル「avex trax」を創設★★★
レコード制作に参入★★
本社を東京都港区南青山に移転★
エイベックスがエイベックス・ディー・ディーを合併★
台湾に Avex Taiwan を設立★
日本証券業協会に株式を店頭登録★
1999〜2004年1,000億円企業集団構想と依田巽会長の退任東京証券取引所市場第一部に上場★
松浦勝人会社分割により持株会社体制に移行★★★
松浦勝人エイベックス・グループ・ホールディングスに商号変更★★
2005〜2014年CD比率6割からの脱却とライブ・映像事業の拡大松浦勝人会社分割によりエイベックス・マネジメントを設立★
松浦勝人会社分割によりエイベックス・ミュージック・パブリッシングを設立★
松浦勝人Avex International Holdings Singapore を子会社化★★
松浦勝人会社分割によりエイベックス・ピクチャーズを設立★★
2015〜2026年dTVの誤算とXGを生む自社IP創出への回帰松浦勝人講談社・集英社・小学館と共同でアニメタイムズ社を設立★★
松浦勝人2社合併によりエイベックス・エンタテインメントに商号変更★
松浦勝人エイベックス・グループ・ホールディングスがエイベックスに商号変更★★
黒岩克巳米国に Avex USA を設立★
黒岩克巳ライブ配信事業の LIVESTAR を子会社化★
黒岩克巳プライム市場に移行★
黒岩克巳サウジアラビアに Avex Saudi Arabia を設立★
黒岩克巳米国の S10 Entertainment & Media を子会社化★★
出典・参考 3件
出典・参考
  • エイベックス 有価証券報告書【沿革】
  • 証券アナリストジャーナル 1998年11月号(依田巽・企業説明会)
  • 証券(新規上場会社紹介)2000年52巻2号

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