決断
不況期にこそ増設し、稼働率を落とさない方針を50年続けてきた。1973年にテキサスへ設立した塩ビ子会社シンテックは、米国21社中13位の後発だった。1976年、社長の小田切新太郎氏は取締役会の反対を押し切って優先交渉権を行使してシンテックを完全子会社化した。合弁相手の同意が要らなくなり、景気後退期の増設を単独で決められるようになる。1990年8月に就任した金川千尋氏は、シンテックで12年検証した減産せず高稼働のまま増設する手法を塩ビ・半導体シリコン・シリコーンの全事業へ展開する。投資は五年分のキャッシュフローを目安に自己資金で賄い、借入を持たなかった。2016年にはシンテック社長を5年半務めた斉藤恭彦氏へ社長職を移譲している。
2016年6月 斉藤恭彦氏が社長就任
売上高と営業利益率2016 2017 2022 売上高(億円) 12,798 12,374 20,744 営業利益率(%) 16.3 19.3 32.6 1990年8月 シンテック方式の全社展開
業績の推移1990 1995 売上高(億円) 4,250 5,229 純利益率(%) 6.5 5.1 1979年 ダウコーニングとの合弁設立
業績の推移1978 1979 1984 売上高(億円) 956 1,015 2,061 経常利益率(%) 1.8 4.1 7.3 1976年7月 シンテックの完全子会社化
業績の推移1975 1976 1981 売上高(億円) 774 837 1,390 経常利益率(%) 2.9 1.0 3.0 1953年1月 GEとの提携でシリコーン事業化
GEとの提携でシリコーン事業化肥料統制の廃止による販売戦の激化を受け、終戦直後から自社で続けていたシリコーン研究を米ゼネラル・エレクトリック社の技術提携で事業化し、肥料一本の売上構成を10年かけて入れ替えた事業構造の選択同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移1952 1953 1958 売上高(億円) 27 32 55 営業利益率(%) 17.6 13.4 11.8