- 持株会社化以降の社長は和田洋一氏(FY02〜FY11)、松田洋祐氏(FY12〜FY21)、桐生隆司氏(FY22〜現任)の3名で、いずれも在任10年前後を一区切りとする交代。前任者を10年単位で送り出すリズムは、長期で経営を委ねつつ世代を切り替える承継の型を示す。
- 現任の桐生隆司氏は1975年生まれで、就任時に約47歳。スクウェア・エニックスグループの経営推進部長を経ての昇格であり、グループ内部の経営企画系から登った内製のトップである。和田氏が旧スクウェア出身、松田氏が合併後体制で育った人材という流れの先に、生え抜きの世代交代が置かれている。
- エニックスの創業者である福嶋康博氏は持株会社の代表からは退き、社長系譜は創業家から専門経営者へ移っている。2003年の合併とその後の持株会社化を経て、トップの供給源が創業者個人から内部育成の経営層へ切り替わった点が、同社の承継の断絶点となる。