- 持株会社の社長を担ったのは松原健二氏(FY08〜FY09)、襟川陽一氏(FY10〜FY23)、鯉沼久史氏(FY24〜)の3名。松原氏は外部からの登用、襟川陽一氏は1978年に光栄を興した創業者、鯉沼氏は1994年に光栄へ入社した生え抜きで、3名中2名が社内・創業家の出自である。外部出身の松原氏が短期で退き、その後は創業者から生え抜きへと内製の系譜が引き継がれた構図がうかがえる。
- 在任期間は襟川陽一氏が14年(FY10〜FY23)と突出して長く、松原氏は2年(FY08〜FY09)にとどまる。創業者の長期在任が交代サイクルの平均を押し上げており、トップ交代は頻繁ではない。襟川陽一氏は社長を退いた後もFY24時点で代表取締役会長兼取締役会議長として代表権を保持し、会長への移行後も中枢に残る承継のかたちをとっている。
- 昇進元の領域は襟川陽一氏が事業創業・経営、鯉沼氏がゲーム開発の現場を経た事業執行系に分類できる。鯉沼氏は1994年入社後、執行役員(2006年)、常務執行役員、専務取締役を経て2015年に事業会社社長(COO)、FY24に持株会社の代表取締役社長執行役員CEOへ就いた。約20年をかけて開発出身者が段階的に最高位へ達した育成過程をたどる。
- 系譜の断絶点は、創業者・襟川陽一氏が直接社長を務める以前に外部出身の松原氏が社長に就いていた点と、2009年のテクモとの統合を経て持株会社体制が築かれた点にある。創業家がトップを退いた後を生え抜きが継ぐFY24の交代も節目であり、創業者個人から組織への移行が進む局面に位置する。