- FY93/1994年3月期から社長を務めたのは通産省を経て入った創業家3代目の北修爾氏で、その後はFY10/2011年4月就任の古川弘成氏、FY21/2022年4月就任の中川洋一氏へと引き継がれた。北氏は財テクの後始末を担った官僚出身の外来トップ、続く2名はいずれも阪和興業に新卒で入った生え抜きで、社長の供給源が創業家・外来から社内昇進へ移った。
- 在任期間は北修爾氏が約17年、古川弘成氏がFY10からFY20までの11年、中川洋一氏がFY21以降4期目に入る。長期政権だった北体制の後は10年前後で世代交代する形に落ち着き、トップの固定化を避ける運用へ転じている。
- 古川弘成氏は阪和興業入社後にアジア営業を歩んで社長へ、中川洋一氏は経理・関連事業を率いる管理畑から社長へ昇った。営業統括の現場と財務・管理の双方から代表取締役社長が出ており、昇進元の領域は一本ではない。
- 創業家の北家が直接トップを担ったのは北修爾氏までで、FY10の古川弘成氏就任を境に創業家から社内生え抜きへ系譜が切り替わった。創業者一族による経営承継が制度として続く同業他社とは異なり、阪和興業では本業を立て直したのち創業家以外の生え抜きへ経営を委ねる体制に移行している。