- 直近の社長は稲畑勝太郎氏で、FY05(2005年12月就任)から現任まで一貫して代表取締役社長を務める。1989年1月に稲畑産業へ入社し取締役・常務・専務執行役員と社内を昇り詰めた生え抜きで、外部からの招聘ではなく内部育成の系譜にある。
- 創業者と同名の稲畑勝太郎氏が社長を担う点に、1890年創業の稲畑染料店から続く創業家の名跡を引き継ぐ承継のかたちが表れている。代表取締役の中で唯一46万7,000株を保有し、執行と所有の両面で創業家の重心が残る。
- 在任期間は20年規模と長く、FY05からFY13までは社長執行役員、FY14以降は社長執行役員の肩書で執行のトップを兼ねてきた。1995年の取締役就任から社長まで10年をかけて段階的に職位を上げる、社内昇進を前提とした登用である。
- 昇進元は化学品・染料を起点とする本体事業全般で、特定セグメントの専任を経るより取締役・常務・専務として全社を見渡す立場を重ねてきた。事業部門の単線ではなく経営層としての横断的な経歴が社長就任の下敷きになっている。