MTG の歴史

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創業 1996年
創業者 松下剛
創業地 愛知県岡崎市
創業 1996年、松下剛氏が愛知県岡崎市に株式会社エムティージーブレイズを設立した。松
1996年、松下剛氏が愛知県岡崎市に株式会社エムティージーブレイズを設立した。松下氏は1994年に23歳で中古車販売業を始め、その1年半後にセラミック活水器と呼ばれる商材の代理店へ、次いでそのメーカーへ転じている。2004年にはウォーターサーバー"宅水便のキララ"の営業を開始した。海外へ出る機会が増えるなかで、技術で優れた日本製品が海外の製品に選ばれない場面をたびたび目にし、技術だけでは足りないという認識に至る。2009年2月、千円前後の品が並ぶ市場へ2万円を超える価格で美容ローラー"ReFa"を発売し、ブランド開発の会社へ転じた。ベアリングの選定から肌に触れる面のプラチナコーティングまで作り込む一方、生産設備は持たず外部へ委託した。2010年8月に名古屋市中村区へ研究開発センターを開設し、2013年4月には本社をそこへ移している。
決断 商品より先に、その商品を保証する名前を確保した。2013年11月、MTGはプロフ
商品より先に、その商品を保証する名前を確保した。2013年11月、MTGはプロフットボーラーのクリスティアーノ・ロナウド選手と共同商品開発とプロモーションの契約を締結する。EMS機器を発売する1年8か月前である。EMSは技術としては古く、市場には効きめの裏づけが乏しい安価な類似商品が並んでいた。2015年7月、京都大学名誉教授の森谷敏夫氏が導いた周波数20Hzと自社の波形技術、ロナウド選手のトレーニング理論を組み合わせてEMS機器"SIXPAD"を発売した。SIXPADは発売から2年で累計出荷100万台を超え、2018年7月の上場時にはReFaと合わせて売上高の約8割を占めた。作る設備を持たない会社は、性能そのものではなく、それを裏づける名前を先に確保することで売価を保った。
現況 売上は、商品を試した人の数に沿って戻った。2025年9月期の売上高は988億円、
売上は、商品を試した人の数に沿って戻った。2025年9月期の売上高は988億円、営業利益107億円、当期純利益79億円で、いずれも上場した2018年9月期を上回った。美容室との契約は44,360店舗に達し、期初の目標42,000店舗を超えた。客室にReFaの機器を据えるReFaルームは3,840施設・84,700室へ広がり、2025年9月の月間想定体感者数は174万人を超えている。セグメント別では、直販のダイレクトマーケティング事業が売上378億円・利益106億円、美容室などへ卸すプロフェッショナル事業が248億円・44億円、リテールストア事業が304億円・36億円である。説明して売る費用を、客が自分で効きめを確かめる場所への投資へ替えたことが、過去最高の売上を生んだ。
競合 同じ効きめをうたう安価な品が並ぶ棚で、価格を下げずに残ってきた。美容ローラーは千
同じ効きめをうたう安価な品が並ぶ棚で、価格を下げずに残ってきた。美容ローラーは千円前後の品が出回る市場で、EMSも裏づけの乏しい類似商品が並ぶ領域だった。MTGは知的財産の確保へ投資して類似品と距離を取り、価格帯を下げていない。もっとも上場翌年の2019年9月期には、中国の電子商取引規制で日本と韓国の免税店売上が落ち、売上の過半を1ブランドに依存する構成が減収をそのまま業績へ通した。上海の子会社などで不適切な会計処理が見つかると、取締役会を刷新し、京セラ出身の大田嘉仁氏を会長に迎えた。2025年9月期のグローバル事業は売上15億円で経常損失4億8,100万円を計上している。国内では体感の場を増やして売上を戻したが、その場を持たない海外では同じ売り方が効いていない。
長期業績の推移 1950〜2025年
MTG:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2014年9月期2025年9月期

第1章 1996年〜 中古車販売から始まり、水の宅配で消費者と向き合った12年(1996〜2008)

1996年〜23歳での起業と、名古屋へ拠点を移すまでの8年

創業者の松下剛氏は、1994年、23歳で中古車販売業を始めた。1年半後にはセラミック産業が集まる愛知の地の利を見て活水器の代理店販売に入り、やがて自ら活水器メーカーへ転じた法人の形をとったのは2年後である。1996年1月、愛知県岡崎市にエムティージーブレイズを設立し、代表取締役社長に就任した。資本金は1000万円だった。消費者へ自社ブランドを売る会社になるまでには、ここから8年を要する。後年に美容ローラーとトレーニング機器で知られる会社は、名古屋へ出て水を配るところから消費者と向き合った。

  • 致知 2019年3月号「すべては恩返しのために」
    • [1]1994年に23歳で起業し中古車販売業を開始
  • 経済界 2019年5月14日
    • [2]松下剛は起業の1年半後にセラミック活水器の代理店販売に入り、次いで活水器メーカーへ転じた
  • 有価証券報告書
    • [3]1996年1月 愛知県岡崎市に株式会社エムティージーブレイズを設立(1994年の中古車販売業開始から2年後)
    • [4]1996年1月 愛知県岡崎市にエムティージーブレイズを設立し、松下剛が代表取締役社長に就任
    • [5]設立時の資本金は10,000千円
    • [6]1996年1月の設立から8年後の2004年12月、愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」の営業を開始

設立から数年の動きは、資本の積み増しと名前の整理に集中した。1998年12月に資本金を3500万円へ増やし、1999年8月には社名をエムティージーブレイズからエムティージーへ改めた。2002年4月には子会社としてブレイズを設立し、創業時から続く中古自動車販売を分けて持たせた。ブレイズはその後もMTGへ車両を納める関係会社として残る。2003年11月には本社を岡崎市から名古屋市中村区のMTG HIKARIビルへ移した。創業から7年が過ぎたこの時点でも、消費者が名前で選んで買う自社の商品は持っていなかった。

  • 有価証券報告書
    • [7]1998年12月 資本金を35,000千円に増資
    • [8]1998年12月 資本金を35,000千円に増資/1999年8月 商号を株式会社エムティージーブレイズから株式会社エムティージーに変更
    • [9]1999年8月 社名を株式会社エムティージーブレイズから株式会社エムティージーに変更
    • [10]2002年4月 株式会社ブレイズを連結子会社(100%)として設立
    • [11]ブレイズは中古自動車販売事業を営み、MTGへの車両販売を関係内容とする連結子会社
    • [12]2003年11月 愛知県名古屋市中村区MTG HIKARIビルに本社を移転
    • [13]1996年1月の設立から2003年11月の本社移転まで7年。自社ブランド商品の第1号「宅水便のキララ」の営業開始は翌2004年12月
参考文献[1]-[13]
  • 致知 2019年3月号「すべては恩返しのために」
    • [1]1994年に23歳で起業し中古車販売業を開始
  • 経済界 2019年5月14日
    • [2]松下剛は起業の1年半後にセラミック活水器の代理店販売に入り、次いで活水器メーカーへ転じた
  • 有価証券報告書
    • [3]1996年1月 愛知県岡崎市に株式会社エムティージーブレイズを設立(1994年の中古車販売業開始から2年後)
    • [4]1996年1月 愛知県岡崎市にエムティージーブレイズを設立し、松下剛が代表取締役社長に就任
    • [5]設立時の資本金は10,000千円
    • [6]1996年1月の設立から8年後の2004年12月、愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」の営業を開始
    • [7]1998年12月 資本金を35,000千円に増資
    • [8]1998年12月 資本金を35,000千円に増資/1999年8月 商号を株式会社エムティージーブレイズから株式会社エムティージーに変更
    • [9]1999年8月 社名を株式会社エムティージーブレイズから株式会社エムティージーに変更
    • [10]2002年4月 株式会社ブレイズを連結子会社(100%)として設立
    • [11]ブレイズは中古自動車販売事業を営み、MTGへの車両販売を関係内容とする連結子会社
    • [12]2003年11月 愛知県名古屋市中村区MTG HIKARIビルに本社を移転
    • [13]1996年1月の設立から2003年11月の本社移転まで7年。自社ブランド商品の第1号「宅水便のキララ」の営業開始は翌2004年12月

2004年〜名古屋への本社移転と、ウォーターサーバー事業への参入

自社の名前で売る事業として最初に立ち上げたのは、美容でも健康機器でもなく水だった。2004年12月、名古屋市北区で"宅水便のキララ"の営業を始めた。翌2005年3月には愛知万博へ出展し、会場で商品を知らせた。水の宅配は容器と設備を自前で抱える事業で、注文が増えるほど工場の能力が要る。2005年6月、増産体制を組むためにキララ事業部を工場ごと愛知県海部郡大治町へ移し、2006年9月にはさらに名古屋市中川区へ移した。参入から2年で工場を二度動かした。この間の2005年9月、社名をエムティージーからMTGへ改めた

  • 有価証券報告書
    • [14]2004年12月 愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」営業開始(自社ブランド事業の第1号)
    • [15]2004年12月 愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」営業開始
    • [16]2005年3月「宅水便のキララ」が2005年日本国際博覧会(愛知万博)に出展
    • [17]2005年6月 増産体制を構築するためキララ事業部(兼工場)を愛知県海部郡大治町へ移転
    • [18]2006年9月 キララ事業部(兼工場)を愛知県名古屋市中川区へ移転
    • [19]キララ事業部(兼工場)を2005年6月に愛知県海部郡大治町、2006年9月に名古屋市中川区へ移転(2004年12月の営業開始から2年で2度)
    • [20]2005年9月 社名を株式会社エムティージーから株式会社MTGに変更

水の事業は許認可と衛生管理の積み上げを求めた。2006年12月に抗菌製品技術協議会が認定するSIAAマークを取得し、2009年7月にはキララ事業部中川工場でHACCPの認証を得た。設立から10年で名前を二度変え、事業の中心は消費者へ届ける水へ移った。水の宅配はその後も設備を求め、2016年11月には山梨県南都留郡山中湖村にキララ富士山工場を開設した。2017年4月には水とサーバーを一新してブランド名を"Kirala"に改めたが、2020年3月、会社分割で切り出して全株式を売却することになる。

  • 有価証券報告書
    • [21]2006年12月 抗菌製品技術協議会認定のSIAAマークを取得/2009年7月 キララ事業部中川工場でHACCP取得
    • [22]2006年12月 抗菌製品技術協議会認定のSIAAマークを取得
    • [23]2009年7月 HACCP取得(キララ事業部中川工場)
    • [24]商号変更は1999年8月(エムティージーブレイズ→エムティージー)と2005年9月(エムティージー→MTG)の2度
    • [25]2016年11月 山梨県南都留郡山中湖村にキララ富士山工場を開設
    • [26]2017年4月 商品(水及びウォーターサーバー)を一新し、ブランド名を「Kirala」としてリブランディング
    • [27]2020年3月 ウォーターサーバー事業を新設分割により株式会社Kiralaへ承継し全株式を売却
参考文献[14]-[27]
  • 有価証券報告書
    • [14]2004年12月 愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」営業開始(自社ブランド事業の第1号)
    • [15]2004年12月 愛知県名古屋市北区にて「宅水便のキララ」営業開始
    • [16]2005年3月「宅水便のキララ」が2005年日本国際博覧会(愛知万博)に出展
    • [17]2005年6月 増産体制を構築するためキララ事業部(兼工場)を愛知県海部郡大治町へ移転
    • [18]2006年9月 キララ事業部(兼工場)を愛知県名古屋市中川区へ移転
    • [19]キララ事業部(兼工場)を2005年6月に愛知県海部郡大治町、2006年9月に名古屋市中川区へ移転(2004年12月の営業開始から2年で2度)
    • [20]2005年9月 社名を株式会社エムティージーから株式会社MTGに変更
    • [21]2006年12月 抗菌製品技術協議会認定のSIAAマークを取得/2009年7月 キララ事業部中川工場でHACCP取得
    • [22]2006年12月 抗菌製品技術協議会認定のSIAAマークを取得
    • [23]2009年7月 HACCP取得(キララ事業部中川工場)
    • [24]商号変更は1999年8月(エムティージーブレイズ→エムティージー)と2005年9月(エムティージー→MTG)の2度
    • [25]2016年11月 山梨県南都留郡山中湖村にキララ富士山工場を開設
    • [26]2017年4月 商品(水及びウォーターサーバー)を一新し、ブランド名を「Kirala」としてリブランディング
    • [27]2020年3月 ウォーターサーバー事業を新設分割により株式会社Kiralaへ承継し全株式を売却

第2章 2009-2018 (気が向いたら執筆します!) ReFaとSIXPADの急成長、アジア・米欧の販社展開とマザーズ上場

第3章 2019-2026 (気が向いたら執筆します!) 中国子会社の不適切会計と巨額赤字、ウォーターサーバー売却から過去最高売上へ

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歴史年表 1996〜2025年

MTGの沿革1996〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1996〜2008年中古車販売から始まり、水の宅配で消費者と向き合った12年(1996〜2008)松下剛愛知県岡崎市でエムティージーブレイズを設立★★★
松下剛資本金を3500万円に増資
松下剛社名をエムティージーブレイズからエムティージーに変更
松下剛子会社としてブレイズを設立
松下剛本社を名古屋市中村区へ移転
松下剛ウォーターサーバー事業「宅水便のキララ」を開始★★
松下剛「宅水便のキララ」で愛知万博に出展
松下剛社名をエムティージーからMTGに変更
2009〜2018年ReFaとSIXPADの急成長、アジア・米欧の販社展開とマザーズ上場松下剛美容ローラーを起点としたブランド開発企業への業態転換

2009年2月、MTGが美容ローラー"ReFa"を発売し、同じ月に化粧品製造販売業の許可を取得した経営判断。活水器やウォーターサーバーを手がけてきた名古屋の未上場企業が、企画・開発とブランドを自社に残し生産を外部へ委ねる会社へ、事業の輪郭を作り替えた。松下剛社長の主導による。

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★★★
松下剛化粧品製造販売業の許可を取得
松下剛資本金を1億円に増資
松下剛名古屋市中村区に研究開発センターを開設
松下剛東京都千代田区に東京支社を開設
松下剛中国にMTG深圳を設立
松下剛本社を研究開発センターへ移転
松下剛台湾に販売子会社のMTG台湾を設立
松下剛中国に販売子会社のMTG上海を設立
松下剛M&Live(現MTGプロフェッショナル)を子会社化
松下剛「MDNA SKIN」「PAO」「Style」の相次ぐ発売★★
松下剛シンガポールに販売子会社のMTGパシフィックを設立
松下剛大阪市淀川区と福岡市博多区に営業所を開設
松下剛EMS機器を軸に、クリスティアーノ・ロナウド選手を起用した第2ブランドの構築

2015年7月、MTGがEMS(筋電気刺激)のトレーニングブランド"SIXPAD"を発売し、美容ローラー"ReFa"に次ぐ第2のブランドへ育てた経営判断。京都大学名誉教授の森谷敏夫氏の研究、MTGの独自波形技術、プロフットボーラーのクリスティアーノ・ロナウド選手のトレーニング理論を組み合わせた商品で、同選手との契約は発売より前の2013年11月に結ばれていた。

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★★★
松下剛サカモトクリエイトを子会社化
松下剛名古屋市東区にMTGカスタマーサービスセンターを開設
松下剛山梨県山中湖村にキララ富士山工場を開設
松下剛米国に販売子会社のMTG USAを設立
松下剛ウォーターサーバー事業の「Kirala」への刷新
松下剛韓国に販売子会社のMTG KOREAを設立
松下剛表参道ヒルズにReFa初の体感型店舗を開店★★
松下剛ミチノ製薬(後のMTGメディカル)を子会社化
松下剛英国・オランダ・フランスへの販売子会社の設置
松下剛東京証券取引所マザーズ市場への株式上場
松下剛SIXPAD STATION1号店を代官山に開店★★
松下剛投資子会社のMTG Venturesを設立
松下剛長崎県五島市で五島の椿を設立
2019〜2026年中国子会社の不適切会計と巨額赤字、ウォーターサーバー売却から過去最高売上へ松下剛不適切な会計処理を受けた取締役会の刷新と、京セラ出身の会長の招聘

2019年、連結子会社のMTG上海と中国向け越境EC事業で不適切な営業取引行為と会計処理が行われていたことが第三者委員会の調査で判明した。MTGは過年度の決算を訂正し、12月の定時株主総会で取締役会を刷新して会計監査人も入れ替え、9月には京セラ出身の大田嘉仁氏を会長に迎えた。松下剛社長は辞任せず、『私の責任の取り方は経営者として業績を回復させていくことにある』と、業績の回復を自らの責任の取り方に挙げた。

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★★★
松下剛2019年9月期の最終赤字267億円への下方修正★★
松下剛スマートリングを手がけるEVERINGを設立
松下剛ウォーターサーバー事業の会社分割と全株式の売却★★
松下剛東京証券取引所グロース市場への移行
松下剛ジェイエスティを子会社化
松下剛売上高988億円で過去最高を更新★★
出典・参考 3件
出典・参考
  • 有価証券報告書
  • 致知 2019年3月号「すべては恩返しのために」
  • 経済界 2019年5月14日

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