エルピーダメモリ の歴史

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創業 1999年
母体 日本電気+日立製作所
創業地 東京都中央区八重洲
創業
1999年12月、日本電気と日立製作所が両社のDRAM事業を持ち寄り、東京都中央区八重洲にNEC日立メモリ株式会社を設立した。2000年4月に開発事業を始め、同年5月に商号をエルピーダメモリへ改めている。2001年2月には直径300ミリのウェハに対応する自社工場E300Fabの建設へ着手した。ただし2002年3月期の売上高は783億円、当期純損失は266億円。自己資本比率17.0%、連結従業員630人の小所帯だった。総合電機の投資枠から外れた事業を寄せ集めた会社であり、微細化投資を単独で続ける原資は最初から手元になかった。
決断
足りない資本を外から継ぎ足して規模を追う一点で判断は一貫していた。2002年11月に日本テキサス・インスツルメンツ出身の坂本幸雄氏を社長に迎え、2003年3月に三菱電機のDRAM事業を譲り受け、国内のDRAMを一社に集めた。2004年11月に東証一部へ上場し、公募増資と第三者割当で1058億円を得た。2007年1月には台湾・力晶との折半出資で量産拠点を台中へ置き、2009年6月には産活法の認定を得て日本政策投資銀行から優先株300億円を受け入れた。調達のたび設備も膨らみ、投資キャッシュフローは2007年3月期からの5期で6790億円が流出した。継ぎ足した資本は次世代の工場へ消え、返済の原資はDRAM価格が決めた。
現況
エルピーダメモリという会社は、もう存在しない。2012年2月27日、提携交渉も増資もまとまらないまま負債総額4480億円で会社更生手続の開始を申し立て、翌3月に上場が廃止された。最後の有価証券報告書となった2011年3月期は売上高5143億円と設立来の最高だが、当期純利益21億円では期末の有利子負債3372億円を減らせない。2013年7月に米マイクロン・テクノロジーが買収を完了し、2014年2月に法人は商号をマイクロンメモリ ジャパンへ改めた。広島工場をマザーファブとする生産体制は法人ごと引き継がれ、消えたのは日本のDRAMメーカーという看板のほうだった。
競合
戦う相手は、常に自社より厚い資本を備えていた。DRAMは微細化投資を止めた期に原価で劣位に立つ。韓国のサムスン電子とハイニックス半導体、米マイクロンが同じ世代の設備を同時に建てた。2007年3月期に当期純利益529億円と最高益を出しながら、翌期は営業損失249億円、2009年3月期は当期純損失1789億円へ振れ、自己資本比率は46.1%から17.3%へ低下した。優劣を分けたのは、1ギガビット品が6ドルから60セント割れへ低下する2年を耐える資本の厚みだった。国内に残ったメモリは、DRAMではなくNAND型フラッシュを抱えた2018年に東芝から切り出されたキオクシアだけになった。
エルピーダメモリ:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2002年3月期2011年3月期

設立ストーリー 外から来た経営者が親会社から自立させ、529億円を稼いだ4年 (2003年〜)

三顧の礼で迎えられた日本TI出身の再建請負人

2002年11月、坂本幸雄氏が代表取締役社長に就任[1]した。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【役員の状況】
    • [1]坂本幸雄 2002年11月にエルピーダメモリ代表取締役社長へ就任

それでも2003年3月期の連結売上高は632億円、当期純損失は261億円で、連結従業員は630人から582人へ減った[2]。同期は第三者割当増資で118万株を発行して資本金と資本準備金がそれぞれ295億円増え、自己資本比率は17.0%から44.1%へ上がって[3]いる。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [2]2003年3月期 連結売上高63,235百万円・当期純損失26,084百万円・連結従業員582人(前期630人)
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [3]2003年3月期は第三者割当増資で1,180,000株を発行し資本金及び資本準備金がそれぞれ29,500百万円増加、自己資本比率は44.1%へ上昇(前期17.0%)
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【役員の状況】
    • [1]坂本幸雄 2002年11月にエルピーダメモリ代表取締役社長へ就任
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [2]2003年3月期 連結売上高63,235百万円・当期純損失26,084百万円・連結従業員582人(前期630人)
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [3]2003年3月期は第三者割当増資で1,180,000株を発行し資本金及び資本準備金がそれぞれ29,500百万円増加、自己資本比率は44.1%へ上昇(前期17.0%)

三菱電機の合流と、資本市場からの直接調達

2003年3月、三菱電機からDRAM事業を譲り受け、開発エンジニアを受け入れた[4]。同じ月に台湾のパワーチップ・セミコンダクターとDRAM調達契約を結び[5]、2003年9月には生産を担う子会社の広島エルピーダメモリを設立[6]している。2004年3月期の連結売上高は1004億円へ増えたが、当期純損失269億円が残った[7]。連結従業員は582人から2069人へ増え、総資産は966億円から3006億円へ膨らんで[8]いる。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [4]三菱電機よりDRAM事業を譲受け、開発エンジニアを受け入れ
    • [5]Powerchip Semiconductor CorporationとDRAM調達契約を締結
    • [6]生産を担当する子会社、広島エルピーダメモリを設立
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [7]2004年3月期 連結売上高100,441百万円・当期純損失26,865百万円
    • [8]2004年3月期 連結従業員2,069人(前期582人)・総資産300,599百万円(前期96,596百万円)

2004年11月、東京証券取引所市場第一部へ株式を上場[9]した。公募増資と同年12月のオーバーアロットメントによる第三者割当で3185万株を発行し、資本金は406億円、資本準備金は652億円増えて[10]いる。あわせて欠損を埋めるため資本準備金292億円を取り崩した[11]。2005年3月期の連結売上高は2070億円と前期の約2.1倍に伸び、営業利益151億円、当期純利益82億円を計上[12]して設立以来はじめて黒字となった。自己資本比率も27.0%から改善している[13]

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [9]東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [10]2004年11月の上場に伴う公募増資と同年12月の第三者割当で31,850,000株を発行、資本金40,609百万円・資本準備金65,292百万円が増加
    • [11]資本の欠損填補のため資本準備金29,226百万円を取崩し
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [12]2005年3月期 連結売上高207,028百万円(前期比約2.1倍)・営業利益15,116百万円・当期純利益8,213百万円
    • [13]自己資本比率 2004年3月期27.0%→2005年3月期39.2%
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [4]三菱電機よりDRAM事業を譲受け、開発エンジニアを受け入れ
    • [5]Powerchip Semiconductor CorporationとDRAM調達契約を締結
    • [6]生産を担当する子会社、広島エルピーダメモリを設立
    • [9]東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [7]2004年3月期 連結売上高100,441百万円・当期純損失26,865百万円
    • [8]2004年3月期 連結従業員2,069人(前期582人)・総資産300,599百万円(前期96,596百万円)
    • [12]2005年3月期 連結売上高207,028百万円(前期比約2.1倍)・営業利益15,116百万円・当期純利益8,213百万円
    • [13]自己資本比率 2004年3月期27.0%→2005年3月期39.2%
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [10]2004年11月の上場に伴う公募増資と同年12月の第三者割当で31,850,000株を発行、資本金40,609百万円・資本準備金65,292百万円が増加
    • [11]資本の欠損填補のため資本準備金29,226百万円を取崩し

台湾・力晶との合弁と、過去最高となった529億円

2006年3月期は連結売上高2416億円まで伸びながら、経常損失31億円、当期純損失47億円[14]を計上した。パソコンとサーバ向けDRAMの市況悪化で利益率が下がり、米国の独占禁止法をめぐる争訟の和解金と訴訟和解引当金の繰入も重なって[15]いる。それでも設備投資は止めず、タームローンで300億円、日本政策投資銀行からの新規借入で200億円、セール・アンド・リースバック取引で288億円を調達して広島の300ミリ工場へ投じた[16]。2005年10月にはE300エリア2で量産を始めて[17]いる。2006年10月には日立製作所からアキタ電子システムズの半導体後工程事業を譲り受け、秋田エルピーダメモリとして事業を始めた[18]

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]2006年3月期 連結売上高241,554百万円・経常損失3,076百万円・当期純損失4,708百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [15]PC及びサーバ向けDRAMの市況悪化による利益率低下と、米国の独占禁止法に係る争訟解決のための和解金・訴訟和解引当金繰入額の計上
    • [16]2006年3月期はタームローン契約から30,000百万円、日本政策投資銀行からの新規借入で20,000百万円、セール・アンド・リースバック取引により28,836百万円を調達し広島の300mm工場を中心に設備投資
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [17]E300エリア2での量産稼動を開始
    • [18]日立製作所よりアキタ電子システムズ及びアキタセミコンダクタの半導体後工程事業を譲受け、秋田エルピーダメモリとして事業開始

2007年1月、台湾のパワーチップ・セミコンダクターと、台中の中部サイエンスパークにDRAM生産の合弁会社レックスチップを設立することで正式に合意[19]した。坂本社長は2006年12月7日の台湾での会見で『今回の力晶との合弁設立も元親会社に事前に相談していない。エルピーダと力晶はこれまで親戚だったが、これからは家族』[引用元]と述べた。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [19]Powerchip Semiconductor Corporationと台湾・中部サイエンスパーク内にDRAM生産合弁会社Rexchip Electronics Corporationを設立することで正式合意

2007年3月期の連結売上高は4900億円と前期の約2倍に増え、営業利益684億円、当期純利益529億円[20]を計上した。自己資本比率は49.7%まで上がり、連結従業員は3227人になって[21]いる。坂本社長は『社長に就任した02年11月には債務超過で企業価値はマイナス。それを4年で8000億円にした』[引用元]と語っている。設備投資の資金は2006年7月の公募増資と同年8月の第三者割当で1338億円、2007年1月発行の第5回無担保社債で300億円を調達[22]した。設立から8期目で得たこの利益が、エルピーダメモリにとって最大の黒字[23]となった。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [20]2007年3月期 連結売上高490,039百万円・営業利益68,420百万円・当期純利益52,943百万円
    • [21]2007年3月期 自己資本比率49.7%・連結従業員3,227人
    • [23]連結当期純利益は2007年3月期の52,943百万円が設立以来の最高
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [22]2007年3月期は設備投資資金に充当するため2006年7月の公募増資及び同年8月の第三者割当により133,797百万円、2007年1月発行の第5回無担保社債により30,000百万円を調達
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]2006年3月期 連結売上高241,554百万円・経常損失3,076百万円・当期純損失4,708百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [15]PC及びサーバ向けDRAMの市況悪化による利益率低下と、米国の独占禁止法に係る争訟解決のための和解金・訴訟和解引当金繰入額の計上
    • [16]2006年3月期はタームローン契約から30,000百万円、日本政策投資銀行からの新規借入で20,000百万円、セール・アンド・リースバック取引により28,836百万円を調達し広島の300mm工場を中心に設備投資
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [17]E300エリア2での量産稼動を開始
    • [18]日立製作所よりアキタ電子システムズ及びアキタセミコンダクタの半導体後工程事業を譲受け、秋田エルピーダメモリとして事業開始
    • [19]Powerchip Semiconductor Corporationと台湾・中部サイエンスパーク内にDRAM生産合弁会社Rexchip Electronics Corporationを設立することで正式合意
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [20]2007年3月期 連結売上高490,039百万円・営業利益68,420百万円・当期純利益52,943百万円
    • [21]2007年3月期 自己資本比率49.7%・連結従業員3,227人
    • [23]連結当期純利益は2007年3月期の52,943百万円が設立以来の最高
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [22]2007年3月期は設備投資資金に充当するため2006年7月の公募増資及び同年8月の第三者割当により133,797百万円、2007年1月発行の第5回無担保社債により30,000百万円を調達

1個6ドルが60セントを割った1年

2008年3月期の連結売上高は4055億円、営業損失249億円、当期純損失235億円[24]だった。2009年3月期には売上高3310億円に対し営業損失1474億円、当期純損失1789億円[25]を計上した。同期末の有利子負債は4950億円へ膨らみ、自己資本比率は46.1%から17.3%へ落ちて[26]いる。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [24]2008年3月期 連結売上高405,481百万円・営業損失24,940百万円・当期純損失23,542百万円
    • [25]2009年3月期 連結売上高331,049百万円・営業損失147,389百万円・当期純損失178,870百万円
    • [26]2009年3月期末の有利子負債494,951百万円、自己資本比率17.3%(前期46.1%)

2008年4月には生産子会社の広島エルピーダメモリを吸収合併[27]し、提出会社の従業員は1017人から3089人へ増えた[28]。2009年3月にはレックスチップとテラプローブを連結子会社にして[29]いる。総資産は7544億円から9653億円へ[30]膨らんだ。2009年3月期は長期コミットメントラインから1100億円、転換社債型新株予約権付社債で500億円、セール・アンド・リースバック取引で328億円を調達[31]し、設備投資に充てている。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [27]広島エルピーダメモリを吸収合併
    • [29]Rexchip Electronics Corporationとテラプローブを連結子会社化
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2009年3月期)【従業員の状況】
    • [28]提出会社の従業員数 2008年3月期1,017人→2009年3月期3,089人
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [30]総資産 2008年3月期754,379百万円→2009年3月期965,289百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [31]2009年3月期は設備投資資金に充当するため長期コミットメントラインからの引き出し110,000百万円、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行50,000百万円、セール・アンド・リースバック取引32,831百万円を実行
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [24]2008年3月期 連結売上高405,481百万円・営業損失24,940百万円・当期純損失23,542百万円
    • [25]2009年3月期 連結売上高331,049百万円・営業損失147,389百万円・当期純損失178,870百万円
    • [26]2009年3月期末の有利子負債494,951百万円、自己資本比率17.3%(前期46.1%)
    • [30]総資産 2008年3月期754,379百万円→2009年3月期965,289百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [27]広島エルピーダメモリを吸収合併
    • [29]Rexchip Electronics Corporationとテラプローブを連結子会社化
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2009年3月期)【従業員の状況】
    • [28]提出会社の従業員数 2008年3月期1,017人→2009年3月期3,089人
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
    • [31]2009年3月期は設備投資資金に充当するため長期コミットメントラインからの引き出し110,000百万円、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行50,000百万円、セール・アンド・リースバック取引32,831百万円を実行

産活法第1号として受け入れた300億円

2009年6月30日、改正産業活力再生特別措置法にもとづく事業再構築計画の認定[32]を受けた。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [32]「産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法」の事業再構築計画の認定を経済産業省より取得

公的資金の受け入れについて、坂本社長は『自分たちが生き残って、次への投資ができるということを考えるべきで、プライドのためにそれをやらないという選択肢はない』[引用元]と述べた。『政府、特に経済産業省が信じられないぐらいに協力的でした』[引用元]とも振り返っている。国が支援した理由について、経済産業省幹部は『DRAM産業は日本にないといけない。供給元が韓国勢だけになってしまうと産業界の競争力にかかわる』[引用元]と説明した。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [32]「産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法」の事業再構築計画の認定を経済産業省より取得

実現しなかった台湾連合と、1ドルを割った価格

2010年3月期と2011年3月期は市況の回復で黒字を確保[33]し、2011年3月期の連結売上高5143億円は設立以来の最高[34]となった。それでも当期純利益は21億円にとどまり、期末の有利子負債は3372億円[35]が残った。2010年12月にはテラプローブが東京証券取引所マザーズ市場へ上場して持分法適用関連会社となり[36]、2011年2月には台湾証券取引所へ台湾預託証券を上場[37]している。決算説明会で坂本社長は『最先端の技術を使っているのに、(コンビニで売っている)おにぎり半分の値段にしかならない』[引用元]と述べている。

  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [33]2010年3月期 当期純利益3,085百万円、2011年3月期 当期純利益2,096百万円
    • [34]2011年3月期 連結売上高514,316百万円(設立来最高)
    • [35]2011年3月期 当期純利益2,096百万円・期末有利子負債337,249百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [36]テラプローブが東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場し持分法適用関連会社へ異動
    • [37]台湾証券取引所にTDR(台湾預託証券)を上場
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [33]2010年3月期 当期純利益3,085百万円、2011年3月期 当期純利益2,096百万円
    • [34]2011年3月期 連結売上高514,316百万円(設立来最高)
    • [35]2011年3月期 当期純利益2,096百万円・期末有利子負債337,249百万円
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
    • [36]テラプローブが東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場し持分法適用関連会社へ異動
    • [37]台湾証券取引所にTDR(台湾預託証券)を上場

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エルピーダメモリの沿革1999〜2013年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
日本電気と日立製作所のDRAM事業を統合しNEC日立メモリを設立★★
DRAM製品の開発事業に参入
商号をエルピーダメモリに変更
直径300mmウェハ対応の自社工場E300Fabの建設に着手
2003〜2007年外から来た経営者が親会社から自立させ、529億円を稼いだ4年坂本幸雄三菱電機よりDRAM事業を譲り受け、開発エンジニアを受け入れ★★
坂本幸雄生産を担当する子会社、広島エルピーダメモリを設立
坂本幸雄東京証券取引所市場第一部に株式を上場
坂本幸雄アキタ電子システムズの半導体後工程事業を譲受
坂本幸雄台湾・力晶半導体との折半出資によるDRAM生産合弁レックスチップの設立

2007年1月、エルピーダメモリが台湾のパワーチップ・セミコンダクター(力晶半導体)と、台中の中部サイエンスパークにDRAM生産の合弁会社レックスチップ(瑞晶半導体)を設立することで正式合意した経営判断。両社が3年間でそれぞれ年800億円を投じ、フル稼働時には300ミリウェハ換算で月産24万枚を見込んだ。

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★★★
2008〜2011年価格暴落と1789億円の赤字、そして産活法第1号となった公的資金坂本幸雄Rexchip Electronics Corporationとテラプローブを子会社化
坂本幸雄改正産業活力再生特別措置法にもとづく日本政策投資銀行からの優先株300億円の受け入れ

2009年6月30日、エルピーダメモリが改正産業活力再生特別措置法にもとづく事業再構築計画の認定を、一般企業として最初に受けた経営判断。日本政策投資銀行が300億円の優先株を引き受けて100億円を融資し、政府が出資額の最大8割を保証した。主要取引銀行も1000億円の協調融資に応じている。

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★★★
坂本幸雄会社更生法の適用申請と、米マイクロン・テクノロジーへの譲渡

2012年2月27日、エルピーダメモリが東京地方裁判所に会社更生手続の開始を申し立てて経営破綻した経営判断。負債総額4480億円は国内製造業で過去最大の倒産規模となった。坂本幸雄社長が更生管財人となり、支援企業の入札を経て2013年7月末に米マイクロン・テクノロジーの傘下へ入った。

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★★★
坂本幸雄負債総額4480億円は国内製造業で過去最大★★
坂本幸雄東京証券取引所が株式を上場廃止
マイクロン・テクノロジーの子会社に★★
出典・参考
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2009年3月期)【従業員の状況】
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【役員の状況】
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【沿革】
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • エルピーダメモリ 有価証券報告書(2011年3月期)【主要な経営指標等の推移】注記

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