荏原製作所の決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

流体を扱う技術は動かさず、当てる市場を移し替えてきた。1985年に始めた電子事業では、液体を送るポンプの技術を気体を引く真空機器へ振り向け、1987年7月に藤沢工場に精密機械工場を建て半導体向け真空機器へ入った。1991年度からの計画"ACT'95"では「脱ポンプ」を掲げて環境事業に注力し、ダイオキシン規制で膨らんだ自治体需要に実績の乏しいガス化溶融炉で受注を伸ばしたが、短い工期と新技術への移行で原価が膨らみ、2003年3月期は285億円の最終赤字を計上した。2010年には水事業子会社へ三菱商事・日揮の資本を迎え、水処理を連結から外した。技術はどちらも祖業の流体技術で、利益率の明暗を分けたのは、設備投資を続ける半導体メーカーと入札で価格が決まる自治体という顧客の差だった。

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