KOKUSAIエレクトリック の歴史

更新: Author:

創業 2018年
創業者 日立国際電気
創業地 東京都千代田区
創業
1949年11月、政府の委託で外地向け通信施設の建設保守を担っていた国際電気通信株式会社の狛江工場を母体に、電気通信機器と高周波応用機器の製造販売を目的として国際電気株式会社が設立された。1956年4月にゲルマニウムとシリコンの単結晶引上装置を受注し、半導体製造装置事業が始まる。1961年9月に東京証券取引所へ上場、同年10月に市場第一部の銘柄へ指定された。1971年に米国、1977年に西独、1993年に韓国、1996年に台湾へ現地法人を置き、1989年5月には富山事業所が操業を始める。2000年10月、国際電気は日立電子・八木アンテナと合併し、商号を株式会社日立国際電気へ変更した。
決断
通信と装置という二つの系譜を、会社ごと切り分けて別々の会社にした。2017年4月、日立製作所は好調なうちに装置事業を連結の外へ出すことを決め、上場子会社の日立国際電気をKKRと日本産業パートナーズへ売却すると発表する。10年前に20社を超えていた上場子会社を4社まで減らす過程にあり、シリコンサイクルで数年ごとに振れる装置事業を社会インフラ中心の連結決算に抱え続ける重さを測った判断であった。買付価格は2,503円から3,132円へ二度引き上げられ、2018年3月に日立国際電気は上場を廃止した。2018年6月の会社分割で成膜プロセスソリューション事業をHKEホールディングスが承継し、商号を株式会社KOKUSAI ELECTRICへ改めた。日立国際電気の商号は映像・通信の側が引き継いでいる。
現況
バッチ式の成膜装置という一種類の機械で、世界の半導体メーカーと向き合っている。2026年3月期の売上高は2,351億円、営業利益418億円、純利益301億円で、中国906億円・韓国576億円・台湾431億円と続き、日本は228億円の1割に満たない。原子の層を一枚ずつ積むALDでは世界シェア約7割を占めるものの、その位置は溝の深いNANDフラッシュメモリー向けに集中して築かれたため、業績はメモリ市況の振れをそのまま受ける。2023年10月に東京証券取引所プライム市場へ上場し、KKRは親会社からその他の関係会社へ退いた。2024年10月に砺波事業所、2025年3月に横浜テクノロジーセンタが操業を始めている。
競合
同じ相手との統合が、同じ理由で二度とも解けた。2019年7月、半導体製造装置で世界最大手の米アプライドマテリアルズがKKRから当社を約22億ドルで買収すると発表し、2021年1月には約35億ドルへ増額された。しかし中国の独占禁止法当局の承認が期限内に得られず、2021年3月に破談となり、アプライドは1.54億ドルの解約金を支払っている。東京エレクトロンも2013年9月にアプライドとの対等統合に合意したが、米司法省の承認を得られず2015年4月に解消している。装置産業の再編の可否は、当事者どうしの合意ではなく各国の競争当局の判断が決めた。
KOKUSAIエレクトリック:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2023年3月期2026年3月期
KOKUSAIエレクトリックにおける経営の転換点(その1) Q なぜ2018年に半導体製造装置事業だけが日立国際電気から切り離されたのか
A 変動の大きい半導体製造装置は、安定を求める親会社の経営とは相性が必ずしも良くなく、専業として切り出したほうが事業の価値を伸ばしやすいという判断があった。日立製作所はかつて約20社を数えた上場子会社を絞り込み、2017年に日立国際電気をKKRへ売却する。半導体が業績を支えつつシリコンサイクルで揺れる構図を、佐久間嘉一郎社長は日立とのシナジーは乏しかったと振り返っている。2018年、装置事業はKKR傘下で分社し、成膜装置の専業メーカーとして独立した
KOKUSAIエレクトリックにおける経営の転換点(その2) Q なぜ2019年にアプライドマテリアルズへの合流を選び、2021年に破談したのか
A 上場には長い時間と大きな労力がかかるため、まず装置の総合力を持つ企業の傘下で半導体製造事業の全体を見渡せる環境に身を置く利点があると、金井史幸社長は判断した。2019年、半導体製造装置で世界最大手のアプライドマテリアルズが約22億ドルでの買収を発表し、2021年には約35億ドルへ増額された。しかし中国の独占禁止法当局の承認が期限内に得られず、買収は2021年3月に破談となり、アプライドは1.54億ドルの解約金を支払っている。世界最大手への合流という道は白紙に戻り、単独での上場へ向かうことになる。
KOKUSAIエレクトリックにおける経営の転換点(その3) Q なぜ世界シェア約7割のバッチALDを持ちながら一本足が課題なのか
A 世界シェア約7割という強みは、構造が複雑で細く深い溝に膜を埋め込む必要があるNANDフラッシュメモリー向けに集中して築かれたため、業績がNAND市況の波に左右されやすいという裏返しを抱えている。前2023年3月期の売上高約2,457億円のうち、NANDフラッシュメモリー向けは約4割を占めた金井史幸社長はバッチ式成膜装置への集中を強みとしつつ、事業がその一本に偏ることを悩みと認め、化学気相成長法や熱処理、DRAM・ロジック向けへの広がりに成長の余地を見込んでいる。中長期では売上高3,000億〜3,300億円を目標に掲げる

API for AI Agents — 認証不要、URLをGETするだけで機械可読なJSONをトークン消費を抑えつつ取得できます。

KOKUSAIエレクトリックの沿革1949〜2023年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1949〜1999年通信機器メーカー国際電気に育った半導体製造装置の系譜国際電気を設立
単結晶引上装置を受注し半導体製造装置事業に参入★★
東京証券取引所に上場(同年に市場第一部指定)
国際電気・日立電子・八木アンテナが合併し日立国際電気が発足
日立製作所からの分離とKKRによる非公開化、会社分割での成膜事業の承継

2017年4月26日、日立製作所は上場子会社の日立国際電気を米投資ファンドKKRおよび日本産業パートナーズへ売却すると発表した。KKR傘下のHKEホールディングス合同会社が公開買付けで非公開化し、2018年6月の会社分割で成膜プロセスソリューション事業を承継、商号を株式会社KOKUSAI ELECTRICへ改めた経営判断である。

詳細を読む
★★★
2018〜2026年成膜装置の専業メーカーとして独立し上場するまで日立国際電気が東京証券取引所一部を上場廃止
金井史幸会社分割で成膜事業を承継しKOKUSAIエレクトリックが発足★★
金井史幸アプライドマテリアルズが約22億ドルでの買収を発表
金井史幸アプライドマテリアルズによる買収が破談★★
金井史幸東京証券取引所プライム市場に新規上場
出典・参考

免責事項およびポリシー