サイバーエージェント の歴史

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創業 1998年
創業者 藤田晋
創業地 東京都港区
創業
1998年3月、インテリジェンスを1年で退職した24歳の藤田晋氏が、東京都港区でサイバーエージェントを設立した。自社製品を持たず、まずWebMoneyの営業代行で対価を得て、同年7月にクリック保証型広告サイバークリックへ転じている。システム開発はオン・ザ・エッヂへ外注し、自社は営業と顧客折衝に人を寄せた。第1期の売上高は営業代行の1,100万円だけで、第2期にサイバークリックが2億6,300万円へ立ち上がる。2000年3月には東証マザーズへ上場して207億円を調達したが、直後の株価暴落で保有株の評価損を抱え込んだ。売る力だけで始めた会社が、売るものを自前で持つ必要に最初の2年で行き当たっている。
決断
黒字の事業に赤字の事業を養わせる配分を、撤退基準ごと社外へ開示してきた。2004年5月に導入したCAJJプログラムでは、子会社を売上高と利益で階級分けし、昇格と降格の条件に加えて撤退の下限まで四半期決算資料へ載せた。同年9月にはアメーバブログを立ち上げてメディア事業へ参入し、労働集約な広告代理から自社媒体を保有する事業へ性格を変えている。2011年にはゲームのCygamesを設立し、2015年4月にはテレビ朝日との合弁でAbemaTVを立ち上げた。累計投資は1000億円を超え、AbemaTVの債務超過は2022年9月期に1111億円へ達したが、同年にはサッカーW杯の全64試合を無料生中継し、認知の拡大へ充てている。配分の基準を外へ見せ続けたことが、20年にわたる赤字事業の保有を株主に説明できる形にした。
現況
現在は3事業が一斉に黒字となり、10年赤字だったメディアも初の利益を計上した。2025年9月期の連結売上高は8,740億円、営業利益717億円であった。セグメント別の売上高はインターネット広告4,388億円、メディア&IP2,171億円、ゲーム2,163億円で、セグメント利益はゲーム600億円、インターネット広告176億円、メディア&IP72億円となる。メディアは前期の14億円の赤字から転じており、2015年のAbemaTV設立から10年を要した。2025年11月には後継社長として山内隆裕氏を発表し、交代を1年前倒しした、12月の株主総会で藤田晋氏が会長、山内隆裕氏が社長に就任している。全社の営業利益717億円のうち600億円をゲーム1事業が占める偏りを、次の代はそのまま引き継いだ。
競合
同社は広告を売る側と、広告を載せる媒体の側の両方に立っている。インターネット広告では電通博報堂DYホールディングスと同じ市場で取扱額を争うが、両社が代理と制作に徹するのに対し、サイバーエージェントはABEMAとAmebaという自社媒体を抱え、そこへ自社で広告を入れられる。ABEMAが争う相手は有料配信ではなく無料の地上波とTVerで、視聴時間の奪い合いに放映権の支出が伴う。ゲームでは1本のヒットの寿命が利益を決め、2021年9月期に1043億円だった営業利益はウマ娘の反動で2023年9月期に245億円まで縮んだ。2023年以降にネルケプランニングとニトロプラスを子会社化したのは、他社から仕入れる作品では権利も取り分も自社に残らないと判断したからである。

創業ストーリー 創業とネット広告の確立と事業基盤の拡充 (1998年〜)

営業代行から広告会社への転換という起点

1998年3月、藤田晋氏は人材会社インテリジェンスを退職し[1]、東京都港区にサイバーエージェントを設立した[2]。新卒時代のネット媒体営業の経験を武器に、まずはWebMoneyの営業代行契約を締結[3]し、自社プロダクトを持たない販売特化型で事業を開始する。同年7月にはクリック保証型広告『サイバークリック』の販売を始め[4]、営業代行企業からインターネット広告会社への転換を果たした。実際にバナーやテキストがクリックされた回数で課金する仕組みで、2000回保証で14〜18万円という価格設定で中小企業を中心に顧客を獲得した。この価格帯は当時の広告商品として参入しやすく、24歳の創業者が率いる新興企業にとって顧客基盤を広げる足がかりとなる[5]。藤田氏は創業の原動力を、一人の熱狂から全ての創造が始まるという信念[6]に置いている。

    • [1]藤田晋は人材会社インテリジェンスを退職して創業(創業時24歳)
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [2]1998年3月 東京都港区にサイバーエージェントを設立(創業者 藤田晋)
  • 証券52(5)(614)
    • [3]創業初期はWebMoneyの営業代行契約から事業を開始(自社プロダクトなし)
    • [5]サイバークリックは2期目(1999年9月期)に263百万円を計上し収益源化
  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [4]1998年7月 クリック保証型広告「サイバークリック」の販売開始
  • 賢者の選択 2018年2月8日
    • [6]サイバーエージェント藤田晋社長による発言(一人の熱狂から全ての創造は始まる)

システム開発はオン・ザ・エッヂへ委託し、2期(1998年10月〜1999年9月)には全社売上高4.52億円に対して0.78億円の外注費を支払った。広告商品の開発を外部に預けつつ、自社は営業網の構築に経営資源を集中する分業が、創業期の同社の成長を支えた構造である[7]

  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [7]連結売上高は1998年9月期の19百万円から1999年9月期の452百万円へ拡大した
    • [1]藤田晋は人材会社インテリジェンスを退職して創業(創業時24歳)
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [2]1998年3月 東京都港区にサイバーエージェントを設立(創業者 藤田晋)
  • 証券52(5)(614)
    • [3]創業初期はWebMoneyの営業代行契約から事業を開始(自社プロダクトなし)
    • [5]サイバークリックは2期目(1999年9月期)に263百万円を計上し収益源化
  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [4]1998年7月 クリック保証型広告「サイバークリック」の販売開始
  • 賢者の選択 2018年2月8日
    • [6]サイバーエージェント藤田晋社長による発言(一人の熱狂から全ての創造は始まる)
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [7]連結売上高は1998年9月期の19百万円から1999年9月期の452百万円へ拡大した

ITバブル期の調達と崩壊後の試練

2000年3月、サイバーエージェントは東証マザーズに上場した[8]。上場後ほどなく時価総額は一時3900億円に達する[9]。上場で調達した207億円[10]の使途として投資育成事業を選択し、ネット関連ベンチャー企業への投資を拡大したが、ITバブル崩壊で投資先の企業価値は落ち込んだ。創業からわずか2年での上場[11]と、その直後の市場急変という経験が、以後の投資判断と財務運営に影響を与える。207億円という調達規模は創業期の企業として異例であり、使途の選択が事業の方向性を規定する重い判断となった。本業の広告代理での黒字を投資育成事業の評価損が食い潰す構図に、若い経営陣は数年かけて答えを出すことを迫られた[12]

  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [8]2000年3月 東京証券取引所マザーズに上場
  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [9]上場時の時価総額は一時3900億円に達した
    • [10]上場で207億円を調達し投資育成事業に充当
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
    • [11]1998年3月の設立から2000年3月の上場まで2年
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [12]連結営業利益率は2000年9月期▲49.9%・2001年9月期▲1.7%・2002年9月期▲2.6%・2003年9月期▲0.9%と赤字が続き、2004年9月期に+6.5%へ転じた

赤字が続くなか、2001年には村上ファンドが株主提案を行い[13]藤田晋社長の経営に対する外部からの圧力が強まった。2003年には『終身雇用宣言』を発表[14]し、人材の定着と組織の安定を図る判断を下す。2004年9月には保有する投資有価証券の売却を通じて黒字転換を達成[15]し、投資育成事業を正式な事業セグメントとして開始した。上場からの4年間は、バブル期の資金調達と崩壊後の事業整理が同時に進行した期間であり、外部株主との対峙と内部の組織基盤づくりが並行して進む。創業者による経営の独立性を守る姿勢[16]と、人材を軸に組織を束ねる方針が、同社の経営スタイルとして形作られた。

  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [13]2001年 村上ファンドが株主提案
    • [14]2003年 「終身雇用宣言」を発表
    • [15]2004年9月 投資有価証券売却で黒字転換・投資育成事業を開始
  • 大量保有報告書・変更報告書
    • [16]藤田晋氏の保有比率は2001年10月時点で34.20%だった
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [8]2000年3月 東京証券取引所マザーズに上場
  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [9]上場時の時価総額は一時3900億円に達した
    • [10]上場で207億円を調達し投資育成事業に充当
    • [13]2001年 村上ファンドが株主提案
    • [14]2003年 「終身雇用宣言」を発表
    • [15]2004年9月 投資有価証券売却で黒字転換・投資育成事業を開始
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
    • [11]1998年3月の設立から2000年3月の上場まで2年
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [12]連結営業利益率は2000年9月期▲49.9%・2001年9月期▲1.7%・2002年9月期▲2.6%・2003年9月期▲0.9%と赤字が続き、2004年9月期に+6.5%へ転じた
  • 大量保有報告書・変更報告書
    • [16]藤田晋氏の保有比率は2001年10月時点で34.20%だった

撤退基準の社外開示という子会社経営の原型

2004年9月期4Q時点のサイバーエージェント連結役職員は799名[17]となり、メディア584名・広告代理178名・経営本部37名で構成された。職種別では営業24.0%・制作23.8%・運営23.5%が中心となり、現場3職種で全体の71%を占めた[18]。管理職9.6%・管理8.7%、技術職は7.2%、その他3.1%[19]にとどまり、広告代理の販売拠点として営業組織を厚く配置する人員構成である。一方で FY2004 の連結営業利益は17.26億円となり、FY2000 の▲16.36億円から4年で黒字転換した。投資育成事業の評価損で沈んだ本業が、広告代理の販売拡大と組織整理を経て収益基調へ戻った段階となる[20]

  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [17]2004年9月期4Q時点の連結役職員799名
    • [18]役職構成比 営業24.0%・制作23.8%・運営23.5%(現場3職種で71%)
    • [19]管理職9.6%・管理8.7%・技術7.2%・その他3.1%
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [20]連結売上高は2000年9月期の3,276百万円から2004年9月期の26,728百万円へ8倍に拡大した

2004年5月、新規事業の採算管理を可視化する CAJJ(CyberAgent Jigyo&Jinzai)プログラムを導入した[21]。新規事業を子会社・カンパニーに分け、3ヶ月平均粗利益を基準に J3(新規)/J2(先行投資)/J1(中核)の3階層で管理する設計である[22]。撤退基準を社外に開示する点が特徴で、J2 は赤字下限▲3000万円/6ヶ月・粗利益500万円/月で J3 降格、J1 は赤字下限▲6000万円/6ヶ月・粗利益1500万円/月で J2 降格[23]となる。2004年9月期4Q の J1 事業合計は売上86.45億円・営業利益10.49億円[24]、新規事業等合計は売上1.72億円・営業利益▲1.71億円[25]となり、中核と先行投資の収益差が定量化された。撤退基準を IR で公開する運営設計は、その後の大量子会社経営の原型となる[26]

  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [21]2004年5月 CAJJ(CyberAgent Jigyo&Jinzai)プログラムを導入
    • [23]J2=赤字下限▲3000万円/6ヶ月・粗利益500万円/月でJ3降格/J1=赤字下限▲6000万円/6ヶ月・粗利益1500万円/月でJ2降格
    • [24]2004年9月期4Q J1事業合計 売上86.45億円・営業利益10.49億円
    • [25]2004年9月期4Q 新規事業等合計 売上1.72億円・営業利益▲1.71億円
  • サイバーエージェント 2004年9月期4Q決算説明資料
    • [22]CAJJ は J3(新規事業・グループ)/J2(先行投資事業・プロジェクト)/J1(中核事業・カンパニー)の3ステージで、粗利益500万円/月で J2 へ、1500万円/月で J1 へ昇格する設計だった
    • [26]2004年9月期4Q時点の J1 にはシーエー・モバイル、ネットプライス、アクシブドットコム、シーエーサーチ等の子会社・カンパニーが並んだ

メディア事業の広告関連売上は 02/7-9 の10.49億円から 04/7-9 の22.29億円へ2年で倍増[27]した。内訳ではモバイル(携帯)広告が356→736百万円(+107%)、アフィリエイト(成果報酬型)が217→738百万円(+240%)と伸びた一方、PC(WEB)広告は90→75百万円[28]で停滞し、PC 表示型が頭打ちとなりモバイル向けと成果報酬型が成長を牽引する媒体構成へ変わった。2004年9月にはブログサービス Ameba(アメーバブログ)を開始し、山川健一・片岡義男ら著名作家へ執筆枠を提供[29]してコンテンツを外部の書き手で補った。月間 PV は 2005-10 の291百万から 2009-01 見込みで6,973百万へ約24倍となり、うちモバイルが3,332百万 PV と全体の48%[30]を占めた。

  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [27]メディア広告関連売上 02/7-9 10.49億円→04/7-9 22.29億円(2年で倍増)
    • [28]モバイル広告356→736百万(+107%)・アフィリエイト217→738百万(+240%)・PC(WEB)90→75百万
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [29]2004年9月 ブログサービス Ameba(アメーバブログ)を開始・山川健一・片岡義男ら著名作家へ執筆枠を提供
  • サイバーエージェント 1Q決算説明資料(2009年9月期)
    • [30]Ameba月間PV 2005-10 291百万→2009-01見込 6,973百万(約24倍)・うちモバイル3,332百万PV(約48%)
  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
    • [17]2004年9月期4Q時点の連結役職員799名
    • [18]役職構成比 営業24.0%・制作23.8%・運営23.5%(現場3職種で71%)
    • [19]管理職9.6%・管理8.7%・技術7.2%・その他3.1%
    • [21]2004年5月 CAJJ(CyberAgent Jigyo&Jinzai)プログラムを導入
    • [23]J2=赤字下限▲3000万円/6ヶ月・粗利益500万円/月でJ3降格/J1=赤字下限▲6000万円/6ヶ月・粗利益1500万円/月でJ2降格
    • [24]2004年9月期4Q J1事業合計 売上86.45億円・営業利益10.49億円
    • [25]2004年9月期4Q 新規事業等合計 売上1.72億円・営業利益▲1.71億円
    • [27]メディア広告関連売上 02/7-9 10.49億円→04/7-9 22.29億円(2年で倍増)
    • [28]モバイル広告356→736百万(+107%)・アフィリエイト217→738百万(+240%)・PC(WEB)90→75百万
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
    • [20]連結売上高は2000年9月期の3,276百万円から2004年9月期の26,728百万円へ8倍に拡大した
  • サイバーエージェント 2004年9月期4Q決算説明資料
    • [22]CAJJ は J3(新規事業・グループ)/J2(先行投資事業・プロジェクト)/J1(中核事業・カンパニー)の3ステージで、粗利益500万円/月で J2 へ、1500万円/月で J1 へ昇格する設計だった
    • [26]2004年9月期4Q時点の J1 にはシーエー・モバイル、ネットプライス、アクシブドットコム、シーエーサーチ等の子会社・カンパニーが並んだ
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [29]2004年9月 ブログサービス Ameba(アメーバブログ)を開始・山川健一・片岡義男ら著名作家へ執筆枠を提供
  • サイバーエージェント 1Q決算説明資料(2009年9月期)
    • [30]Ameba月間PV 2005-10 291百万→2009-01見込 6,973百万(約24倍)・うちモバイル3,332百万PV(約48%)

アメーバ事業の立ち上げとスマホシフト

2005年7月にアメーバ事業本部を新設[31]し、ブログサービスを中心とするメディア事業に参入した。2006年にはエンジニア採用を開始[32]して技術組織の構築に着手し、2009年にはアメーバピグの提供を始める[33]。広告代理事業で培った収益基盤のもとでメディア事業の赤字を許容する運営が続いたが、2010年6月にAmeba事業が黒字転換[34]し、広告に依存しない収益源の構築に一定の成果を示した。販売特化型の創業期から、自社メディアを抱える事業会社へと組織の性格が変わった時期である[35]。エンジニア採用の本格化は、広告代理の営業組織を中心とする体制からの重い転換点[36]となった。

  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [31]2005年7月 アメーバ事業本部を新設
    • [32]2006年 エンジニア採用を開始
    • [33]2009年(2月)アメーバピグの提供を開始
    • [34]2010年6月 Ameba事業が黒字転換
  • サイバーエージェント 2004年9月期4Q決算説明資料
    • [35]メディア事業の広告関連売上高は02/7-9の1,049百万円から04/7-9の2,229百万円へ倍増した
    • [36]2004年9月期4Q時点の職種構成で技術職は7.2%にとどまり、営業24.0%・制作23.8%・運営23.5%が中心だった

2011年5月、藤田晋社長はスマホシフトを宣言[37]し、PC向けサービスの開発リソースをスマートフォン向けに集中的に再配分する決断を下した。業界に先駆けたモバイル対応であり、2013年にはスマートフォン向けプロモーションを実施[38]して利用者の移行を加速させる。PC時代に積み上げた資産を手放してでもモバイルに賭ける判断[39]は当時のネット企業のなかでも早い部類であり、以後のゲーム事業の拡大を可能にする前提となる。

  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [37]2011年5月 藤田社長がスマホシフトを宣言
    • [38]2013年(9月)スマートフォン向け大規模プロモーションを実施
  • サイバーエージェント 2011年9月期4Q決算説明資料
    • [39]売却したFX関連事業はFY2011に売上高80億円・営業利益32億円を計上していた
  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [31]2005年7月 アメーバ事業本部を新設
    • [32]2006年 エンジニア採用を開始
    • [33]2009年(2月)アメーバピグの提供を開始
    • [34]2010年6月 Ameba事業が黒字転換
    • [37]2011年5月 藤田社長がスマホシフトを宣言
    • [38]2013年(9月)スマートフォン向け大規模プロモーションを実施
  • サイバーエージェント 2004年9月期4Q決算説明資料
    • [35]メディア事業の広告関連売上高は02/7-9の1,049百万円から04/7-9の2,229百万円へ倍増した
    • [36]2004年9月期4Q時点の職種構成で技術職は7.2%にとどまり、営業24.0%・制作23.8%・運営23.5%が中心だった
  • サイバーエージェント 2011年9月期4Q決算説明資料
    • [39]売却したFX関連事業はFY2011に売上高80億円・営業利益32億円を計上していた

Ameba事業の構造改革とゲーム事業の台頭

2014年9月、Ameba事業の構造改革が実施された[40]。収益性の低いサービスを中止し、担当従業員数を1600名から800名へ半減[41]させる踏み込みである。PC時代に構築されたサービス群をスマホ時代の事業構造に適合させるための選択と集中で、この判断はスマホシフト宣言の帰結となった。宣言から3年で組織規模そのものを半分にする決断[42]となり、社内に抱える人員を絞り込む方針が示された。人員削減のうち多くは社内のゲーム事業やアドテク部門への配置転換で吸収され[43]、外部への離職に振り向けないことで組織の知見を温存した。

  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [40]2014年9月 Ameba事業の構造改革を実施
    • [43]人員削減はゲーム事業・アドテク部門等への配置転換で吸収(Ameba関連1112→679名・ゲーム他784→1122名)
  • サイバーエージェント 決算説明会
    • [41]Ameba事業の担当従業員数を1600名から800名へ半減
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
    • [42]スマホシフト宣言(2011年5月)から Ameba 事業の構造改革(2014年9月)まで3年

スマホシフトに伴いゲーム事業が拡大する[44]。スマートフォン向けゲームの開発・運営が新たな収益源となり、広告事業に次ぐ規模の事業セグメントへ成長した[45]。2004年に開始した投資育成事業[46]も、スマホ関連ベンチャー企業への投資を通じて事業シナジーを生み出す。広告一本足から広告・ゲーム・メディアの三領域への事業構造の転換[47]が、この時期に形作られた。グループ内のゲーム子会社制[48]は開発スタジオの独立性を保ちつつ広告とプラットフォームの知見を共有する仕組みで、後続のヒット作を生む運営基盤となった。

  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [44]Cygames の売上高はFY2012の169億円からFY2018の966億円へ拡大した
    • [46]2004年に投資育成事業を開始(スマホ関連ベンチャー投資へ展開)
    • [47]2015年9月期のセグメント利益はインターネット広告115億円・ゲーム178億円・メディア▲2億円で、三領域が並ぶ構成になった
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [45]ゲーム事業がスマホシフトに伴い拡大しメディアと並ぶ事業セグメント化(Cygamesの台頭)
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
    • [48]ゲーム事業強化のためアプリボット(2010年7月)・Cygames(2011年5月)・QualiArts(2016年10月)・Colorful Palette(2018年6月)を相次いで設立した
  • サイバーエージェント 有価証券報告書
    • [40]2014年9月 Ameba事業の構造改革を実施
    • [43]人員削減はゲーム事業・アドテク部門等への配置転換で吸収(Ameba関連1112→679名・ゲーム他784→1122名)
    • [44]Cygames の売上高はFY2012の169億円からFY2018の966億円へ拡大した
    • [46]2004年に投資育成事業を開始(スマホ関連ベンチャー投資へ展開)
    • [47]2015年9月期のセグメント利益はインターネット広告115億円・ゲーム178億円・メディア▲2億円で、三領域が並ぶ構成になった
  • サイバーエージェント 決算説明会
    • [41]Ameba事業の担当従業員数を1600名から800名へ半減
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
    • [42]スマホシフト宣言(2011年5月)から Ameba 事業の構造改革(2014年9月)まで3年
    • [48]ゲーム事業強化のためアプリボット(2010年7月)・Cygames(2011年5月)・QualiArts(2016年10月)・Colorful Palette(2018年6月)を相次いで設立した
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
    • [45]ゲーム事業がスマホシフトに伴い拡大しメディアと並ぶ事業セグメント化(Cygamesの台頭)

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サイバーエージェントの沿革1998〜2023年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1998〜2004年創業とネット広告の確立と事業基盤の拡充藤田晋サイバーエージェントを設立
藤田晋サイバークリックの販売開始
藤田晋ITバブル頂点での東証マザーズ上場と株価暴落

2000年3月、創業からわずか2年のサイバーエージェントがITバブルの頂点で東証マザーズに上場し、207億円を調達した経営判断。しかし直後のバブル崩壊で株価は暴落し、若い経営陣は資本市場の洗礼を受けた。

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藤田晋村上ファンドの接近と買収防衛

2001年、株価暴落で時価総額が保有現金を下回ったサイバーエージェントに村上ファンドが接近し、上場で調達した225億円の株主還元と会社の清算を迫った経営危機。藤田晋社長は楽天・三木谷浩史氏の出資を得て、独立を守り抜いた。

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藤田晋「終身雇用」の方針と離職率低減への人事改革

2003年、離職率が約30%に達していたサイバーエージェントが、藤田晋社長のもとで『長く働く人を奨励する会社』への方針転換に踏み切った経営判断。ベンチャーには異例の『終身雇用』を掲げ、人事機能の強化と福利厚生の整備で人材定着を図った。

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藤田晋CAJJプログラムを導入
藤田晋黒字転換
藤田晋投資育成事業に参入
藤田晋アメーバブログの立ち上げとメディア事業への参入

2004年、サイバーエージェントがブログサービス『Ameba(アメーバブログ)』を立ち上げ、広告代理からメディア保有へと事業の性格を変えた経営判断。翌2005年には藤田晋社長が自ら事業本部を率い、赤字を許容しながらメディアを育てた。

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2005〜2014年メディア・ゲームへの事業拡張と事業基盤の拡充藤田晋アメーバ事業本部を新設★★
藤田晋エンジニア採用の本格化と技術の内製化

2006年、急成長するアメーバのトラフィックを支えるため、サイバーエージェントがエンジニア採用を本格化し、技術の内製化に踏み切った経営判断。営業を中心とする組織から、自ら技術基盤をつくる事業会社への転換点となった。

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藤田晋アメーバピグの提供を開始
藤田晋Ameba事業が黒字転換
藤田晋スマホシフトを宣言★★
藤田晋サイバーエージェントFXの株式売却★★
藤田晋スマホ向け大規模プロモーションを実施
藤田晋Ameba事業の構造改革を実施★★
2015〜2026年AbemaTV投資とポートフォリオ経営藤田晋AbemaTVを設立★★
藤田晋FC町田ゼルビアの子会社化とスポーツ事業への参入

2018年、サイバーエージェントがJリーグのFC町田ゼルビアを運営する㈱ゼルビアの株式を取得し子会社化した経営判断。取得額11.48億円で議決権の80%を握り、Jリーグクラブ経営という本業と直接つながらない領域へ参入した。

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藤田晋WinTicketを設立
藤田晋Abema Towersに本社移転
藤田晋社長選任賛成率57.56%を機とするコーポレートガバナンス改革

2019年12月の株主総会で藤田晋社長の取締役選任賛成率が57.56%に急落したことを機に、サイバーエージェントが取締役会の独立性を高めるガバナンス改革へ踏み切った経営判断。任意の指名・報酬諮問委員会の設置と社外取締役の増員が柱となった。

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藤田晋最高益を達成
藤田晋ABEMAによるサッカーW杯全64試合の無料生中継

2022年、サイバーエージェントとテレビ朝日が共同運営する『ABEMA』が、FIFAワールドカップ カタール2022の全64試合を日本で初めて無料生中継すると決めた経営判断。放映権料は非公表ながらABEMA史上最大規模の投資であり、赤字を続けるメディア事業をさらに賭けにさらす選択だった。

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藤田晋AbemaTVへの投資を継続
藤田晋サクセッションプランの公表と創業者からの世代交代

創業者への依存から脱するため、好調のさなかに後継者育成と社長交代の時期をみずから公表した事業承継の判断

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藤田晋企業買収を積極化
藤田晋業績予想を下方修正
出典・参考
  • サイバーエージェント 4Q決算説明資料(2004年9月)
  • サイバーエージェント 2004年9月期4Q決算説明資料
  • サイバーエージェント 2009年9月期1Q決算説明資料
  • サイバーエージェント 1Q決算説明資料(2009年9月期)
  • サイバーエージェント 2011年9月期4Q決算説明資料
  • サイバーエージェント 有価証券報告書 第28期(2025年9月期)【沿革】
  • サイバーエージェント 有価証券報告書
  • サイバーエージェント 有価証券報告書【沿革】
  • 大量保有報告書・変更報告書
  • サイバーエージェント 決算説明会
  • サイバーエージェント 決算短信
  • 賢者の選択 2018年2月8日
  • サイバーエージェント公式(創業ストーリー)
  • 証券52(5)(614)
  • サイバーエージェント 株主総会議案決議結果

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