- 創業
- 1887年6月、24歳の長瀬富郎氏が東京日本橋馬喰町に長瀬商店を開き、1911年に病没するまで24年にわたり率いた。二代目を襲名した長瀬富郎氏が1927年から社長を務め、1946年に会長へ退いて創業家の社長は途切れた。三代目の長瀬富昭氏は1995年まで専務にとどまり、社長には就いていない。
- 登用
- 直近20年の社長は尾﨑元規氏・澤田道隆氏・長谷部佳宏氏の3人で、いずれも新卒入社の生え抜きであり、入社から就任まで31年から32年かかっている。専攻は管理工学・工学研究科・工業化学で、1971年就任の丸田芳郎氏から6代続けて理系出身が社長に就いている。
- 任期
- 10年を超えたのは丸田芳郎氏の19年だけである。在任中に3年で1200億円規模の設備投資と基礎研究の拡大を進め、業績が伸び続けたことが長さを支えたと思われる。直近3代は尾﨑元規氏が8年、澤田道隆氏が約8年半、長谷部佳宏氏が2021年1月から6年目にある。
- 含意
- 取締役9名のうち5名が社外で、取締役会の議長は2014年3月から社外取締役が務める。後継の審議も社外取締役5名と社外監査役1名だけの委員会が担う。ただし後任候補者リストと育成計画を作るのは社長執行役員本人で、委員会はそれを審議して取締役会へ答申するところまでである。
歴代社長1948年19601970198019902000201020202026年
1948〜1953年・1967〜1970年・通算10年/生え抜き
1954〜1966年・13年/外部出身
1971〜1988年・18年/生え抜き
1989〜1995年・7年/生え抜き
1996〜2002年・7年/生え抜き
2003〜2010年・8年/生え抜き
2011〜2019年・9年/生え抜き
長谷部佳宏現任
2020年〜現在・7年/生え抜き
長谷部佳宏
はせべ よしひろ
生え抜き(1990年入社)。研究開発部門統括などを経て社長へ
澤田道隆
さわだ みちたか
生え抜き(1981年入社)。紙おむつなど研究開発一筋で歩み、サニタリー研究所長を経て社長へ
尾﨑元規
おざき もとき
生え抜き(1972年入社)。化粧品事業本部長・ハウスホールド事業本部長を経て社長へ
後藤卓也
ごとう たくや
生え抜き(1964年入社)。化学品事業本部長やタイ出向を経て専務から社長へ
常盤文克
ときわ ふみかつ
生え抜き(1957年入社)。研究所長など研究畑を歩み、副社長を経て社長へ
丸田芳郎
まるた よしお
生え抜き(1935年大日本油脂入社)。技術畑を歩み、専務から平取締役への降格も経験したのち副社長を経て社長へ
退任済
外部出身。経済団体連合会の常任理事から招かれ、1954年8月の花王石鹸・花王油脂合併にあわせて社長に就いた
伊藤英三
いとう えいぞう
生え抜き。長瀬商会に入り大日本油脂常務、日本有機社長を経て社長へ。1954年の花王油脂合併で副社長に退き、1968年に再び社長へ戻った