決断
川上の原料と川下の店頭を自社で押さえ、そのあいだで製品を入れ替えてきた会社である。1935年に製造部門を大日本油脂として分離し、1940年に原料側の日本有機を設立したうえで、1954年までの合併で三社を一つの法人へ戻した。この一貫生産を背に合成洗剤ワンダフルを発売し、1965年に石鹸と洗剤が再販指定品目となると、花王製品だけを扱う販社を地区ごとに設けた。1978年3月期からは3年で1,200億円の設備投資を決定し、生理用品ロリエ、化粧品ソフィーナ、紙おむつメリーズを送り出した。反対に原料も店頭も持てない事業は残さず、1999年3月期末までに800億円まで育てた情報事業から全面撤退した。
2024年 オアシスの株主提案対応
売上高と営業利益率2023 2024 2025 売上高(億円) 15,326 16,284 16,886 営業利益率(%) 3.9 9.0 9.7 2006年 カネボウ化粧品の買収
のれんと無形固定資産2005 2006 2011 のれん(億円) 260 2,672 1,792 のれん以外の無形固定資産(億円) 602 1,991 937 1999年4月 EVA・ROIC経営への転換
EVA・ROIC経営への転換売上規模を追う発想では事業別の資本効率が見えないなか、資本コストを差し引いて事業を測るEVAを日本で初めて導入し、20年余りを経て回収の長い投資に合わせてROICへ物差しを組み替えた指標経営の再設計同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移1998 1999 2004 売上高(億円) 9,072 9,245 9,026 純利益率(%) 2.7 3.8 7.2 1998年 フロッピー事業から撤退
フロッピー事業から撤退海外OEMで約800億円規模に育った情報事業を、記録媒体市場の単価下落を受けて全面撤退し、パーソナルケア・ハウスホールドのコア事業へ資源を戻した本業回帰の判断同じ経営論点に直面した企業 | 事業売却・撤退業績の推移1997 1998 2003 売上高(億円) 9,014 9,072 8,652 純利益率(%) 3.1 2.7 7.2 1978年 九州工場の無人化投資
九州工場の無人化投資国内で築いた高収益と販社網を原資に、設備投資・工場自動化・研究開発を一気に積み増し、欧米市場での競争と技術革新に備えた攻めの投資判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移1977 1978 1983 売上高(億円) 1,610 1,867 3,055 純利益率(%) 1.7 1.6 1.8 1964年 問屋を外す再販契約
業績の推移1963 1964 1969 売上高(億円) 211 236 454 純利益率(%) 5.2 4.1 2.8 1887年6月 日本橋の洋小間物商で創業