決断
製品を売る前に、買い手が稟議に書ける言葉のほうを先に作った。2013年4月の約5億円を皮切りに、上場までの5年余りで外部から約100億円を調達し、同年8月には初のテレビCM"面識アリ"篇を放送した。法人向けソフトウェアがマス広告を打つ例は当時ほとんどなく、視聴者は買い手ではないため費用対効果の説明も立たない。それでも広告が伝えたのは製品ではなく、名刺管理という予算科目が世の中にあるという事実だった。2018年5月期は売上73億円に対し販管費89億円で、30億円の営業赤字を計上している。それでも資金が続いたのは、直近12か月平均の解約率が2019年5月期に0.66%まで下がり、先に費やした費用が後年の売上として戻る関係を数字で示せたからである。
2013年8月 名刺管理サービスでCM放映