- データで追える社長は田村和男氏(FY00〜FY10)、藤岡圭氏(FY11〜FY15)、古賀博文氏(FY16以降)の3氏。前2氏が約11年・約5年と長短に分かれるのに対し、古賀氏はFY16から在任が続く長期トップである。倉庫起点の港湾物流という設備産業ゆえ、就任後数年での交代より腰を据えた経営が選ばれてきた傾向が読み取れる。
- 古賀博文氏は1981年に三井銀行(現 三井住友銀行)へ入行し、同行常務執行役員を経て2014年に入社。財務経理部門長補佐から企画事業開発広報管掌、常務取締役と段階を踏み、2017年6月に代表取締役社長グループCEOへ就いた。主力の物流現場ではなく財務・経営企画の管掌を昇進の足場としており、生え抜きの現場叩き上げとは異なる登用経路を辿っている。
- 三井倉庫は2014年に持株会社制へ移行して三井倉庫ホールディングスへ改称しており、事業会社時代から持株会社時代へとトップの位置づけが切り替わる節目を持つ。古賀氏は2022年6月にグループCEOへ取締役会議長を兼ねており、執行の最高責任と取締役会の議事運営をひとりが担う構図になっている。