コクヨの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

新しい商品は、紙で作った販売網に載せられるかどうかで選んできた。1960年4月、社長に就任した黒田暲之助氏は鋼製家具とファイリング用品の販売を開始した。当初の生産は協力工場に委ね、紙製品で築いた専門代理店と文具小売店の網へそのまま乗せている。1965年10月のスチールデスク発売を経て自家生産に入るのは1971年7月の柏原工場からで、販路が先、工場が後という順序を崩さなかった。1974年2月には石油危機で膨らんだ受注残240億円を全件白紙に戻し、支店長が足で数え直した実需に合わせて受け直した。注文残は2か月で240億円から10億円へ落ち、4月には紙製品を3割減産している。売り先を先に確かめてから設備を動かす手順が、石油危機の在庫整理を同業より半年早く終わらせた。

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