決断
規模が要る局面では設備ごと他社を取り込み、採算が崩れれば設備も人員も手放してきた。減速機を主力とする住友機械工業は、1969年6月に造船大手の浦賀重工業を吸収合併し、造船を抱える住友重機械工業となった。しかしプラザ合意後の円高で造船と製鉄機械の採算は崩れ、1986年12月からの3カ月で1,700人を減らす人員削減に踏み切った。2008年からは欧州の機械メーカー5社を相次いで取得し、射出成形機やギヤボックスの規模を海外で広げた。そして2024年2月、合併から55年続けた新造船について、一般商船の新規受注を2024年度から停止すると決めた。取り込んだ造船を手放し、事業は減速機や射出成形機などの量産機械へ絞り込まれた。
2008年3月 独デマーグなど5社買収
独デマーグなど5社買収造船・建機の景気変動に翻弄されてきた事業構成を、変動の小さい機械分野へ拡大するため、2008年から2019年にかけて欧州の機械メーカー5社を相次いで取得した事業拡張同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収売上高と当期純利益2007 2008 2013 売上高(億円) 6,003 6,608 5,859 当期純利益率(%) 6.2 6.5 1.0 1987年2月 造船・製鉄機械部門の希望退職
造船・製鉄機械部門の希望退職円高後の造船不況で2期続けて当期損失を計上した住友重機械工業が、不況部門の35歳以上を対象に希望退職を募集し、3カ月で1,700人を減らした雇用調整同じ経営論点に直面した企業 | 構造改革・リストラ業績の推移1986 1987 1992 売上高(億円) 2,631 2,697 4,802 純利益率(%) -2.8 -4.1 0.7 1969年6月 浦賀重工業を吸収合併
浦賀重工業を吸収合併機械専業では総合重機に規模で届かない住友機械工業が、大型ドックを持てずにいた浦賀重工業を吸収合併し、造船を加えた重工業メーカーへ移行した判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営統合・合併業績の推移1968 1969 1974 売上高(億円) 341 417 1,740 純利益率(%) 3.0 3.7 2.4