決断
鍛える工程だけを残し、その前後を入れ替えてきた。1931年12月に製鉄と採鉱を輪西製鉄へ分離し、原料の鉄は外部調達へ移り、高炉を持たない事業の形が決まった。1961年3月期でも鋳鍛鋼品と鋼板が製品構成の7割を占めるなか、1960年に独アンケル・ベルク社の技術で射出成形機に参入し、買い手を海軍から石油化学と自動車の設備投資へ載せ替えた。東日本大震災後に各国が原子力の建設計画を止めると、風力発電機器の不具合と室蘭製作所の減損で3期続けて赤字を計上し、2020年4月に素形材事業を日鋼MECへ吸収分割した。素材と機械を初めて組織として分け、単体で黒字化させたうえで2026年4月に本体へ戻した。
2020年1月 日鋼MECへ吸収分割
素形材・エネルギー事業の売上高とセグメント利益率2019 2020 2025 売上高(百万円) 41,251 41,418 47,118 セグメント利益率(%) 6.5 6.0 18.5 2007年6月 室蘭製作所を原子力向けに増強
室蘭製作所を原子力向けに増強世界的な資源・エネルギー需要の逼迫とクリーンエネルギーへの転換で原子力発電向け部材の需要が急増するなか、受注の波を理由に慎重論を取っていた経営が室蘭製作所の製鋼・鍛錬能力の大規模増強へ転じた設備投資同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略設備投資額の内訳2007 2008 2013 うち鉄鋼製品関連事業(百万円) 6,788 7,896 2,575 他のセグメント(百万円) 3,037 4,199 2,995 減価償却費(百万円) 2,572 5,802 13,056 1960年 アンケル・ベルクと成形機提携
アンケル・ベルクと成形機提携兵器に代わる収益源が戦後十数年定まらないなか、石油化学の勃興と自社の押出成形機の蓄積を足場に、西ドイツ二社からの技術導入で射出成形機事業を立ち上げた新規事業投入同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移1959 1960 1965 売上高(億円) 128 173 259 経常利益率(%) 6.5 4.9 2.9 1931年12月 輪西製鉄を分離設立