決断
日本だけを手元に残す売り方を、2020年にやめた。1926年から15年かけてサントニンを国産化した会社だが、創った薬を海外で自ら売る組織は長く持たなかった。2008年2月にセレキシパグの日本を除く全世界の開発販売権をアクテリオンへ導出し、マイルストーンとロイヤルティで開発費を回収する形を選んでいる。国内中堅の販売網では欧米の専門医へ自力で届かないという判断だった。2020年8月、核酸医薬ビルテプソの米国承認を取得して自社販売を始め、1999年に現地法人化したNS Pharmaを販売会社へ作り替えた。患者数が限られる希少疾患ほど届け先が専門の医療機関と患者団体に集まるため、少人数の営業でも自ら届けられる。この読みが、導出しか選べなかった条件を変えた。
2020年8月 ビルテプソの米国直販開始
業績の推移2019 2020 2025 売上高(億円) 1,147 1,166 1,602 営業利益率(%) 18.0 18.6 22.1 2019年5月 難病・希少疾患の重点化
難病・希少疾患の重点化薬価改定と後発品使用促進が続く国内市場で、大手と桁の違う研究開発費では患者数の多い領域を正面から戦えないため、1960年代末から製品を積み上げてきた泌尿器・血液と難病/希少疾患へ自社創薬の資源を配分する判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移2018 2019 2024 売上高(億円) 1,014 1,147 1,483 営業利益率(%) 16.9 18.0 22.5 2008年2月 セレキシパグをアクテリオンへ導出
業績の推移2007 2008 2013 売上高(億円) 563 594 699 営業利益率(%) 9.2 10.9 9.9